常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒
日本のタンカー攻撃される
こんにちは。天野愛菜です。
英国のBBCニュースが「ホルムズ海峡付近で日本のタンカー2隻が、イラン軍の機雷によって攻撃を受けた」と速報。
それは瞬く間に全世界に広がりました。
折しも、安倍首相がイランを訪問している最中のこと。
機雷は海中に施設しているものですから、とくに日本のタンカーを狙ったものではないのですが、今回は日本船に当たってしまった。
「ヤバい」というので、イラン軍はこっそりタンカー側面で不発となっていた機雷を除去しましたが、それをアメリカ軍の超高感度衛星写真で撮られた。
不発であったのは、ロシア製であったから信管が錆びていたのだろうと海外メディアが後追い。
ここまでが午前中の出来事。
原油価格の乱高下
市場の注目は原油相場に移ってきました。
昨日の米国株価は、石油関連株が牽引して上昇。
日本のタンカー2隻が、イラン軍の機雷によって攻撃を受けたことは不幸な出来事なのですが、そこは経済原理が働きました。
このことによって原油価格の高騰が予想されて、石油関連企業の売上が上がるだろうという単純な理由。
しかしそれにも限界があって、ガソリン価格の上昇が消費者に影響をおよぼすと市場が感じると、株価は下落してドル売りになっていきます。
しかし日本は、秋からの暖房需要を見込んで原油在庫を積みましておきたいところなので、原油価格が上がってもドルで購入しなければならないので、こちらはドル買い。
理由はさまざまですが、ドル円相場も難しい局面が続きます。
とりあえず綱が引かれた方に加勢しましょう。

昨日の主な経済指標の結果
21:30 米国
5月 輸入物価指数 [前月比]*
結果:-0.3% 予想:-0.2% 前回:0.1%
5月 輸出物価指数 [前月比]*
結果:-0.2% 予想:-0.2% 前回:0.1%
前週分 新規失業保険申請件数
結果:22.2万件 予想:21.6万件 前回:21.9万件
前週分 失業保険継続受給者数
結果:169.5万人 予想:168.0万人 前回:169.3万人
昨日の主な要人発言
経済産業省
「ホルムズ海峡付近で日本関係の積み荷を積んだタンカー船2隻が攻撃を受けた」
安倍首相
「ハメネイ師は、核兵器を製造も、保有も、保有もしないと話した」
「トランプ米大統領の意図について私の見方を加えて伝えた」
イランの最高指導者ハメネイ師
「イランは米国と交渉するという苦い経験を繰り返さない」
「トランプ氏は意見交換するに値しない人物だ」
「イランの体制変更を求めないというトランプ氏の約束はうそだろう」
トランプ米大統領
「個人的にイランとの交渉について考えることは時期尚早と思う」
ポンペオ米国務長官
「オマーン湾のタンカー攻撃、イランに責任と判断」
昨日のトレード 利益55銭
○設定レンジ内でした。午前中の動きで救われました
昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.54円。下限は108.16円。
上限越えのターゲットは
108.64円、108.71円、108.80円、108.88円。
下限越えのターゲットは
108.08円、108.01円、107.92円、107.85円。
設定レンジ内のバランスラインは、108.31円、108.43円。
★
———-日本時間———-
1回目 10:40
108.50円→108.21円(Pivot 1H・S1)。「売り」29銭。
———-欧米時間———-
2回目 21:30
バランスライン108.43円→108.50円(Pivot 1H・R1)。「買い」7銭。
3回目 23:55
108.50円(Pivot 1H・R1)→バランスライン108.31円。「売り」19銭。
今日の午後から来週月曜日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標
16:00に変更になっていました。
中国 5月 小売売上高 [前年同月比]
中国 5月 鉱工業生産 [前年同月比]
※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。
13:30
日本 4月鉱工業生産・確報値(前月比)
日本 4月鉱工業生産・確報値(前年同月比)
日本 4月設備稼働率(前月比)
15:00
ドイツ 5月卸売物価指数(WPI)(前月比)
16:00
中国 5月 小売売上高 [前年同月比]
中国 5月 鉱工業生産 [前年同月比]
21:30
米国 5月小売売上高(前月比)
米国 5月小売売上高(除自動車)(前月比)
21:55
英国 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
■女性の銀行業務および金融業務22周年記念賞
22:15
米国 5月鉱工業生産(前月比)
米国 5月設備稼働率
23:00
米国 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
米国 4月企業在庫(前月比)
—————————————————————————
6月17日(月曜日)
午前中
ドル円に影響を与えそうな経済指標の発表はありません。
♥愛菜の経済指標・用語解説♥
日本・鉱工業生産・設備稼働率
日本の製造業の動きから日本の景気を判断する統計です。
FXでは「鉱工業生産」と「設備稼働率」とわけてとらえますが、
経済産業省はー
「鉱工業指数(IIP)・鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、生産予測指数」として以下の区分で発表し、そのなかに「鉱工業生産」と「設備稼働率」が含まれています。
「鉱工業指数」⇦鉱工業生産
「製造工業稼働率指数」⇦設備稼働率
「製造工業生産能力指数」
なかでも「鉱工業指数」は、「生産」「出荷」「在庫」「在庫率」「製造工業生産予測調査」にわかれていて、「生産」「出荷」「在庫」「在庫率」は<指数>と、<低下業種・上昇業種>、2ヶ月後の生産計画を表す「製造工業生産予測調査」では<指数>と<上昇業種>の詳細がわかります。
