【今日のドル円】FX生活・ブログ ~心のままに~ 天野愛菜(まな)

【FX ドル円 今日の予想】トルコ問題は近いうちに解決! ドル高へ。

 

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今週の為替相場はファンダメンタルズで動きます

こんにちは。天野愛菜です。

週末を楽しく過ごされた方も、身体を休めていた方も、そして忙しかった方も、平等に月曜日が訪れてきました。

これからの一週間も悔いのないように、楽しくトレードしていきたいと思っています。

文章は上手ではないれど、愛菜のBlogを参考にして、少しでも利益を上げてください。

 

今週はインパクトのある経済指標が少なくて、ファンダメンタルズで動きやすい展開となります。

現在の世界の通貨事情を見ると、アメリカの金利の上昇にともなうドル高と、日本の27年間世界一の対外純資産を誇る円高が顕著になってきています。

ドル高と円高なので、だからドル円はもみ合ってしまうんですね。

 

さて23日(木曜日)にも予定されている米中相互による追加関税の発動を前に、米中の事務クラスによる協議が行われます。

政治的な背景を持つ閣僚級の協議ではないので、「事務方をアメリカに派遣した中国の引き延ばし作戦」と揶揄されていることもあって、もっぱら欧米の投資家が注目しているのはトルコ問題から、ドル円を展望してみます。

トルコリラへの不安を抱えたまま、トルコは連休に突入

ポイントは、トルコリラの下落が完全に終息したわけではない状況のなか、明日21日から24日までトルコは、イスラム教の「犠牲祭」で連休ということ。
トルコ市場もお休み。

為替の世界では、今週のトルコの連休中に米系ファンドがトルコリラをさらに売り込むという噂が絶えていなくて、ユーロをベースに取引をしている投資家は事態を注意深く見守っています。

「犠牲祭」

トルコはイスラム国家ではありません。

しかしイスラム教徒(ムスリム)が9割の人口を占めるトルコは、イスラム教の祭礼のひとつである「犠牲祭」を国の祝日に定めて大切にしています。

イブラハム(男性の信者)が自分の息子を殺してアッラー(イスラムの唯一神)に対して忠誠心を表そうとしたところ、アッラーが「あなたの心はわかったから、息子さんではなくていつも食べている羊でいいよ。」とおっしゃったことを受けて、それが人々の信仰の篤さを讃える「犠牲祭」となって、この期間は羊・牛・ヤギ・ラクダの肉をモスクに献上して、そのあとで、そのお肉を生活が苦しい人たちに配ったりしているようです。

ちなみに現在ではお肉屋さんでパックされたお肉を使っているみたい。

アメリカとトルコの亀裂の原因

そのトルコとアメリカがここまで険悪な雰囲気になったのが、トルコ政府がスパイの容疑者としてアメリカ人牧師を自宅軟禁していること。

その解放をアメリカ政府はトルコ政府に求めたものの、トルコの裁判所が牧師さんの釈放を認めないことを理由に、いまだに解放されていないのが原因です。

この問題は2016年7月のトルコ国内でのクーデター未遂事件が発端で、この事件の首謀者は現在アメリカ政府に拘束されているイスラム教指導者のギュレン師であったとトルコ政府が断定して、その身柄の引き渡しをアメリカ政府に求めましたが、それをアメリカ側が拒否。

そのためトルコは、トルコ在住のブランソン牧師をスパイ容疑で自宅軟禁しています。

ギュレン師はCIAがやっと確保した人物

今は陰を潜めている「イスラム国の海外活動部隊の責任者」で、アメリカにとっては情報源だしISに対する人質みたいな存在。

一方のトルコ政府は、アメリカからギュレン師を取り返した、という刺激的な宣伝に利用したい。

それだけエルドアン大統領は国民からの信任が薄いから焦っているということなのですが、私がさまざまな情報を読みあさった結果でも、今回のブライソン牧師の自宅軟禁は行き過ぎだったと思われます。

 

EUの政治的盟主のフランスからの吉報。

事態は膠着状態に陥ってしまうのかなぁ、と思っていたら、フランス発の吉報がありました。

「ラ・クロー」という欧州メディアの記者が情報収集する手段のひとつとして活用している経済サイトに「アメリカ人牧師は病気を理由に近日中に解放」とありました。

このサイトは「マクロン大統領が、トルコのエルドアン大統領に支援を約束した」という内容を早い段階でリークしていたこともあって、おそらくトルコ政府の高官から独自に情報を得ていると思われています。

このアメリカ人牧師の容疑は取って付けたようなものですから、医師の診断書を裁判所に提出すれば、トルコ政府は「人道的な見地から解放する」といって、アメリカとの関係修復が行われて、トルコ国民に対しても充分に通用する言い訳となるそうです。

このことが現実となれば、先日のブログでも書きましたが、EUもトルコからの360万人とも400万人とも言われているシリアからの難民が押し寄せてくることはないので一安心。

ドル高へ

基本的にはトルコの金融機関の1兆円にも上る債務の返済がこの秋に控えているので、それは少し先のこととしては懸念材料ですが、目先の為替相場は結果的にドル高となります。

 

先週金曜日(17日)のトレード  利益1円9銭

下限。第1・第2・第3ターゲット、オールクリアー。

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先週金曜日(17日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
設定レンジの上限は111.05円。下限は110.83円
上限越えのターゲットは、111.12円、111.19円、111.36円
下限越えのターゲットは、110.64円、110.52円、110.39円
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ターゲットラインを忠実にトレードしました。

午後3時過ぎからトレード開始
1回目 設定レンジ下限110.83円→110.75円。「売り」8銭。

下がらなかったですね。停滞感満載。

こういうときは何も考えない方がいいです。

推測すると、ちょっとでも動くと、その方向にエントリーしてしまいます。

 

