常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
こんにちは。天野愛菜です。
昨日わたしは、マキちゃんに代わってイギリスからのお客様を草津温泉にご案内。
夜はご要望によりコンパニオン&宴会。
イギリス人は日本語を話せないし、日本のコンパニオンの娘たちは、どこで覚えたのか知らないけど卑わいな英語で連発対応。
アホかぁー。
グチャグチャ。
ということでわたしは、疲れ果てて昨日のトレードは出来ませんでした。
戦略は「売り」で考えていたのに、ドル円は上昇。
結果論からいえば、昨日のわたしはトレードしなくて大正解でした。
やっぱりわたしは、実力ではなく「運」だけで、毎日を生きていると実感!
そういう生き方もある、ってことです。(笑)。
昨日のドル円、後付け解釈
後付けの解釈ですが、昨日の上昇は「午後4時からの中国商務省の会見」がドル円上昇のきっかけになりました。
「世界景気の後退回避のため、米国に早期の中国製品への関税撤廃を要求する」
「現時点で米通商代表団が訪中を計画との情報ない」
「米国が圧力を継続するなら、必要な対抗措置を取る」
「中国は重要な原則において絶対譲歩せず」
「(問題解決のためトランプ米大統領と習主席が会う必要は)ない」
ね、昨日Blogで書いた「宣戦布告」でしょう。
急激な人民元売り
これに最初に反応したのは、ナント「人民元」でした。
対ドル6.8727人民元から対ドル6.8855人民元まで、わずか1時間あまりで急激な「ドル高元安」。
中国政府がなんといおうと、中国人はヤバいと思っているのでしょうね。
中国から資金が大量に流出した「2015年のチャイナショック」の前触れのような様相。
当然、中国政府は「ドル高元安」を押さえ込みましたが、中国の役人が仕事を終えたころから、ジワリジワリ「ドル高元安」。
その流れがドル円に乗り移って
21:30 5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
結果:16.6 予想:9 前回:8.5
― で109円後半に押し上げました。
海外トレーダーたちの酷評
余談ですが、中国商務省発表の最初の一文
「世界景気の後退回避のため、米国に早期の中国製品への関税撤廃を要求する」
の<世界景気の後退回避>の表現に対して、「世界景気の後退回避ではなくて、中国おまえのところだろう」という書き込みで、わたしが参加している海外トレーダーのチャットは溢れかえりました。
また、「昨日は国債を売って、今日は談話かよ。そんなことをしても世界金融界は中国の味方なんてしないよ。」と突き放した書き込みも多かったです。

昨日の主な経済指標の結果
8:50 日本
4月 国内企業物価指数 [前月比]*
結果:0.3% 予想:0.2% 前回:0.3%
4月 国内企業物価指数 [前年同月比]*
結果:1.2% 予想:1.1% 前回:1.3%
21:30 米国
4月 住宅着工件数 [年率換算件数]*
結果:123.5万件 予想:120.5万件 前回:113.9万件
4月 住宅着工件数 [前月比]*
結果:5.7% 予想:6.2% 前回:1.7%
4月 建設許可件数 [年率換算件数]*
結果:129.6万件 予想:129万件 前回:126.9万件
4月 建設許可件数 [前月比]*
結果:0.6% 予想:0.2% 前回:-0.2%
前週分 新規失業保険申請件数 <<雇用統計の基準日を含む週>>
結果:21.2万件 予想:22.0万件 前回:22.8万件
前週分 失業保険継続受給者数 <<雇用統計の基準日を含む週>>
結果:166.0万人 予想:168.0万人 前回:168.8万人
5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
結果:16.6 予想:9 前回:8.5
昨日の主な要人発言
米国メディア各誌
中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)を念頭に、安全保障を脅かす「敵対勢力」の製品やサービスを排除する大統領令に署名
中国商務省
「世界景気の後退回避のため、米国に早期の中国製品への関税撤廃を要求する」
「現時点で米通商代表団が訪中を計画との情報ない」
「米国が圧力を継続するなら、必要な対抗措置を取る」
「中国は重要な原則において絶対譲歩せず」
「(問題解決のためトランプ米大統領と習主席が会う必要)ない」
カナダ・グローブ・アンド・メール誌
中国、拘束していたカナダ人2人を正式に逮捕
メルケル首相
ファーウェイ排除せず
英秘密情報部(MI6)のリチャード・ディアラブ元長官
ファーウェイに重大リスク
昨日のトレード 海外からのお客様のご案内でトレード出来ませんでした
○上限 ターゲット オールクリア
昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は109.58円。下限は109.34円。
上限越えのターゲットは
109.65円、109.79円、109.88円。
下限越えのターゲットは
109.25円、109.15円、109.05円。
設定レンジ内のバランスラインは、109.48円。
今日のドル円に影響を与えそうな経済指標
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
5月17日(金曜日)
13:30
日本 3月第三次産業活動指数(前月比)
18:00
ユーロ圏 3月建設支出(前月比)
ユーロ圏 3月建設支出(前年同月比)
ユーロ 4月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
ユーロ 4月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
23:00
米国 4月景気先行指標総合指数(前月比)
米国 5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
♥愛菜の経済指標・用語解説♥
日本・第三次産業活動指数
日本における第三次産業の活動を指数化したものです。
発表は、経済産業省。
第三次産業の分類は以下の13業種
「電気・ガス・熱供給・水道業」
「情報通信業」
「運輸業,郵便業」
「卸売業,小売業」
「金融業,保険業」
