常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
こんにちは。天野愛菜です。
先週の金曜日。わたしは風邪をひいてしまってトレードができませんでしたが、ドルは急落。
うまくついていけましたか?
大きな原因はトランプ大統領による「メキシコへの関税措置」。
寝耳に水でした。
31日、日本時間の午前6時半。
ペンス副大統領
「米国の南側国境は、中米からの移民者で危機的状況」
「トランプ米大統領は、メキシコと議会に国境について厳格な対応を要請する」と発言。
― この時点で為替相場は動かず。
31日、日本時間の午前8時半。
トランプ大統領
「6月10日から、不法移民の流入が止まるまでメキシコからの輸入品すべてに5%の関税をかける。」
― アメリカのメディアも速報。しかし「また馬鹿なことを言い出した」程度。
その理由は、メキシコの国境を越えて不法入国にトライしているのは、今は国でいえば「グアテマラ」「エルサルバドル」「ホンジュラス」のメキシコ系の人たち。
メキシコは国は努力していると評価があるから。
しかもムニューシン米財務長官やライトハイザーアメリカ通商代表部・代表は、「よくわからない」といいました。
世界的なドル安の火をつけたのは、「日経平均株価」でした。
メキシコからアメリカに輸出している自動車や自動車関連株価が急落。
先日、お問い合わせメールに
「なんで自動車の関税ばかりを真剣に憂慮するのかエコ贔屓でしょう」といただきましたが、実は自動車の生産はその裾野が広いから、影響を受ける人たちが多いということです。
自動車を構成している部品には、鉄鋼、金属、軽金属、ガラス、ゴムやプラスチック、革。石油化学品、半導体。鋳造などの加工技術、電子機器の制御を行うコンピュータソフトなど、一台の自動車には多くの業種と技術が結集されています。
つまり自動車の販売台数が、その国の経済と技術革新に大きな影響を与えるのです。
その自動車関連株の下落から、世界的なドルの下落が始まりました。
安倍首相在職通算日数2721日・歴代3位へ
トランプ大統領の政策の最終的な評価は歴史の判断に委ねるしかないとわたしは思っているのですが、しかし現実的な生活に視点を移すと、やはり政治の安定が国民の暮らしに直結しているのだと思わざるを得ません。
そのようななかで、今週金曜日6月7日に安倍首相の在職通算日数が2721日を数え、歴代3位となります。
第二次安倍内閣が発足したとき、だれもここまでの長期政権になるとは思っていませんでした。
それまでの内閣は、財務省が裏で政権を操っていましたが、第二次安倍内閣から安倍首相は経済産業省を上手に使って回りを固めて、国家財政の安泰だけを考えている財務省から、国民と企業の安定に軸足をおきました。
そして政策的効果をあげて来ました。
それでも日本の財務省の力はスゴイなぁ、と思うのは、日銀が金融緩和をやって経済を支えていて、アメリカや中国などは減税までして国家一丸となって景気浮上に力を傾注しているのに、日本だけは、減税の言葉すらメディアから聞かれずに、今年の秋は「消費増税」するという。
メディアは消費増税しても過去の統計をみれば「円安」になるから、日本経済を支えている輸出は大丈夫、といっていますが、ウソばっか。
これまでのときは、世界経済が上向いていたからそのお陰様。
今は、その世界経済自体が鈍化傾向のなかで、「円安」になんてなるわけがない。
わたしたちFXトレーダーは為替に変動があれば利益を上げられるからいいのですが、その前提はFX業者が成り立っていてくれること。
昨今のFX業者の収益は落ち込んでいます。
それが心配なので、わたしはスイスの銀行系FX業者に猪八戒先生の紹介で口座を持っていますが、スプレッドは広いし預け入れ証拠金も莫大なので、やっぱり日本のFX業者のお世話になってしまいます。
そんな最後の砦を使うことなく心穏やかにトレードするためにも、安倍首相には歴代1位の在職通算日数を達成してほしいのです。
しかしここにきて、消費増税を掲げて参議院選挙にのぞみ自民党は敗退。そして安倍首相の責任問題に発展して、内閣総辞職。首相在任歴代3位で終焉というシナリオが進行していると聞きます。
とにかく安倍首相には、長州藩の勢力を結集して頑張っていただきたい、と思っています。
首相在職通算日数
第1位 桂太郎 (山口県出身・長州藩)2886日 本年11月20日に到達予定
第2位 佐藤栄作(山口県出身・長州藩)2798日 戦後1位 本年8月24日に到達予定
第3位 安倍晋三(山口県出身・長州藩)2721日 戦後2位 本年6月7日に到達予定
第4位 吉田茂 (高知県出身・土佐藩)2720日 麻生財務大臣の叔父さん
第5位 伊藤博文(山口県出身・長州藩)2616日 朝鮮人に暗殺されて在職日数が途絶
明治維新を成し遂げた長州藩・土佐藩の実力が、政界ではいまなお連綿と続く。
薩摩藩の流れは、官僚機構に多いと聞きます。
また明治天皇の御出身も長州藩と「都市伝説」にはあります。

高熱で(胸も)痩せた…
先週金曜日(31日)の主な経済指標の結果
21:30 米国
4月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]*
結果:1.5% 予想:1.6% 前回:1.4%
4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比]*
結果:0.2% 予想:0.2% 前回:0.1%
4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比]*
結果:1.6% 予想:1.6% 前回:1.5%
4月 個人所得 [前月比]*
結果:0.5% 予想:0.3% 前回:0.1%
4月 個人消費支出(PCE) [前月比]*
結果:0.3% 予想:0.2% 前回:1.1%
22:45 米国
5月 シカゴ購買部協会景気指数
結果:54.2 予想:53.7 前回:52.6
23:00 米国
5月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
結果:100 予想:101.5 前回:102.4
先週金曜日(31日)の主な要人発言
ペンス米副大統領
「米国の南側国境は、中米からの移民者で危機的状況」
「トランプ米大統領は、メキシコと議会に国境について厳格な対応を要請する」
トランプ米大統領
「6月10日からメキシコからの輸入品すべてに5%の関税をかける」
