常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨日のBlogで次のように書きました。

― そうそう日本の経済ニュースではいっていませんでしたが、英国のメディアは、「来週中にも3回目のメイ首相の離脱合意案が採決されるかも知れない。離脱は予定通り」と書いているところもあります

朝からアジア圏のトレーダーさんたちから「どうして、わかっていたのか?」という問い合わせメールが殺到。
欧米からの問い合わせがない、ということはアジア圏では「ネットが遮断」されていたんだろうな、と思いました。

私は海外の情報を知りたいときには、多少スピードが落ちてもVPNでその国のサーバーに接続してニュースなどを閲覧しています。

日本では、事件に巻き込まれて悲惨な姿の写真や動画などを見ることはありませんが、国によってはそのままズバリの状態が閲覧出来るのです。
そのあたりのことを各国政府が規制をして、閲覧可能サイトなどを分けているのではないでしょうか。
それによって結果的にニュースそのものを遮断されているのかも知れません。

昨日私が書いたことは、今朝のNHKのニュースで報じていました。

英国「EU離脱」ー日本では報じられていないポイント

ということなら、もう1つ付け加えておきますね。

今回の採決の流れはー

3月12日(火) EU離脱修正案の議会採決
メイ首相の「EU離脱修正案」は否決

3月13日(水) 合意なき離脱をするか採決
英国政府の提案の「合意なき離脱はしない」は可決

3月14日(木) 離脱を延期するか採決
「3月29日の離脱期限を6月末までに延期する」は可決

 

ポイントはー

3月13日(水)に可決された英国政府の提案である「合意なき離脱はしない」に対して、メイ首相は反対票を投じたのです。
政府提案に対してです。

つまりメイ首相はご自身で「EU離脱修正案」を出していながら、「合意なき離脱」に賛成したのでした。

英国議会は、騒然となりました。

 

ここからが「氷の女王」の異名を持つメイ首相の本領発揮。

昨日の離脱期限延長の採決に「6月末という条件」を加えて発議し、それが可決されました。

つまり「6月末」になっても離脱条件が決まらなかった場合は、永遠にEUに留まることを示唆しています。

メイ首相率いる保守党を二分している「離脱強行派」は焦りました。

「このままでは、離脱自体がなくなってしまう。」
「それならば、メイ首相が提案している<EU離脱修正案>に、今までは反対していたが、仕方ない。賛成するしか道はなくなった。」と。
これに北アイルランドDUP党も追随する見込みです。

そこでメイ首相は、21日から始まる「EU首脳会議」の前日に、前回提出した<EU離脱修正案>を再提出して、「採決を待つ」戦術をとりました。
おそらく賛成票が増加する、と英国のメディアはコメントしています。

3月13日(水)に可決された英国政府の提案である「合意なき離脱はしない」に対して、メイ首相が反対票を投じて「私は合意がなくても離脱する」としたことで、政治家も経済界も冷たい氷を浴びせられて、目が覚めたというところです。

決まり方にもよりますが単純に考えると、ポンドは米ドルやユーロ、日本円に対して急騰。
そこでユーロ/ドルにおいて、ポンド以上のボリュームでユーロが売られれば、ドルは相対的に買われることになって、連鎖的にドル円も急騰するのです。

為替相場の分水嶺は、来週の日本時間で21日(木)の早朝。
あれれ、日本は「春分の日」でお休み…。

また世界に置いてけぼり。

マキちゃんの亡くなったご主人、私の兄弟子のお墓参りは、明日とあさってで行って来ます。
そしてお彼岸の21日の早朝は、兄弟子を含めてマキちゃんと3人で仲良くトレードするつもりです。

昨日の主な経済指標の結果

21:30 米国
2月 輸入物価指数 [前月比]
結果:0.6% 予想:0.3% 前回:0.1%

2月 輸出物価指数 [前月比]
結果:0.6% 予想:0.1% 前回:-0.5%

23:00 米国
1月 新築住宅販売件数 [前月比]
結果:-6.9%予想:-0.6%前回:3.8%

1月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]
結果:60.7万件 予想:62万件 前回:65.2万件

昨日の主な要人発言

英首相報道官 

「価値があれば、EU離脱案を巡る3度目の議会採決を行う可能性がある」

「20日までに合意しなければ、期限の延長が不透明になる」

 

昨日のトレード 利益54銭

○上限 ターゲット オールクリア

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は111.50円。下限は111.14円。

上限越えのターゲットは
111.54円、111.62円、111.68円、111.79円。
下限越えのターゲットは
111.05円、110.96円、111.83円、110.77円。

