常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨日のトレードは、動きが鈍くて疲れました。

2回目のトレードなんて、エントリーしてから5時間後に決済。

途中で夕食とバスTime。
でも小心者の愛菜はやっぱり気になって、何度もチャートを覗きに行きましたけど…。

「利下げ」はない?

昨日も書きましたけど、経済メディアは今「利下げ幅」を論じていて、7月の利下げは確実だから「株買いを暗にオススメしています」が、海外の為替トレーダーは、「G20の米中首脳会談で<通商問題が継続協議>となって、<米国の経済指標に底打ち感が出で来れば>利下げはない」という考え方になっています。

もっとも経済メディアのスポンサーは金融関係企業だし、予想が外れてもそれに慣れているから、後付けの解釈でご自分たちがいったことを肯定します。

なにが言いたいかというと、経済メディアが報じる事実を、コメンテーターに頼ることなく、しっかりと自分で分析出来るようにならなくちゃ、ということです。

本日の6月リッチモンド連銀製造業指数

そこで「利下げ」を判断する上で、今晩注目されている経済指標は、
「23:00 米国 6月リッチモンド連銀製造業指数」。

今月、ここまでの製造業関連指数は、

6/17(月)
6月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
結果:-8.6 予想:11 前回:17.8

6/20(木)
6月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
結果:0.3 予想:11 前回:16.6

6/21(金)
6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
結果:50.1 予想:50.4 前回:50.5

 

これまでは、予想値を下回る結果となっています。

ですから今日の「6月リッチモンド連銀製造業指数」は、市場としては「ドル安」。
ですから「利下げ」へ一歩また近づくと言われています。

ところが同時刻に、「5月 新築住宅販売件数 」の発表があって、これは「ドル高」期待なんです。

経済指標の発表の根底にあるファンダメンタルズ

経済指標の発表で注意を要することは、発表時点での「ファンダメンタルズ」。

今日の場合は、「イラン問題」。
午前中のドル安・円高は、日本の輸出企業が、ドルを円に買い戻したことに起因しました。

俗にいうリスク回避の円買い。

1回目 10:00
107.30円(Pivot 1H)→107.12((Pivot 1H・S3)。「売り」18銭。

海外事情を知る上で一番信用出来る情報源は、日本企業の海外支社。
外務省の在外公館の情報も、現地の日本企業から得ているのが現実です。
人質の交渉だって、現地企業の社員が「特命外交官」に変身。

そこでわたしは、今日の午前中に、ゴトー日とはいえ、ここまでリスク回避に動いたことはなにを意味するのか考えてしまいます。

そして今晩の「6月リッチモンド連銀製造業指数」の結果が悪ければ、当然ドル円は下落しますが、結果がよくて一旦上がっても、リスク回避の円買いをしたい人たちは「ドル売り」を仕掛けてくるのかなぁ、と考えてしまいます。

あなたはどう思いますか?

蓮の花托。
しばらくすると、ここから空気を吸うんだって。

昨日の主な経済指標の結果

14:00 日本
4月 景気先行指数(CI)・改定値
結果:95.9 予想:―― 前回:95.5
4月 景気一致指数(CI)・改定値
結果:102.1 予想:―― 前回:101.9

17:00 ドイツ
6月 IFO企業景況感指数
結果:97.4 予想:97.2 前回:97.9

昨日の主な要人発言

中国商務省
「中国と米国の通商担当チームは、協議を行っている。通商協議では、両国とも譲歩すべき」

中国外務省
「香港の件は中国国内のことであり、G20では話し合わない」

トランプ米大統領
「米連邦準備理事会(FRB)は何をやっているのか理解していない」

昨日のトレード 利益68銭

○上限・第1ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は107.40円。下限は107.27円。

上限越えのターゲットは
107.48円、107.58円、107.65円。
下限越えのターゲットは
107.17円、107.10円、107.04円。

設定レンジ内のバランスラインは、107.35円。

———-日本時間———-
1回目 12:15
バランスライン107.35円→上限・第1ターゲット107.48円。「買い」13銭。

2回目 14:55
上限・第1ターゲット107.48円→設定レンジ下限107.27円。「売り」21銭。

———-欧米時間———-
3回目 21:20
設定レンジ下限107.27円→設定レンジ上限107.40円。「買い」13銭。

4回目 23:10
上限・第1ターゲット107.48円→設定レンジ下限107.27円。21銭。

今日の午後から明日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

6月25日(火曜日)
日本 日産株主総会

22:00
米国 4月住宅価格指数(前月比)
米国 4月ケース・シラー米住宅価格指数
米国 4月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)