「メキシコへの関税は不法移民の流入が止まるまで実施」
「メキシコへの関税は7月1日から5%以上への引き上げを開始し、10月1日に25%に達するまで継続する」
「企業は関税を避けるためにメキシコから撤退することをはじめるだろう」
ロペス・オブラドール・メキシコ大統領
「米国とは友好的な関係を築いている」
「報復関税は考えていない」
「メキシコの移民政策と対米通商問題は別ではないか。通商交渉の行方を見守りたい」
先週金曜日(31日)のトレード 風邪…トレード出来ませんでした
○下限・第3ターゲット
先週金曜日(31日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は109.62円。下限は109.16円。
上限越えのターゲットは
109.69円、109.79円、109.88円。
下限越えのターゲットは
109.08円、109.01円、108.93円。
設定レンジ内のバランスラインは、109.50円。
★
「欧米時間になって109.00円を下回ると、108.76円、108.58円が下値として意識されます」とBlogに書きましたが、それよりも下落しました。
今週のドル円に影響を与えそうな経済指標
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
6月3日 (月曜日)
日本 1-3月期四半期法人企業統計(財務省・財務総合政策研究所)
英国 トランプ大統領・国賓訪英
8:50
日本1-3月期四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
10:45
中国 5月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
16:55
ドイツ 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:00
ユーロ圏 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30
英国 5月製造業購買担当者景気指数(PMI)
22:45
米国 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00
米国 5月ISM製造業景況指数
6月4日(火曜日)
中国 天安門事件から30年
香港 天安門事件追悼集会(香港民主派)
8:50
日本 5月マネタリーベース(前年同月比)
17:30
英国 5月建設業購買担当者景気指数(PMI)
18:00
ユーロ圏 4月失業率
ユーロ圏 5月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
ユーロ圏 5月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
22:55
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■シカゴ連邦準備銀行/金融政策戦略会議
23:00
米国 4月製造業新規受注(前月比)
6月5日(水曜日)
アイルランド トランプ大統領訪問
ロシア 習近平国家主席訪問
10:45
中国 5月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
16:55
ドイツ 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:00
ユーロ圏 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30
英国 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
18:00
ユーロ圏 4月卸売物価指数(PPI)(前月比)
ユーロ圏 4月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
ユーロ圏 4月小売売上高(前月比)
ユーロ圏 4月小売売上高(前年同月比)
20:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:15
米国 5月ADP雇用統計(前月比)
22:45
米国 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
米国 5月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:00
米国 5月ISM非製造業景況指数(総合)
27:00
米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6月6日 (木曜日)
フランス トランプ大統領訪問
米国 4月貿易収支
日本 安倍首相在職通算日数2720日・歴代3位の伊藤博文に並ぶ
8:50
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
15:00
ドイツ 4月製造業新規受注(前月比)
ドイツ 4月製造業新規受注(前年同月比)
17:25
日本 黒田東彦日銀総裁、発言
■国際金融協会(IIF)<Institute of International Finance>・春季総会
18:00
ユーロ圏 1-3月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)
ユーロ圏 1-3月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比)
日本 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
■国際金融協会(IIF)<Institute of International Finance>・春季総会
20:30
米国 5月チャレンジャー人員削減数(前年比)
20:45
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30
ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30
米国 1-3月期四半期非農業部門労働生産性・改定値(前期比)
米国 4月貿易収支
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数
