常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨日は欧州時間にドル円は下がって「買い」に向けての発射台が低値までいってくれたので、比較的「買い」戦略は安心なトレードでした。

さて今晩の「FOMCの政策金利の発表」とその後の「パウエルFRB議長の発言」に市場は注目しています。

一口に市場といっても、エコノミスト・アナリスト・ストラテジストや経済ニュースには思惑があるので、そこは注意が必要です。

株式市場の活性化を望む極端な方は
「これだけ株価が低迷してきているので、資金が債権に向かうような利上げは、今回は見送られる」
さらに「トランプ大統領のFRBへの攻撃ツィートは無視出来ない」

だから短期的に見ても今が底値である株式は「買い」と言います。

海外トレーダーさんたちの見立て

そのようなさまざまなコメントあるなか、ここで海外トレーダーさんたちの見立てを、私が咀嚼して理解できたことを紹介します。

海外で大きく利益を上げている現役トレーダーさんたちが、私の問いかけに応えてくれたものですが、内容が専門的になってくると挨拶は英語ですがそのあとは母国語。
英語・ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語でメールボックスがグローバル化しますが、そこは語学の達人のマキちゃんが心強い存在です。

まずFRBとトランプ大統領の経済に対する視点の違いを理解する必要がある、とは全員が一致した意見でした。
これは私たちにとっても大切なこと。
FRBは物価。トランプ大統領は株価。―これが基本。

トランプ大統領のFRBへの攻撃は「ポーズ」で、株価の低迷をFRBの「利上げ」にしたいだけ。対中関税制裁の悪影響に対する不安の表れと言っています。

そこで今晩の主人公であるFRBは物価に対してどう考えているか、ということになるのですが、その前に「FRBの政策金利・引け上げの理由を理解する必要があります。

一般的に言われているのが「金融引き締め」。
市場にだぶついた資金を放置しておくことによる物価上昇への歯止めです。

海外トレーダーさんたちは、そこの見立てが根本的に違っていて、

「FRBの政策金利は、第一義として実体経済の物価に合わせて利上げをしているもので、将来くるかわからないバブル経済に対しての金融引き締めはその次に位置している」

と考えています。

その根拠は、実際に今までの利上げは、雇用統計の平均時給や消費者物価指数に追随していることから言えるのです。

さて今晩のFOMC後のドル円相場

ここまで原稿を書いているときに、ドル円は112.60円を付けてから急落。
何が起こったのか思ってヘッドラインニュースを見たら、この時間なのにトランプ大統領は、今晩のFRBの利上げに対して、またまた攻撃。

気持ちはわかります。

今晩の利上げは確定で、注目されている「パウエルFRB議長の発言」のなかで来年の利上げ回数については、
「現時点では、年三回は維持するものの状況に応じて判断する」
「来年1月の記者会見まで先送りする」、という観測が欧米に流れはじめたため。

おそらく、今晩の「パウエルFRB議長の発言」要旨が米系金融機関に届いたからではなでしょうか。

そうなると株価は、下落です。
トランプ大統領の先手必勝。

そしてドル円は、市場は「ドル安」という方が多いですが、大きな乱高下はあるものの、「ドル高」の可能性が膨らんできました。

 

じらされるのも好きだけど、今日は時間をかけてコーヒーでも飲みながら、じっくりとセメていきましょう。

昨日の主な経済指標の結果

18:00 ドイツ 企業景況感

12月IFO企業景況感指数
結果:101 予想:101.8 前回:102

22:30 米国 建設許可件数

11月建設許可件数 [前月比]
結果:5% 予想:-0.4% 前回:-0.6%

11月建設許可件数 [年率換算件数]
結果:132.8万件 予想:126万件 前回:126.3万件

昨日のトレード 利益72銭

○下限・ターゲット オールクリア

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.85円。下限は112.65円。

上限越えのターゲットは
112.93円、113.01円、113.12円。
下限越えのターゲットは
112.57円、112.50円、112.39円。

———-日本時間———-

1回目 13:45
第2ターゲット112.50円→設定レンジ下限112.65円。「買い」15銭。

2回目 16:00
設定レンジ下限112.65円→第3ターゲット112.39円。「売り」26銭。
⇒全時間足チャートが下落。米国10年債利回りも低下。ダウ株価の先物も下落。

