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11月6日(火曜日)はアメリカの中間選挙

こんにちは。天野愛菜です。

11月6日(火曜日)の中間選挙に向けて、トランプ大統領はすべての政策を総動員してきました。

アメリカの大統領としては選挙公約については、「オバマケア」の廃止以外はそのすべてを実行してきた稀にみる公約達成を実現しました。

その真価が問われることとなります。

上院は反トランプメディアも共和党といっているので、きっとそうなるのでしょう。

問題は下院。

現時点でのメディアの調査では民主党となっていますが、これは僅差です。

思い出されるのが、前回の大統領選での直前の世論調査では、大勢はクリントン氏でしたが、結果はトランプ大統領となりました。

このときも州別の集計結果は僅差でクリントン氏が優勢でした。

 

Real Clear Politics の直前の世論調査

上院 共和党50  民主党44  接戦6
下院 共和党196  民主党203   接戦36

 

日本での投票は「国民の義務」。アメリカは「個人の問題」

反トランプメディアは、民主党が下院で勝利するとインフラ投資が増えてよりよい生活環境が実現するといって「選挙に行こう」と盛んに呼びかけています。

その理由は、民主党支持層の投票行動が民主党勝利への鍵となっているからです。

選挙が火曜日となっていて投票所での待ち時間が全国平均で30分。

そうなると交通機関での移動時間をいれると、どうしても仕事を休む必要に迫られます。

民主党を応援している支持層が、時給労働者が多いので彼らに「仕事を休め」とは言えないので「選挙に行こう」と換言しています。

 

そもそもアメリカには日本のような住民登録制度がないので、有権者としての資格はあっても、ノースダコタ州以外は選挙人登録をしなければなりません。

選挙人登録をするにしてもその前提として有料でIDカードという身元証明書を各州政府に発行してもらう必要があって、そのための提出書類も有料なのです。

そのように煩雑な手続きやお金を使って有権者登録をした人たちは、有権者登録率は白人でも70%、黒人は60%、ヒスパニック系は50%。

そして民主党が頼りにしているのが、ヒスパニック系の有権者の6000万人。

今までの統計ではそのうちの30%が、仕事を休めないと棄権していました。

先の大統領選挙で民主党のクリントン氏が敗れたのは、このヒスパニック系有権者の棄権によるものとの分析結果がでたので、反トランプメディアは盛んに選挙に行こうと呼びかけています。

ですから世論調査では民主党が有利でも、実際の投票行動がすべての鍵となります。

カリフォルニア州の有料の選挙予想サイトでは、悪天候になれば仕事が休みとなるヒスパニック系有権者が投票に行くので民主党大勝と書いているそうです。

 

中間選挙の結果から考えるドルの行方

選挙結果は次の3パターン

① 上院・共和党 下院・共和党
② 上院・共和党 下院・民主党
③ 上院・民主党 下院・民主党

海外のFXサイトのコメントや、私に意見をくださる海外トレーダーの意見をまとめると次のようになりました。
なぜかメディア報道とは違って、①のケースを想定している人たちが多いです。

参考にしてください。

① 上院・共和党 下院・共和党

⇒保護主義が強まる恐れが懸念されるものの「ドル高」
欧州勢はドル売りですが、アメリカ勢がドル買い攻勢。株価も上昇。

 

② 上院・共和党 下院・民主党

⇒市場が織り込んでいるパターンですが、中間層への減税や予算、その他の政策が滞ると考えられて「ドル安」
欧州勢は保護主義貿易が減速すると考えてドル買い。
しかしアメリカ勢は景気の後退は避けられないと考えてドル売り。
日本および中国勢はドル円相場においてはドル買いを指向しています。
株価は下落。

 

③  上院・民主党 下院・民主党
⇒これは想定外。極端な「ドル安」から底値を探って「ドル高」
欧州勢もアメリカ勢もドル売りで対応して、底値を探る展開と考えられています。
いずれにしてもアメリカの金利が高いことと、株式の買い戻した資金の行き先は国債がメインとなるので、とくにドル円は金利の上昇でドル高傾向が強まります。
株価は急落。

