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ドル高の理由を探る

こんにちは。天野愛菜です。

昨日のドル円の上昇には、最初のうちは少し動揺していました。

「ドイツのメルケル首相が次の党代表選には出馬しないが、首相は2021年まで続ける」との発言からユーロが下落して欧州時間がスタート。

ドル円は逆相関関係になって上昇。

アメリカ時間になってトランプ大統領が「日本の自動車に高関税を掛ける」と発言。
中国と仲良くするなよ、という意味の脅し。

ここでドル円も下落するかと思いましたが、上昇。

 

そしてアメリカの株価はダウ・ナスダック・S&P500ともにそろって続落スタート。

しかしドル円は、上昇。

 

米国企業の自社株買い

そのあたりから、海外トレーダーの人たちから「自社株買い」の言葉が連発されるようになりました。

つまり昨日の「ドル円上昇」の理由のひとつに、アメリカ企業が決算発表を終えて「自社株買い禁止期間(ブラックアウト)」が解禁されて、ドルを買い戻す動きが強まったというものです。

余談ですがゴールドマン・サックス社が発表した試算によると、今年はすでに米国企業の自社株買いに充てられた資金は1兆ドルを超えているとのこと。史上最高額だそうです。

現在レートで日本円にして112兆円。

日本の国家予算よりも大きい…。

 

自社株買いの大半の資金は、為替を通じてユーロや円からドルに換えられたものが充てられます。

ですからユーロや円が下がったタイミングで、ドル買いが始まる訳です。

 

今はちょうど決算発表のタイミングでもあるので、それが終わった企業から順に自社株買いのためのドル買いが潜在的に存在していることを忘れないでくださいね。

「売り」に引きつけてから買い上げる感じです。

 

 

昨日の主な経済指標の結果

21:30 米国―商務省―
9月個人消費支出(PCE)[前月比]
結果:0.4% 予想:0.4% 前回:0.5%(改定値)

9月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比]
結果:0.2% 予想:0.1% 前回:0.0%

9月個人所得[前月比]
結果:0.2% 予想:0.4% 前回:0.4%(改定値)

21:30  米国―労働省―
9月個人消費支出物価指数
結果 2.0% 予想 2.0% 前回 2.2%

 

⇒昨日の★愛菜のひとりごと★で次のように書きました。

「市場はこのタイミングでのドル高を望んでいるのでしょうか。前回は7銭高でした。」
と書きました。
テクニカルは「売り」なのに、結果は「ドル高」

為替的なコメントは「9月個人消費支出物価指数が、予想と変わらないからドル高になった」とありました。

経済指標は為替だけのためにあるわけではなくて、株価にも影響します。

そして株価は下落。

株価的なコメントは「9月個人消費支出物価指数が、前回の数値より悪かったので下落した」とありました。

 

その曖昧なコメントを読みながら、市場予想を出している、欧米の大手金融機関やファンドの人たちの手のひらにいる「私」を実感しました。

だからといって逆らうつもりはまったくないので、「株価はいったん落として年末までに上げたいが、ドルは自社株買いの需要があるから大きく上げて手数料を稼ぎたい。」とあらかじめ教えておいてくれたら、全財産を投入してでも協力しますけど。(笑)。

 

昨日のトレード 利益71銭

○上限・ターゲット・オールクリアー

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.04円。下限は111.77円。

上限越えのターゲットは
112.13円、112.23円、112.42円。
下限越えのターゲットは
111.65円、111.50円、111.37円。

1回目 18:30
設定レンジの上限112.04→第1ターゲット112.13円。「買い」9銭。

⇒初動の設定レンジ上限越えは見送り。
何があったのか、ユーロドルの急落。ドル円は逆相関で上昇。
ユーロ円も上昇しました。

 

2回目 19:15
第1ターゲット112.13円→第2ターゲット112.23円。「買い」10銭。

⇒ユーロドルは下げた谷を埋めて上昇。
ドル円は下がるかと思っていましたが上昇したので、おっかなびっくりで追随しました。

 

3回目 20:15
第2ターゲット112.23円→第3ターゲット112.42円。「買い」19銭。

⇒午後9時前には第3ターゲットを達成してしまいました。
その後ユーロドル・ユーロ円ともに下落。ドル円は21:30の経済指標に向けて待機。
ちなみに私はこのときに、ユーロ円で20銭の利益でした。

