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豊富な資金と増強の止まらない軍事力を背景に世界の覇者を目指す中国。
それに対するトランプ大統領の挑戦。

2001年に中国は世界貿易機構(WTO)に加盟しました。

それ以来、中国の国内総生産をドルベースで換算すると

「世界経済のネタ帳」の名目GDP(USドル)の推移によると、2001年の13,440億ドルから2017年には119,370億ドルと激増を続けています。

日本の国内のメデイアは中国の脅威を隠すように、中国バブルが弾けるのは時間の問題だとか、不動産価格の下落や金融機関の不良債権などを取り上げてきましたが、中国は2001年からは一度として前年の水準を下回ったことはありません。

その中国の強大化に、アメリカの企業が協力させられてきたことにトランプ大統領は憤りを隠していません。

もう少し詳しくいうと、中国は、アメリカ企業の「巨大な中国市場」へのアクセスと引き換えに、アメリカの最先端技術の開示を求め、それにともなって知的財産権の侵害を正当化しているということです。

日本も新幹線の技術が盗用されて、中国による新幹線の国際特許申請問題があります。

メイド・イン・チャイナの裏事情

中国市場に他国企業が進出する際には必ず合弁会社を設立させますが、その合弁会社の出資比率は「中国企業51%、他国企業49%」が原則です。

そこで近年になって問題化してきているのが、中国の国内法を改正して、技術移転した合弁会社を解散に持ち込み、中国人が100%の持ち株会社にその技術的ノウハウをすべて移して100%中国の技術(Made In China)として世界に売り込みをしているということです。

対照的に中国が発展していく過程で、アメリカでは国内の6万以上の工場が閉鎖され数百万人の雇用が失われてしまいました。

トランプ大統領は首脳会談で習近平主席に猶予期間を与えていた

トランプ大統領は昨年の4月に習近平主席とアメリカで、そして11月には北京で首脳会談に臨みました。

トランプ大統領は職業政治家ではなく実業家です。

今までの大統領や各国の首脳のように中国にご機嫌取りはしません。

「リップサービス」はしても、中国にも言いたいことはいう。

2回の首脳会談でトランプ大統領は習近平主席に「諸外国との不公正な貿易慣行の是正」を申し入れていましたが、中国は馬耳東風。

一向に改善する意図も示さず、そればかりかアメリカの最先端技術を創造・革新しているシリコンバレーの買収にまで着手したのです。

対中関税問題の核心

今回の対中関税問題は、「アメリカの知的財産や最先端技術を盗んで作った製品をなんでアメリカ人は買わなきゃいけないんだ。それには関税を上げて輸入を阻止し、中国に再考を求める」ということです。

そんなことを書いていましたらホットラインニュースに次のような記事が載りました。

習近平主席が「輸入を拡大して、経常収支バランスの改善を促進する。」と発言

しかし、知的財産権や先端技術についての問題の本質には触れていません。

為替相場はリスク選好でドル高模様。

今日のところは、本来の主旨をそらして表面上の問題で応えた習近平主席の勝ちです。

2018/04/10(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.25円。下限は106.61円です。

「ドル円/今日の設定レンジ」東京時間のドル高は相殺されるか

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「ドル円・日足」相変わらず上値は重い

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今日の経済指標

4月10日(火曜日)

21:30
米国 米3月生産者物価指数
米国 米3月生産者物価指数・コア

23:00
米国 米2月卸売在庫・確報値

23:00
米国 米2月卸売売上高

今日のトレード戦略

さて習近平主席の発言を受けて、今晩の為替相場はアメリカの出方待ち。

アメリカの要人による発言で急落することがありませから注意が必要です。

設定レンジの上限を越えたら、107.49円、107.67円、107.80円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたら、107.50円、107.30円、107.10円をターゲットとします。

今日も頑張りましょう。

愛菜