常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

本日の雇用統計の見方

前回の雇用統計はー
4月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]
結果:26.3万人 予想:18.5万人 前回:19.6万人
予想以上にいい数字でした。

そして今日に至るまでの雇用関係のデータは、地区連銀の公表数値を含めると20以上もありますが、わたしが雇用統計に臨むにあたり参考にしてきているデータは次の6つ。

5/17(木曜日)
①前週分 新規失業保険申請件数<5月雇用統計の基準日を含む週>
⇨結果は21.2万人で、4月の基準日を含む週の19.2万人より2.0万人増加で悪化
②前週分 失業保険継続受給者数<5月雇用統計の基準日を含む週>
⇨結果は166.0万人で、4月の基準日を含む週の165.3万人より0.7万人増加で悪化
6/3(月曜日)
③5月 ISM製造業・雇用指数
⇨雇用指数は53.7%で、4月の52.4%から1.3ポイント上昇
6/5(水曜日)
④5月 ISM非製造業・雇用指数
⇨雇用指数は58.1%で、4月の53.7%から4.4ポイント上昇
6/5(水曜日)
⑤5月 ADP雇用統計
⇨結果は2.7万人で、4月の27.5万人から大幅減少で悪化
⑥5月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]
結果は85.9%で、前回の10.9%より大幅悪化。ただし前年比。

そして本日―
5月 非農業部門雇用者数変化 [前月比]
結果:―万人 予想:18.5万人 前回:26.3万人

海外トレーダーの見方は、前回値26.3万人と比較して悪い数値であることは間違いないけれど、予想値に対する動意となると判断は微妙というものが多いです。

そこで価格的な数値を見ると
「上値」の限界は108.87円。(日本の大企業の2019年想定為替レート)
「下値」は、107.75円と107.02円。

つまり海外トレーダーさんたちは、下値に幅を持たせて考えているということは、ドル円の下落に備えているということです。

そして今回の雇用統計が悪い結果となると、FRBは「利下げ」を考慮することになって、ドル安・円高トレンドが開始されてしまいます。
FRBが利下げをすれば、資金が債券から株式に移って「株高」。
市場の狙いはそこにあります。

メキシコ関税問題

そして本日市場が注目している米国とメキシコの関税協議。

要人発言を聞いていてもどっちなんだろう、と思ってしまいます。

ドル安・円高要因

トランプ大統領
「メキシコは米国を必要としているが、米国はメキシコを必要としていない」

ペンス米副大統領
「対メキシコ関税の発動は10日。予定の変更ない」

米ホワイトハウス
「メキシコからの輸入品に対する追加関税の発動の準備を進めている」

ドル高・円安要因

米大統領補佐官(通商担当)
「対メキシコ関税発動は行われない可能性が浮上」

エブラルド・メキシコ外相
「協議結果については楽観視している」

米上院財政委員会のグラスリー委員長
「メキシコと関税について合意する見通し」

はっきりといえることは-

関税や移民問題である程度の合意に到達した場合や関税適応が先送りされた場合は、ドル高・円安。

協議が決裂して10日からの制裁関税発動となった場合は、ドル安・円高です。

米国とメキシコの協議の結果で、大きく動きますからヘッドラインニュースには注意しましょう。

 

お風呂中にマキちゃんがパシャ。久しぶりの再会だから、まっいっか。

昨日の主な経済指標の結果

20:30 米国
5月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]*
結果:85.9% 予想:―% 前回:10.9%

21:30 米国
1-3月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値 [前期比]
結果:3.4% 予想:3.5% 前回:3.6%

4月 貿易収支
結果:-508億ドル 予想:-507億ドル 前回:-519億ドル
対中赤字 269億300万ドル 29.7%の増加
対日赤字 72億4200万ドル 9.6%の増加

前週分 新規失業保険申請件数
結果:21.8万件 予想:21.5万件 前回:21.8万件
前週分 失業保険継続受給者数
結果:166.2万人 予想:166万人 前回:168.2万人

昨日の主な要人発言

トランプ米大統領
「メキシコとの協議で進展はあったが、十分ではない」
「必要なら中国に対して新たに3000億ドルの関税を課す可能性」
「G20後に中国への追加関税を決定するだろう」

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁
「第1四半期GDPのデータは予想より良かった」
「経済指標は悪くない」
「一部のメンバーが利下げの可能性を主張した」

昨日のトレード 利益81銭

○下限・第1ターゲット/上限・第2ターゲットまで

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.40円。下限は108.18円。

上限越えのターゲットは
108.48円、108.54円、108.68円、108.74円。
下限越えのターゲットは
108.10円、108.01円、107.94円、107.82円。

設定レンジ内のバランスラインは、108.25円。

———-欧米時間———-
1回目 21:00
設定レンジ下限108.18円→下限・第1ターゲット108.10円。「売り」8銭。

2回目 22:05
下限・第1ターゲット108.10円→108.32円(Pivot Day・R1)。「買い」22銭。

3回目 23:10
バランスライン108.25円→設定レンジ下限108.18円。「売り」7銭。

4回目 1:00
下限・第1ターゲット108.10円→上限・第2ターゲット108.54円。「買い」44銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

