常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
英国「EU離脱代案」が各論で採決
こんにちは。天野愛菜です。
「EUとの間で新たな合意が離脱期限の3月29日までにまとまらなければ、年末まで離脱を延期すべきである」とした期限延期法案は否決(賛成298・反対321)されました。
「EUとの合意なき離脱はしない。」⇒可決(賛成318・反対310)
「今後のEUとの交渉は、メイ首相に任せる」⇒賛成大多数
結果を受けて、
ポンド/ユーロは下落。
ポンド/ドルも下落。
ユーロ/ドルは、ユーロ高/ドル安
ドル/円は下落。
という、私にメールをくださる100人ほどの「海外トレーダー」さんと私の当初の解釈は外れました。
しかし今後の相場を作るようなインパクトは、ありませんでした。
ドル円の下落も10銭くらい。
そもそも「代案」に対して個別に採決するなどとは、昨日の夕方まではわかりませんでした。
メイ首相は、各論で反対があっても総論で賛成を得るつもりで、一括採決を考えていました。
「離脱はするが、合意なき離脱はしない。そしてEUとの交渉がまとまらなかったら離脱を延期する」―と。
欧州市場も、同様に捉えていました。
しかし個別審議→採決の手順が判明した昨日の午後7時くらいから、海外トレーダーさんたちは私に「ノー・トレード」とメールを送信してきました。
私は「マズいなぁ、月曜日のBlogにドル高と書いちゃった。
でも採決の時間が未明だからポジションはスクエアーにして、翌日の日経平均株価をみてトレードしましょう、と書いたから、みなさん大丈夫だよね。」と思いながらも、気持ちは凹んでいました。
今回のEU離脱代案をわかりやすくまとめると
英国側はー
「再交渉はするが、離脱期日は遵守する。メイ首相の交渉役は続行。」
EU側はー
「再交渉には応じないが、離脱延期は認める。メイ首相は英国を代表する交渉人。」
英国とEUの共通項は「メイ首相」だけなので、メイ首相が本当に可哀想です。
今後の展開はどうなるのでしょうか。
昨日の主な経済指標の結果
23:00 米国
11月ケース・シラー米住宅価格指数 [前年同月比]*
結果:4.7% 予想:4.9% 前回:5%
⇒結果を受けて素直に下落しました。
24:00 米国
1月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
結果:120.2 予想:124.9 前回:128.1
⇒「指数低下の原因は株価下落と政府機関の一部閉鎖の影響」コンファレンス・ボード分析。
先日のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)低下の洗礼があったので、大きな動意とはなりませんでした。
昨日のトレード 利益64銭
○上限・第2ターゲット
昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は109.32円。下限は109.13円。
上限越えのターゲットは
109.39円、109.49円、109.58円。
下限越えのターゲットは
109.06円、108.98円、108.86円。
★
昨日は「売り」戦略といっておきながら、欧州時間はユーロ/ドルが下落して、その反動でドル円はジワジワ上昇。一昨日の傍観していた反省もあっていつ落ちるかドキドキしながら「買い」エントリーを2回ほど。
米国時間は、「売り」戦略の安全運転でした。
———-日本時間———-
1回目 15:00
設定レンジ上限109.32円→109.22円。「売り」10銭。
———-欧州時間———-
2回目 17:30
109.22円→上限・第1ターゲット109.39円。「買い」17銭。
3回目 19:30
上限・第1ターゲット109.39円→上限・第2ターゲット109.49円。「買い」10銭。
———-米国時間———-
4回目 23:00 「愛菜の3MAトレード」1分足
109.50円→109.40円。「売り」10銭。
5回目 23:50 「愛菜の3MAトレード」1分足
109.45円→109.35円。「売り」10銭。
6回目 0:45
上限・第1ターゲット109.39円→設定レンジ上限109.32円。「売り」7銭。
今日のドル円に影響を与えそうな経済指標
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
1月30日(水曜日)
米国 米中閣僚級貿易会議
米国 2018年第4四半期および2018年年間GDP発表
日本 12月・自動車大手生産・販売・輸出実績
8:50
日本 12月小売業販売額(前年同月比)
日本 12月百貨店・スーパー販売額(既存店)(前年同月比)
14:00
日本 1月消費者態度指数・一般世帯
16:00
ドイツ 2月GFK消費者信頼感調査
ドイツ 12月輸入物価指数(前月比)
ドイツ 12月輸入物価指数(前年同月比)
18:30
英国 12月消費者信用残高
英国 12月マネーサプライM4(前月比)
英国 12月マネーサプライM4(前年同月比)
19:00
ユーロ圏 1月経済信頼感
ユーロ圏 1月消費者信頼感(確定値)
21:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
22:00
ドイツ 1月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比)
ドイツ 1月消費者物価指数(CPI、速報値)(前年同月比)
22:15
米国 1月ADP雇用統計(前月比)
22:30
米国 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)
米国 10-12月期四半期GDP個人消費・速報値(前期比)
米国 10-12月期四半期コアPCE・速報値(前期比)
24:00
