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昨日のドル円上昇の原因は

こんにちは。天野愛菜です。

昨日のドル円の予想に反した上昇は「クラリダFRB議長の講演」でした。

情報の正確さを期すために、事前に講演内容の趣旨が特定のメディアに、「講演前の報道は不可」という守秘義務契約ももとで配布されます。

アメリカの経済記者のメル友も、具体的には教えてくれませんが、行間から読め、と言います。

そのような感じで、漏れない情報なんてありません。

そのなかには「穏やかな利上げは必要」という文言が金字塔のように輝いていて、講演前から「米国10年債利回り」は上昇していきました。

そうなると昨日、愛菜が言ったアメリカの株価がどうの、ブレグジットやイタリアの予算案がどうのといっても、今や「利上げ」の話題を前にすると風前の灯火になってしまいます。

 

今晩のFRB議長の発言に注目

今日はFRBの本丸、パウエル議長の講演があります。

中立金利、という言葉を聞いたことがあると思いますが、実はこの定義は明確でないのです。ドッドチャートを見ながら云々とは日本の経済メディアの説明ですが、昨日のクラリダ副議長は中立金利の定義の曖昧さについて言及がありました。「もう少し詰めて考えた方がいい」と。

これは従来の経済学理論では、現在の世界経済を判断することは難しいとも言っていて、守旧派の経済学者とは一線を画す、という宣戦布告。

日本の景況感も、官僚が頼みにしている守旧派の経済学者がいうには「好景気」。

でも経済指数を見れば5年前と変わらないし、潤っているのは財政出動の恩恵を受けている企業とその周辺、そしてその従業員と家族。

そんなところと縁のない私には好景気なんて他人事。

 

今晩午前2時からのパウエル議長の講演で、来年の利上げ回数と、守旧派のパウエル議長の中立金利に対する考え方が透けて見えたらドル円の見通しも明るくなってきます。

注意点は「利上げ」に消極的かなと受け取られると、米国株価は上昇しますが、「ドル安」になることです。

 

昨日の主な経済指標の結果

23:00 米国

住宅価格指数 [前月比]*
結果:0.2% 予想:0.4% 前回:0.3%

四半期住宅価格指数 [前期比]*
結果:1.3% 予想:–% 前回:1.1%

ケース・シラー米住宅価格指数
結果:213.76 予想:– 前回:213.72

ケース・シラー米住宅価格指数 [前年同月比]*
結果:5.1% 予想:5.3% 前回:5.5%

⇒結果はよくありませんでしたが、「米国10年債利回り」の上昇と相殺した感じになりました。

 

24:00 米国

消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
結果:135.7 予想:135.9 前回:137.9

⇒5ヶ月ぶり低下。しかし高水準であったために動かず、でした。

昨日のトレード 利益79銭

○上限・ターゲット オールクリア

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は113.57円。下限は113.42円。

上限越えのターゲットは
113.65円、113.70円、113.80円。
下限越えのターゲットは
113.35円、113.22円、113.12円。

昨日は何回か暴発しましたよね。
一瞬上がってすぐ下がる…みたいな。

1回目 16:30
設定レンジ上限113.57円→第1ターゲット113.65円。「買い」8銭。

2回目 16:40
第1ターゲット113.65円→113.50 円。「売り」15銭。

⇒それまでゆっくりと下落していたのに、「いったい何が起こったの!?」というような急騰と急落。気を抜いていたらエントリー出来ずにいたと思います。

3回目 18:00
設定レンジ上限113.57円→第1ターゲット113.65円。「買い」8銭。

4回目 18:40
第1ターゲット113.65円→設定レンジ上限113.57円。「売り」8銭。

⇒これからしばらくは、各時間足のRSIですらバラバラの方向を示していました。
身構えていましたが、エントリー出来ませんでした。

5回目 22:10 「愛菜の3MAトレード」1分足
113.60円→113.53円。「売り」7銭。

6回目 23:40
設定レンジ上限113.57円→第3ターゲット113.80円。「買い」23銭。

⇒トランプ大統領が「EU車に対して自動車関税発動の可能性」の報道で一瞬下げたものの、「米国10年債利回り」の上昇にドル円も追随。

7回目 0:30
第2ターゲット112.70円→第3ターゲット113.80円。「買い」10銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

11月28日(水曜日)
日本  石油製品価格調査(資源エネルギー庁)
ニュージーランド フラワーショー「Flower and Garden Show」

18:00
ユーロ圏 10月マネーサプライM3(前年同月比)

21:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

22:30
米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)

24:00
米国 10月新築住宅販売件数(年率換算件数)
米国 10月新築住宅販売件数(前月比)
米国 11月リッチモンド連銀製造業指数

24:30
米国  週間原油在庫統計

翌2:00
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

 

GDP(国内総生産)

国内で生産されたモノやサービスなどの金額の合計。
個人消費や設備投資などの内需と、輸出に伴い発生する外需で構成される指標。日本語では国内総生産といわれます。

発表は
日本―内閣府
米国―商務省経済分析局(BEA)
EU―欧州連合統計局(ユーロスタット)
中国―国家統計局

GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。

また同時に【経済成長率】にも注目が集まります。

なおGDPには、発表される時期によって、速報値・改定値・確報値があります。
速報値…出揃っている推計値から算出。
改定値…速報値から約1ヶ月半頃に発表。その間の経済指標も加味されます。
確報値…改定値をさらに検証して発表されます。

市場の注目度は、速報値>改定値>確報値。

経済成長率 (けいざいせいちょうりつ)

GDP(国内総生産)の伸び率のこと。「名目経済成長率」と「実質経済成長率」があり、経済の動向を見極めるには、物価変動の影響を排除した実質経済成長率が有効とされています。

新築住宅販売件数

全米並びに、北東部・中西部・南部・西部の4エリアの「新築住宅の販売件数、販売価格」。
発表は、米国商務省センサス局。
米国では住宅の需要と景気動向の連動性が高いため、景気動向をみる際の重要な先行指標の一つとされています。
新築住宅とは別に中古住宅についての発表が別日されますが、新築住宅の方が中古住宅より先行性があるので市場の注目度は高くなっています。

2018/11/28日(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.85円。下限は113.72円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
113.93円、113.99円、114.06円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
113.67円、113.60円、113.52円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

 

「ドル円/今日の設定レンジ」様子見相場

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「ドル円/日足」上昇基調

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愛菜の実戦トレード 今日の攻略法

今日の設定レンジは狭めに取ってあります。

米中貿易戦争についての報道でナーバスなものが出れば、ドル安要因。
米国の金利動向についての市場参加者の考え方は、12月の利上げを前にして楽観的。これはドル高要因。

このような状況で、動き辛い…けれど、方向感が決まったら動きます。

 

現在の為替相場は、株価と違って「利回り」重視なのですが、直近の114.00円付近には大きな売りが待ち構えているので思い切った「買い」戦略も不安。
114.00円を突破するにも、いったん下げてからでないと勢いが付きません。

その下げているタイミングで、ナーバスな報道が出ると下落に拍車がかかってしまいます。

今日は設定レンジ重視で対応。

 

設定レンジが決定するのは、毎日午前11時半なのですが、海外トレーダーさんたちからは、「先に教えろ」とすでに多くのメールが来ているので、今日も設定レンジ重視でいいと思います。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今日も頑張りましょう、ね。

集中力を維持できれば、きっとうまくいきますよ。

 

愛菜