常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

週末はいかがお過ごしでしたか。
わたしは毎年恒例であった「オークス」には、イギリスからのお客様の同行があって行けなくて、とっても残念でした。

さて先日ふれた消費税の増税についてですが、アメリカのトレーダーさんをはじめとする数人の方から次のような内容のメールがありました。

まとめてみたので、紹介しますね。

消費税増税に関する海外の見立て

日本は今、来月下旬に開催されるG20の成功に向けて参加国に政治家や役人を派遣して、議題の調整や共同宣言のとりまとめに奔走している。

そのなかで注目されている行動は、現在の世界経済の趨勢は財政出動であるが、議長国の日本だけは、消費税を増税するという逆の立場であることを参加国に了承して貰おうとしていること。

世界第3位の経済大国である日本のそうした行動は、当然各国には奇異に映っているし、出来れば議長国の日本が率先して財政出動をして世界経済に貢献してもらいたい思いがあるので残念である。

 

前回の消費税増税したときの理由は、社会保障費の充実。しかし増税分の2割しか社会保障費には回っていなかった。

安倍首相は今度の増税では、5割は社会保障費に回すと前回の自戒を込めていっている。

残りの増税分はどうなったかというと、企業財務で言えば内部留保!

 

リーマンショック後の株価で、その上昇率がかんばしくないのは日本だけ。
実質経済成長率が低迷しているのも日本だけ。
一世帯あたりの収入が増えたと言っているが、それは若年層の共働きが増大しているから。
先進国の中流家庭の概念は、男は外で仕事して収入を得て、女は家事と子育てという仕事で一家を支えるという考え方。
それからすると日本は、中国や韓国も劣っている国だよ。

愛菜は、日本経済が繁栄しているという幻想のなかで生きているだけ。
今、日本が世界に誇れる技術はあるか。何もない。

 

先日、トヨタがハイブリッドの技術を世界に無償提供したけど、それで日本はなにを得られる?

ソフトバンクは、世界有数の投資会社だけど投資先は日本ではない。つまりソフトバンクは、日本を見限っているということ。

JR東日本は、新幹線の技術を中国にタダ同然で提供したけど、そのときJR東日本は
「損して得取れという言葉が日本にはあります。ここで今まで日本が培ってきた技術を中国に提供しても、やがてJR東日本は中国全土で数十万kmの新幹線を走らせます。」
と記者会見でいってたけど、結果はどうなった?
日本人の血税で作った新幹線の技術が、中国が開発した新幹線として世界特許を申請されてハイ終了!

オリンピックだってそうだ。今世界が注目しているのは2022年の冬期北京オリンピック。
建造物が凄いよ。すでに70%は完成していて、先日の報道各社向けの建設説明会には世界中から記者が集まった。

日本は一事が万事。やっていることがバラバラで中途半端。
小手先だけで世界に存在している。

 

アメリカの元高官が「アベは世界経済が衰退する前にここで増税をしておかなくては将来の日本が危うくなる、という役人の口車に乗って増税する。他国が世界経済の停滞に歯止めをかけようと努力しているのに、日本だけが内部留保に血眼になっている。本当にアベはわれわれのパートナーなのだろうか。」

海外メディアの見立ても、ここで消費税を増税しておかないと、今後世界経済が低迷していった場合に増税できなくなるから、という内容。

東京オリンピック建設特需もこの秋で終了。
今やすべての先端技術で後をとっている日本。
おそらく日本の経済は、消費税増税から半年たった頃から、東京オリンピックの観光特需で一息ついて、それから日本全体の衰退が始まるだろう。

いったい日本はどこを目指しているのかー。

 

今回わたしにメールを下さった方は、現役のプロトレーダーさんとメディアの記者さん。
10数年ほど前にメール交換を始めた頃は、みんな駆け出しでしたが、今では努力と運で充実した仕事人間になっています。
そのときは愛菜さんだったけど、今では愛菜、愛菜って呼び捨て。
それだけわたしが成長していない、ということです。

 

どこに行ってもシャンパンしか飲まないわたし…。

追記 新幹線のこと

今でも覚えているのは、当時の鉄道業界誌のコラムに書いてあったこと。

そもそも中国は、フランスの高速鉄道を導入するつもりはなかった。
その理由は自動列車制御装置(ATC)にあった。フランスの自動列車制御装置(ATC)はGPSを使っていて精度誤差が150m。
それに比べて日本の自動列車制御装置(ATC)の精度誤差は10cm。

線路に流れるマイナス電流だけを使うという、画期的な技術であった。

新幹線はスピードを出すことよりも、安全に止まれる技術の方が重要である。

中国はその日本の制御技術で、やがてはリニアモーターカーで世界を席巻するであろう。

― そうなりつつあるのでしょうか。

 

