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2018/03/08(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は106.20円。下限は106.03円です。

「ドル円/今日の設定レンジ」下値を試しつつの展開でしょうか

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「ドル円・日足」下落の速度が速いですね

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中国の「2月貿易収支」の大幅な黒字

駆け引きが始まりました

本日発表された中国の2月の貿易収支は、市場の予測値であった+57.0億ドルを大幅に上回って+337.4億ドルでした。

そこからドル円は緩やかな下降基調となりました。

おりしも中国を標的としたと考えられる「トランプ関税」の行方に一喜一憂している為替相場は、一瞬氷ついたような感じでした。

鉄鋼もそうですが中国は製品を作りすぎ。世界中でだぶついています。

アメリカが関税を上げるとそれらの製品がEUに向かいます。

そのことを警戒したEUは「報復も辞さない」といいながら中国製品の流入を防ぐ構えです。

一方の中国は、先ほど王毅外相が「中国はアメリカに代わって海外製品を輸入なんてしない」。「これからもどんどん世界に向かって中国製品を売りまくるから」とこちらも対抗発言。

アメリカのガマンの限界

自分の国が他国より優位に立とうと思えば、自国の製品を他国に売って外貨を獲得するに限ります。

それでもトランプ大統領以前のアメリカは、他国の製品を買って上げてもいいという寛容さと余裕がありました。

しかし職業政治家でないトランプ大統領は、「別に相手に嫌われたって構わない。輸入して上げているかわりに国債を買って貰って成り立っているアメリカの経済とはいかがなものか」と事業家的な発想でアメリカの将来を考えているから「アメリカファースト」と言い放っています。

第二次世界大戦後の資本主義国家はアメリカに甘えてばかりいたのかも知れません。

その上ソ連が崩壊し中国も市場経済主義を導入して、世界中がアメリカにおんぶしている訳ですから、トランプ大統領はもういい加減にしてよ、と思っているのかも知れません。

三つどもえの貿易戦争

中国の「2月の貿易収支」の大幅な黒字が、アメリカ、EU、中国の新しい「貿易戦争」の序章にならなければいいのですが心配です。

「世界の中心の華」という中国が皇帝主義的な主従関係を他国に求めなければ、インドを含めて巨大な人口をもつアジアが次代の世界市場を牽引出来るのになぁ、と思ってしまいます。

今日のこれからの経済指標

3月8日(木曜日)
21:30
米国 米2月チャレンジャー人員削減予定数(前年比)

21:45
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)理事会、政策金利発表

22:30
ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、記者会見

22:30
米国 米新規失業保険申請件数

今日のトレード戦略

昨日は午前0時過ぎに設定レンジの上限105.90円から106.20円までの30銭の利益でした。
伸び上がれない感じです。

設定レンジの上限を越えたら、106.40円、106.60円、106.75円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたら、105.90円、105.70円、105.56円をターゲットとします。

今日からドル円は下落の道を歩んでしまうのでしょうか…。

愛菜