流行語大賞候補 「フェイクニュース」

今年になってよく耳にする「フェイクニュース」という言葉。偽りの情報のことですよね。
「ニセ情報」のことは、昔からデマとかガセとか言っていましたが、そのレベルの話は聞いた瞬間に怪しいと思ったりしますが、この「フェイクニュース」なるものは世間の興味の対象をうまく突いていて、どこか真実っぽいところがあるので、すぐに拡散します。
みんながそう言うのならそうなんだろう、という集団迎合意識が、いつの間にかフェイクニュースを真実化してしまう。
発信者は、タイミングと効果を熟知しているんでしょうね。

ABCニュースが「フェイクニュース」を発信

先週の金曜日。アメリカのABCニュースがやってくれました。
ロシアゲート疑惑に関連する事柄で、今注目されているフリン前大統領特別補佐官がロシア側と接触した時期について「選挙期間中だった」と報道しました。
市場はすぐに反応して、為替もダウ平均株価も急降下しました。
政権移行期間であれば合法なのですが、選挙期間中は違法。政権が転覆してもおかしくない事態が想定されたのです。

そのニュースが報道されるとトランプ大統領は報道陣に対して「フェイクニュース」だと即座に否定。
そのことによるものか、共和党のなかでもトランプ大統領と不協和音を醸し出しているマコネル上院院内総務の「税制改革法案が成立の見込み」との発言が伝わったからなのかわかりませんが、それから相場は上昇に転じました。
その後トランプ大統領は、「今回の報道で350ポイントも下落した。大損した人たちは弁護士を雇ってABCニュースに損害賠償を請求しよう」とツイートしました。

アメリカの人たちは、どう捉えたか

ABCニュースは翌日に誤報であったことを認めましたが、
私が理解したかったのは、
ABCニュースは何らかの目的を持って意図的に「フェイクニュース」として流したのか、
アメリカでは誤報も「フェイクニュース」というのか、
ということでした。
そこで、日本国内のサーバーからでは読めないアメリカのニュースもあるので、アメリカのサーバーにアクセスしてネットサーフィン。
結論から言えば、今回の誤報道は、個人のお金に関わる大問題に発展したので、アメリカ国内では「フェイクニュース」だったと怒りを込めて断定した意見が多かったです。

「フェイクニュース」を悪用しないでね

いずれにしてもそれが本当であれ嘘であれ、伝わる情報で市場は動きます。
今回はたまたま「売りよね。」と思ってエントリーをしていたから一瞬で1円以上も利益を取れましたが、その時買いで入っていたら、相場が急落したので、きっと入れていたストップも約定不能とメッセージがきて、それこそ大損するところでした。

各国政府や中央銀行、財務当局は、「市場をコントロールしたい」願望があって、さまざまな政策や要人発言で動意を得ようとしています。
だから、今回の「フェイクニュース」を参考にして市場を動かそうなんて考えないでね、と思ってしまいました。

昨日のトレード

うまくいきませんでした。午後4時台に買いで5銭。午後11時台に売りで5銭。
合計10銭。
いつも「一日10銭取れれば御の字だから」と自分に言い聞かせていますが、本音は「もっと、もっと」。だから少し落ち込みました。
午前1時にはベッドの中にいたのですがなかなか寝付けませんでした。

昨日のチャートです。

20171204

ドル円/今日の設定レンジ
上限は112.60円。下限は112.35円です。

今日は、1時間足チャートでは一目均衡表の基準線が112.80円付近で水平線。大きな蓋になっています。
このラインを越えてくれたら面白くなりそうですが…。

山の中では、すでに暖房費は都会の冬並みです。
今日も動かないようなら、暖房を消した余熱で部屋中が暖かいうちに早く寝ようっと。