常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

今晩は注目の米国・1月雇用統計とISM製造業景況指数の経済指標の発表があります。

雇用統計

雇用統計のメインである「1月非農業部門雇用者数変化(前月比)」については、
前回が31.2万人の結果で、今回の予想が16.5万人。
いくらなんでも、今回予想値の16.5万人は越えるでしょう、と米国株価の下支えが念頭にあるので「ドル高」

問題は同時に発表される「1月平均時給(前年同月比)」の方。
予想では前回と同じ3.2%となっていますが、海外トレーダーさんたちは3.0%程度ではないか、と思ってます。

賃金の伸びがないと企業の収益性に疑問符がついて、株安。
資金が株から債権に流れて、債権の利回りが低下します。
そうなると「ドル安」

同時刻に発表されるだけに、難しい局面。
雇用統計の発表まで、ズルズルと上がったとしても要注意です

ISM製造業景況指数

アメリカ製造業の景気判断は次のようになっています。

① ニューヨーク連銀製造業景気指数 方向性を見る

② フィラデルフィア連銀製造業景気指数 市場がコンセンサスを作る

③ ISM製造業景況指数 数値で景気実態を確認する

先月を振り返ってみるとー

①1月15日(火曜日)
1月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
結果3.9 予想10.0 前回11.5 ⇒18銭の下落

②1月17日(木曜日)
1月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
結果17.0 予想10.0 前回9.1 ⇒13銭の上昇

ということもあって、今日の③ISM製造業景況指数については、市場予想は前回の54.3とほとんど同じの54.2となっていて「読み切れていない」というのが実際のところです。

まとめ

今日の2つの大きなイベントで、清水の舞台から飛び降りるつもりであれば、
雇用統計は「ドル高」で、ISM製造業景況指数は、対中貿易関税による受注減を考えると「ドル安」期待でエントリーです。

愛菜としては、両方とも発表前に決済しておくことをオススメしますけれど…。

昨日の主な経済指標の結果

19:00 ユーロ圏
10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値) [前期比]*
結果:0.2% 予想:0.2% 前回:0.2%

10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]*
結果:1.2% 予想:1.2% 前回:1.6%

12月失業率
結果:7.9% 予想:7.9% 前回:7.9%

⇒結果は予想通り。ユーロ/円も動きませんでした。
「ドル高」を期待していたのに…。

23:45 米国
シカゴ購買部協会景気指数
結果:56.7 予想:61.5 前回:65.4

⇒やっと上昇開始。

昨日のトレード 利益88銭

○下限・第3ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は109.05円。下限は108.82円。

上限越えのターゲットは
109.14円、109.24円、109.34円、109.44円。
下限越えのターゲットは
108.75円、108.68円、108.54円。

昨日の「愛菜の実戦トレード」では
―欧米時間になって設定レンジ下限や下限ターゲットからの「買い」と「押し目買い」戦略で挑んでみます。
と書きましたが、結局5回のトレードで「買い」は2回だけ。
アメリカの株式市場が開いてからは、予想通りにドル円は上昇したのですが、勢いがなくて設定レンジ上限を上抜けることはありませんでした。

そこで昨日感じたことは、
FOMCまでは、米国株価とおおよそ連動していましたが、この先は「米国10年債利回り」を中心に見ながらトレードした方がいいかな、ということでした。

———-日本時間———-
1回目 13:30
設定レンジ下限108.82円→下限・第1ターゲット108.75円。「売り」7銭。

———-欧州時間———
2回目 18:15
下限・第1ターゲット108.75円→第3ターゲット108.54円。「売り」21銭。

———-米国時間———-
3回目
第3ターゲット108.54円→第2ターゲット108.68円。「買い」14銭。

4回目 22:00
第2ターゲット108.68円→108.50円。「売り」18銭。

5回目 23:30
第3ターゲット108.54円→設定レンジ下限108.82円。「買い」28銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

2月1日 (金曜日)
米国  1月・雇用統計
日欧  日欧経済連携協定(EPA)発効

8:30
日本 12月失業率
日本 12月有効求人倍率-

10:45
中国 1月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)

17:55
ドイツ 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)

18:00
ユーロ圏 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)

18:30
英国 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、確定値)

19:00
ユーロ圏 1月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
ユーロ圏 1月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)

22:30
米国 1月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国 1月失業率
米国 1月平均時給(前月比)
米国 1月平均時給(前年同月比)

23:45
米国 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)

24:00
米国 12月建設支出(前月比)
米国 1月ISM製造業景況指数
米国 1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

♥ 愛菜の用語解説 

購買担当者景気指数(PMI)

「PMI」(Purchasing Manager’s Index)とも言われ、製造業・建設業とサービス部門などに分けて、企業の購買担当者に直接調査した結果をもとに算出された指数。
購買担当者は、現在の生産量・在庫や受注残をもとに数ヶ月先の景気を予測して「仕入れ」を行うので、市場は近い将来の景気動向を占う「先行指数」として注目。
購買担当者景気指数(PMI)の「速報値」は当月下旬に概要値、「改定値」は翌月初旬に確定値と発表されますが、とくに「改定値」は月初に政府機関が発表する同種のデータに先行して発表されるので、市場の注目度は高いと言えます。
米国・EU・イギリス・ドイツなどは、英国民間調査会社・マークイット(Markit)、
中国は、中国のディアの財新(Caixin)が、マークイットと共同で調査したものを発表します。
なお中国においては、中国国家統計局が発表するPMIは大手国営企業、財新(Caixin)が発表するPMIは、中小企業を主な対象としていることに注意が必要です。
また財新(Caixin)は、「速報値」の発表はしていません。
そして日本では、同様の指数は「日銀短観」で発表されます。

ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)

EU消費者物価指数(Harmonized Index of Consumer Prices)とは、ユーロ加盟国の消費物価指数をまとめた数値のこと。
公表は、よく聞くユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局です。

HICPで大切なことは速報値、改定値の2種類あること。
おおよそ速報値はその月の末。改定値はそれより2週間ぐらいに後に発表されます。
速報値はおおよその数値で、改定値はGDPでいう確報値となります。
最近はあまりないけど、ドル円にまで波及するのは改定値の方。
欧州中央銀行(ECB)の利上げや利下げの時期や規模を推定する指標ともいわれています。

雇用統計

雇用情勢を調査した景気関連の経済指標。
米国の雇用統計は、毎月第1金曜日に米国労働省が発表します。
雇用統計には-
失業率・非農業部門就業者数・製造業就業者数・建設業就業者数・小売業就業者数・金融機関就業者数・週労働時間・賃金・平均時給、などがあります。
とくに注目されているのは、非農業部門就業者数の増減(変化)。
米国では業績が悪化すれば、レイオフ(一時帰休)することが多く、日本に比べて、就業者数の増減と景気の連動性が強い傾向にあります。
こうしたことから、この数値が事前予想より大幅に改善あるいは悪化していた場合、ドル円・ユーロドルなどが敏感に反応することが多いことが特徴です。

ISM景況指数

全米供給管理協会(Institute for Supply Management)が発表する米国における景気指数。
ISM製造業景況指数は毎月第1営業日
ISM非製造業景況指数は毎月第3営業日
に発表されます。
製造業および非製造業の購買担当役員に、生産・新規受注・在庫・雇用などの項目に関して、1ヵ月前と比較して「良い」「同じ」「悪い」の三者択一のアンケートに回答してもらったものを指数化しています。
月初めの発表なので、PMIとならんで「先行指数」と捉えられていますが、FRBが金利の先行きを見極める基準としていることもあって、米国ではPMIよりも重要な指数です。

ミシガン大学消費者態度指数

消費者のマインド調査を指数化したもの。
発表は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンター。
1964年の指数を100として算出し、速報値は300人、確報値は500人を対象に調査を行ったもの。
調査対象が5000人のコンファレンスボード(全米産業審議委員会)の「消費者信頼感指数」より先行して発表されるので、先行指数として注目され、予想値より結果が乖離していた場合、相場は動きます。

2019/02/01(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.96円。下限は108.72円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
109.04円、109.14円、109.25円、109.49円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.63円、108.51円、108.40円、108.28円をターゲットとします。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」下降トレンドラインを上抜ければ一旦のドル高

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「ドル円/日足」ドル安傾向

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日の経済指標で、世界全体の景気判断をする上で見逃してはならないのが(1)「製造業購買担当者景気指数(PMI)」で、米国景気の先行き判断材料は(2)米国・雇用統計となります。

(1)「製造業購買担当者景気指数(PMI)」
10:45 中国   1月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
17:55 ドイツ  1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:00 ユーロ圏 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 英国 1月製造業購買担当者景気指数(PMI・確定値)
23:45 米国 1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)

(2)米国・雇用統計
22:30
米国 1月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国 1月失業率
米国 1月平均時給(前月比)
米国 1月平均時給(前年同月比)

(1)「製造業購買担当者景気指数(PMI)」は、速報値と今回の改定値に大きな差があると動きます。上記の国のなかで警戒されているのが、ドイツと英国です。

(2)「米国・雇用統計」については、雇用者数は増加が見込まれているので「ドル高」なのですが、「平均時給」に市場は焦点を当てています。
米系の金融機関や主要メディアはすでに結果を知っているので、動きが怖いです。

雇用統計でトレードするのなら、「愛菜の経済指標発表トレード」で、1時間ピボッドのR3に売りS3に買いの指し値をおいておくほうが無難です。

昨日はドル高の要因が多かったのに上値が重たい展開でした。
そんなこともあり今日の私は、設定レンジを重視して、気持ちは「売り」戦略です。

★正午現在★
「ドルインデックス」=売り
「米国10年債利回り」=低下
「ユーロドル」=ユーロ買い/ドル売り

★通貨の強さ★
ユーロ>日本円>米ドル

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

マキちゃんが台湾で日本食の料理教室を開講することになり、さらにニューヨークでは兄弟子の意志を継いでファンドを立ち上げることになって、今週のマキちゃんはその準備で大忙しでした。

台湾での料理教室の生徒さんは、すでに50人ほどはいるそうで、明日はお教室を開くマンションの内見に台湾・台北行って来ます。
ひと月に6日間は、台北で生活&トレードをすることになるみたい。

 

インフルエンザや風邪には気を付けて、よい週末をお過ごしください。
今週も、お疲れまさでした。
そしてBlogを読んでくださって、ありがとうございました。

天野 愛菜(まな)