ヘッジファンドのお陰様

為替相場は全体の8割をしめる投機筋が為替差益を狙ってトレードしています。

その中で影響力を発揮しているのがヘッジファンド。
富裕層を主な顧客として個人投資家も対象に預かった大量の資金を株や国債、社債、金融派生商品などに投資します。
それらの投資は世界中を舞台としていますから、そこでヘッジファンドにとっても、投資先の現地通貨に転換するために為替取引は避けて通れない市場となるのです。

FXは流動性がないと差益が生まれないので投資の対象にはなりません。

ですから私もヘッジファンドのお陰様で生活が出来ているというわけです。

ヘッジファンドにとっての為替市場の重要性

今や日本の株式市場の7割をしめるというへッジファンドを含む外国人投資家は、自国の通貨を円に転換して投資をします。

例えば、アメリカの投資家の視点に立って考えます。

1ドル120円の時に100ドルを円に交換すると12,000円になります。
12,000円分の株式を購入できます。

ところが円高になって

1ドル100円の時に100ドルを円に交換すると、同じ100ドルでも10,000円の株式しか購入出来なくなります。

アメリカの投資家にとっては、日本株を購入するには、円安(この場合1ドル120円)の方がお得です。

そして日本の株式に投資をして、先ほどの1ドル120円の時に購入した12,000円分の株式が3,600円の利益を生んで、日本円での手持ちが15,600円になったとしまします。

今度はそれを自国通貨のドルに換えなければなりません。

その時に1ドルが円に換えた時と同じ120円であれば
15,600÷120=130ドルとなって30ドルの利益が戻ってくることになります。

また1ドル100円になることを待って15,600円をドルに交換すれば
15,600÷100=156ドルとなって、株の利益に為替利益が足されて56ドルの儲けとなります。

ところが、どんどん円安になって
1ドルが140円になってしまった場合には

15,600÷140=111.4ドルで利益が11.4ドルに減ってしまいます。

アメリカの投資家にとっては、日本株の売却益をドルに転換するには、円高(この場合1ドル100円)の方がお得です。

そこでヘッジファンドの為替チームの出番です

かつて、私のFXの師匠に日本にあるヘッジファンドの会社に連れていってもらったことがあります。
高層ビルの最上階のワンフロアーが仕切られていて、株や社債、先物、不動産などのチームに分かれていました。
その中で少し大きめの部屋を与えられていたのが為替チームでした。

ヘッジファンドによって手法はさまざまだと思いますが、この会社では、この為替チームに各部署からドルを円に換えたり、円をドルに換えたりする要請が舞い込んできていました。

そこのマネージャーさんの話によると、5年前のことですが、
「ドル円の通貨ペアだと、一度に2,000億円を為替市場に投入して、個人投資家が追随してくれば簡単に3銭は稼げる。我々は遅れて参入してくる個人投資家が注文を出した頃には決済しているから損失はほとんど出ない。それを何度も繰り返して相場を形成していって、我々の思う価格で円をドルに換えて米ドルによる利益を増幅させていくんだ。」

「日本の証券会社は、市場に先駆けて大量の資金を投入することは禁止されているけど、我々にはそんな規制はないから、ドルに限らずいろいろな通貨を日本に持ち込んで為替市場で活躍させてもらっている。」と。

そこでいろいろな話を伺ってわかったことは、ヘッジファンドの主力は投資信託と金融派生商品となっていますが、そこで上げた利益を本国に還流させるために日夜、間断なく為替取引を行っているということです。

離日

ところが最近になってそのマネージャーさんからメールがあって、日本での運用を縮小して香港の拠点を拡充した、と書いてありました。

その理由として、
日本の株式市場は我々外国人投資家に依存しすぎていること。我々が撤退したら日本株は暴落するだろうが、我々はボランティアではない。

その上来年は増税ラッシュで、個人投資家は将来への不安が先に立って間違いなく日本株は下落するから撤退は早いほうがいい。

日本の金融政策は、国内の投資家より証券会社の利益を優先している。
だから中国のように株長者が育たない。
結果的に、世界一の預貯金額が投資に回らない。

日本から資金は引き揚げないで、ベンチャーキャピタルに貸し付けてある。
日本経済が自力で再生できたらまた日本に来るよ。
そして最後に
愛菜もこっちで一緒に仕事をしょう、と結ばれていました。

噂は本当なのかも

数週間前、日本のFXプロトレーダーさんのコメントに、
「ヘッジファンドが国内の取引を縮小しているためにドル円に動意がなくなった」、という一文がありました。
アメリカの経済誌には、トランプ大統領の中国訪問によって、
「アメリカと中国の蜜月が始まった。中国を拠点とする外資に恩恵。アメリカ経済の軸足が日本から中国へ」―と。

日本といえば
来年に待っている消費税の増税。
年収850万円以上の世帯の所得税増税。
加熱式たばこの増税。
だんだん息苦しくなってきました。

ヘッジファンドは日本を見限ったのかな!?

外国人は逃げればいいけど、日本で暮らす私たちはこれからどうしたらいいのでしょうか。

 

昨日のトレード

これだけ方向感がないと、トレードするにも勇気が入ります。

欧州時間から下落傾向が顕著になって、アメリカ時間もそのまま下落するのかと思っていたら、22時に上昇。しかしそれも1時間だけ。それから午前2時までは膠着状態。

昨日は、午後5時から7時の2時間かけて売りで7銭と午後9時台の売りで10銭。
合計17銭の利益で終わりました。
午前2時までパソコンのチャートは動いていましたが、マウスのクリックボタンは動けませんでした。

昨日のチャートです。

20171211

今日のドル円/設定レンジは
上限は113.60円。下限は113.42円です。

狭いレンジです
細かく1銭の利益をコツコツ積むか、アメリカ時間まで待ってみるか思案中です。

今日は、頑張りたいです。