先週金曜日(17日)の主な経済指標の結果

13:30 日本
3月 第三次産業活動指数 [前月比]
結果:-0.4% 予想:0.1% 前回:-0.6%

18:00 ユーロ圏
4月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]
結果:1.7% 予想:1.7% 前回:1.7%
4月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]
結果:1.3% 予想:1.2% 前回:1.2%

23:00 米国
4月 景気先行指標総合指数 [前月比]
結果:0.2% 予想:0.2% 前回:0.3%
5月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
結果:102.4  予想:97.5  前回:97.2

先週金曜日(17日)の主な要人発言

茂木経済財政相
「米国は日本に自動車の輸出数量規制を求めないことを、日米貿易交渉の米側責任者であるライトハイザー米通商代表部(USTR)代表を通じて確認した」

菅官房長官
「日本経済のファンダメンタルズはしっかりしている」

トランプ米大統領
「対日本・EUの自動車関税措置を少なくても180日間延期」
「EUによる米国への脅威は、中国よりも悪い」

先週金曜日(17日)のトレード 利益96銭

○下限・第3ターゲット 上限・第1ターゲット

先週金曜日(17日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は110.02円。下限は109.82円。

上限越えのターゲットは
110.09円、110.20円、110.29円、110.35円。
下限越えのターゲットは
109.71円、109.61円、109.51円、109.41円。
設定レンジ内のバランスラインは、110.95円。

———-日本時間———-
1回目 15:00
設定レンジ下限109.82円→下限・第2ターゲット109.61円。「売り」21銭。

———-欧米時間———-
2回目 18:45
下限・第1ターゲット109.71円→下限・第3ターゲット109.51円。「売り」20銭。

3回目 22:30
下限・第2ターゲット109.61円→設定レンジ上限110.02円。「買い」41銭。
⇒よく反転のタイミングをお問い合わせいただきますが、今回は1時間足チャートの雲と109.50円という節目の価格でした。
109.49円で反転。しばらく様子見をしてから下限・第2ターゲットでエントリーしました。

4回目 25:30
バランスラインは、110.95円→上限・第1ターゲット110.09円。「買い」14銭。

今週のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

5月20日(月曜日)
日本  1-3月期四半期実質国内総生産(内閣府)
日本  4月主要コンビニ売上高(日本フランチャイズチェーン協会)

8:50
日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)

13:30
日本 3月鉱工業生産・確報値(前月比)
日本 3月鉱工業生産・確報値(前年同月比)
日本 3月設備稼働率(前月比)

15:00
ドイツ 4月生産者物価指数(PPI)(前月比)

 

5月21日(火曜日)
フランス 経済協力開発機構(OECD) 世界経済見通し

8:00
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■ アトランタ連銀第24回年次金融市場会議(フロリダ州フェルナンディナビーチ)

17:30
英国 ベン・ブロードベント英中銀(BOE)副総裁(金融政策担当)、発言
■ ロンドン・インペリアルカレッジビジネススクール

23:00
ユーロ圏 5月消費者信頼感(速報値)
米国 4月中古住宅販売件数(年率換算件数)
米国 4月中古住宅販売件数(前月比)

 

5月22日(水曜日)
日本 3月機械受注(内閣府)
日本 4月貿易統計(財務省)

8:50
日本 3月機械受注(前月比)
日本 3月機械受注(前年同月比)
日本 4月貿易統計(通関ベース、季調前)
日本 4月貿易統計(通関ベース、季調済)

16:30
ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
■ ECB懇談会(欧州中央銀行)

17:30
英国 4月消費者物価指数(CPI)(前月比)
英国 4月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
英国 4月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
英国 4月小売物価指数(RPI)(前月比)
英国 4月小売物価指数(RPI)(前年同月比)
英国 4月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)(前年同月比)

20:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

27:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

 

5月23日(木曜日)
欧州  欧州議会選挙(~26日)

15:00
ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
ドイツ 1-3月期国内総生産(GDP、改定値、季調前)(前年同期比)

16:30
ドイツ 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
ドイツ 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)

17:00
ドイツ 5月IFO企業景況感指数
ユーロ圏 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
ユーロ圏 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)

17:30
香港 4月消費者物価指数(CPI)(前年比)

20:30
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

21:30
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数

22:45
米国 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
米国 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
米国 5月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

23:00
米国 4月新築住宅販売件数(年率換算件数)
米国 4月新築住宅販売件数(前月比)

 

5月24日(金曜日)
日本 4月全国消費者物価指数(総務省)

8:30
日本 4月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
日本 4月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
日本 4月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)