午後6時過ぎ。下落開始。
2回目 110.70円→第1ターゲットの110.62円。「売り」8銭。

少し上がってすぐに下落。
3回目 第1ターゲットの110.62円→第2ターゲットの110.52円。「売り」8銭。

 

そこからまた膠着状態。
午後8時過ぎ。下落開始。
4回目 第2ターゲットの110.52円→第3ターゲットの110.39円。「売り」13銭

午後10時過ぎからアメリカ勢が参入してきてから下落が止まりました。

欧州勢よりアメリカ勢は景気に対して自信があるということです。

こうなると簡単。ターゲットラインが精彩を放ってきます。

5回目 第3ターゲットの110.39円→第2ターゲットの110.52円。「買い」13銭。

6回目 第2ターゲットの110.52円→第3ターゲットの110.39円。「売り」13銭。

7回目 第3ターゲットの110.39円→第2ターゲットの110.52円。「買い」13銭。

 

午前0時に休憩。

 

そして午前3時過ぎ。

ターゲットラインの本領発揮。

8回目 第3ターゲットの110.39円→第1ターゲットの110.64円。「買い」25銭。

高値はドンピシャでしたでしょう。

 

最後の踏ん張りは、午前5時前。

9回目 第1ターゲットの110.64円→第2ターゲットの110.52円。「売り」8銭。

第2ターゲットの110.52円キッカリで先週の為替相場は終わりました。

 

ターゲットラインが美しく機能してくれました

 

BOXトレードの極意

このように水平線を基準にする取引を、BOXトレードと言います。

時間経過を基にしたチャートのように価格の動きを斜めに追わないで、時間経過を重要視しないで価格の上下だけで考えるのです。エレベーターみたいに。

この際に大切なことは、日本の方が発行している書籍では紹介されていませんが、欧米では次のように教えます。

① 最初にローソク足を消して、移動平均線の傾きを見ます。今は売りか買いかの判断。
ローソク足を見ていると、反対の行動に出ることがあるからです。

② そしてニューヨーク市場が開くまでの移動平均線の設定は(21)。
ニューヨーク市場が動き始めたら移動平均線の設定を(26)に変更します。

③ ローソク足を表示して決済するラインと、戻ったとしても損をしないラインにポジションを取ります。

④ エントリーしたら、ローソク足はチャートから消して移動平均線の動きだけを見るのです。

⑤ そのうちに、どちらかの結果が出てきます。

 

この教えの原理は、現在価格の近似値に設定された水平線には必ず到達するということを基にしています。
損はせずに小さくても利益を得られる手法です。

 

大手ファンドのAI取引のクセ

そして最近は、大手ファンドがAIを使って取引をするので、ダウ理論から導くトレンドラインやホライズンラインの手前で反転することが増えてきています。

ですからダウ理論で取引の基準ラインを考える場合は、ローソク足のヒゲの部分を参照しない方がいいかも知れません。

 

愛菜トレードのターゲットラインは、それに適応型移動平均線の変動値をもとに算出しています。

とにかく大きなお金を動かすファンドのAIに負けないように、地道にトレードしていきましょう。

利益合計 1円9銭

 

今週のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

8月20日(月曜日)
北朝鮮 南北離散家族再会行事

15:00
ドイツ 7月生産者物価指数(PPI)(前月比)

18:00
ユーロ 6月建設支出(前月比)
ユーロ 6月建設支出(前年同月比)

8月21日(火曜日)
トルコ 休場

10:30
オーストラリア 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表

17:30
香港 7月消費者物価指数(CPI)(前年比)

8月22日(水曜日)
シンガポール トルコ インド 休場
米中次官級協議

13:30
日本 6月全産業活動指数(前月比)

20:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

23:00
米国 7月中古住宅販売件数(年率換算件数) –
米国 7月中古住宅販売件数(前月比)

23:30
米国  週間石油在庫統計

翌3:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

8月23日(木曜日)
ジャクソンホール会議(~25日)
米中追加関税発動
トルコ 休場

14:00
日本 6月景気先行指数(CI)・改定値
日本 6月景気一致指数(CI)・改定値

16:30
ドイツ 8月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
ドイツ 8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)

17:00
ユーロ 8月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
ユーロ 8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)

20:30
ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

21:30
米国 前週分新規失業保険申請件数

22:00
米国 6月住宅価格指数(前月比)
米国 4-6月期四半期住宅価格指数(前期比)

22:45
米国 8月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
米国 8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
米国 8月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

23:00
米国 7月新築住宅販売件数(年率換算件数)
米国 7月新築住宅販売件数(前月比)
ユーロ 8月消費者信頼感(速報値)

8月24日(金曜日)
トルコ 休場

8:30
日本 7月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
日本 7月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
日本 7月企業向けサービス価格指数(前年同月比)

15:00
ドイツ  4-6月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
ドイツ  4-6月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)

21:30
米国 7月耐久財受注(前月比)
米国 7月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)

22:00
メキシコ  4-6月期四半期国内総生産(GDP、確定値)(前期比)
メキシコ  4-6月期四半期国内総生産(GDP、確定値)(前年同期比)

23:00
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演 (ジャクソンホール会議)

2018/08/20(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は110.60円。下限は110.40円です

「ドル円/今日の設定レンジ」もみ合い。欧米勢の参加に期待

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「ドル円・日足」移動平均線(75)を下抜けました

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今日のトレード戦略

急騰や急落に備えて、事前に両建てやストップのポジションを取っておけば、比較的簡単にトレードが出来るチャンスです。

設定レンジの上限を越えたら、110.68円、110.81円、110.93円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたら、110.31円、110.21円、110.12円をターゲットとします。

設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。

 

今週も頑張りましょう、ね。

愛菜