常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
雇用統計に臨むための事前データ
こんにちは。天野愛菜です。
一昨日までの雇用統計に関連する経済指標を書いておきます。
6/20(木曜日)
<雇用統計の基準日・12日が含まれる週>
6月10-14日 新規失業保険申請件数
結果:21.6万件 予想:22.0万件 前回:22.2万件
6月10-14日 失業保険継続受給者数
結果:166.2万人 予想:168.8万人 前回:169.9万人
7/1(月曜日)
6月 ISM製造業景況指数・雇用指数
結果:54.5% 予想:――% 前回:53.7%
7/3(水曜日)
6月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]*
結果:12.8% 予想:――% 前回:85.9%
6月 ADP雇用統計 [前月比]*
結果:10.2万人 予想:14万人 前回:4.1万人
詳細
小規模企業(1〜49人の従業員) 23,000人減
中規模企業(50〜499人の従業員)60,000人増
大規模企業(500人以上の従業員)65,000人増 <差し引き102,000人増>
6月 ISM非製造業景況指数・雇用指数
結果:55.0% 予想:―― 前回:58.1%
本日 21:30
6月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]*
結果:―?-万人 予想:16.3万人 前回:7.5万人
6月失業率
結果:―?―% 予想:3.6% 前回:3.6%
6月平均時給(前月比)
結果:―?―% 予想:0.3% 前回:0.2%
6月平均時給(前年同月比)
結果:―?―% 予想:3.2% 前回:3.1%
一昨日のADP雇用統計では、小規模企業の雇用減が顕著でした。
しかし他の各地連銀のデータをみると、「小規模企業ほど時給を上げて人手不足を補っている」と雇用の健全さに言及しています。
この分析を素直に受け取れば「雇用統計」の結果は、悪くはありません。
そうなると雇用統計発表は、「ドル高」推移となります。
市場の思惑
しかし今回の雇用統計後の値動きには、今までと違って、市場には大きな思惑があることを見逃せません。
それは、7月31日のFOMCでの「利下げ」。
パウエルFRB議長が発言された「予防的な利下げ」でもいいのです。
以前のBlogに書きましたが、米系銀行の親分のFRBは、<国内の銀行が「健全」であることが、アメリカ経済発展の基礎である>と考えているので、利下げをして銀行収益を損ないたくない、と考えています。
一昨日のFOMCのオブザーバーであるメスター米クリーブランド連銀総裁が語ったように
「米連邦準備理事会(FRB)の予想よりも、成長が鈍化している可能性があるものの、市場の期待感(利下げ)を斟酌しない」と、「利下げ」には慎重な姿勢を崩していません。
今回の雇用統計の結果で、株高・ドル高となれば、7月の「利下げ」は遠のきます。
海外トレーダーさんたちも言っていますが、
「昨今の経済指標の予想値は「利下げ」を要求しているもの。前回値よりも結果はいいが、予想値のハードルが高いから、ドルは下落する。」ということです。
史上最高値を更新している「米国株価」においても、ここで「利下げ」がないとすると、株価は暴落するぞ、と脅しをかけているような感じです。
今日のエントリー
わたしには知らない世界の出来事ですが、本日の雇用統計の結果は、事前に政府機関、金融機関、大手ファンドには「守秘義務付き」で伝えられています。
わたしに相場観を教えてくれている人たちからも、ピタッとメールがこなくなります。
以前、トランプ大統領が「今日の雇用統計はよい結果だろう」と自信満々に事前ツィートしたのはフライングです。
ですから発表後は、一瞬で結果を読む瞬間もなく相場が動きます。
結果は後付け解釈。
情報を貰えていないトレーダーさんたちは、「売り」で対処しようと言っています。
そうは言っても「相場のことは相場に聞け」。
どうなるかわからないので、わたしはどちらに転んでも利益が獲れるように、以前紹介した
「愛菜の経済指標トレード」で挑みます。
直前の発射台から25~30銭以上離れたターゲットと1日Pivotからの「逆ばり作戦」。
決済はターゲットと1時間Pivot。
先月の雇用統計のときは、事前から下がり始めてわかりやすかったので「順張り」でエントリー出来ましたが、今日はどうなるのでしょう。
発表直後は相場が大きく動くので、過去の平均値から算出するインディケータは突発的な出来事で「錯乱状態」になりますから注意が必要です。
前回は「下落」約30銭。
なかなか戻らなくて焦ってしまいました。
それから…「二度に買うべし、二度に売るべし」。
いったん戻りがあっても再度トライしてきますから、慌てないでくださいね。
わたしのイメージは、上昇しても下落かな…。

パラレルワールドかな…。
昨日の主な経済指標の結果
18:00 ユーロ圏
5月 小売売上高 [前月比]*
結果:-0.3% 予想:0.4% 前回:-0.1%
5月 小売売上高 [前年同月比]*
結果:1.3% 予想:1.6% 前回:1.5%
昨日の主な要人発言
中国商務省・定例記者会見
「米国と中国の通商担当チームが接触している」
「米中通商合意が締結された場合、関税は撤廃されるべき」
中国外務省報道官
「中国が貿易戦争で、為替操作を行うことはない」
昨日のトレード 利益8銭
○ほぼ設定レンジ内
昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は107.81円。下限は107.70円。
上限越えのターゲットは
107.89円、107.96円、108.03円。
下限越えのターゲットは
107.63円、107.53円、107.44円。
設定レンジ内のバランスラインは、107.77円。
★
———-欧米時間———-
1回目 18:00
設定レンジ上限107.81円→バランスライン107.77円。「売り」4銭。
2回目 21:53
バランスライン107.77円→設定レンジ上限107.81円。「買い」4銭。
今日の午後から来週月曜日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
7月5日(金曜日)
米国 雇用統計
14:00
日本 5月景気先行指数(CI)・速報値
日本 5月景気一致指数(CI)・速報値
15:00
ドイツ 5月製造業新規受注(前月比)
ドイツ 5月製造業新規受注(前年同月比)
21:30
米国 6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国 6月失業率
米国 6月平均時給(前月比)
米国 6月平均時給(前年同月比)