13:30
日本 3月全産業活動指数(前月比)

17:30
英国 4月小売売上高(前月比)
英国 4月小売売上高(前年同月比)
英国 4月小売売上高(除自動車)(前月比)
英国 4月小売売上高(除自動車)(前年同月比)

21:30
米国 4月耐久財受注(前月比)
米国 4月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)

 愛菜の経済指標・用語解説 ♥(本日分)

日本・国内総生産(GDP)

日本国内で生産されたモノやサービスなどの金額の合計。
「GDP」とは、Gross National Productの略。
個人消費や設備投資などの内需と、輸出に伴い発生する外需で構成される指標。
発表は、内閣府。

GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。

日本のGDPには、四半期が終了し発表される時期によって、1次速報(速報値)・2次速報(改定値)・確報値があります。GDPは単独の統計ではなく、各種の統計データから算出されます。
1次速報(速報値):家計調査、商業販売統計、生産動態統計、国際収支統計などを使う。
2次速報(改定値):法人企業統計など
したがって1次速報(速報値)や2次速報(改定値)を算定する段階で、最新の結果が公表されていない場合には、それらが反映されません。
1次速報(速報値)…四半期が終了してから約1ヶ月と2週間後に、出揃っている統計結果から算出。
2次速報(改定値)…四半期が終了してから約2ヶ月と10日後に発表。その間の経済指標が加味。
確報値…四半期が終了してから約3ヶ月後に発表。改定値に出揃った統計加え、さらに検証して発表されます。

GDP増減率の内訳には概要でいうと
「個人消費」・「住宅投資」・「設備投資」・「民間在庫」・「政府投資」・「公共投資」・「輸出」・「輸入」があって、発表される時期で注目されている<内訳>で、相場は変動します。

市場の注目度は、1次速報(速報値)>2次速報(改定値)>確報値。

日本・鉱工業生産・設備稼働率

日本の製造業の動きから日本の景気を判断する統計です。
FXでは「鉱工業生産」と「設備稼働率」とわけてとらえますが、
経済産業省はー
「鉱工業指数(IIP)・鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、生産予測指数」として以下の区分で発表し、そのなかに「鉱工業生産」と「設備稼働率」が含まれています。
「鉱工業指数」⇦鉱工業生産
「製造工業稼働率指数」⇦設備稼働率
「製造工業生産能力指数」

なかでも「鉱工業指数」は、「生産」「出荷」「在庫」「在庫率」「製造工業生産予測調査」にわかれていて、「生産」「出荷」「在庫」「在庫率」は<指数>と、<低下業種・上昇業種>、2ヶ月後の生産計画を表す「製造工業生産予測調査」では<指数>と<上昇業種>の詳細がわかります。

鉱工業指数の基準値は、2015年を100としています。
対象月の翌月末日頃に速報値、それから約2週間後に確報値が発表されます。

 

2019/05/20(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は110.30円。下限は110.00円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
110.38円、110.48円、110.59円、110.68円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
109.92円、109.85円、109.73円、109.62円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、110.18円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは「買い」

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「ドル円/日足」上限109.59円 下限109.73円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

本日午前8時50分の日本のGDP

1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [前期比]
結果:0.5% 予想:0% 前回:0.4%
1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) [年率換算]
結果:2.1% 予想:-0.2% 前回:2.1%

マジ?と海外から声が聞こえてきそうです。
わたしの言い訳は決まっています。
「だって、速報値だから…。」
世界中が米中貿易戦争の影響で苦しんでいますが、日本経済は関係ない、と言っているようなものです。

実質GDPの詳細を書きますね。
内閣府発表<2019年1-3月期・1次速報(2019年5月20日)>から掲載。

「民間最終消費支出」-0.1
「家計最終消費支出」-0.1
「家計最終消費支出(除く・持ち家の帰属家賃)」-0.2
「民間住宅」+1.1
「民間企業設備」-0.3
「民間在庫変動」+0.1
「政府最終消費支出」-0.2
「公的固定資本形成」+1.5
「公的在庫変動」0.0
「財貨・サービス輸出」-2.4
「財貨・サービスの輸入」-4.6

これらの詳細から市場が何をどのように判断するかで、これからの本格的な動きが始まります。
「公的固定資本形成」とは公共投資のこと。オリンピック建設関連かな。

今日のわたしは、「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、「愛菜の3MAトレード」5分足でトレードを組み立てます。
理想はバランスラインから売って、設定レンジ下限や下限ターゲットからの買いであれば、逆転しても両建てで対応出来そうです。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今週も始まりました。
大きく動いてくれることを願って頑張ります。

天野 愛菜(まな)