常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
こんにちは。天野愛菜です。
昨日は、「111円を超えない理由」をBlogに書きました。
結果は111円を突破しました。
ごめんなさい。
シカゴで貿易決済業務為替を扱っていて私が尊敬している方のご意見だったので、そのまま掲載しました。
この方の通貨移動の方向性は、いつも当たっているのでなおさらでした。
中国人投資家からのアドバイス
そしてBlogをアップしてしばらくして、中国人投資家から連絡がありました。
「Blogを読んだけど、今は米中通商協議が米国の思惑に近い状態で進んでいる。すなわちアメリカの経済的優位性は確保される。だから短期的にはドル上昇の余地が出来ているんだ。」
「しかしアメリカは現在ドル余り状態。行き場がない。実は中国も海外投資規制をやって、日本や世界各国で買った不動産を売却させてドル建てで中国に還流させている。それが人民元の底上げになっている。国内の不動産にも規制が掛かっているから、中国も金余り、人民元余り。」
「そしてアメリカは中国にドルを買わせないつもりだから、必然的に金余りの人民元はユーロに向かっている。習近平主席は体制維持のために、アメリカよりも欧州に軸足を移しはじめているので、そのことが市場で意識されはじめると人民元の動向次第では、大きく「ユーロ買い/ドル売り」の波が起こってくる。」
「それとあなたの彼をはじめとする米系ファンドは、余っているドルで新興国投資を始めた。今まで中国が投資していた国にだ。つまりドルを持ち出している、ということ。」
「だから基本的には<ドル安>で間違いないけれど、発言のタイミングで受け手の印象が変わるから注意するように。」
結局、叱られて終わりました。
クシュン…。
私の人生は、褒められることが少ないなぁ…。

昨日の主な経済指標の結果
24:00 米国
12月 卸売在庫 [前月比]*
結果:1.1% 予想:0.2% 前回:0.3%
12月 卸売売上高 [前月比]*
結果:1.0% 予想:―% 前回:-1.2%
昨日の主な「要人発言」
トランプ米大統領
「3月1日に予定していた中国に対する関税引き上げを延期する」
「習中国国家主席との会談を、フロリダの私の別荘で予定している」
「中国との合意について、米国の意向にそったものになる」
「中国の習近平国家主席との首脳会談で、包括的同意事項に署名するだろう」
「原油は高過ぎる」
昨日のトレード 利益40銭
○上限・ターゲット オールクリア
昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は110.86円。下限は110.59円。
上限越えのターゲットは
110.94円、111.00円、111.12円。
下限越えのターゲットは
110.51円、110.36円、110.25円。
設定レンジ内のバランスラインは、110.71円
★
———-米国時間———-
1回目 21:15
バランスライン110.71円→1時間ピボット(R3)110.82円。「買い」11銭。
2回目 22:30
1時間ピボット(R2)110.79円→1時間ピボット(R3)110.82円。「買い」3銭。
3回目 0:00
設定レンジ上限110.86円→上限・第2ターゲット111.00円。「買い」14銭。
4回目 1:55
上限・第2ターゲット111.00円→上限・第3ターゲット111.12円。「買い」12銭。
今日のドル円に影響を与えそうな経済指標
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
2月26日(火曜日)
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 上院証言<半期金融政策報告>
16:00
ドイツ 3月GFK消費者信頼感調査
19:00
英国 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
22:30
米国 12月住宅着工件数(年率換算件数)
米国 12月住宅着工件数(前月比)
米国 12月建設許可件数(年率換算件数)
米国 12月建設許可件数(前月比)
23:00
米国 10-12月期四半期住宅価格指数(前期比)
米国 12月住宅価格指数(前月比)
米国 12月ケース・シラー米住宅価格指数
米国 12月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
24:00
米国 1月 新築住宅販売件数 [前月比]
米国 1月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]
米国 2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
米国 2月リッチモンド連銀製造業指数
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
♥愛菜の経済指標・用語解説♥
米国・住宅着工件数
着工建築物の中から住宅だけに特化した指数。
米国商務省が1ヵ月単位の着工件数と前月比で発表します。
住宅投資が活発化すると、それに伴って家具や家電製品などの耐久財の購入も増加するために景気動向と密接な関連性があると考えられています。景気変動や個人消費動向を予測する上でも重要な指標のひとつです。
また住宅着工件数は、金利状況にも左右されていることも覚えておいてください。
米国・建設許可件数
米国商務省が、建設を始めるために取得された許可証数と前月比を、1ヵ月単位で発表。
着工前の件数なので、足元と近い将来の景気判断ができます。
なお住宅の建設許可は、全米すべての地域で必要ではないので、建設許可件数は景気動向を知る上での概要です。
住宅価格指数
アメリカの住宅価格の代表的な指標には、FHFA(連邦住宅金融局)住宅価格指数とS&P/ ケース・シラー(Case-Shiller)住宅価格指数があります。
一般的にいわれている住宅価格指数とは、FHFA(連邦住宅金融局)住宅価格指数の方。
発表は、アメリカ連邦住宅金融局。
調査地域は
