ファンダメンタル分析

外国為替証拠金取引をしていると、どうしても海外の動きに注意を払っていなければなりません。

私の場合はドル円で取引をしているので、とくにアメリカの経済状況とアメリカの視点にたった国際問題、そしてそれがどのようにアメリカ経済に影響を及ぼすのかという点です。

相場を分析する手法には大きく分けて、ファンダメンタル分析とテクニカル分析がありますが、このように経済、政治あるいは天候についての情報を集め、分析して検討することをファンダメンタル分析といいます。

このファンダメンタル分析で一番大きく相場が変動するのは経済指標。一瞬にして相場の方向性が逆転することも珍しくありません。

このファンダメンタル分析は日本では「経済の基礎的条件の分析」といわれています。

ところが欧米ではその考え方が少しちがうのです。

欧米のファンダメンタル分析

fundamentalとは日本語では「基礎的な・根本的な」と訳される形容詞。

fund(a)+[ment]+[al]=[基礎]+[名詞の語尾]+[形容詞の語尾] となりますが、漢字でも構成している一つひとつの単語に意味を持たせているように、たとえば「漢字」であれば「中国、漢民族が使っていた漢語を表記した文字」という意味があるように、英語も単語を分解すれば同様なことがいえるそうです。

日本人が使うファンダメンタル分析は「基礎的な条件分析」と定義づけますが、
欧米圏では「基礎的な条件を構成する心理的な考察」ということになります。

mentalは厳密にいうとさっき言った通りfund(a)に続く[名詞の語尾]+[形容詞の語尾]となりますが、fundamentalの部分要素であるmental=精神面も意味の対象として、経済、政治あるいは天候についての情報を集め、分析して検討することに加えて、それらの事象が起こりうる心理的な条件分析も同時に行っています。

つまり経済情勢や数値化された結果を分析するだけでなくて、その結果を生み出した心理的な要素まで考えるということです。

トランプ大統領の演説

一昨日「トランプ大統領がイスラエルの首都をエルサレムと認定して、イスラエル米国大使館を移設する」とのニュースを受けて日本国内のFX業者はトレーダーに対して注意喚起をいたしました。

私は早合点をして、中東で混乱が起きるから「売り」と待ち構えていましたが。午前3時から始まったトランプ大統領の演説が終わっても一向に下落する気配はなく、昨日や今日の午前中に掛けては、逆に上昇しているではありませんか。

下落するであろうと考えたことは、政治情勢からみた日本流の「ファンダメンタル分析」でした。
ところが欧米のFXサイトを閲覧すると、

「イスラエル米国大使館の移設は1995年にアメリカの法律で義務づけられていたことであって、それを今日まで歴代大統領が先送りしていた。
今回のトランプ大統領が言ったことは、法律上はごく真っ当なことである。
この発言よって国民が動揺することはないし、まして米国経済が左右されることなどはありえない。紛争が起きてもそれはアメリアから遠い中東でのことであり、アメリカ国内の状況に変化はない。今後の状況はどうなるかわからないが、少なくとも今日明日の問題ではない」

とするコメントが散見していました。

視点を変えて考える

東京市場がニューヨーク市場、ロンドン市場にならぶ三大市場と言われていても、
日本は世界一の金融資産を保有する国と言われていても、世界経済を牽引するほどの力量はありません。

ですから日本から金融市場を見るというより、海外の視点に立ったファンダメンタル分析をしなくてはならないと実感しました。

昨日のトレード

ドル円/今日の設定レンジの上限を越えてから買いで参入しました。
下がったら決済。
そしてボリンジャーバンドの±0σ(シグマ)を上抜けたことを確認して買いエントリー。
押し目買いの連続でした。
合計で35銭となりました。

やはり難しいのは、押し目買いにしても戻り売りにしても反転の見極めです。
昨日は幸いなことに、5分足チャートのローソク足の下ひげが伸びてから反転してくれたのでわかりやすかったのですが、わかっていても怖くてすぐにはエントリー出来ないのです。

それが悲しい…。

昨日のチャートです。

20171207

ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.41円。下限は1113.03円です。

今晩は日本時間の午後10時30分にアメリカの11月非農業部門雇用者数が発表されます。

仮に予想を上回っても大きな上下運動がないとも限らないので、それまでには一度決済してお風呂に入って、落ち着いた頃に再び参入します。