※①と③の場合で海外トレーダーが恐れているのは、トランプ大統領が当選したときのような急落から急騰を引き起こした「アルゴリズム取引」がどのように反応するか、ということのようです。
連鎖が連鎖を呼ぶので「恐怖」だといっています。

 

為替や株価が実際に大きく動く時間

投票行動の結果やコメントが報道されて市場が大きなうねりを発生するのは、日本時間の7日(水曜日)の朝からというのがもっぱらの見方です。

とくに以下の州の投票終了から始まる出口調査の公表が、注目されています。

7日(水曜日)
08:00 インディアナ州
09:00 フロリダ州
10:00 ウェストバージニア州
11:00 アリゾナ州
12:00 ネバダ州、モンタナ州

 

トレードする上での注意点

私も朝からトレードに入りたいのですが、変動が大きいとFX業者のスプレッドが大きく開いてエントリー出来ない場合があります。
前回の大統領選でトランプ優勢と報道があって急落したときは、どこのFX業者とはいいませんが、普段のスプレッドは0.3銭なのに50銭も開いたときがありました。
日本で展開している海外業者は2円20銭も開いて笑ってしまいました。

トレードするな、というFX業者からの警告です。

とくに2015年1月15日にスイスフランが暴落して日本法人のFXCMが倒産してからは、何かとスプレッドが大きく開くようになりました。(後に楽天証券がFXCMの日本法人を買収)
あのときは、わずか20分で「スイスフラン/円」が114.95円から154.42円まで約4000Pipsも上昇しました。

余談はさておき、そのように大きくスプレッドが開いた状態でのトレードはしない方がいいです。
日本のFX業者のチャートは通常ではインターバンクの値動きにほぼ連動していますが、大きな変動があるとそうではなくなります。
スプレッドは広くなるし、ストップロス狩りのローソク足のヒゲは一瞬で30銭も伸びてきたり、私は6社のチャートをいつも見ているからわかりますが、各社バラバラの動きをしたりします。
私たちの利益は、FX業者の損失ですからそういうこと。

状況をみながらトレードしましょうね。

 

先週金曜日(2日)の主な経済指標の結果

21:30 米国
10月非農業部門雇用者数変化 [前月比] 結果:25万人 予想:19万人 前回:13.4万人

10月失業率
結果:3.7% 予想:3.7% 前回:3.7%

10月 平均時給 [前月比] 結果:0.2% 予想:0.2% 前回:0.3%

10月 平均時給 [前年同月比] 結果:3.1% 予想:3.1% 前回:2.8%

⇒直前になって、予想値が3.2%から3.1%に変更されました。
海外トレーダーは「それはそうでしょう」と書き込みが多数ありました。

 

先週金曜日(2日)のトレード 利益74銭

○上限・第2ターゲット

「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.84円。下限は112.56円。

上限越えのターゲットは
113.00円、113.16円、113.35円。
下限越えのターゲットは
112.37円、112.15円、112.02円。

1回目 21:30
設定レンジの上限112.84円→第1ターゲット113.00円。「買い」16銭。

⇒ブログを書いた時点では、「10月 平均時給 [前年同月比]」の予想値が3.2%で、「売り」の推奨でしたが、2時間ほど前に3.1%に修正されました。
結果は3.1%.
大きく下がらないでごめんなさい。

2回目 21:40
第1ターゲット113.00円→設定レンジ上限112.84円。「売り」16銭。

3回目 23:40
設定レンジ上限112.84円→第1ターゲット113.00円。「買い」16銭。

4回目 0:40
第一ターゲット113.00円→第2ターゲット越え113.26円。「買い」26銭。

⇒アメリカの株価が下落して、それと反比例すりようにアメリカ10年国債の利回りが上昇。
ドル円は利回りと相関関係を持ちました。

 

