常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

「英国・EU離脱合意案」の採決延期

こんにちは。天野愛菜です。

昨晩は、「英国・EU離脱合意案」の採決延期の報道にドル円は、落ち着きのない展開になりました。
ドル円は当事国通貨ではないので、ユーロドルやポンドドル、ポンド円に振り回されました。
インディケータはまったく役立たず、でした。

何に興味を示しているのか、何でそんな場所にいるのか、しばらくはわかりません。
日向ぼっこしていると思ったら、突然走り出す。
基本的には自分中心。
飼い慣れない。

相場はまるで、猫ちゃんみたいです。

そのようななか、ユーロドルやポンドドル、ポンド円が一斉に下げに転じたのが、

「政府は合意なき離脱の準備を進める」とメイ首相が発言したとの報道。

これは話の一部をデフォルメされたもので
実際には、「政府は合意なき離脱の準備を進めなくてはならないが、現時点でEU離脱合意案は廃棄しない」という内容でした。

しかし為替市場は反応しました。午前0時45分くらい。

ユーロドルは35Pips、ユーロ円は47銭、そしてドル円は14銭の下落。

私は、ドル円とユーロ円の両方ゲット!

まさかの展開。相場は生きもの

それにしても「採決」が延期されるなんて、私にとってはまさかの展開。

昨日は、「売り」戦略でしたから、気持ちを切り替えるのに少し時間がかかりました。

 

昨日の私は、ポンド円は息遣いが荒く現地英国の情報に右往左往しているなと感じたので、もっぱらドル円とユーロ円でトレード。

そのようななかで、「採決延期」の情報が欧州時間に入ってから少しずつ入ってきました。

英国の海外トレーダーさんから、日本時間の午後5時半頃に

「明日の採決の行方は、わからなくなった」と緊急メール。

そのメールの意味を、私が考えていた「否決」ではなくて「可決」の可能性がある、ということかとはじめは解釈していました。

しかし海外のコミュティサイトや、次々と英語で配信されてくるヘッドラインニュースを読んでいると、
「えっ、採決をするかどうかの行方がからなくなってきている、ということ?」と思い至ったのが午後7時頃。

そのように考えると、合点がいきました。

ドル円は上昇。

昨日は「買い」に転向

英語のニュースはほとんどタイムリーなのですが、トランプ大統領のツィートのように主語がなかったり、動詞なのか名詞なのかわからなかったりするのが難点です。

そこで語学の達人のマキちゃんが登場。
金融市場にも詳しいので、解説付き。

「愛菜さぁ、今日のブログで“売り”みたいなことを書いていたけど、夕方からの情報や速報を読めば今晩は間違いなく“買い”だよ。どうするの?」

と言われてもブログに「今日は買いに変更です」と一行書いても、読んでいただく頃には、後の祭りのようで、「いまさら言うな」と気分を悪くされるかも知れないし…。
ツィッターのアカウントは持っているけど、私は使い方を知らないし…。
それに読者の方は、定年退職した方が多くて、インディケータの挿入の仕方からメールでお返事しているくらいだから、ツィターなんて使ったら怒られそう…。
などと考えながらトレードしていました。

そして「ドル円/今日の設定レンジ」を見ていただければわかりますが、結果は「買い」。

本当にごめんなさい。

メイ首相の発言・時系列

さてここで、昨日のメイ首相の発言内容を、時系列でご紹介しておきます。
どこかの配信元は野党労働党ばかりに肩入れしているので、ここでは割愛。

昨晩の英国議会が始まったのは午前0時30分。

0:36 EU離脱合意案の採決延期を表明
0:39 バックストップ案なくしてブレグジットは不可能
0:45 政府は合意なき離脱の準備を進める(が、合意案は破棄しない)
1:00 国民投票の結果には敬意を払うことが重要だ
1:05 EU離脱合意案の採決の時期を問う質問には回答なし
1:20 もし2回目の国民投票を行うのであれば、3回目の決選投票をする
1;23 EUにはイングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドが一緒に加盟したのだから、離脱するときは当然一緒に行動をする

メイ首相の自信に溢れた笑顔!

テレビ観ました?
画面いっぱいに映るそんな彼女を観て、私はメイ首相が好きになったかも。

2回目の国民投票を求めるEU残留派には、
―「3回目で決選投票だ」といいました。

EU残留でごねているスコットランドには、
「離脱した後、自分たちでEUに加盟すればいい」と突き放す。

かっこいいですね。
国民が決めたEU離脱に対してメイ首相の信念を感じます。

「鉄の女」サッチャー首相を思い出します。

女性って生命を宿すし、愛情の深さは生まれ持っている。
心の広さは男に軍配があがるかも知れないけれど、心の強さは男に勝ります。

だから私は、女性に憧れるのです。

来週のFOMCに市場の関心は向く

これから為替市場は、「来週19日(水曜日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利に焦点」を当てながらの展開となります。