ニューイングランド、パシフィック、ミドル・アトランティック、サウス・アトランティック、マウンテン、イースト・ノース・セントラル、ウエスト・ノース・セントラル、イースト・サウス・セントラル、ウエスト・サウス・セントラル。
そのなかで、住宅ローン専門の政府系金融機関の「ファニーメイ(Fannie Mae)」と「フレディマック(Freddie Mac)」から住宅ローンを受けたり保証されたりした1 戸建て住宅価格が対象。
つまり生活基盤がしっかりした人が対象。
S&Pケース・シラー米住宅価格指数
カール・ケースさんとロバート・シラーさんが開発した住宅価格指数。
金融機関向けのITサービス会社のファイサーブ社が算出して、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P Dow Jones Indices)が毎月発表します。
10大都市圏指数と20大都市圏指数があります。私たちに届くのは10大都市圏指数。
-10大都市圏―
ボストン・シカゴ・デンバー・ラスベガス・ロサンゼルス・マイアミ・ニューヨーク・サンディエゴ・サンフランシスコ・ワシントン
―20大都市圏―
10大都市圏+アトランタ・シャーロット・クリーブランド・ダラス・デトロイト・ミネアポリス・フェニックス・ポートランド・シアトル・タンパ
この指数は、個人消費の動向を示すので景気指標として重要視されています。
ドル円に影響を与えるのは、FHFA(連邦住宅金融局)が発表する住宅価格指数よりも分析力の勝るS&Pケース・シラー(Case-Shiller)住宅価格指数の方です。
新築住宅販売件数
全米並びに、北東部・中西部・南部・西部の4エリアの「新築住宅の販売件数、販売価格」。
発表は、米国商務省センサス局。
米国では住宅の需要と景気動向の連動性が高いため、景気動向をみる際の重要な先行指標の一つとされています。
新築住宅とは別に中古住宅についての発表が別日されますが、新築住宅の方が中古住宅より先行性があるので市場の注目度は高いのですが、相場が動くのは市場規模の大きな中古住宅の方です。
米国・消費者信頼感指数
・コンファレンスボード(全米産業審議委員会)による「消費者信頼感指数」
・ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターによる「ミシガン大学信頼感指数」が有名。
それぞれ消費者にアンケートを取って、現在と6ヵ月後における景況感や雇用状況、所得などについて「よい」「悪い」などを回答して貰って、その結果を指数として発表します。
コンファレンスボードの「消費者信頼感指数」は調査対象が5000人。
「ミシガン大学消費者信頼感指数」調査対象は500人。ただしコンファレンスボードの「消費者信頼感指数」より先行して発表されます。
ちなみに2月15日発表の
「2月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値」は
結果:95.5 予想:93.0 前回:91.2
―でした。
リッチモンド連銀製造業指数
「リッチモンド連邦準備銀行」が管轄する、バージニア州やノースカロライナ州などの製造業約220社を対象としたアンケートの調査結果を指数化したもの。
リッチモンド連邦準備銀行が、ほぼ毎月第4火曜日に発表。
同地域は米国のGDPの約10%を占めることもあって、米国全体の景況感が推測されます。
2019/02/26(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.07円。下限は110.80円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
111.12円、111.20円、111.31円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
110.72円、110.65円、110.54円をターゲットとします。
設定レンジ内のバランスラインは110.90円と110.95円です。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
「ドル円/今日の設定レンジ」欧米勢次第
20190226_1uy_p「ドル円/日足」111.00円が天井かな
20190226_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
今日のポイントは、海外トレーダーさんたちが注目している「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言」です。
半年に一度の議会証言。
市場は、12月の株価暴落を受けて、FRBは「利上げ」と「保有資産の縮小」の中止を決めたと折り込んでいます。
ところが最近になって、経済指標は弱含んでいますが、株価は上昇。
パウエルFRB議長が堅調な株価から「利上げ」の可能性を示唆するような発言があると、株価は急落します。
そうなると「米国10年債利回り」が上昇するので、本来であればドル高となりますが、株価の急落につられて、ドル円も下落する可能性があります。
本日目白押しの「住宅関連」について、注目されているのが
「24:00 1月 新築住宅販売件数」なのですが、同時刻に「2月リッチモンド連銀製造業指数」があるのでドル円の動きは見通せません。
昨日は「売り」と考えていて、思い切って買い上げることが出来なかったので今日の気持ちはニュートラル。
午前中、ドルは下がっていますが、これは年度末決算に向けた日本の実需筋の利益確定売りかも知れないので、今晩のことを推察するのは止めにします。
今日は初心に返って、設定レンジ重視でバランスライン付近から上下を模索します。
★正午現在★
「ドルインデックス」 日足=売り 1時間足=売り
「米国10年債利回り」 日足=低下 1時間足=低下
「ユーロドル」 日足=ユーロ買い/ドル売り 1時間足=ユーロ買い/ドル売り
★米ドルと日本円の強さの比較★
1時間足 米ドル>日本円 縮小傾向
日足 米ドル>日本円 縮小傾向
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
今日は思い切ったトレードが出来るように頑張ります。
天野 愛菜(まな)