常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
消えない「ドル安」誘導の噂
こんにちは。天野愛菜です。
為替市場では、アメリカ政府による「ドル安」誘導が噂されています。
人民元がドルに対して安く誘導されていて、「貿易関税の打撃を薄めるという中国の政策」に待ったをかける意味があるのかも知れません。
世界の自由貿易にとって不公正ともいえる中国政府による「管理された人民元相場」を、各国と連携して糾弾しようとするトランプ大統領の最近の発言がその噂の真相にあります。
今やアメリカと肩を並べる大国となった中国ですが、こと為替に関しては、「新興国待遇」を貫いているわけです。
トランプ大統領のいう「公正な自由貿易」とはこのことをさしています。
中国の「強存強栄」策に対する警鐘
日本のメディアでは報道しませんが、EUでもこのまま中国による管理為替が続くと、「中国による、中国の都合のための、中国だけが儲かる貿易慣習」に世界の経済システムが混乱させられることになると警告する論調が増えてきています。
しかし政府の公式見解で中国による「強存強栄」策に異を唱えて、自国製品の不買運動でもされたら困るから、各国とも先送りをするのでしょう。
中国の対応待ち
しかし中国は中国で、外国企業が中国国内で儲けたお金をドルに換えて送金することを制限しているほど、実体経済に余裕がなくなってきているので、どこかの時点で世界との「共存共栄」策を探らなければ、本当にバブルが崩壊したときに、中国が人質として取っている外国企業の価値はなくなって、人民元は紙くずとなってハイパーインフレ。
そして中国政府も、中国の人民も苦しむことになってしまう…。
米国の自動車ローン問題
「ドル安」の噂は、ここまでアメリカの金利が上がっている現状では単なる「噂」で終わるかも知れませんが、現在のアメリカはサブプライムローンほど大きな下落は生まないものの、自動車ローンの焦げ付きを経済誌は問題視しています。
相場の習性
相場はまず「噂」で動いてから「実体」を確認して正常値を探る、というようなところがありますから、トレードするときには自分の思い込みを捨てて素直についていきましょう。
今週のドル円に影響を与えそうな経済指標
4日はアメリカの独立記念日で、アメリカの機関・個人投資家の市場参入は少なくなります。
しかしドル以外の通貨は普段通りに取引されますので、4日の午後4時から翌1時までは油断禁物です。
7月2日(月曜日)
日本 日銀短観
日本 路線価
日本 W杯 決勝トーナメント1回戦 日本―ベルギー 翌午前3時)
香港 香港(香港特別行政区設立記念日の振替休日)、休場
カナダ カナダ(建国記念日の振替休日)、休場
16:55
ドイツ 6月独製造業PMI改定値
17:00
ユーロ圏 6月ユーロ圏製造業PMI改定値
17:30
英国 6月英製造業PMI
18:00
ユーロ圏 5月ユーロ圏失業率
22:45
米国 6月米製造業PMI改定値
23:00
米国 6月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数
米国 5月米建設支出
7月3日(火曜日)
米国 米株式・債券市場は短縮取引
8:00
日本 6月マネタリーベース(前年同月比)
17:30
英国 6月英建設業PMI
18:00
ユーロ圏 5月ユーロ圏小売売上高(前月比)
ユーロ圏 5月ユーロ圏小売売上高(前年同月比)
ユーロ圏 5月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)(前月比)
ユーロ圏 5月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)(前年同月比
23:00
米国 5月米製造業新規受注
米国 5月米耐久財受注
7月4日(水曜日)
米国 米国(独立記念日)、休場
10:45
中国 6月中国財新サービス業PMI
17:00
ユーロ圏 6月ユーロ圏サービス業PMI・確報値
17:30
英国 6月英サービス業PMI
20:00
米国 米MBA住宅ローン申請指数(前週比)
7月5日 (木曜日)
8:50
日本 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
15:00
ドイツ 5月独製造業新規受注
20:30
米国 6月米企業の人員削減数(前年同月比)
21:15
米国 6月ADP全米雇用報告
21:30
米国 前週分の米新規失業保険申請件数
22:45
米国 6月米サービス業部門PMI改定値
米国 6月米総合PMI改定値
23:00
米国 6月米ISM非製造業指数
翌0:00
米国 EIA週間在庫統計 原油(前週比)
翌3:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月12-13日開催分)
7月6日 (金曜日)
日本 17年度のGPIF運用実績
米国 対中制裁関税発動
8:30
日本 5月家計調査(消費支出)(前年同月比)
9:00
日本 5月毎月勤労統計(現金給与総額)(前年同月比)
14:00
日本 5月景気先行指数(CI)・速報値
14:00
日本 5月景気一致指数(CI)・速報値
15:00
ドイツ 5月独鉱工業生産 ±0.0% -1.00%
21:30
米国 6月米非農業部門雇用者数
米国 6月米失業率
米国 6月米平均時給
米国 5月米貿易収支
2018/07/02(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.07円。下限は110.63円です。
「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは上昇。ファンダメンタルズは弱気
20180702_1uy_p「ドル円・日足」週足の移動平均線(75)で日足の上値は押さえられています
20180702_duy_p今日のトレード戦略
今週予定されている4日の独立記念日、5日のFOMC、6日の対中制裁関税発動、雇用統計など、大きくととらえると週の前半の市場は様子見かな。
とはいっても日々50銭くらいの上下の変動はあるはずですから、しっかりとついていきたい、と思っています。
設定レンジの上限を越えたら、111.20円、111.38円、111.48円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたら、110.52円、110.38円、110.22円をターゲットとします。
設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線、設定レンジの下限が支持線として直近の目安となりますから気を付けてください。
一年の折り返しが始まりました。
今日から、気持ちを入れ替えて頑張っていきます。
愛菜