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発表前の噂は本当でした

こんにちは。天野愛菜です。

昨日の午後9時半発表の米国・小売売上高 [前月比]をもってドル円は下落。

そもそも海外個人トレーダーの間では、市場の予想値が高すぎることから株価・為替調整の噂がありました。

どうして株価・為替調整が必要かというと、高値圏で推移している現在のアメリカの株価では、個人投資家が下落恐怖で買えないという状況があったからです。

ですから市場予想を発表している証券会社を含む金融機関は、一旦の下落から再度買い上げることの出来る状況を模索していたことが今回の市場予想にあった、といわれています。

そしてアメリカ株価もドル円は発表直後に下落しました。

 

9月小売売上高 [前月比]の詳細

ここで注意深く昨日発表の小売売上高 [前月比]をみてみます。

下落の要因は
結果:+0.1% 予想:+0.6% 前回:+0.1%
という表題で、予想値を下回ったという市場の理由です。

ドル円に関係する部分を細かくみてみます。

自動車関連 +0.8% 電子機器・家電 +0.9% 無店舗販売 +1.1%
飲食店 -1.9%

飲食店がマイナスであったからドル円が下落したと、朝からナンデ?という解説をしていた為替アナリストの方がいました。

この飲食店のマイナスについては、アメリカの経済ニュースでは発表の1時間後に「ハリケーンの影響が大きい」とすでに分析結果を報道していました。

 

堅調なアメリカ経済

毎年のことですが9月の小売売上高は、夏休みが終わってお金を使って、10月からのクリスマスに向けたお買い物を意識する狭間なので、あまりいい数字には恵まれません。

しかしそのような中でも、無店舗販売つまりネット販売の好調であったということはアメリカの個人消費が依然として好調であるということになるわけです。

そのようなことから、アメリカの株価は下がったところから買われて、個人消費が牽引するアメリカ経済の堅調さが意識されてドル円も上昇というシナリオがあります。

中国経済の危うさ、英国のEU離脱の条件問題、サウジアラビアとイランの対立などの国際問題はあっても、どれもアメリカ経済が危機的状況になるものなどありません。

ですから一時のドル円の下落があっても慌てないで、私たちは為替相場に向かっていれば大丈夫ということです。

昨日の経済指標・結果

21:30 米国・小売売上高 [前月比] 結果:0.1% 予想:0.6% 前回:0.1%

21:30 米国・小売売上高(除自動車)[前月比] 結果:-0.1% 予想:0.4% 前回:0.3%

21:30 ニューヨーク連銀製造業景気指数
結果:21.1 予想:19 前回:19

★トータルで10銭ほど下落しました。

昨日のトレード 利益88銭

○下限・ターゲット オールクリア

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.23円。下限は111.93円です

上限越えのターゲットは
112.31円、112.40円、112.49円。
下限越えのターゲットは
111.84円、111.75円、111.63円。

1回目 午後3時過ぎ
設定レンジ下限111.93円→第1ターゲット111.84円。「売り」9銭。

ドイツ勢の参入。
一瞬上がったので「買い」かな、と思いましたが、すぐに「売り」に転じました。

 

2回目 午後3時半過ぎ
設定レンジ下限111.93円→第2ターゲット111.75円。「売り」18銭。

第1ターゲットに付けて上昇。そして設定レンジ下限からの「戻り売り」。
こうなると第2ターゲットまでいくパターン。
なにがあったのか、一瞬第2ターゲットまでヒゲが伸びました。

 

3回目 午後4時
第1ターゲット111.84円→第2ターゲット111.75円。「売り」9銭。

第2ターゲットまで付けて戻し。今度は第1ターゲットから「売り」

 

4回目 午後5時過ぎ
第2ターゲット111.75円→第3ターゲット111.63円。「売り」12銭。

昨日はその第3ターゲット111.63円が底値になりました。

 

5回目 午後6時
第3ターゲット111.63円→第2ターゲット111.75円。「買い」12銭。

ドテンしました。でも戻りが悪くてヒヤヒヤ。
頑張りきれずに第2ターゲットで決済してしまいました。

 

6回目 午後8時
第2ターゲット111.75円→設定レンジ下限111.93円。「買い」18銭。

設定レンジ下限111.93円にヒゲが伸びて決済できたのが、午後9時25分。
昨日の「米国・小売売上高」の市場予想があまりにも高すぎたので、昨日のブログには「買いは危険」と書きました。
そして経済指標前は一般的にはニュートラルになるのに、昨日は上昇。
これは個人投資家を引きつける機関投資家たちの心理作戦。

7回目 午後9時半
111.90円→111.80円。「売り」10銭。

5分足チャートを見ながら、瞬間ヒゲが出たところで決済。
あなたも、うまくいきましたか?

それから午後10時に向けて上昇しましたが、設定レンジ下限に届きませんでした。
そうなるとおきまりのレンジ相場。
今日は朝一番の飛行機で那覇空港から羽田空港に向かう予定となったので、昨日のトレードはそこでおしまいにしました。

ターゲットトレードもいいでしょう!?

 

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

10月16日(火曜日)
日本 安倍首相 スペイン・フランス・ベルギー訪問(~20日)
中国 9月生産者物価指数(PPI)

15:00
ドイツ 8月輸入物価指数(前月比)
ドイツ 8月輸入物価指数(前年同月比)

17:30
英国 9月失業保険申請件数
英国 9月失業率
英国 8月失業率(ILO方式)

18:00
ユーロ圏 8月貿易収支
ユーロ圏 10月ZEW景況感調査
ドイツ 10月ZEW景況感調査(期待指数)

22:15
米国 9月鉱工業生産(前月比)
米国 9月設備稼働率

23:00
米国 10月NAHB住宅市場指数

2018/10/15(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は112.04円。下限は111.73円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
112.10円、112.23円、112.39円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
111.65円、111.54円、111.46円をターゲットとします。

設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。

 

「ドル円/今日の設定レンジ」緩やかな上昇を模索

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「ドル円・日足」重たい上値と底堅い下値

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今日のトレード戦略

「ドル円に影響を与えそうな経済指標」は書きましたが、大きく動くかどうか微妙。
今日の海外勢の興味は、ユーロドル、ユーロポンドとポンドドル。
明日のEU首脳会議に向けてポジションはどうする、という話ばかりです。

噂でもいいから「合意なきブレグジットの可能性大」と流れれば、ユーロが売られてドル買いが始まって、つられてドル円も上昇。

その逆でもいいな。動いてくれたら…。

レンジ幅が狭いときは、相場が上昇したら、待って「押し目買い」。下落が始まったら、待って「戻り売り」が基本です。

 

今日も頑張りましょう、ね。

愛菜