設定レンジ内のバランスラインは、111.30円です

———-欧米時間———-
1回目 19:00
上限・第3ターゲット111.68円→111.58円。「売り」10銭。

2回目 22:00
上限・第2ターゲット111.62円→上限・第1ターゲット111.54円。「売り」8銭。

3回目 23:00
上限・第1ターゲット111.54円→上限・第2ターゲット111.62円。「買い」8銭。

4回目 0:45
上限・第2ターゲット111.62円→上限・第4ターゲット111.79円。「買い」17銭。

5回目 1:00
上限・第4ターゲット111.79円→上限・第3ターゲット111.68円。「売り」11銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

3月15日(金曜日)
日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
中国 全国人民代表大会 閉幕 (終了後・李克強首相会見)

15:30
日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

19:00
ユーロ圏 2月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
ユーロ圏 2月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)

21:30
米国 3月ニューヨーク連銀製造業景気指数

22:15
米国 2月鉱工業生産(前月比)
米国 2月設備稼働率

23:00
米国 3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

翌5:00
米国 1月対米証券投資
米国 1月対米証券投資(短期債除く)

愛菜の経済指標・用語解説

ユーロ圏・消費者物価指数(HICP)

EU消費者物価指数(Harmonized Index of Consumer Prices)とは、ユーロ加盟国の消費物価指数をまとめた数値のこと。
公表は、よく聞くユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局です。

HICPで大切なことは速報値、改定値の2種類あること。
おおよそ速報値はその月の末。改定値はそれより2週間ぐらいに後に発表されます。
速報値はおおよその数値で、改定値はGDPでいう確報値となります。
最近はあまりないけど、ドル円にまで波及するのは改定値の方。
欧州中央銀行(ECB)の利上げや利下げの時期や規模を推定する指標ともいわれています。

ニューヨーク連銀製造業景気指数

ニューヨーク州の製造業における景況感を示す経済指標のこと。
通常なら「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」の前に発表されます。
発表は、ニューヨーク連邦準備銀行。
総合景気指数よりも、仕入価格・販売価格・新規受注・出荷・入荷遅延・在庫水準・受注残・雇用者数・週平均就業時間などの項目別数値の方が重要視されていて、それは私たちがすぐに知ることのできない数値。

米国・鉱工業生産

アメリカの政策金利を決定している本家本元のFRB(連邦準備制度理事会)が発表する経済指数。
鉱工業部門の生産動向を指数化したもので、企業活動状況を知ることができます。

米国・設備稼働率

生産能力に対する実際の生産量の比率を表す指数で、設備投資の動向を判断します。
発表は、FRB(連邦準備制度理事会)。
設備への投資判断は、企業の景気がいいことが前提なので、この数値によって今後の経済の発展性や景況感を予測します。

米国・ミシガン大学消費者態度指数

消費者のマインド調査を指数化したもの。
発表は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンター。
1964年の指数を100として算出し、速報値は300人、確報値は500人を対象に調査を行ったもの
調査対象が5000人のコンファレンスボード(全米産業審議委員会)の「消費者信頼感指数」より先行して発表されるので、先行指数として注目され、予想値より結果が乖離していた場合、相場は動きます。

2019/03/15(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.90円。下限は111.62円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
111.98円、112.12円、112.25円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
111.54円、111.46円、111.37円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、111.80円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性に注意です。

「ドル円/今日の設定レンジ」下値を移動平均線(75)が食い止めるかが鍵

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「ドル円/日足」上限112.00円 下限111.37円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

サイト巡りをしていると、111.80円~112.00円まで「売り」ポジションが厚め。
それを消化したら、112.25円~112.50円まで上昇してもおかしくない展開。

ファンダメンタルズは、リスク選好。
テクニカルも「ドル買い」優勢。

だからといって無闇に「買う」と失敗しそう…。

「15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見」に日本では注目が集まっていますが、特別大きな政策変更はあり得ないでしょうと、海外勢。

米国の経済指標は、前回値と比べれば、おおむね良好。
しかし「予想値」が…。

今日の私の戦術は、「押し目買い」と「売り」でいきます。

★正午現在★
「ドルインデックス」 日足=買い 1時間足=売り
「米国10年債利回り」 日足=低下 1時間足=低下
「ユーロドル」 日足=ユーロ売り/ドル買い 1時間足=ユーロ買い/ドル売り

★米ドルと日本円の強さの比較★
1時間足 米ドル>日本円
日足   米ドル>日本円

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今週の私は、シンガポールに行っていたこともあり思うようなトレードが出来ませんでした。
来週は、しっかりと頑張ります。

よい週末をお過ごしください。
今週も私のBlogを読んでいただいて、ありがとうございました。

天野 愛菜(まな)