常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

昨日の下落

こんにちは。天野愛菜です。

昨日は全通貨下落という症状が、金融市場を襲いました。

一昨日のパウエルFRB議長の発言から米国株の下落がはじまって、日経平均株価に連鎖。
様子見と思われていた上海総合指数も下落。

しかし時差の関係から欧州勢の先陣を切る独DAX指数と、遅れて始まる英FTSE指数上昇でスタート。

ここが「ドル円」には逆風。
ユーロドルは、ユーロが買われてドルが売られて、ドル円もつられて下落。

EUのファンダメンタルズは、イタリアの予算案も英国のブレグジットも、明るい要因に後押しされたことによって全般的良好です。
ユーロ円も上昇しました

「あるもの」が過剰反応

しかし、アメリカ市場が開場して、株価と債権の分析を終えた「あるもの」が、時を同じくして一斉に株売りを開始。

それが投資家の「売り」を呼び、さらに「あるもの」が再度売り込みを始めました。

私と長年メールでやりとりをしている株式ディーラーが
「これは違うんだ!これは間違いなんだ!」
と悲痛なチャット。

あるものとは何かー

それは、今や株式では7割、為替では3割が占めているといわれる
「アルゴリズム取引」「プログラム取引」のことです。

昨日のチャートをみていただければわかると思いますが、
下限・第3ターゲット112.08円の下で一度ドル円は止まっています。

実際は112.06円なのですが、私のターゲット設定はいつも1銭から2銭ほど手前に設定しているので、市場参加者と市場参加その価格が昨日は下値と判断していました。

それが午後3時。

そこから予想外の展開がはじまりました。

それは度を超えた欧州株価の上昇でした。特筆すべきは英国の株価「FTSE指数」

その理由は、昨日のブログに書きかましたが「英国が合意なき離脱をした場合の一時避難的な措置をEU側が講じる」とした欧州委員会が発表した内容です。

詳しく読めば、欧州委員会に英国はお金を払わなくてはならないのですが、そこを投資家は無視して「大量買い」。

結果は株価が高騰し、ユーロドルも予想外にも急騰しました。

最終的には、欧州株も米国の株価に引っ張られて下落しましたけど。

 

その欧州株の初動に私は怖くなって、午後3時から6時半まではトレード出来ませんでした。

変調が一日続きました

米系のアルゴリズム取引は、英国株価の上昇理由を上手に消化できなかったようです。
「結局大金を払うことになる一時退避的な内容が、なぜ高騰を生むのか?」と。

昨日のアルゴリズム取引は、そこから変調をきたしてきたそうです。

そして米国市場が終わるまでアルゴリズム取引は修正がきかず「ドル円」は続落しました。

先ほどの株式トレーダーの人がメールに書いてきました。

「株式相場を知らないプログラマーがシステムを作るから、ファンダメンタルズがおろそかになっている」と。

 

これからは、ファンダメンタルズ分析に「アルゴリズム」も入れる必要があるのかしら。(笑)。

昨日の主な経済指標の結果

22:30 米国 製造業関連

12月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
結果:9.4 予想:15 前回:12.9

24:00 米国 景気関連

景気先行指標総合指数 [前月比]
結果:0.2% 予想:0% 前回:0.1%

昨日のトレード 利益1円75銭

○下限・第3ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.60円。下限は112.35円。

上限越えのターゲット
112.68円、112.78円、112.95円。
下限越えのターゲット
112.28円、112.16円、112.08円。

———-日本時間———-
1回目 13:00
設定レンジ下限112.35円→第3ターゲット112.08円。「売り」27銭。
⇒期待していた日経平均株価の上昇はなし。第3ターゲットで一旦の下降は停止。

———-欧州時間———-
2回目 15:00 「愛菜の3MAトレード」5分足
第3ターゲット112.08円→111.80円。「売り」28銭。

3回目 18:45 「愛菜の3MAトレード」5分足
111.80円→111.70円。「売り」10銭。

4回目 20:45 「愛菜の3MAトレード」1分足
111.70円→111.80円。「買い」10銭。

———-米国時間———-
5回目 22:00 「愛菜の3MAトレード」5分足
111.80円→111.50円。「売り」30銭。

6回目 23:45 「愛菜の3MAトレード」5分足
111.50円→111.60円。「買い」10銭。

7回目 1:00 「愛菜の3MAトレード」5分足
111.60円→111.00円。「売り」60銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

