常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。
今日から英国でEU離脱審議会がはじまります。

日本の報道を見ていると、なんだかよくわからないのが英国のEU離脱問題。
わからなくしているのは、日本のメディアが欧州委員会に忖度しているから。
どういう忖度かというと、EUの巨大な官僚組織・欧州委員会の財政危機に対して黙っていることです。

英国政治劇場

現在、英国で繰り広げられているドタバタ劇の中心はー

英国がEU域内で自由貿易をする対価として「拠出金」を今まで通りEUへ払えという内容。

「合意なき離脱」で本当に困るのは、EU予算全体の10%強を拠出している英国が離脱する影響をもろに受けるEU側。

ただでさえ、財政難のEUにとっては死活問題。
EU崩壊の予兆となります。

だから欧州委員会は「お金だけは頂戴!」と言っています。
「それにしては、高すぎないか!?」という英国。

英国人の交渉上手は世界で知れ渡っています。

英国政治劇場も第3幕。内輪もめはシナリオ通り。

舞台の左端に、「離脱内容に合意してくれるか」と固唾を飲んで窓越しから見ている欧州委員会の姿が見えています。

最終ステージの第4幕で、再度登場してくる欧州委員会に注目です。

そんな感じです。

昨日の主な経済指標の結果

18:00 ユーロ圏
製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:51.8 予想:51.5 前回:51.5

18:30 英国
製造業購買担当者景気指数(PMI)
結果:53.1 予想:51.7 前回:51.1

23:45 米国
製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:55.3 予想:55.4 前回:55.4

24:00 米国
ISM製造業景況指数
結果:59.3 予想:57.5 前回:57.7

⇒年末商戦に向けた国内需要で市場予想を上回りました。
新規受注+4.7 雇用+1.6 生産+0.7 価格―10.9

昨日のトレード 利益43銭

○下限・第1ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は113.81円。下限は113.51円。

上限越えのターゲットは
113.88円、113.96円、114.05円。
下限越えのターゲットは
113.45円、113.34円、113.25円。

1回目 16:00
設定レンジ下限113.51円→第1ターゲット113.45円。「売り」6銭。

2回目 17:30
設定レンジ下限113.51円→113.40円。「売り」11銭。

3回目 19:00
第1ターゲット113.45円→113.58円。「買い」13銭。

4回目 21:45
113.58円→第1ターゲット113.45円。「売り」13銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

12月4日(火曜日)
英国  EU離脱審議開始
ベルギー EU財務相理事会
日本  安倍首相・帰国

8:50
日本 11月マネタリーベース(前年同月比)

9:01
英国 11月英小売連合(BRC)小売売上高調査(前年同月比)

18:15
英国 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言

18:30
英国 11月建設業購買担当者景気指数(PMI)

19:00
ユーロ圏 10月卸売物価指数(PPI)(前月比)
ユーロ圏 10月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)

20:30
米国  クラリダFRB副議長の発言

22:34
米国 クオールズFRB副議長の発言

23:15
米国  ウィリアムズニューヨーク連邦銀行総裁の発言

卸売物価指数(PPI)

PPIとは、「Producer Price Index」の略です。
米国のPPIにおいての表記は「卸売物価指数」と「生産者物価指数」が混在しています。

FX業者によって公表している内容の捉え方に違いがあるのですが、要はー
石油・鉄・小麦などの原材料や、中間財と呼ばれる製品を作るための部品などの仕入れ価格や完成品が前月と比べて上がったのか下がったのか、ということです。

このPPI「卸売物価指数」「生産者物価指数」の後に、市場が注目する「消費者物価指数」CPI(Consumer Price Index)、欧州の場合は日本語では同様に「消費者物価指数」ですが表記の異なるHICP(Harmonized Index of Consumer Prices)の発表があります。

卸売物価指数が上がったので、消費者は「買い控え」をしたのか、それでも雇用の安定や賃金の上昇が理由で消費マインドには影響がなかったのか、卸売物価指数は景気動向を知る上での基礎的数値です。

ちなみに日本の場合は、「企業物価指数(CGPI)」として発表していて、商品の輸送費や流通業者のマージンを含めて算出されています。

2018/12/04日(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.63円。下限は113.30円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
113.70円、113.80円、113.88円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
113.23円、113.17円、113.06円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」上値が重い展開

20181204_1uy_p

「ドル円/日足」まだ下降トレンドラインは形成されていません 上値に向かう余地あり

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愛菜の実戦トレード 今日の攻略法

今日はとくに大きな経済指標の発表はありません。

そのようななかで為替変動の要注意は、

・英国でEU離脱審議会がはじまること。
・23:15 米国 ウィリアムズニューヨーク連邦銀行総裁の発言
と海外トレーダーの人たちは言っています。

「英国でEU離脱審議会がはじまること」
この結論まであと1週間はあるので、出てくる報道で為替は動きます。
ポンド>ユーロ>ドルの順番。

「23:15 米国 ウィリアムズニューヨーク連邦銀行総裁の発言」については、すでに発言要旨が米系経済メディアに配布されていることから、来年の利上げ回数についての言及があるものと思われます。
利上げ回数が増えることはないので、為替にとっては「ドル売り」で、株価にとっては「上昇」要因です。

正午時点での
・「ドルインデックス」は売り気配

・「米国10年債利回り」は売り

・「ユーロドル」は上昇中
ドルからユーロへ資金が動いています。
今日の欧州市場は、ブレグジット、イタリア予算案、フランスの大規模デモの行方でナーバスにならない限り欧州株は上昇。そのための資金移動。

今日も戦略的には「売り」と「戻り売り」。
欧州報道でナーバスな要因が出てきたら、様子を見て「ドル買い」
それもアメリカ時間が始まるまで。

アメリカ時間の基本スタンスは「売り」なのですが、明日はジョージ・ブッシュ(父)元大統領の死去に伴う「国民追悼の日」でニューヨーク市場はお休み。

「6日の株価は上昇」と判断する大手ファンドが出てくると、今晩中に欧州市場でドルを買い戻す動きが活発となって「ドル高」です。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です

今日も頑張りましょう、ね。

 

愛菜