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カナダ・メキシコ・EUの報復関税品目

こんにちは。天野愛菜(まな)です。

今日から6月。

統計的な根拠はないのですが、今までの経験上、6月はトレードしやすい月だと思っています。

 

さて昨晩は、トランプ大統領が「カナダ・メキシコ・EUに対して、鉄鋼には25%、アルミニウムには10%の輸入関税を適用する」と発表しました。

そのことは皆さんもすでにニュースでご存じだと思いますが、早速報復関税の品目が報道されました。(準備していたのかしら。)

カナダは、ケンタッキー州のウイスキーやオレンジジュースなど128億米ドルの報復関税。

メキシコは、アメリカの鉄鋼、リンゴ、ブドウ、チーズなどへ同等金額の報復関税。

EUは、カナダと同じくケンタッキー州のウイスキー、ウィスコンシン州のハーレーダビッドソンなど幅広い製品に25%の報復関税。

カナダ・メキシコ・EUは共和党議員のお膝元の企業を狙い撃ち

ここで面白いのが、カナダもメキシコもEUもすべて共和党の有力議員のお膝元の企業を狙い撃ちしているということです。

いいところを突いています。

早速、米下院歳入委員会のブレイディ委員長は「アメリカの国家安全保障上、重要なパートナー国に対する鉄鋼・アルミニウムへの関税の適用は間違いで、本当の標的は中国だ」と今回の輸入関税の適用を批判しました。

トランプ大統領が蒔いた「貿易戦争」は、カナダ・メキシコ・EUとそして共和党議員を巻き込んでの交渉となるのでしょう。

そんなこともあって昨日のアメリカ株は軒並み下落。

ドル円上昇の理由

ところがドル円は持ち合いから上昇しました。

なんでなの?と思ってINVESTOPEDIAの会員サイトを読んでいたら、

「鉄鋼・アルミニウムの輸入関税の問題が起きてから、その適用が現実になったときに備えて、この二ヶ月で相当量の鉄鋼・アルミニウムを輸入しているのであと数ヶ月は問題ない。」

とグラフを添えて書いてありました。

つまり輸入関税が適用されても数ヶ月間は問題ないから、その間に解決してね、ということ。

それで、昨日の「輸入関税を適用」が発表されてもドル円が上昇したという謎が解けました。

しかし、トランプ大統領が輸入関税問題について新しい道筋を示さないと、本当に報復の応酬になってしまって世界経済は混乱へと向かってしまいます。

昨日のトレード

昨日は設定レンジ越えの上下の第一ターゲットにすら届かず結局25銭の利益で終了。

悲しい…。

アメリカ時間の対応

そのような中で、昨晩はチャートを見ていてこのブログを読んでくださっている方にお伝えしなければならいと思ったのは、アメリカ勢が参入してきてからのローソク足の幅のことです。

私は毎晩9時過ぎには、インディケーターのパラメーターを変更しています。

昨晩はとくに顕著だったのですが、午後9時半以前は5分足チャートでいうと上下の幅が5Pipsくらいでしたが、それ以降では10~20Pipsくらいの変動幅になりました。

そうなると、価格の結果を蓄積して表示しているインディケーターが正確に反応するまでに時間がかかってしまうのです。

たとえば現時点からローソク足の9本前のデータを平均化する設定だと、1分足チャートであれば9分前ですが、5分足チャートであれば45分前の実績から計算するので曖昧な表示がしばらく続きます。

ですからインディケーターを頼りにトレードしていると、アメリカ時間になったら損切りの連続、買ったら下がり、売ったら上がるという結果を招いてしまいます。

アメリカ時間までは勝てていたのに…、ということ。

昨日のように大きく振られるような相場のときの「愛菜トレード」は、まずはチャートのスケールを1対1に固定します。

そして当然設定レンジを越えが大前提ですが、そのときに5分足のATRチャンネルが上昇していてセンターをローソク足が上抜けたときに「買い」、ATRチャンネルが下降していてセンターをローソク足が下抜けたときに「売り」でエントリ-しています。

変動幅が大きいときのエントリ-方法のひとつです。

ATRチャンネルがない場合は、移動平均線(26)のSmoothedがいいと思います。

余談ですが、欧州のトレーダーさんたちの中で最近流行っているのが、日本時間の午後9時以降、つまり「アメリカ勢が参入してきたら、ボリンジャーバンドの期間を20or21から26に変更してトレードする」ことのようです。

ご参考までに。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

6月1日 (金曜日)
日本 2017年度税収実績
アジア安全保障会議

17:30
英国 英5月製造業PMI

21:30
米国 米5月非農業部門雇用者数
米国 米5月失業率
米国 米5月平均時給
米国 米5月マークイット製造業PMI・確報値

23:00
米国 米5月ISM製造業景況指数
米国 米4月建設支出

2018/06/01(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は109.20円。下限は108.70円です。

「ドル円/今日の設定レンジ」雇用統計の発表待ち

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「ドル円・日足」基準線と転換線の動きに注意

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今日のトレード戦略

私は雇用統計待ち。

そこで方向性が出てきたらトレード開始です。

設定レンジの上限を越えたら、109.37円、109.44円、109.65円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたら、108.63円、108.50円、108.35円をターゲットとします。

設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線、設定レンジの下限が支持線として直近の目安になるので気を付けましょう。

今晩もトランプ大統領に右往左往させられるのでしょうか。

それでも相場に寄り添っていけば大丈夫です。

よい週末になるように今晩も頑張りましょう。

愛菜

P.S.

今日は東京の病院まで行ったのですが、午前中の診療に間に合わなくて午後1時からになってしまって帰宅するのが遅くなりました。

更新が遅くなってごめんなさい。m(_ _)m