6月7日 (金曜日)
中国・香港 休場(端午節
日本 安倍首相在職通算日数2721日・歴代3位

――<再掲>――
ちなみに首相在職通算日数
第1位 桂太郎 (山口県出身・長州藩)2886日 本年11月20日に達成予定
第2位 佐藤栄作(山口県出身・長州藩)2798日 戦後1位 本年8月24日達成予定
第3位 安倍晋三(山口県出身・長州藩)2721日 戦後2位
第4位 吉田茂 (高知県出身・土佐藩) 2720日 麻生財務大臣の叔父さん
第5位 伊藤博文(山口県出身・長州藩) 2616日

明治維新を成し遂げた長州藩・土佐藩の実力が、政界ではいまなお連綿と続く。
薩摩藩の流れは、官僚機構に多いと聞きます。
また明治天皇の御出身も長州藩と「都市伝説」にはあります。

14:00
日本 4月景気先行指数(CI)・速報値
日本 4月景気一致指数(CI)・速報値

21:30
米国 5月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国 5月失業率
米国 5月平均時給(前月比)
米国 5月平均時給(前年同月比)

23:00
米国 4月卸売在庫(前月比)
米国 4月卸売売上高(前月比)

愛菜の経済指標・用語解説

日本・景気動向指数
(内閣府さんのサイトを掲載:とってもわかりやすいです。)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di3.html

発表は、内閣府。
景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、 景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標である。

景気動向指数には、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)がある。 CIは構成する指標の動きを合成することで景気変動の大きさやテンポ(量感)を、DIは構成する指標のうち、 改善している指標の割合を算出することで景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)を測定することを主な目的とする。

従来、景気動向指数はDIを中心とした公表形態であったが、近年、景気変動の大きさや量感を把握することがより重要になっていることから、 2008年4月分以降、CI中心とした公表形態に移行した。 しかし、DIも景気の波及度を把握するための重要な指標であることから、参考指標として引き続き、作成・公表している。 なお、景気転換点の判定にはヒストリカルDIを用いている。

CIとDIには、それぞれ、景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3つの指数がある。 景気の現状把握に一致指数を利用し、先行指数は、一般的に、一致指数に数か月先行することから、景気の動きを予測する目的で利用する。 遅行指数は、一般的に、一致指数に数か月から半年程度遅行することから、事後的な確認に用いる。

CIとDIは共通の指標を採用しており、採用系列数は、先行指数11、一致指数9、遅行指数9の29系列である(2017年1月分以降、「規模別製造工業生産指数」(中小企業庁)公表休止のため、一致指数において「中小企業出荷指数(製造業)」を採用系列から除外し、10指標から9指標に変更)。 採用系列は概ね景気が一循環(谷→山→谷)するごとに見直しを行っており、現行系列は、第15循環の景気基準日付確定時(2015年7月)に選定された。

なお、景気動向指数は、各経済部門から選ばれた指標の動きを統合して、 単一の指標によって景気を把握しようとするものであり、すべての経済指標を総合的に勘案して景気を捉えようとするものではないことに留意する必要がある。

米国・雇用統計

雇用情勢を調査した景気関連の経済指標。
米国の雇用統計は、毎月第1金曜日に米国労働省が発表します。
雇用統計には-
失業率・非農業部門就業者数・製造業就業者数・建設業就業者数・小売業就業者数・金融機関就業者数・週労働時間・賃金・平均時給、などがあります。
とくに注目されているのは、非農業部門就業者数の増減(変化)。
米国では業績が悪化すれば、レイオフ(一時帰休)することが多く、日本に比べて、就業者数の増減と景気の連動性が強い傾向にあります。
こうしたことから、この数値が事前予想より大幅に改善あるいは悪化していた場合、ドル円・ユーロドルなどが敏感に反応することが多いことが特徴です

米国・卸売在庫

米国の製造業、卸売業、小売業の在庫状況を知る経済指標です。
発表は、商務省。
各業種の在庫状況と、自動車や家電製品などの「耐久財」と、食品や日用品、衣料などの「非耐久財」に分けて発表されます。

卸売在庫の増加が、売上が伸びなかったのか、売上増を見込んだのか判断しにくいので、他の経済指標と合わせて検討します。

米国・卸売売上高

製造業、卸売業、小売業の販売動向を示す経済指標。
発表は、商務省。
小売売上高とともに、景気判断の材料です。

2019/06/07(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.53円。下限は108.32円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.59円、108.70円、108.85円、108.93円、109.00円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.25円、108.18円、108.10円、108.02円、107.82円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、108.44円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」設定レンジ内の平滑化移動平均線(75)に注目

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「ドル円/日足」上限109.00円 下限108.75円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日の勝負は、「21:30 米国 雇用統計」から。
そして注意点は「メキシコの関税問題」に関するヘッドラインニュース。

大きく動いてからでも遅くないので、ヘッドラインニュースをチェックしてください。
そして「押し目買い」や「戻り売り」で対処します。

エントリーで失敗したと思っても「両建て」で対応します。
明日の朝までには、きっと取り返せるでしょう。

雇用統計は、「愛菜の経済指標トレード」。
それ以外の時は、「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、今日は「愛菜の3MAトレード」15分足でトレードを組み立てます。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今週のわたしは、伊香保から軽井沢、東京そして軽井沢から沖縄。
週末は八ヶ岳。
落ち着かない毎日。
根無し草みたい…。

よい週末をお過ごしください。
今週も、ありがとうございました。

天野 愛菜(まな)