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欧州不安が招いている「ドル高」

こんにちは。天野愛菜です。

欧州不安が次々に起こって、為替・株式市場を悩ませています。

・英国の道筋の見えないブレグジット。
・フランスのマクロン大統領の「富裕層優遇」に対する国民的デモと議会からの不信任案提出の可能性をほのめかす報道。
・中国依存型のドイツ経済の不透明感。

欧州における「三つの大国」の政治経済の不安が、市場心理に暗い影を落としています。

そのようなこともあって「リスク回避」策として、ほぼ通貨全般にいえることは「ドル買い」となっていることです。

昨日の欧州各国の株価が堅調であったのは、機関投資家の売りに対して欧州中央銀行や各国の政府系ファンドの買い支えがあったからで、決して欧州経済が持ち直しているわけではありません。

パウエルFRB議長よる「ドル高牽制」の噂の根拠

そのようななかで「ドル円」も上昇基調となっていますが、昨日から海外トレーダーの間では、
「パウエルFRB議長よる<ドル高>に対する牽制発言があるのではないか」との噂が広がっています。

やっとトランプ大統領と意見が一致。

現在のアメリカ経済は堅調であっても、アメリカの株価動向に対するパウエル議長の発言がチラホラと出てきているからです。

ドル高になればなるほど、アメリカには輸入品が入ってきます。
たとえば1ドル=100円で買えたものが、ドル高円安になれば1ドルで113円のものが買えることとなります。
しかし輸出企業にとっては、それが逆作用。

最近のアメリカ株価の下落要因を分析していくと、そのほとんどが輸出企業の業績悪化にあることが経済指標からわかるようなりました。

 

そこで海外トレーダーさんたちは、パウエルFRB議長は
ドル安に誘導⇒輸出企業の業績回復⇒株価上昇、という構図を模索しはじめたというのです。

パウエルFRB議長は来年も利上げをする、とこの夏には言っていました。
しかし「来年は4回の利上げ」と予想していたあの強気の「モルガン・スタンレー」でさえも、昨日になって下方修正。「2~3回」。

市場では、来週の利上げでしばらくは「打ち止め」になるという空気に包まれはじめています。

そうなるとパウエルFRB議長のメンツは、丸つぶれ。
FOMCは、利上げの出来ない言い訳をはじめて市場は動揺。

そうならないためには、なんとか株価下落の要因となっている「輸出企業」の収益を回復させなければなりません。

そのためには、「ドル高」を牽制して輸出企業の業績に貢献すれば、株価も安定。

多少の上乗せでも「利上げ」は実行。嘘つきとは言われない。

そしてトランプ大統領に文句を言われないばかりか、ツィターで「俺のいう通りだった」と自慢されることさえガマンすれば、FRB議長としての威厳は保てる。

1石3鳥の効果が期待出来る訳です。

来週のFOMCに注目

20日(木曜日)
午前4時
米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
午前4時30分
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

政策金利発表のあとの、パウエルFRB議長の発言に市場の注目が集まっています。

ドル高牽制とも受け取れる発言があれば、「ドル安円高」となります。

だからといって事前のポジション取りは厳禁です。

何度もこのブログで書いていますが、パウエルFRB議長などの要人の正式な場所での発言は、その内容を正確に報道してもらうために、発言内容は守秘義務契約のもとで事前に米系金融機関やメディアに配布されています。

政策金利の発表後に一度上げて、個人投資家が追随してきてパウエルFRB議長の発言が始まった瞬間に一気に下げてくるか、あるいは翌日にシナリオを持ち越すのか、米系金融機関とファンドの連携プレーの作戦内容がわかりません。

「果報は寝て待て」で私は、その結果を受けた「日本の金融機関」の翌日の動きに連動します。

昨日の経済指標の結果

22:30 米国 卸売物価指数(PPI)

11月 卸売物価指数(PPI) [前月比]
結果:0.1% 予想:0% 前回:0.6%

11月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]
結果:2.5% 予想:2.5% 前回:2.9%

11月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前月比]
結果:0.3% 予想:0.1% 前回:0.5%

11月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比]
結果:2.7% 予想:2.5% 前回:2.6%