***********************************
7月8日(月曜日)
日本 7月の地域経済報告(さくらリポート)
日本 5月機械受注(前月比)
日本 5月機械受注(前年同月比)
日本 5月国際収支・経常収支(季調前)
日本 5月国際収支・経常収支(季調済)
日本 5月国際収支・貿易収支
♥愛菜の経済指標・用語解説♥
日本・景気動向指数
(内閣府さんのサイトを掲載:とってもわかりやすいです。)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di3.html
発表は、内閣府。
景気動向指数は、生産、雇用などさまざまな経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、 景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標である。
景気動向指数には、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)がある。 CIは構成する指標の動きを合成することで景気変動の大きさやテンポ(量感)を、DIは構成する指標のうち、 改善している指標の割合を算出することで、景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)を測定することを主な目的とする。
従来、景気動向指数はDIを中心とした公表形態であったが、近年、景気変動の大きさや量感を把握することがより重要になっていることから、 2008年4月分以降、CI中心とした公表形態に移行した。 しかし、DIも景気の波及度を把握するための重要な指標であることから、参考指標として引き続き、作成・公表している。 なお、景気転換点の判定にはヒストリカルDIを用いている。
CIとDIには、それぞれ、景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3つの指数がある。 景気の現状把握に一致指数を利用し、先行指数は、一般的に、一致指数に数か月先行することから、景気の動きを予測する目的で利用する。 遅行指数は、一般的に、一致指数に数か月から半年程度遅行することから、事後的な確認に用いる。
CIとDIは共通の指標を採用しており、採用系列数は、先行指数11、一致指数9、遅行指数9の29系列である(2017年1月分以降、「規模別製造工業生産指数」(中小企業庁)公表休止のため、一致指数において「中小企業出荷指数(製造業)」を採用系列から除外し、10指標から9指標に変更)。 採用系列は概ね景気が一循環(谷→山→谷)するごとに見直しを行っており、現行系列は、第15循環の景気基準日付確定時(2015年7月)に選定された。
なお、景気動向指数は、各経済部門から選ばれた指標の動きを統合して、 単一の指標によって景気を把握しようとするものであり、すべての経済指標を総合的に勘案して景気を捉えようとするものではないことに留意する必要がある。
ドイツ・製造業新規受注
ドイツ企業のなかの製造業部門における受注を指数で表したもの。
発表はドイツ連邦統計局。
指標値の上昇はドイツ経済の拡大を示し、ユーロの上昇要因ですが、ドル円に大きく影響を与えることは稀です。
米国・雇用統計
雇用情勢を調査した景気関連の経済指標。
米国の雇用統計は、毎月第1金曜日に米国労働省が発表します。
雇用統計には-
失業率・非農業部門就業者数・製造業就業者数・建設業就業者数・小売業就業者数・金融機関就業者数・週労働時間・賃金・平均時給、などがあります。
とくに注目されているのは、非農業部門就業者数の増減(変化)。
米国では業績が悪化すれば、レイオフ(一時帰休)することが多く、日本に比べて、就業者数の増減と景気の連動性が強い傾向にあります。
こうしたことから、この数値が事前予想より大幅に改善あるいは悪化していた場合、ドル円・ユーロドルなどが敏感に反応することが多いことが特徴です。
日本・機械受注
機械製造業者が受注する「設備用機械類」を調査することにより、設備投資動向を早期に把握し、経済動向分析する指標です。日本の景気動向を判断する先行指標です。
発表は、内閣府。
日本・国際収支
対外経済取引(財貨、サービス、証券等の各種経済金融取引、それらに伴って生じる決済資金の流れ等)の統計です。
【1】経常収支
金融収支に計上される取引以外の、居住者・非居住者間で債権・債務の移動を伴うすべての取引の収支状況。
(1)貿易・サービス収支
貿易収支及びサービス収支の合計。実体取引に伴う収支状況を示す。
①貿易収支 財貨(物)の輸出入の収支を示す。
②サービス収支 サービス取引の収支を示す。
(2)第一次所得収支
(3)第二次所得収支
【2】資本移転等収支
【3】金融収支
為替相場では、経常収支全体と経常収支内の貿易収支に注目します。
貿易収支がよくなると、経済状況が良いという判断になります。
発表は、財務省です。
2019/07/05(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.88円。下限は107.73円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
108.00円、108.15円、108.35円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
107.66円、107.55円、107.35円をターゲットとします。
設定レンジ内のバランスラインは、107.85円です。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。
「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは買い
20190705_1uy_p「ドル円/日足」上限108.80円 下限106.76円
20190705_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
昨日のドル円は、動きがなくて8銭の利益で精一杯。
今日は頑張りたい。
こうなったらこうしようと、いまは作戦の山。
これから直前までの動きを観察して「雇用統計」に挑みます。
ここまで気合いをいれているのですから、しっかり動いてね、と祈っています。
攻略方法は、最初の方に書きました。
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
日曜日は7日。七夕。
星空に期待して、週末を過ごします。
よい週末を、お過ごしください。
今週もありがとうございました。
今晩、頑張りましょう、ね。
天野 愛菜(まな)
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