12月21日(金曜日)
日本  11月全国消費者物価指数(CPI)
米国  7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
米国  11月個人消費支出(PCE)

8:30
日本 11月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
日本 11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
日本 11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)

8:50  7-9月期資金循環総計速報(日銀)

16:00
ドイツ 11月輸入物価指数(前月比)
ドイツ 11月輸入物価指数(前年同月比)
ドイツ 1月GFK消費者信頼感調査

18:30
英国 7-9月期四半期経常収支
英国 7-9月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
英国 7-9月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)

22:30
米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
米国 7-9月期四半期GDP個人消費・確定値(前期比)
米国 7-9月期四半期コアPCE・確定値(前期比)
米国 11月耐久財受注(前月比)
米国 11月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)

24:00
米国 11月個人消費支出(PCE)(前月比)
米国 11月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
米国 11月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
米国 11月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
米国 11月個人所得(前月比)
米国 12月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

 愛菜の用語解説 

米国・国内総生産GDP

米国内で生産されたモノやサービスなどの金額の合計。
個人消費や設備投資などの内需と、輸出に伴い発生する外需で構成される指標。
発表は、米国―商務省経済分析局(BEA)。

GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。

なおGDPには、発表される時期によって、速報値・改定値・確報値があります。
速報値…出揃っている推計値から算出。
改定値…速報値から約1ヶ月半頃に発表。その間の経済指標も加味されます。
確報値…改定値をさらに検証して発表されます。

市場の注目度は、速報値>改定値>確報値。

個人消費支出(PCE)

各家庭の家計支出の合計で、個人の消費動向を見極めるための経済指数。
発表は、米国商務省経済分析局。

この個人消費支出は、次の3部門で構成。
① 耐久財(自動車・家電製品等)
② 非耐久財(食品・衣料等)
③ サービス支出(旅行・外食等)

米国の場合は個人消費支出がGDPの約7割を占めています。
この個人消費支出は、原油関連製品を大量に消費する米国では「原油価格」と密接な関係。
つまり原油価格が上昇すればガソリンや暖房器具などの燃料価格も上昇するので、個人消費支出にも悪影響が出てきます。

ミシガン大学消費者態度指数

消費者のマインド調査を指数化したもの。
発表は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンター。
1964年の指数を100として算出し、速報値は300人、確報値は500人を対象に調査を行ったもの。

2018/12/21日(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.30円。下限は111.08円です。

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
111.39円、111.49円、111.55円。
設定レンジの下限を越えたら-
111.01円、110.96円、110.88円。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」3MAをしっかり確認

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「ドル円/日足」110.81円が下値と意識

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愛菜の実戦トレード 今日の攻略法

経済指標での注目は

22:30 米国 11月耐久財受注(前月比)・11月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
24:00 米国 11月個人消費支出(PCE)

ここまで「ドル円」が下落していなければ、
「22:30 11月耐久財受注」で発射台を下げて、「24:00 米国 11月個人消費支出」で上げてクリスマスを迎える、というパターンです。

しかし今日は、米国株価と原油価格次第です。

朝のメールで、米国の株式トレーダーさんは、売り越し状態で終わった、と。
米国市場の開場までの10時間のうちで、売りが顧客の要請で取り消されれば、今夜は112円台まで戻す展開になるのですが。

★正午現在★
「ドルインデックス」=買い
「米国10年債利回り」=上昇
「ユーロドル」=ユーロ買い/ドル売り
「ダウ先物」=売り気配

今日は設定レンジ重視です。
ターゲットは、利益が取りやすいように設定レンジから近いターゲットを選びました。
あとは、流れに乗ってください。

海外トレーダーさんたちと私の見立ては「買い」ですが、正確にいうと「押し目買い」です。

しかし、くどいかも知れませんが、米国株価と原油価格には要注意です。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

明日からの三連休は、体調に注意して楽しんでくださいね。

実は、今週は東京にいました。
明日は沖縄に帰って、クリスマスの準備です。

今週も、ありがとうございました。

よい週末を…

愛菜