常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
米朝首脳会談。無事終了。
こんにちは。天野愛菜(まな)です。
昨日の米朝首脳会談は無事に終了しましたね。
メディアの評価はまちまちですが、私は史上初の米朝首脳会談が行われたことに意義を感じています。
テレビでは具体的な成果の有無を論じていますが、昨日の為替相場が下落に転じなかったということは、市場はこれからの成行を見守ろうとしているのではないでしょうか。
今晩のFOMC以降の展開
さて、昨日お約束した「FOMC以降の相場観」について、実際に海外でトレードをしている人たちのコメントの概要をお伝えします。
総じて海外のストラテジストは、今晩のFOMC以降のドル円は「円高」に向かう、とコメントしています。
その一番の理由はー
これからのFOMCが目指していくものは、「金融緩和の縮小」から「金融引き締め」。そして緩やかな調整段階に入る必要性がある、とFOMCを構成している委員から聞かれるようになったこと。
とくに次期ニューヨーク連銀総裁への就任が決まっているウィリアムズ・現サンフランシスコ地区連銀総裁が、講演の度に「金融引き締め」の必要性を説いています。
そこで普通の考え方であれば、金融引き締めによって金利があがるので、さらにドルが買われて「ドル高円安」になるのですが、どうやらこれからは違う、というのです。
中国のドル保有量の激減
中国は、リーマンショック以降、アメリカの「金融緩和政策」の恩恵でアメリカの資金が中国に向かって、日本を抜いて4兆ドルを越える世界一のドル保有国になりました。
しかしアメリカのFRBが、市場と対話をしながら金利を上げていくと同時に、中国からアメリカへ資金が戻っていきました。
その額は1兆ドル。
現在の中国のドル保有量は3兆ドルまで激減しているのです。
①これからのアメリカの利上げによって、さらに中国からアメリカへ資金が還流していけば、中国発の金融不安が顕在化してくる。
②中国がドル建ての返済に遅れが出てくるまでには時間がかかるが、現に中国の海外投資額が縮小され、工期半ばで中止となっている案件が増えてきている。
③さらにアメリカとの通商問題にも先行きの不透明感は否めない。
◎四また米朝首脳会談が実現して、今まで中国は北朝鮮を盾にしてアメリカに対して譲歩を迫っていたが、これから中国抜きに直接北朝鮮と交渉できるようになったアメリカには「北朝鮮カード」は通用しなくなる。
つまりアメリカの利上げによって中国経済が停滞し、それによって世界的な「リスク回避」がはじまって「ドル安円高」になる、というのが海外のストラテジストの方々が出している結論でした。
それが現実のものとなるかわかりませんが、相場は「不安」に反応するではないですか。
「相場の動きは現実よりも予感、真実よりも不安で動く」という愛菜理論(笑)からすると、今晩午前3時のFOMCが中長期の相場の方向性を教えてくれるのかも知れません。
昨日のトレード ノー・トレード
米朝首脳会談を受けて市場の評価がまちまちでドル円は動かず。
今日は病院の予約があったので、「動いてもアメリカ時間かな」と思って、昨日は奥さんを買い物に連れ出して外食。
最終便で沖縄から羽田、そして八ヶ岳に帰ってきました。
お風呂から出てパソコンを開いて、チャンスを狙っていたのですが、午前0時を過ぎても方向感が定まらなくて、設定レンジを越えることがありませんでした。
そこで「ノー・トレード」と、自分に宣言して就寝しました。
今日のドル円に影響を与えそうな経済指標
6月13日(水曜日)
20:00
米国 米MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30
米国 米5月生産者物価指数
米国 米5月生産者物価指数・コア
23:30
米国 米週間原油在庫
翌3:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表
米国 米連邦準備制度理事会(FRB)、経済見通し発表
※フェデラルファンド(FF)金利動向に関する政策当局者の見通し
翌3:30
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、会見
2018/06/13(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は110.62円。下限は110.35円です。
「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは上昇
20180613_1uy_p「ドル円・日足」3日間連続の上昇
20180613_duy_p今日のトレード戦略
FOMCを控えていつものパターンでは様子見となりますが、私は1時間足チャートで方向性を確認しながら、5分足チャートでエントリーをして細かく利益を重ねていくつもりです。
設定レンジの上限を越えたら、110.81円、111.10円、111.38円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたら、110.27円、110.10円、109.80円をターゲットとします。
設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線、設定レンジの下限が支持線として直近の目安となりますから気を付けてください。
今日のトレードは、FOMCの直前に一旦スクエアにしますが、その後再度参入。
朝まで頑張ります。
愛菜