⇒おしなべて堅調でした。市場も好反応。

昨日のトレード 利益62銭

○上限・第2ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は113.26円。下限は113.00円。

上限越えのターゲットは
113.35円、113.47円、113.56円。
下限越えのターゲットは
112.93円、112.80円、112.70円。

昨日の欧州勢は元気がありませんでした、ね。
もう少し積極的にドル売りをすると思っていましたが、一昨日の「英国・EU離脱合意案の議会採決延期」で疲れちゃったのかな。
米国時間に入ってから、アメリカ勢はユーロ売り攻勢。結構激しかったです。
ドル円はかまってもらえませんでした。私は午前0時にはトレード終了。

1回目 13:30 「愛菜の3MAトレード」5分足
設定レンジ下限113.00円→113.15円。「買い」15銭。
⇒日本の金融機関の買いに便乗。

2回目 19:00 「愛菜の3MAトレード」5分足
設定レンジ下限113.00円→設定レンジ上限113.26円。「買い」26銭。
⇒3時間半も掛かりました…。

3回目 0:15
設定レンジ上限113.26円→第2ターゲット113.47円。「買い」21銭。
⇒正確には0:24から1:37まで。
「愛菜の実戦トレード」で書きましたが、「米国10年債利回り」の上昇に伴ってドル円も上昇。
そして第2ターゲットをつけて下落。うまくターゲットが機能してくれました。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

12月12日(水曜日)
日本  機械受注
日本  石油製品価格調査
日本  「今年の漢字」発表・京都清水寺
米国  11月消費者物価指数
スイス WTO一般理事会
ベトナム 第1回ベトナム国際機械産業大展(~14日)

8:50
日本 11月国内企業物価指数(前月比)
日本 11月国内企業物価指数(前年同月比)
日本 10月機械受注(前月比)
日本 10月機械受注(前年同月比)

13:30
日本 10月第三次産業活動指数(前月比)

19:00
ユーロ圏 10月鉱工業生産(前月比)
ユーロ圏 10月鉱工業生産(前年同月比)

21:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

22:30
米国 11月消費者物価指数(CPI)(前月比)
米国 11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
米国 11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
米国 11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)

 愛菜の用語解説 

米国・消費者物価指数

消費者物価指数は、経済用語ではCPI(Consumer Price Index)。
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
発表元は、アメリカの労働省労働統計局。
最近では、FRB(連邦準備制度理事会)が国内インフレ率を分析するために注視。
そして市場は、米国金利動向の先読みをします。

2018/12/12日(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は113.51円。下限は113.31円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
113.58円、113.65円、113.76円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
113.24円、113.15円、113.05円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」上昇トレンドラインを下抜けるまでは強気でいきましょう

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「ドル円/日足」上狙い

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日は欧州時間のドル売りは容認して、米国時間になってからの「買い」に追随出来たらいいな、と思っています。
気合いを入れてトレードするのは午後11時ぐらいから、かな。

22:30の「11月消費者物価指数(CPI)」に対する海外トレーダーさんたちの値動き予想はマチマチ。

「買い」も「売り」も説得力があるので、エントリーをするにしても「愛菜の経済指標トレード」で、1時間ピボットのR3とS3にそれぞれ「売り」と「買い」をさしておく程度にした方が無難です。

その近くにデイピボットがあったら要チェックです。

 

昨日も書きましたが、テクニカルは上昇です。

上昇中でも、買った人が決済することによる下落がありますが、慌てて損切りをしないこと。

 

上昇と見込んで買って下がっても、利益0円で収めることを何回か繰り返していると、そのうち大きく伸びてくるものです。

大切なことは、1分足や5分足でボリンジャーバンドの+2σ付近で間違っても「買い」でエントリーしないことです。「売り」は-2σ。

いつかは戻ってくるという可能性は50%ですが、その間の値幅に苦しんで損切り。
その途端に「上昇」というような事態になってしまいます。

FX業者や金融機関は、私たちの状況をいつも監視している訳ですから、市場参加者が考えるようなトレードをしていると勝てません。

その点、「ドル円/今日の設定レンジ」&ターゲットトレードはいいでしょう!
相場を時間経過で考えないで、値幅でみているから。(自画自賛)

 

★正午現在★
「ドルインデックス」=買い
「米国10年債利回り」=中立
「ユーロドル」=ユーロ売り/ドル買い
「ダウ先物」=買い

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日も頑張りましょう、ね。

愛菜