英国のブレグジットとは、しばらくさようなら。

昨日の主な経済指標の結果

18:30 英国 GDP・生産指数

10月 月次国内総生産(GDP) [前月比]*
結果:0.1% 予想:0.1% 前回:0%

10月鉱工業生産指数 [前月比]*
結果:-0.6% 予想:0.1% 前回:0%

10月 鉱工業生産指数 [前年同月比]*
結果:-0.8% 予想:-0.2% 前回:0%

10月製造業生産指数 [前月比]*
結果:-0.9% 予想:0% 前回:0.2%

10月貿易収支
結果:-33億ポンド 予想:-12億ポンド 前回:-0.27億ポンド

⇒思いもよらなかった悪い結果でした。

昨日のトレード 利益1円15銭

○上限・ターゲット オールクリア

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.61円。下限は112.24円。

上限越えのターゲットは
112.68円、112.79円、112.91円。
下限越えのターゲットは
112.17円、112.09円、112.01円。

欧州時間になって、欧州勢はユーロを売ってドル買い。
ユーロドルと逆相関関係になって、ドル円は上昇しました。

———-日本時間———-
1回目 13:45
112.42円→112.49円。「買い」7銭。

2回目 14:15
112.42円→112.46円。「買い」4銭。

3回目 15:00
112.46円→112.40円。「売り」6銭。

4回目 15:15
112.42円→第1ターゲット112.64円。「買い」22銭。
⇒ユーロドル ユーロ売りドル買い再燃。逆相関関係。

———-欧州時間———-

5回目 20:15
第1ターゲット112.68円→設定レンジ上限112.61円。「売り」7銭。

6回目 21:45
設定レンジ上限112.61円→第1ターゲット112.68円。「買い」7銭。
⇒英国・メイ首相がEU本部へ訪問との報道。

———-米国時間———-

7回目 22:00
第1ターゲット112.68円→第3ターゲット112.91円。「買い」23銭。
⇒英国・労働党党首「英国政府は、EU離脱合意案の議会採決を延期する」との報道。

8回目 23:15
112.90円→113.05円。「買い」15銭。
⇒BBC・政治部最高責任者が「明日の採決は中止の見込み」と語る。

9回目 0:00
第3ターゲット112.91円→113.01円。「買い」10銭。

10回目 0:45
113.00円→第1ターゲット112.86円。「売り」14銭。
⇒「政府は合意なき離脱の準備を進める」の発言から下落。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

12月11日(火曜日)
中国  11月新車販売

8:50
日本 11月マネーストックM2(前年同月比)
日本 10-12月期四半期法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数(BSI)
日本 10-12月期四半期法人企業景気予測調査・大企業製造業業況判断指数(BSI)

18:30
英国 11月失業保険申請件数
英国 11月失業率
英国 10月失業率(ILO方式)

19:00
ユーロ圏 12月ZEW景況感調査
ドイツ  12月ZEW景況感調査(期待指数

22:30
米国 11月卸売物価指数(PPI)(前月比)
米国 11月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
米国 11月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
米国 11月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)

 愛菜の用語解説 

卸売物価指数(PPI)

PPIとは、「Producer Price Index」の略です。
米国のPPIにおいては「卸売物価指数」と表記する会社もあれば「生産者物価指数」と表記する会社もあります。
公表している内容の捉え方に違いがあるのですが、要はー
石油・鉄・小麦などの原材料や、中間財と呼ばれる製品を作るための部品などの仕入れ価格や完成品が前月と比べて上がったのか下がったのか、ということです。

このPPI「卸売物価指数」「生産者物価指数」の後に、市場が注目する「消費者物価指数」CPI(Consumer Price Index)、欧州の場合は日本語では同様に「消費者物価指数」ですが表記の異なるHICP(Harmonized Index of Consumer Prices)の発表があります。
卸売物価指数が上がったので、消費者は「買い控え」をしたのか、それでも雇用の安定や賃金の上昇が理由で消費マインドには影響がなかったのか、卸売物価指数は景気動向を知る上での基礎的数値。

ちなみに日本の場合は、「企業物価指数(CGPI)」として発表していて、商品の輸送費や流通業者のマージンを含めて算出されています。

2018/12/11日(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.26円。下限は113.00円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
113.35円、113.47円、113.56円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
112.93円、112.80円、112.70円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」設定レンジを越えたらその方向に追随

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「ドル円/日足」112.68円を狙っているかのようです

20181211_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の攻略法

ドル円は、昨日乗せた113.00円を欧米時間になって、どう対応するかです。

日本の実需筋は、午前中にドルから円に転換してドル安
欧米の実需筋は、欧米時間になってドル需要を満たそうと思ってドル高

そこに投機筋は、どのように今晩は仕掛けてくるのでしょう。
米系ファンドは、年末には顧客に配当金を支払うことになっているのでドル需要は旺盛。
これはドル高

午前中の日経平均株価の下げ要因は「外国人投資家」の売りが原因なので、売った資金をドルに換えようとすれば、欧州時間になってドル高

原油価格も上昇してきたので、これもドル高

今日の米国・卸売物価は、重要度は中程度で市場の読みは弱気。これはドル安
しかし市場予想値を上回るとドル高

★正午現在★
「ドルインデックス」=買い
「米国10年債利回り」=低下(ドル円売り)
「ユーロドル」=売り(ドル買い)

今日の「愛菜の実戦トレード」

やっぱり「設定レンジ&ターゲット」を重視したトレードです。

午後になって、日本の金融機関の買い上げがあればそれに便乗。「買い」。

欧州時間になって海外トレーダーの理想通りに進めば、112.68円付近を狙って停滞したらそこから上昇の展開です。

私は、1時間足移動平均線(75)を下に抜けきれなかったら、設定レンジ下限から買い上げてみます。

米国時間は、「米国10年債利回り」が上昇したら「買い」。

現在「米国10年債利回り」は2.830%が底として意識されていて、それを割り込めば完璧な「売り」です。

そうそうテクニカルは「買い」です。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日は落ち着いて頑張るつもりです。

愛菜