米国 12月住宅販売保留指数(前月比)
米国 12月住宅販売保留指数(前年同月比)
翌4:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
翌4:30
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
♥ 愛菜の用語解説 ♥
MBA住宅ローン申請指数
個人の住宅ローン申請が行われた指数。
米抵当銀行協会(The Mortgage Bankers Association)が、毎週水曜日に発表。
基準値は1990年3月16日を100としたものです。
あくまでも「申請」なので、住宅建設の着工に結びつくとは限りません。
また個人による複数の申請も計算に入れているので、住宅関連指数のなかでは概況として参考にします。
ADP雇用統計
米国で給与計算サービスを請け負う、民間業者ADP(Automatic Data Processing社)が算出・公表する雇用に関する調査結果です。2006年5月から発表が開始されました。
毎回、米国労働省が発表する非農業部門雇用者数変化(雇用統計)の2日前に発
表されることから、米雇用統計の先行指標として注目されています。
実際の数値は、労働省発表の非農業部門雇用者数変化(雇用統計)とでは違いがありますが、雇用状況の傾向は判断できます。
米国・国内総生産GDP
米国内で生産されたモノやサービスなどの金額の合計。
個人消費や設備投資などの内需と、輸出に伴い発生する外需で構成される指標。
発表は、米国―商務省経済分析局(BEA)。
GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。
なおGDPには、発表される時期によって、速報値・改定値・確報値があります。
速報値…出揃っている推計値から算出。
改定値…速報値から約1ヶ月半頃に発表。その間の経済指標も加味されます。
確報値…改定値をさらに検証して発表されます。
市場の注目度は、速報値>改定値>確報値。
2019/01/30(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は109.44円。下限は109.21円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
109.52円、109.63円、109.74円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
109.14円、109.03円、109.93円をターゲットとします。
バランスラインは、109.34円。1日ピボットと重なりました。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
「ドル円/今日の設定レンジ」きっかけがあれば上昇
20190130_1uy_p「ドル円/日足」下降トレンドラインに沿っています
20190130_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
今日の経済指標で注目は次の4つ。
22:15 米国 1月ADP雇用統計
22:30 米国 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
翌4:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
翌4:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
「22:15 米国 1月ADP雇用統計」については、あさっての雇用統計の前哨戦ですから注目の度合いは高いです。
米国の雇用については、人手不足なので「良好」との見方が多いです。
もし明らかに「良好」であれば、指標発表時の価格(発射台)次第では、10銭程度は上昇します。
「22:30 米国 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)」は商務省管轄。
政府機関の一時閉鎖は解除されたものの、月曜日のことでしたので今晩は発表があるかわかりません。どうもない感じ…。
そしてードル円以外の通貨も注目しているー
「翌4:00米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表」では、金利は据え置き。6月までの利上げはない、というのが市場のコンセンサスです。
そこでポイントは
「翌4:30米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見」で、経済の落ち込みは確実視されている現状のなか、パウエルFRB議長の発言が「今後の市場心理にどれだけの好材料を提供できるか」ということです。
報道で相場が動かされるのは、「米中閣僚通商協議」の憶測報道。
昨日からアメリカのメディアはこの「米中閣僚通商協議」に関して、極端な推測記事が増えているので、要注意です。
全体の相場観は「ドル安」方向ですが、明るい材料で少し上に向かう、という感じです。
今日のトレードは、初心に返って「設定レンジ重視」戦略。
でも気持ちは、「売り」です。
★正午現在★
「ドルインデックス」=売り
「米国10年債利回り」=低下
「ユーロドル」=ユーロ買い/ドル売り
「ダウ先物」=買い
★通貨の強さ★
ユーロ>日本円>米ドル
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
今日は楽しいトレードになりそうですね。
1時間足のボリンジャーバンドで方向性を確かめながら、上手に流れに乗りましょう。
私のBlogを読んでくださっているあなたが、少しでも利益を稼いでくれますように祈りながら、今日もチャートに向かいます。
天野 愛菜(まな)