「不動産業,物品賃貸業」
「学術研究,専門・技術サービス業」
「宿泊業,飲食サービス業」
「生活関連サービス業,娯楽業」
「教育,学習支援業」(ただし、教育は対象業種から除外)
「医療,福祉」
「複合サービス事業」
「他に分類されないサービス業」
ドル円に対する重要度は高くありませんが、日本の経済動向を判断する上では大切です。
ユーロ圏・建設支出
毎月毎の着工された建物の建設費用として使用された支出のことです。
発表は、ユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局。
建設支出の動向で、ユーロ圏の景況感を判断します。
ユーロ・消費者物価指数(HICP)
EU消費者物価指数(Harmonized Index of Consumer Prices)とは、ユーロ加盟国28ヶ国の消費物価指数をまとめた数値のこと。
ユーロ圏(19ヶ国)の消費者物価指数は(CPI)とは違います。
公表は、ユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局です。
HICPで大切なことは速報値、改定値の2種類あること。
おおよそ速報値はその月の末。改定値はそれより2週間ぐらいに後に発表されます。
速報値はおおよその数値で、改定値はGDPでいう確報値となります。
最近はあまりないけど、ドル円にまで波及するのは改定値の方。
欧州中央銀行(ECB)の利上げや利下げの時期や規模を推定する指標ともいわれています。
米国・景気先行指標総合指数
景気に先行して動くと考えられている次の11項目の調査から算出された総合指数のことをいいます。
米民間調査機関・コンファレンス・ボード(全米産業審議会)が発表。
◆労働
① 製造業の週平均労働時間
② 週平均失業保険申請件数
◆企業
③ 消費財新規受注
④ 入荷遅延比率
⑤ 設備財受注
⑥ 新規住宅着工許可件数
⑦ 製造業受注残高
⑧ 原材料価格
◆物価
⑨ S&P500種株価
⑩ 消費者期待度指数
◆マネーサプライ
⑪ 実質マネーサプライ
数値の上昇や下降に合わせて、ドル円は動きます。
米国・ミシガン大学消費者態度指数
消費者のマインド調査を指数化したもの。
発表は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンター。
1964年の指数を100として算出し、速報値は300人、確報値は500人を対象に調査を行ったもの
調査対象が5000人のコンファレンスボード(全米産業審議委員会)の「消費者信頼感指数」より先行して発表されるので、先行指数として注目され、予想値より結果が乖離していた場合、相場は動きます。
2019/05/17(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は110.02円。下限は109.82円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
110.09円、110.20円、110.29円、110.35円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
109.71円、109.61円、109.51円、109.41円をターゲットとします。
設定レンジ内のバランスラインは、110.95円です。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。
「ドル円/今日の設定レンジ」移動平均線(75)を注視
20190517_1uy_p「ドル円/日足」上限110.83円 下限109.71円
20190517_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
今日の人民元は、昨日の終値6.8831元から窓を開けて6.8905元からスタート。
そして11:53に6.9049人民元まで上昇。そこから下落。
一方の米中通商協議というか、わたし的には米中為替戦争を考えると、米国はドル高で中国の資金を他通貨に流出させたく、中国はそれを阻止しようとドル安誘導。
日本勢は「ドル高」希望。
今アメリカ勢が表面的に怒っているのが、昨日のメルケル首相の「ファーウェイは排除しない」発言。
表面的と書いたのは、実はファーウェイ自身も言っているし、このファーウェイ問題が起きる前から専門家が警鐘を鳴らしていたのは、「ファーウェイ製品は、セキュリティーが甘い」。
― そのことをアメリカもわかっているから表面的。
メルケル首相は、「セキュリティーの甘さは今後の技術革新で対応出来る問題であって、情報漏洩とは違う。」と。
わたしは、案外これが正解かな、と思っています。
仮にわたしの電話帳を中国が盗んでも、何に使うのだろう。
もうすでに他の媒体に、とられ放題だけど…。
ターゲット広告だとしても、中国製品を売りつけてくるのかなぁ。
そもそもネット社会に、わたし自身の安全保障なんてあるのかしら…。
イラク戦争のときもそうだったけど、アメリカは目的達成のためには、なんでもあり、だから昨日のメルケル首相は許せない。
それを前提に考えると、ドル円というより今晩はユーロドルに注意しながらトレードした方がいいかな、と思っています。
そしてやはり一番の気がかりは、米国3年債利回りと米国10年債利回りの差。
中国は、経済指標や要人発言とは関係なく売ってくるから要注意です。
昨日は、中国商務省の爆弾発言で潮目が変わってしまいましたが、趨勢はまだ「ドル売り」です。
「売り」「戻り売り」を基本に「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、今日は「愛菜の3MAトレード」5分足でトレードを組み立てます。
設定レンジ上限を越えるときに、15分足チャートのRSIが上昇していて80以上でなければ「買い」でエントリーしてみるつもりです。
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
一週間って早いですね。
イギリス人ご一行様の予定では、明日にはニューヨークに向かう予定だったのですが、もう少し日本にいると言い出しています。
困ったものです。
おカラダには気を付けて、よい週末をお過ごしください。
今週も、ありがとうございました。
天野 愛菜(まな)