常勝必見のドル円/今日の設定レンジは毎日更新⇒

中国・全人代開幕

こんにちは。天野愛菜です。

世界が注目している中国の「第13期全国人民代表大会第2回全体会議」が開幕しました。
日本時間午前8時から始まった中国人民日報の関連会社・「環球時報」による報道機関向けインターネット同時配信を、マキちゃんの通訳で観ていました。

全人代で恒例となった冒頭での李克強首相「報告」。
彼の顔は、自信に満ちていました。
強面ですが、バランス感覚に秀でた経済通の彼の発言には説得力がありました。

(一度、日本の強面代表の麻生財務大臣と首脳会談をしてほしい。そこでふたりが恐い笑顔で握手している写真が公開されれば、世界は日中の連携に、別の意味で恐怖を感じるでしょう。)

昨日配布された「全人代・報告要旨」

日本を含め海外のメディアも、事前に配布された「報告要旨」を切り貼りして私たちに伝えてくるので、ここでは中国国営通信の新華社が本日、8時59分12秒に配信した内容を掲載します。

中国は2019年のGDP成長目標を6〜6.5%に設定

火曜日に開催される年次総会に先立ち、報道機関に公開されている政府の報道によれば、中国は2019年のGDP成長目標を6〜6.5%に設定しています。

中国は、消費者インフレ率を約3%に維持し、1,100万を超える新たな都市雇用を創出することを目指します。調査された都市部の失業率は、火曜日の朝に発表された中国の最高議会である第13回全国人民総会の第2部会で発表されたレポートでは、約5.5%にとどまると予測されています。

李克強首相は、「上記の目標は野心的だが現実的であり、質の高い開発を促進するという私たちの目標であり、中国の発展の現在の現実に沿ったものであり、全体として中程度の繁栄の社会の構築を完成するという目標と一致する。」と、報告されています。

中国経済は6.8%拡大して、2018年の公式目標「6.5%前後」を上回りました。

今年は中華人民共和国の創立70周年です。
それはあらゆる点で中等度ではあるが豊かな社会を構築するという最初の100周年の目標を達成するために中国にとって重大な年になる、と報告書は述べています。

李克強首相は、「中国内外の動向を詳細に分析すると、今年の発展を追求する中で、私たちはより重大でより複雑な環境や予測不可能な大きなリスクと課題に直面する可能性がある。

しかし中国は、依然として発展のための重要な戦略的機会の過程のなかにあり、十分な回復力、大きな可能性、そして創造するための大きな創造力を持っています。
よりよい人生を求める私たちの憧れは強いのです。

あらゆる種類の困難や課題を乗り越えて、そして私たちの経済的基礎は健全であり、長期にわたって健全なままであり続けるでしょう」と述べました。

全人代からのドル円

私が聞いていた範囲では、アメリカに対する批判らしい批判はありませんでした。

それが融和ムードの演出なのか、トランプ政権後のアメリカへの逆襲を意図しているものかわかりませんが、今年で中国経済の減速を食い止めるという強い決意を感じました。

別の見方をすれば、李克強首相が中国経済の減速を認めたことにもなるので、現時点での「上海総合指数」は一進一退。

海外トレーダーさんたちは、今日の「上海総合指数」の終値をみてから、トレード方針を決めるといっています。

あなたも私が毎日チェックしている、無料の「日経平均株価 リアルタイムチャート」の「上海総合指数」をチェックしてみてください。
「上海総合指数」https://nikkei225jp.com/china/

ということでドル円の動きは、今のところわかりません。ごめんなさい。

ゴメンニャサイ…

昨日の主な経済指標の結果

24:00 米国
12月 建設支出 [前月比]
結果:-0.6% 予想:0.2% 前回:0.8%

昨日の主な要人発言

英首相報道官
「バックストップ案の法的保障を得るために協議中」
「交渉は前進しているが、やるべきことはまだ残っている」

ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「中国との通商協議はまもなく合意に至るだろう」

昨日のトレード 利益40銭

○下限・第2ターゲットまで

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は112.00円。下限は111.80円。

上限越えのターゲットは
112.07円、112.14円、112.25円。
下限越えのターゲットは
111.72円、111.65円、111.53円。

———-欧州時間———-
1回目 20:00
設定レンジ下限の上111.82円→設定レンジ上限の下111.98円。「買い」10銭。

———-米国時間———-
2回目 0:30
111.95円→下限・第2ターゲット111.65円。「売り」30銭。
⇒第2ターゲットはピッタリ決まりました。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