———-欧米時間———-

3回目 20:45
112.30円→第1ターゲット112.57円。「買い」27銭。
⇒全時間足チャートが上昇開始。米国10年債利回りもダウ株価も上昇開始。

4回目 23:45
第1ターゲット112.57円→112.61円。「買い」4銭。

 

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

12月19日(水曜日)
日本 日銀・金融政策決定会合(~20日)
日本  貿易統計
日本  ソフトバンク東証一部に上場
米国  7-9月期経常収支
英国 英中銀金融政策委員会(MPC)(~20日)
中国  中央経済工作会議(~21日)

8:50
日本 11月貿易統計(通関ベース、季調前)
日本 11月貿易統計(通関ベース、季調済)

16:00
ドイツ 11月生産者物価指数(PPI)(前月比)

18:30
英国 11月消費者物価指数(CPI)(前月比)
英国 11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
英国 11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
英国 11月小売物価指数(RPI)(前月比)
英国 11月小売物価指数(RPI)(前年同月比)
英国 11月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)(前年同月比)

19:00
ユーロ圏 10月建設支出(前月比)
ユーロ圏 10月建設支出(前年同月比)

21:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

22:30
米国 7-9月期四半期経常収支

24:00
米国 11月中古住宅販売件数(年率換算件数)
米国 11月中古住宅販売件数(前月比)

翌4:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 2.25-2.50%

翌4:30
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

 愛菜の用語解説 

英国・消費者物価指数

消費者物価指数は、経済用語ではCPI(Consumer Price Index)。
消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
発表元は、国家統計局。
最近はブレグジットを控えているので注目度は高く、EU経済牽引しているドイツの指標よりもドル円に影響を与えます。

米国・経常収支

一定期間における国の国際取引収支の統計を<国際収支統計>といいます。
<国際収支統計>は次の三つの「収支」から成り立っていて、大きく分けると二つ。
1.「経常収支」=財やサービスなどのモノの移動によって発生した資金の収支。
2.「金融収支」・「資本移転等収支」=債権や株式、投資の移動によって発生した資金の収支。
この「経常収支」が<国際収支統計>のメインです。

経常収支は更に四つの項目があります。
1.貿易収支…モノの輸出入の収支
2.サービス収支…米国人が海外旅行をした際の運賃や、その旅先で買い物や食事などをした金額の集計
3.所得収支…米国企業が海外で得た収益から、米国国内で海外企業が得た利益を差し引いた収支
4.経常移転収支…新興国への援助、国際機関などへの対価を伴わない収支
発表後に市場が反応するのは、経常収支のなかでも「貿易収支」となります。

発表は、米国商務省経済分析局。

米国・中古住宅販売件数

1ヵ月間で中古住宅が販売された件数。
発表は、米商務省
中古住宅販売件数は、新築住宅販売件数の数倍あるので、建設資材だけでなく家電や家具などの消費に影響を与えます。
個人消費と景気全体の景況が判断されます。

 

2018/12/19日(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は112.60円。下限は112.20円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
112.68円、112.79円、112.98円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
112.10円、112.00円、111.92円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」下値も堅い

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「ドル円/日足」下値を模索してからのジャンプ

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愛菜の実戦トレード 今日の攻略法

今日も経済指標の発表があるにはありますが、動くかどうか…。

FOMCがあるときは、小動きになるか、錯綜する情報によってポジション調整で動くかのどちらかです。

いずれにしてもテクニカルは通用しません。

また相場の流れの見極めは、全時間足チャートの3MAが同一方向であること。

今日の戦略は、「愛菜の3MAトレード」を主体にて、さらに「買い」エントリーで臨んでみます。
獲得目標は、50銭~1円。
クリスマスモードに入る前にできるだけ利益を獲得しておきたいです。

 

★正午現在★
「ドルインデックス」=買い
「米国10年債利回り」=売り
「ユーロドル」=ユーロ売り/ドル買い
「ダウ先物」=買い

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日は長い一日になりそうです、ね。

愛菜