6月7日 (金曜日)
安倍首相在職通算日数・歴代3位
中国・香港 休場(端午節)
8:30
日本 4月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)
日本 4月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年同月比)
14:00
日本 4月景気先行指数(CI)・速報値
日本 4月景気一致指数(CI)・速報値
15:00
ドイツ 4月鉱工業生産(前月比)
ドイツ 4月鉱工業生産(前年同月比)
ドイツ 4月貿易収支
ドイツ 4月経常収支
21:30
米国 5月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国 5月失業率
米国 5月平均時給(前月比)
米国 5月平均時給(前年同月比)
23:00
米国 4月卸売在庫(前月比)
米国 4月卸売売上高(前月比)
♥ 愛菜の経済指標・用語解説 ♥(本日分)
購買担当者景気指数(PMI)
「PMI」(Purchasing Manager’s Index)とも言われ、製造業・建設業とサービス部門などに分けて、企業の購買担当者に直接調査した結果をもとに算出された指数。
購買担当者は、現在の生産量・在庫や受注残をもとに数ヶ月先の景気を予測して「仕入れ」を行うので、市場は近い将来の景気動向を占う「先行指数」として注目。
購買担当者景気指数(PMI)の「速報値」は当月下旬に概要値、「改定値」は翌月初旬に確定値と発表されますが、とくに「改定値」は月初めに政府機関が発表する同種のデータに先行して発表されるので、市場の注目度は高いと言えます。
米国・EU・イギリス・ドイツなどは、英国民間調査会社・マークイット(Markit)、
中国は、中国のディアの財新(Caixin)が、マークイットと共同で調査したものを発表します。
なお中国においては、中国国家統計局が発表するPMIは大手国営企業、財新(Caixin)が発表するPMIは、中小企業を主な対象としていることに注意が必要です。
また財新(Caixin)は、「速報値」の発表はしていません。
そして日本では、同様の指数は「日銀短観」で発表されます。
ISM景況指数
全米供給管理協会(Institute for Supply Management)が発表する米国における景気指数。
ISM製造業景況指数は毎月第1営業日
ISM非製造業景況指数は毎月第3営業日
に発表されます。
製造業および非製造業の購買担当役員に、生産・新規受注・在庫・雇用などの項目に関して、1ヵ月前と比較して「よい」「同じ」「悪い」の三者択一のアンケートに回答してもらったものを指数化しています。
月初めの発表なので、PMIとならんで「先行指数」と捉えられていますが、FRBが金利の先行きを見極める基準としていることもあって、米国ではPMIよりも重要な指数です。
2019/06/03(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.31円。下限は108.15円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
108.39円、108.49円、108.58円、108.67円、108.74円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
108.06円、108.00円、107.88円、107.65円、107.51円をターゲットとします。
設定レンジ内のバランスラインは、108.25円。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。
「ドル円/今日の設定レンジ」しっかりとした下降トレンドラインあり
20190603_1uy_p「ドル円/日足」上限109.00円 下限108.25円
20190603_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
金曜日の下落でドルを売りあぐねた人たちの「決済すべきか、もう少し待ってみようか」
そんな声が聞こえてきます。
その理由はー
「今メキシコは米国と必死の交渉をしている。」とするメキシコの有力経済誌「EL ECONOMISTA」の報道から事態の好転に期待をにじませているから。
ロペス・オブラドール・メキシコ大統領の穏健で冷静な対応も高評価です。
「米国とは友好的な関係を築いている」。
―そんなに大事にはならない気がする。様子を見ていよう、と。
このメキシコの関税問題、というか不法移民の問題は、6月6日~8日にコロンビアで行われる「世界経済フォーラム・ラテンアメリカ会合」でどのように取り上げられるか、が焦点ともいわれています。
本日、注目の経済指標は、
「23:00 米国 5月ISM製造業景況指数」。
先月は予想以上の落ち込みでドルは下落しましたが、今回の発表では他の経済指標と照らし合わせて「良好」との予想です。
ダウ先物は現在下落中。
トランプ大統領にとっては頭の痛いところです。そしてFRBは「利下げ」を余儀なくされる展開となります。
対中関税問題については、共和党も民主党も党派を超えて、中国への制裁強化を訴えています。
日本のメディアは、トランプ大統領の票田である農家が「困っている」と切り取って報道していますが、「関税で輸出の落ち込みには<困っている>が、アメリカの将来を考えると、この問題は乗り越えていかなくてはならない。」と、トランプ大統領自身が、その落とし所に苦慮しているほど米国のナショナリズムは昂揚しています。
108.20円にあった「買い」も破られて下落中。
その次の節目が108.00円の「買い」。
海外トレーダーさんたちの書き込みには
「メキシコの関税問題に進展がなければ、今日はドル売り」といっています。
今日のわたしは、様子見からの「売り」で対応するつもります。
「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、「愛菜の3MAトレード」5分足でトレードを組み立てます。
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格で考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
今週は頑張ってトレードします。
天野 愛菜(まな)