3月5日 (火曜日)
中国 第13期全国人民代表大会第2回全体会議・開幕(~15日)

10:45
中国 2月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)

12:30
オーストラリア 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表

17:55
ドイツ 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)

18:00
ユーロ圏 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)

18:30
英国 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

19:00
ユーロ圏 1月小売売上高(前月比)
ユーロ圏 1月小売売上高(前年同月比)

23:45
米国 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
米国 2月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)

24:00
米国 2月ISM非製造業景況指数(総合)
米国 12月新築住宅販売件数(年率換算件数)
米国 12月新築住宅販売件数(前月比)

24:35
英国 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言

翌4:00
米国 1月月次財政収支

愛菜の経済指標・用語解説

購買担当者景気指数(PMI)

「PMI」(Purchasing Manager’s Index)とも言われ、製造業・建設業とサービス部門などに分けて、企業の購買担当者に直接調査した結果をもとに算出された指数。
購買担当者は、現在の生産量・在庫や受注残をもとに数ヶ月先の景気を予測して「仕入れ」を行うので、市場は近い将来の景気動向を占う「先行指数」として注目。
購買担当者景気指数(PMI)の「速報値」は当月下旬に概要値、「改定値」は翌月初旬に確定値と発表されますが、とくに「改定値」は月初めに政府機関が発表する同種のデータに先行して発表されるので、市場の注目度は高いと言えます。
米国・EU・イギリス・ドイツなどは、英国民間調査会社・マークイット(Markit)、
中国は、中国のディアの財新(Caixin)が、マークイットと共同で調査したものを発表します。
なお中国においては、中国国家統計局が発表するPMIは大手国営企業、財新(Caixin)が発表するPMIは、中小企業を主な対象としていることに注意が必要です。
また財新(Caixin)は、「速報値」の発表はしていません。
そして日本では、同様の指数は「日銀短観」で発表されます。

ISM景況指数

全米供給管理協会(Institute for Supply Management)が発表する米国における景気指数。
ISM製造業景況指数は毎月第1営業日
ISM非製造業景況指数は毎月第3営業日
に発表されます。
製造業および非製造業の購買担当役員に、生産・新規受注・在庫・雇用などの項目に関して、1ヵ月前と比較して「よい」「同じ」「悪い」の三者択一のアンケートに回答してもらったものを指数化しています。
月初めの発表なので、PMIとならんで「先行指数」と捉えられていますが、FRBが金利の先行きを見極める基準としていることもあって、米国ではPMIよりも重要な指数です。

新築住宅販売件数

全米並びに、北東部・中西部・南部・西部の4エリアの「新築住宅の販売件数、販売価格」。
発表は、米国商務省センサス局。
米国では住宅の需要と景気動向の連動性が高いため、景気動向をみる際の重要な先行指標の一つとされています。
新築住宅とは別に中古住宅についての発表が別日されますが、新築住宅の方が中古住宅より先行性があるので市場の注目度は高いのですが、相場が動くのは市場規模の大きな中古住宅の方です。

2019/03/05(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.94円。下限は111.72円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
111.99円、112.07円、112.15円、112.25円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
111.65円、111.57円、111.50円、111.42円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、111.80円です。

※昨日、111円と記載するべきところを110円と書いてしまいました。
たくさんの「違うよ、メール」ありがとうございました。
でもしっかりと、ターゲットを意識してトレードされていることを感じて嬉しかったです。
訂正しておきました。ごめんなさい。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」上値が重たくなってきました

20190305_1uy_p

「ドル円/日足」上限112.07円 下限111.42円

20190305_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

テクニカル的には「売り」。相場が「弱き」を示唆。
米国株価が調整局面に入ってきたことも気がかりです。

経済指標も不安材料です。

今日の私は、海外トレーダーさんたちがいうように「上海総合指数」の終値をみてからトレードします。

設定レンジ重視ですが、気持ちは「戻り売り」戦略です。

★正午現在★
「ドルインデックス」 日足=買い 1時間足=買い
「米国10年債利回り」 日足=低下 1時間足=低下
「ユーロドル」 日足=ユーロ売り/ドル買い 1時間足=ユーロ売り/ドル買い

★米ドルと日本円の強さの比較★
1時間足 米ドル>日本円 縮小傾向
日足   米ドル>日本円

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です

 

動きの少ないドル円ですが、根性で緊張感を保って「イザ」というときに乗り遅れないようにしまよう。

今日も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)