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昨日の「愛菜の実戦トレード」で経済指標の発表時の方向性を書けなかった理由

こんにちは。天野愛菜です。

昨晩の経済指標のメインイベントは、日本時間午前0時発表の下記の3つでした。

2月 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:59.7 予想:57.3 前回:56.7

12月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]
結果:62.1万件 予想:60万件 前回:65.7万件

12月 新築住宅販売件数 [前月比]*
結果:3.7% 予想:-8.7% 前回:16.9%

2月ISM非製造業景況指数(総合)は、おおむね「ドル高」で推移すると言われていました。

そこで「愛菜の実戦トレード」で<24:00の経済指標の発表は「ドル高」かな>と書こうと思いましたが、それを躊躇させていたのは、同時刻に発表される「新築住宅販売件数」があったからでした。

中古住宅販売などこれまでに発表された住宅関連の経済指標は、12月分に関しては前月比でかなり悪いことがわかっていました。

そうなると当然「ドル安」で動くと考えると、ドル高とドル安が拮抗してしまうので、「愛菜の実戦トレード」では触れることが出来ませんでした。

前回値より悪かったのに「ドル高」という結果

上記の数値をみていただければわかりますが、結果は前回よりも悪い数値でした。

しかしドル円は、上昇しました。

理由は、予想値よりも結果がよかったからー。

先週のGDPのときと同様の動きでした。

3月1日のBlog「昨日のアメリカ政府と市場との攻防―勝者は?【ドル円 今日の予想・攻略法】で書きました。⇒チェックの場合はここをクリック!

 

悔しかったから「犯人捜し」

予想値は、相場のプロ中のプロであるエコノミスト・アナリスト・ストラテジストや経済的シンクタンクを標榜する会社が算出しています。

そのスーパーエリートの人たちは、重要イベントのGDPをはじめとする指標の「予想値」をここまで的外れな数値を出して恥ずかしくないのでしょうか。

一体誰だ~!?

とうことでアメリカのサーバーに接続して検索。

そして予想値を出しているサイトにたどりつきました。

ここまで相場を誘導しているので、たとえ予想が間違っていたとしても、意気軒昂な笑顔の写真を期待していましたが、「名前は?」と調べても固有名詞がない。

なんでもすぐに問い合わせる愛菜の習癖

そこで自分で勝手に名付けている「愛菜の海外ネットワーク」に一斉送信。

「なぜ、ここまで予想値がずれるのですか?意図的ですか?」と。

そうしたらさっそく、反応がありました。

「MANAがいうとおり、<市場のコンセンサス>という特権を利用して大手ファンドは、相場を誘導するために予想値を出す。」

「私は予想値を算出する側だけど、会社に採用されたことはない。でも報酬がいいから今後も続けるけどね。」

「経済指標の発表と違って、予想値で責任を問われることはないから、適当でいいんだよ。」

「MANAは為替トレーダーだから見えていないと思うけれど、経済指標の重点は為替ではなく株価です。」

―などなど。

予想値の捉え方が、私は稚拙だったかも知れません

そのなかで私が、案外そうなのかも、と思ったのは

「MANAは前回値を気にしているけれど、天気予報が「昨日」にこだわらないのと同じで、相場も前回値には重点をおいていない。

たしかに大手ファンドによる市場誘導は否定しない。

しかしMANAは、予想値に対する考え方が違う。

予想値は、<最悪でもこの数値>と考えるんだ。

そう思うと、心理で動く相場に寄り添える。
そう思っていると心が相場になじんで、いいトレードが出来るんだよ。

相場のなかに敵を見つけてはいけないー。

このことは、MANAの彼の名言集にあるんだけどな。

最後の一文でジ~ンときたこともありますが、大手ファンドの陰謀論はさておき、

実際の相場が予想値を基にして動くのであれば、これからは<予想値は最悪の数値>と見方を変えてトレードに臨むことも大切なんだ、と思いました。

金曜日の雇用統計

今週の金曜日には「雇用統計」の発表があります。

各社、先週のGDP発表前と同様に、毎日微妙に予想値を変えてきています。
おそらく昨日の経済指標の結果で、今晩も変えてくるでしょう。

つまり今週の大イベントに向かっているということ。

今回の雇用統計の予想値に対して私は、真摯な態度で臨みます。

春が待ち遠しい

昨日の主な経済指標の結果(再掲)

24:00 米国
2月 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:59.7 予想:57.3 前回:56.7

12月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]
結果:62.1万件 予想:60万件 前回:65.7万件

12月 新築住宅販売件数 [前月比]*
結果:3.7% 予想:-8.7% 前回:16.9%

昨日の主な要人発言

ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「経済の現状からすると適切な金利である」
「FRBは株式市場を注視しているが、それだけであってはならない」

カプラン米ダラス連銀総裁
「米企業の債務は成長が鈍化した場合、米経済のリスクになり得る」

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「米国はまだ完全雇用状態とは思わない。」
「労働市場の状況をはかるのは、<雇用>ではなく<賃金>を見るのが一番よい」
「米経済は今後も緩やかな成長を続け、リセッションの兆候は無い」