 

4回目 21:30
第3ターゲット112.42円→112.32円。「売り」10銭。

⇒下落基調になれば必ず第2ターゲットまでいくのですが、そうでもない雰囲気でした。

 

5回目 22:05
112.32円→第3ターゲット越え112.55円。「買い」23銭。

⇒勢いがありました。このときは気持ちよくついていけました。

 

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

10月30日(火曜日)
日本 日銀・金融政策決定会合(~31日)
ユーロ 7-9月期 ユーロ圏GDP速報値

17:55
ドイツ 10月失業者数[前月比] ドイツ 10月失業率

19:00
ユーロ圏 7-9月期四半期域内総生産(GDP、速報値)[前期比]
ユーロ圏 7-9月期四半期域内総生産(GDP、速報値)[前年同期比]
ユーロ圏 10月経済信頼感
ユーロ圏 10月消費者信頼感(確定値)

22:00
ドイツ 10月消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 米国 8月ケース・シラー米住宅価格指数
米国 8月ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比]

23:00
米国 10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

 

★愛菜のひとりごと★ (加筆・再掲2018/10/29)

欧米で注目されているのは、「19:00 ユーロ圏 7-9月期四半期域内総生産」。
アメリカのトレーダーは早起きする、といっています。

ユーロ圏の経済はあまりよくないので基本はユーロ安。

ドル円もつられる可能性もありますが、一瞬は-3銭程度かな。

しかしそれから、ユーロドルの下落が意識されたら、ドルを買い戻す力でドル円が上昇する逆相関になることもあります。

アメリカの時間外の株価に注意して、株価が上がったらドルは株価に流れたことになるから「買い」です。

 

そのあとに
「22:00 米国・8月ケース・シラー米住宅価格指数」。
どうせよくないよね、とすでに思われているので、アメリカの株価は動いてもドル円は少しの下落程度でしょう。

 

海外勢の注目は
「23:00 米国・10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)」。
いうなれば、消費者の購買意欲を指数化したもの。

5年前の2013年1月は58.6だったのです。
それがウナギ登りで、先月は138.4の史上最高値。

貿易戦争云々と言われていても、2013年から比べても
2013年9月/79.7
2014年9月/86.0
2015年9月/103.0
2016年9月/104.1
2017年9月/119.8
2018年
1月/125.4
2月/130.8
3月/127.7
4月/128.7
5月/128.0.
6月/126.4
7月/127.4
8月/133.4
9月/138.4

ちなみに算出根拠がアメリカとは違うので数字的な比較は出来ませんが、日本の内閣府発表の消費者信頼感指数は以下の通りです。
伸び率を見てください。
今年は2013年より悪いのです。

2013年9月/45.4
2014年9月/39.9
2015年9月/40.6
2016年9月/43.0
2017年9月/43.3
2018年9月/43.4

ということでドル円は、円が売られてドルが買われて当然です。

市場予想は136.0。前回は138.4。

先週のアメリカのGDPもよかったし、市場予想も低めに見積もっているので、そのときのドル円価格の発射台にもよりますが、基本的には「ドル高」ではないでしょうか。

2018/10/30日(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は112.71円。下限は112.30円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
112.79円、112.87円、112.97円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
112.21円、112.12円、112.03円をターゲットとします。

設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
※また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

 

「ドル円/今日の設定レンジ」移動平均線(75)をきれい「に下抜けたら下落開始

20181030_1uy_p

 

「ドル円・日足」上昇基調になるかは112.87円を抜けるかどうかです

20181030_duy_p

 

今日のトレード戦略

午前中に40銭も動きました。
日本時間にここまで上がってしまうと、欧州勢がどこかで調整に入ってくるパターンが多いです。

 

昨日の上げで一服して様子見になる可能性もありますが、今日は設定レンジが切れるまでトレードはしないでおきます。

欧州勢の「売り」から今日の為替は、動くのではないでしょうか。

また設定レンジの上限を越えて戻って、上昇幅より設定レンジの上限からの下落幅が大きくなったらひとつの「売り」サインです。

理想は、上限・第1、第2ターゲットを付けてから下がってくれるといいのですが…。その際は下げ幅は関係ありません。

 

設定レンジ内では、112.56円がターゲットです。

 

今日も頑張りましょう、ね。

愛菜