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市場の注目は米中首脳会談一色

こんにちは。天野愛菜です。

今ネットの世界では、米中首脳会談後の株価や債券の動向、中国の原油消費量の低下からの原油先物の下落が回復するか、などなど多くのコメントがひしめき合っています。

そのような中で、私たちの為替はどうなるか、というと海外トレーダーたちは
「ラッキー」と叫んでいます。

私たちの為替投資は株・債権や原油などと違って、長期的な展望はあまり関係なくて、「今日はどうなのか」「この時間はどうなのか」という超々短期的な展望だけで十分です。

今回の米中首脳会談の結果は12月1日(土曜日)のワーキングディナーを終えたあと。

つまり為替相場は開いていない時間ですから、大きな値幅に悩まされることはないのです。

相場が開いている時のタイムリーな情報だと、機関投資家の思惑が作用するので速い値動きに追いついていけなくなりますが、今回はじっくりと分析して、来週月曜日のトレードに挑める訳です。

そのような理由で「ラッキー」と言っています。

G20の予定時間 アルゼンチン現地時間と日本時間

サミット開会式 30日 午前10時 (日本時間:30日午後10時)
写真撮影  30日 午後12時30分 (日本時間:12/1日午前0時30分)
本会議   30日 午後1時 (日本時間:12/1日午前1時)
本会議終了 30日 午後4時45分 (日本時間:12/1日午前4時45分)
ディナー&芸術鑑賞(コロン劇場) 30日 午後6時 (日本時間:12/1日午前6時)

全体会議 12/1日 午前10時 (日本時間:1日午後10時)
ランチミーティング 1日 午前11時30分 (日本時間:1日午後10時30分)
全体会議終了 1日 午後2時45分 (日本時間:2日午前2時45分)
記者会見 1日 午後3時 (日本時間:2日午前3時)

米中首脳会談 1日午後6時予定 (日本時間:2日午前6時)

―ということで、市場は開いていないので安心です。

ドル円の行方

ポイントは「対中制裁関税」がどうなるか、ということです。
現在アメリカが中国からの輸入品にかけている第三弾(2,000億ドル分)について、現在は10%なのですが、来年1月1日からは25%に引き上げる予定。
これが見送られれば今度の月曜日(12/3)は「ドル高」です。

しかし実際にアメリカが中国に求めているのは、次の4点。
1.「製造業2025年」の修正
2.強制的な技術移転の取りやめ
3.知的財産権の保護
4.平等な市場開放

これらの点は、世界征服を考えている中国には飲めない相談です。
そこに再度トランプ大統領が言及すれば「ドル安」です。

トランプ大統領は、中国から提出された142項目の貿易是正案に対して
「納得しない。」

そしてG20に向けて出発する前に
「関税が上がって米国は儲かっている」とも発言。

昨日は米国通商代表部のライトハイザー代表が、「中国からの輸入車に40%をかける」と表明。

先日もブログに書きましたが、アメリカは同盟国に対して中国製の「Huawei」は使うな、と要請。

 

人間関係って、相手に気を遣わせた方が「勝ち」みたいな所があるではないですか。
中国が142項目の貿易是正案をアメリカに提出したときから、中国に対してさらに強気の姿勢を示しています。

 

だからこそ今回は、あいまいな決着になっても本格的な闘いはクリスマスが終わって年を越してからでいい、と米国政府は考えているみたい。
「実利は、急ぐ必要はない。」と。

トランプ大統領はイメルダ夫人と一緒にクリスマスツリーの点灯式を終えたわけですし、せっかくの習近平主席とのディナーですから、年内は穏便に収めてくれて、114.00円台で今年が終わることに期待しています。