鉱工業指数の基準値は、2015年を100としています。
対象月の翌月末日頃に速報値、それから約2週間後に確報値が発表されます。
ドイツ・卸売物価指数(WPI)
WPIは、Wholesale Price Indexの略。
ドイツの卸売業者によって販売された商品の価格を指数化したものです。
発表は、ドイツ連邦統計局。
消費者物価指数よりも卸売物価指数の方が景気への反映が早いので、現状や見通しの景況感、インフレ率、消費動向を予測する材料。
ドイツはEU経済を牽引していることもあって、予想値との乖離が大きいとドル円にも影響があります。
中国・小売売上高
自動車を除いた百貨店やスーパー等の小売・サービス業のサンプリングに基づいた月間売上高の数値です。
発表は中国国家統計局。
中国の個人消費の動向を探るとともに、中国全般の国内消費を推察します。
中国のこの指標は、サンプル抽出に問題があるのではないか、と欧米の専門家から疑われています。
景況感判断における大きな要素の「生産活動と消費行動」のうちの、「消費行動状況」を推察します。
中国・鉱工業生産
鉱工業製品を生産する事業所における生産の状況等(数量・重量・金額等)を集計し「指数」として毎月公表します。
鉱工業製品には、鉄鋼、一般機械、電気・精密・輸送用機器、繊繊維工業品、紙・パルプ製品、医薬品など数多くの品目があり、この鉱工業生産指数によって中国における生産活動の包括的な水準を推定します。
中国政府による道路や鉄道、港湾などの巨大公共投資がこの指標に反映されます。
また中国の個人投資家による不動産物件投資も鉱工業生産に影響を与えます。
発表は中国国家統計局。
景況感判断における大きな要素の「生産活動と消費行動」のうちの、生産活動状況が判断される重要な指数です。
米国・鉱工業生産
鉱工業製品を生産する事業所における生産の状況等(数量・重量・金額等)を集計し「指数」として毎月公表します。
鉱工業製品には、鉄鋼、一般機械、電気・精密・輸送用機器、繊繊維工業品、紙・パルプ製品、医薬品など数多くの品目があり、この鉱工業生産指数によってアメリカにおける生産活動の包括的な水準がわかります。
公表は、FRB(連邦準備制度理事会)。
景況感判断における大きな要素の「生産活動と消費行動」のうちの、生産活動状況が判断される重要な指数です。
米国・設備稼働率
生産能力に対する実際の生産量の比率を表す指数で、設備投資の動向を判断します。
発表は、FRB(連邦準備制度理事会)。
設備への投資判断は、企業の景気がいいことが前提なので、この数値によって今後の経済の発展性や景況感を予測します。
米国・ミシガン大学消費者態度指数
消費者のマインド調査を指数化したもの。
発表は、ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンター。
1964年の指数を100として算出し、速報値は300人、確報値は500人を対象に調査を行ったもの
調査対象が5000人のコンファレンスボード(全米産業審議委員会)の「消費者信頼感指数」より先行して発表されるので、先行指数として注目され、予想値より結果が乖離していた場合、相場は動きます。
米国・企業在庫
報告される月末の在庫について、小売業者や卸売業者および製造業者の調査にもとづいて計算される企業在庫の増減数値のこと。
米商務省センサス局が発表。
この企業在庫は、卸売在庫とならんで指標結果の判断が難しいのが特徴です。
在庫増加が、売れ行きが悪くなったためなのか、今後の売れ行きを見込んで在庫を増やしたのかわかりません。
また在庫の減少についても、売れ行きの落ち込みを見込んで在庫を減らしたのか、予想以上の売れ行きが原因なのか、結果からではわからないからです。
その見方の優劣で相場は動きます。
2019/06/14(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.39円。下限は108.27円です
ターゲット
設定レンジの上限を越えたらー
108.45円、108.54円、108.65円、108.79円がターゲット。
設定レンジの下限を越えたらー
108.17円、108.10円、108.02円、107.82円をターゲットとします。
設定レンジ内のバランスラインは、108.31円です。
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。
「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは売り
20190614_1uy_p「ドル円/日足」上限108.53円 下限107.80円
20190614_duy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
今日の注目経済指標は
「16:00 中国 5月 小売売上高 ・5月 鉱工業生産 」
「21:30 米国 5月小売売上高」
「22:15 米国 5月鉱工業生産」
「23:00 米国 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値」
いずれも来週19日27:00の「米連邦公開市場委員会(FOMC)」の政策金利発表で、市場が期待する「利下げ」はあるかどうかの判断材料になります。
今はトランプ大統領よりも市場の方が「利下げ」圧力を強めていますから、予想値より乖離すれば大きく動きます。
テクニカルは「売り」です。
今日のわたしは引きつけからの「売り」で参入したいと思っています。
設定レンジ越えを願いながら、「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、米国時間になったら「愛菜の3MAトレード」15分足でトレードを組み立てます。
※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
一週間ってあっという間ですね。
今週もありがとうございました。
よい週末をお過ごしください。
天野 愛菜(まな)