カーニーBOE総裁
「世界経済はこの半年で減速している」
「合意なき離脱への準備は進んでいる」

昨日のトレード 利益80銭

○上限・第3ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は111.94円。下限は111.72円。

上限越えのターゲットは
111.99円、112.07円、112.15円、112.25円。

下限越えのターゲットは
111.65円、111.57円、111.50円、111.42円。

設定レンジ内のバランスラインは、111.80円

設定レンジ&ターゲットトレードと1時間ピボットだけでうまくできました。

———-欧州時間———-
1回目 18:00
設定レンジ上限111.94円→上限・第1ターゲット111.99円。「買い」5銭。

2回目 18:30
上限・第1ターゲット111.99円→設定レンジ上限111.94円。「売り」5銭。

———-米国時間———-

3回目 21:45
設定レンジ上限111.94円→バランスライン111.80円。「売り」14銭。

4回目 23:50
バランスライン111.80円→1時間ピボット(R3)112.04円。「買い」24銭

5回目 0:20
設定レンジ上限111.94円→上限・第3ターゲット112.15円。「買い」19銭。

6回目 0:35
上限・第2ターゲット112.07円→設定レンジ上限111.94円。「売り」13銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

3月6日(水曜日)
カナダ ファーウェイCFOの米国引き渡しに関する審理

21:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

22:15
米国 2月ADP雇用統計(前月比)

22:30
米国 12月貿易収支

翌4:00
米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

愛菜の経済指標・用語解説

MBA住宅ローン申請指数

個人の住宅ローン申請が行われた指数。
米抵当銀行協会(The Mortgage Bankers Association)が、毎週水曜日に発表。
基準値は1990年3月16日を100としたものです。

あくまでも「申請」なので、住宅建設の着工に結びつくとは限りません。
また個人による複数の申請も計算に入れているので、住宅関連指数のなかでは概況として参考にします。

ADP雇用統計

米国で給与計算サービスを請け負う、民間業者ADP(Automatic Data Processing社)が算出・公表する雇用に関する調査結果です。2006年5月から発表が開始されました。
毎回、米国労働省が発表する非農業部門雇用者数変化(雇用統計)の2日前に発
表されることから、米雇用統計の先行指標として注目されています。
実際の数値は、労働省発表の非農業部門雇用者数変化(雇用統計)とでは違いがありますが、雇用状況の傾向は判断できます。

貿易収支

輸出額(国内に入ってきた金額)から輸入額(国外に出て行った金額)を差し引いたもの。経常収支の一部として算出されます。
輸出額が輸入額を上回れば貿易黒字、反対に輸出額が輸入額を下回れば貿易赤字ということです。
米国では、商務省が発表。
とくに米国は、多額の貿易赤字を抱えているので、貿易収支の動向が注目されています。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)

米地区連銀経済報告(ベージュブック)とは、地区連銀経済報告のこと。
米国の12の地区連銀が管轄地域の経済状況を報告する文章のことで、FOMCの討議資料となり、年8回、FOMCが開催される2週間前の水曜日にFRB(連邦準備理事会)が公表します。
12の地区連銀とは、アトランタ・ボストン・シカゴ・ミネアポリス・ニューヨーク・フィラデルフィア・セントルイス・クリーブランド・ダラス・カンザスシティー・リッチモンド・サンフランシスコの各地区の連銀のことです。
報告書の表紙がベージュ色をしているため、ベージュブックと呼ばれています。

この米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表は、為替には直接影響しませんが、米国株価や債権が反応するとそれに連動することがあります。

 

2019/03/06(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.91円。下限は111.72円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
111.98円、112.07円、112.12円、112.25円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
111.65円、111.53円、111.45円、111.33円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、111.78円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

「ドル円/今日の設定レンジ」下降トレンドラインが形成されつつあります

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「ドル円/日足」上限112.12円 下限111.69円

20190306_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日の経済指標で注目されているのが
金曜日の雇用統計の前哨戦「22:15 米国 2月ADP雇用統計(前月比)」
対中貿易の動向把握のための「22:30 米国 12月貿易収支」です。

これから「予想値」の算出根拠を勉強しますから、しばらくの間は「どっち方向」みたいなことは書かないようにします。
そして何度も検証してから、愛菜の経済指標の予想を書きますね。

対中通商協議で前向きな報道があれば「ドル高」

英国のブレグジットの報道では上下に振れますが、おそらくドル円は元の位置に戻るでしょう。

昨日はドル円にまで連鎖しませんでしたが、現在米国株価は利益確定売りで上値が重くなっています。
それがドル円に影響してくると「ドル安」となります。

今日の私の戦略は、バランスライン111.78円と設定レンジ上限111.91円を観察しながら、「愛菜の3MAトレード」1時間足チャートで3MAがローソク足の上にいる限りは「売り」。
逆転したら「買い」を基本に考えてトレードします。

 

★正午現在★
「ドルインデックス」 日足=買い 1時間足=買い
「米国10年債利回り」 日足=上昇 1時間足=低下
「ユーロドル」 日足=ユーロ売り/ドル買い 1時間足=ユーロ売り/ドル買い

★米ドルと日本円の強さの比較★
1時間足 米ドル=日本円 拮抗
日足   米ドル>日本円 縮小傾向

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

少しずつドル円に動きがみられてきました。
海外トレーダーさんたちも期待しているところです。

今日も一日、頑張ってみんなで利益を出していきましょう、ね。

天野 愛菜(まな)