来年は円高が進みそうだから…。
長期展望はいらないか。(笑)。

昨日の主な経済指標の結果

22:30 米国

10月 個人消費支出(PCE) [前月比]*
結果:0.6% 予想:0.4% 前回:0.4%

10月 個人消費支出(PCEコア・食品・エネルギー除く) [前月比]*
結果:0.1% 予想:0.2% 前回:0.2%

10月 個人所得 [前月比]*
結果:0.5% 予想:0.4% 前回:0.2%

⇒「米国10年債利回り」が反応しました。それにつられてドル円も上昇しました。

昨日のトレード 利益67銭

○下限・第2ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は113.64円。下限は113.42円。

上限越えのターゲットは
113.71円、113.80円、113.94円。
下限越えのターゲットは
113.35円、113.24円、113.13円。

昨日のトレードは「愛菜の実戦トレード」で書きましたが、

日欧時間は「売り」45銭、「買い」12銭。
米国時間は「買い」10銭。

いい感じでしたしょう。

1回目 13:00
設定レンジ下限113.42円→第2ターゲット113.24円。「売り」18銭。
⇒日本時間でここまで下がるとは思いませんでした。

2回目 17:30
第1ターゲット113.35円→113.26円。「売り」9銭。
⇒結局第2ターゲットまで届かず。

3回目 19;15
113.30円→設定レンジ下限113.42円。「買い」12銭。
⇒欧州勢は買いなの?と思いながら流れに乗りましたが、設定レンジ下限でダウン。

4回目 20:45
設定レンジ下限113.42円→第2ターゲット113.24円。「売り」18銭。
⇒欧州勢はやっぱり「売り」でした。

5回目 22:30
第2ターゲット113.24円→第1ターゲット手前113.34円。「買い」10銭。
⇒経済指標に素直に反応。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

11月30日(金曜日)
アルゼンチン G20首脳会議(12/1まで)
アルゼンチン 米中首脳会議
日本  秋篠宮さま誕生日

8:30
日本 10月失業率
日本 10月有効求人倍率
日本 11月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
日本 10月鉱工業生産・速報値(前月比)
日本 10月鉱工業生産・速報値(前年同月比)

10:00
中国 11月製造業購買担当者景気指数(PMI)

14:00
日本 10月新設住宅着工戸数(前年同月比)
日本 11月消費者態度指数・一般世帯

16:00
ドイツ 10月小売売上高指数(前月比)
ドイツ 10月小売売上高指数(前年同月比)
ドイツ 10月輸入物価指数(前月比)
ドイツ 10月輸入物価指数(前年同月比)
英国 11月ネーションワイド住宅価格(前月比)

19:00
日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
ユーロ圏 10月失業率
ユーロ圏 11月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)

23:00
米国  ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言

23:45
米国 11月シカゴ購買部協会景気指数

シカゴ購買部協会景気指数

シカゴ地区の製造業の景況感を指数で表したものです。
50が景気判断の分かれ目。
発表は、シカゴ購買部協会。
統計の対象がシカゴ地区に限られていますが、シカゴは米国で3番目の大都市なので、ある程度の景況感を知ることができます。
相場に与える影響は限定的です。

2018/11/30日(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.46円。下限は113.42円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
113.55円、113.65円、113.75円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
113.35円、113.26円、113.18円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」方向感なし

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「ドル円/日足」113.16円を下に抜けるかどうか

20181130_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の攻略法

今日は値動きが少ないと言われていますが、

経済指標のなかでは
19:00
ユーロ圏 10月失業率
ユーロ圏 11月消費者物価指数(HICP、速報値)
⇒ユーロドル経由で、ドル円が動くかもしれません。

要人発言では
23:00
米国  ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言
⇒「中立金利」に言及するとの情報があって、これは「ドル安」要因です。

そして今日のトレードでとくに注意すべき点は
今日は月末なので、株式や年金のポジション・リバランスがあって、これは「ドル買い」と言われています。

正午現在の
「ドルインデックス」売り
「米国10年債利回り」売り

設定レンジ重視で今日はトレードします。

よい週末をお迎えください。
また来週…

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

愛菜