常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

海外での話題

こんにちは、天野愛菜です。ロンドンからのBlogの更新です。

英国のニュースは「EU離脱」関連のものばがり。
ケーブルテレビの欧州版では「フランスの暴徒化したデモ」が大きく取り上げられています。
マクロン大統領が、赤ら顔で「口角泡を飛ばす」様子を、面白く論評しているコメンテーターを見ていると、どうも同情されていない感じです。

一方の経済専門チャンネルでは、シリアを巡る米軍撤退の条件である「トルコのエクアドル大統領のクルド人勢力を攻撃しない」という約束に信用性がないので、結果として難民急増が予想され、そのことがEU全体の経済悪化につながると警鐘を鳴らしているエコノミストが増えています。
つたない語学力なので理解出来た範囲で解説しますとー

1.難民救済資金はEUの予算とは別枠でドイツに多くを負担させていたらしい。
2.そのドイツが中国と仲が良すぎて米国の逆鱗に触れて、マネロン疑惑でドイツ銀行がやり玉に挙がって経営危機の一歩手前。
3.それがドイツ全体の経済事情を混迷させて、難民救済資金の拠出が遅れている。
4.お金をくれないなら、難民は受け入れないと、周辺国が難民を拒絶しはじめている。
5.しかし現在受け入れている難民を追い返すことは出来ないので、受け入れ国が税金から支出。
6.そのような状況のなかで、さらにシリア内戦の激化で難民が押し寄せてきたら、周辺国の国家経営に重大な問題が起きて、ひいては欧州全体の経済危機に発展するというものです。

日本にいると「シリア」と聞いてもピンとこないのですが、欧州では「シリア問題」を経済的に大きな脅威と捉えているようです。

 

世界の主な市場の取引時間の確認

さてせっかくロンドンにいるので、以前にもBlogに載せましたが、世界市場の取引時間のおさらい

2016年の国別1日当たりの外国為替取引額
国際決済銀行(BIS)・公表
(3年に一度の公表なので、これが最新。取引時間は私が加えました。)

規模 割合 取引時間(冬)

(日本時間)

英国 2兆4260億ドル 37.1% 午後6時~午前3時
米国 1兆2720億ドル 19.4% 午後11時~午前7時
シンガポール 5170億ドル 7.9% 午前10時~午後6時
香港 4370億ドル 6.7% 午前10時~午後6時
日本 3990億ドル 6.1% 午前9時~午後5時

第1位の英国と第2位の米国で世界市場取引の半分以上を占めています。
つまりこの時間が一番活発な取引です。
なかでも英国と米国の市場が重なる日本時間の午後11時~午前3時が、とくに重要な取引時間であることがわかります。

そして為替取引といっても、海外勢は経済戦争と捉えているところが日本人とは違うところです。

追記
早出の取引時間の概要
日本勢・午前8時~
中国勢・午前9時~
英国勢・午後5時~
米国勢・午後9時~

昨日の「愛菜の実戦トレード」のなかで

ユーロ売りドル買いが強まると米国勢はタイミングをみて「ドル買い」を仕掛けてきます。

と書きました。

昨日の米国勢の仕掛けは、日本時間8日午前0時。
(英国時間7日午後3時・米国時間7日午前10時)
きっかけは、「24:00 米国 ISM非製造業景況指数(総合)」

結果は良くなかったのですが、一瞬下落したのちに上昇に転じました。
このときにユーロも一瞬買われたのですが、ユーロはそれまでの時間で、欧州株の下支えのためにドルを売ってユーロを買っていたので、上昇価格の目標が曖昧でした。
その一瞬の隙を突いて、米国勢は大量のドル買いに入りました。

欧州勢は、取引終了時間を狙われました。

そこから設定レンジ上限を越えて上昇。
第1ターゲットの108.75円に一瞬ヒゲがついて昨日の最高値で終了しました。

昨日の主な経済指標の結果

24:00 米国 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:57.6 予想:59 前回:60.7
★前回よりも予想よりも、結果は悪かったのに「上昇」しました。

昨日のトレード 利益55銭

○上限・第1ターゲット108.75円


1回目 24:00 (ロンドン午後3時)
「愛菜の経済指標発表時トレード」
108.20円→第1ターゲット108.75円。「買い」55銭。

⇒マキちゃんが、取引ロット数を今までの100倍にしたので、恐怖感が先に立ってしまって「愛菜の3MAトレード」で何回もチャンスがあったのですが、昨日はやっとここからはめました。