今週ドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

11月5日(月曜日)

米国  冬時間入り(4日~)
米国  対イラン制裁・原油禁輸発動
日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
日本 黒田東彦日銀総裁、懇談・会見(名古屋市)
中国 10月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
中国  第一回中国国際輸入博覧会(上海・習近平主席演説予定・~10日)

18:30
英国 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

23:45
米国 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
米国 10月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)

24:00
米国 10月ISM非製造業景況指数(総合)

 

11月6日(火曜日)

米国  中間選挙
ユーロ圏 EU財務相理事会

8:30
日本 9月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)

12:30
オーストラリア 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表

16:00
ドイツ 9月製造業新規受注(前月比)

17:55
ドイツ 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)

18:00
ユーロ圏 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)

19:00
ユーロ圏 9月卸売物価指数(PPI)(前月比)
ユーロ圏 9月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)

 

11月7日(水曜日)

日本  参院予算委員会

8:50
日本 10月外貨準備高

9:00
日本 9月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年同月比)

14:00
日本 9月景気先行指数(CI)・速報値
日本 9月景気一致指数(CI)・速報値

16:00
ドイツ 9月鉱工業生産(前月比)

19:00
ユーロ圏 9月小売売上高(前月比)
ユーロ圏 9月小売売上高(前年同月比)

21:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

 

11月8日(木曜日)

中国 10月貿易収支(米ドル)
中国 10月貿易収支(人民元)
米国  FOMC 政策金利発表
スイス WTO知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS)・理事会
ユーロ圏 欧州委員会秋季経済予測発表

8:50
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
日本 9月機械受注(前月比)
日本 9月機械受注(前年同月比)
日本 9月国際収支・経常収支
日本 9月国際収支・貿易収支

14:00
日本 10月景気ウオッチャー調査-現状判断DI
日本 10月景気ウオッチャー調査-先行き判断DI

16:00
ドイツ 9月貿易収支
ドイツ 9月経常収支

18:00
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報

22:30
米国 前週分新規失業保険申請件数

翌4:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

 

11月9日(金曜日)

日本  平成最後の秋の園遊会(東京・赤坂御苑)

8:50
日本 10月マネーストックM2(前年同月比)

10:30
中国 10月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
中国 10月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)

18:30
英国 9月貿易収支
英国 9月鉱工業生産指数(前月比)
英国 9月製造業生産指数(前月比)
英国 9月月次国内総生産(GDP)(前月比)
英国 7-9月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
英国 7-9月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)

22:30
米国 10月卸売物価指数(PPI)(前月比)
米国 10月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
米国 10月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
米国 10月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)

24:00
米国 11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
米国 9月卸売売上高(前月比)
米国 9月卸売在庫(前月比)

 

2018/11/05日(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.24円。下限は113.10円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
113.31円、113.40円、113.49円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
113.01円、112.88円、112.75円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

 

「ドル円/今日の設定レンジ」今日は小動き

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「ドル円・日足」方向感なし

20181105_duy_p

 

今日のトレード戦略

経済指標で一応注目されているのが

24:00
米国 10月ISM非製造業景況指数(総合)

しかし明日の中間選挙を控えて小動きではないでしょうか。

 

全体的な流れでは、今晩の午前3時過ぎあたりから公表される直前の中間選挙の世論調査で、下院の獲得議席において共和党と民主党の差が迫っていれば、中間選挙の結果を受けた「ドル買い」のためにいったんのドル売りの可能性が大きいです。

 

明日の「中間選挙」、11月30日のG20首脳会議での「米中首脳会談」と、今月は大きな相場転換の可能性があります。
頑張って相場についていきましょう。

 

幸せもお金も自分次第です。
「自分」に安易さを求めなければ、必ず幸せもお金も納得した形で目の前に現れてきます。

 

今週も宜しくお願いいたします。

愛菜