実際にトレードしたきっかけは、猪八戒先生とおじいちゃん、マキちゃんがちょうどホテル帰ってきたから。
ドルインデックスも米国10年債利回りも上昇機運。
ダウ平均株価もマイナス圏からの上昇中。
しかし「24:00 米国 ISM非製造業景況指数(総合)」の結果がいいはずはない。

そこで直近の価格で市場が意識している2時間前の最安値108.20円に買いポジション。
1時間ピボットのサポートもそのあたり。
まるでゴルフのパターを決めるときの芝の状態を読むような慎重さでした。
そして見事的中!
一瞬108.20円を付けてから急騰。
決済は、108.75円。ロンドン時間の7日午後7時35分。

お三方は英国政府の方々とディナーでしたが、帰ってきてから私は褒められた!
昨日は、猪八戒先生のスイスで開設してある法人口座でトレード。
「愛菜。損だけはするなよ。」と冗談交じりにいわれていたのですが、マキちゃんが「チャンスよ。」といって大金を仕込んだので、どきどき感は満載でした。

自慢していいかな…。日本円で5,500万円の利益でした。

猪八戒先生やおじいちゃんにとっては大した額ではないのですが、でもこの私が「大金」でトレードするので勇気を振り絞って、考えに考え抜いて持ったポジションでした。

年始めは私だけがトレードして、お三方のお陰様の「他力本願」で利益をいただいていたので少し心苦しかったのですが、これでまずは猪八戒先生に恩返しが出来ました。

おじいちゃんは「Manaのトレードも上達したな。」と褒めてくださいました。
大げさな抱擁と、ブランデー臭い長めのKissはいらなかったけど…。

おじいちゃん好み

 

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

1月8日 (火曜日)
日本 ゴーン元会長・勾留理由開示

14:00
日本 12月消費者態度指数・一般世帯

16:00
ドイツ 11月鉱工業生産(前月比)
ドイツ 11月鉱工業生産(前年同月比)

19:00
ユーロ圏 12月経済信頼感
ユーロ圏 12月消費者信頼感(確定値)

22:30
米国 11月貿易収支

 愛菜の用語解説 

貿易収支

輸出額(国内に入ってきた金額)から輸入額(国外に出て行った金額)を差し引いたもの。経常収支の一部として算出されます。
輸出額が輸入額を上回れば貿易黒字、反対に輸出額が輸入額を下回れば貿易赤字ということです。
米国では、商務省が発表。
とくに米国は、多額の貿易赤字を抱えているので、貿易収支の動向が注目されています。

連邦政府予算が凍結されている関係で、商務省のサイトが更新されていません。
いつもは瞬時に開示されるのですが、今回は速報値が届かないかも知れません。

2019/01/08(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.77円。下限は108.52円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.98円、109.18円、109.39円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.45円、108.36円、108.25円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」上昇基調は米国勢次第

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「ドル円/日足」上値は重たいものの上昇志向

20190108_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日の経済指標の注目はとくになし。
しかし昨日と同様に変動の理由とされることがあるから要注意です。

日本時間のドル買いは人民元安に乗じた官製相場。
昨日は米国に遠慮していたようですが、今日は本領発揮というところでしょうか。
問題は欧米市場。
ユーロドルがさらに下落すれば、ドル高要因です。
目標は、109.76円。

しかしドルにかつてのような勢いがないのです。
通貨の強弱では、日本円>ユーロ>ドルの順番。
まずはドルが、ユーロを追い越さなくなくてはなりません。
それには、それこそ「ユーロ」自体の下落という他力本願に頼る必要があります。

今日は指し値で「売り」ポジションを作りながらトレードします。
ターゲットラインと1時間ピボットが目安です。

今日はドイツ・スイス勢参入の午後3時。
ロンドン勢参入の午後6時。
早出の米国勢が参入する午後9時からは、チャートの景色が一変してもおかしくない状況です。

★日本時間午後1時現在★
「ドルインデックス」=売り
「米国10年債利回り」=低下
「ユーロドル」=ユーロ買い/ドル売り
「ダウ先物」=買い

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日は落ち着いてトレードします。
ディーラーさんたちも不安のなかでトレードしていますから。

今日も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)