23:00
米国 6月リッチモンド連銀製造業指数
米国 5月新築住宅販売件数(年率換算件数)
米国 5月新築住宅販売件数(前月比)
米国 6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

26:00
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■経済見通しと金融政策の見直し(ニューヨーク)

***********************************

6月26日(水曜日)
米国 米民主党の大統領選候補者討論会

午前中
ドル円に影響を与えそうな経済指標の発表はありません

愛菜の経済指標・用語解説

米国・住宅価格指数

アメリカの住宅価格の代表的な指標は次のふたつ
・「FHFA(連邦住宅金融局)住宅価格指数」
・「S&P/ ケース・シラー(Case-Shiller)住宅価格指数」

単に<住宅価格指数>と表現れるのは、FHFA(連邦住宅金融局)住宅価格指数の方です。
発表は、アメリカ連邦住宅金融局。
調査地域は
ニューイングランド、パシフィック、ミドル・アトランティック、サウス・アトランティック、マウンテン、イースト・ノース・セントラル、ウエスト・ノース・セントラル、イースト・サウス・セントラル、ウエスト・サウス・セントラル。

そのなかで、住宅ローン専門の政府系金融機関の「ファニーメイ(Fannie Mae)」と「フレディマック(Freddie Mac)」から住宅ローンを受けたり保証されたりした1 戸建て住宅価格が対象。
つまり生活基盤がしっかりした人が対象。

S&Pケース・シラー米住宅価格指数

カール・ケースさんとロバート・シラーさんが開発した住宅価格指数。

金融機関向けのITサービス会社のファイサーブ社が算出して、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P Dow Jones Indices)が毎月発表します。

10大都市圏指数と20大都市圏指数があります。私たちに届くのは10大都市圏指数。

◆10大都市圏◆
ボストン、シカゴ、デンバー、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンディエゴ、サンフランシスコ、ワシントン

◆20大都市圏◆
10大都市圏+アトランタ、シャーロット、クリーブランド、ダラス、デトロイト、ミネアポリス、フェニックス、ポートランド、シアトル、タンパ

この指数は、個人消費の動向を示すので景気指標として重要視されています。

ドル円に影響を与えるのは、FHFA(連邦住宅金融局)が発表する住宅価格指数よりも分析力の勝るS&Pケース・シラー(Case-Shiller)住宅価格指数の方です。

リッチモンド連銀製造業指数

「リッチモンド連邦準備銀行」が管轄する、バージニア州やノースカロライナ州などの製造業約220社を対象としたアンケートの調査結果を指数化したもの。
リッチモンド連邦準備銀行が、ほぼ毎月第4火曜日に発表。
同地域は米国のGDPの約10%を占めることもあって、米国全体の景況感が推測されます。

米国・新築住宅販売件数

全米並びに、北東部・中西部・南部・西部の4エリアの「新築住宅の販売件数、販売価格」。
発表は、米国商務省センサス局。
米国では住宅の需要と景気動向の連動性が高いため、景気動向をみる際の重要な先行指標の一つとされています。
新築住宅とは別に中古住宅についての発表が別日されますが、新築住宅の方が中古住宅より先行性があるので市場の注目度は高いのですが、相場が動くのは市場規模の大きな中古住宅の方です。

米国・消費者信頼感指数

消費者の消費マインド(消費したいという意欲)を、アンケート調査をもとに指数化した景気関連の経済指標です。
米国の消費者信頼感指数は
・コンファレンスボード(全米産業審議委員会)による「消費者信頼感指数」
・ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターによる「ミシガン大学信頼感指数」が有名。
それぞれ消費者にアンケートを取って、現在と6ヵ月後における景況感や雇用状況、所得などについて「よい」「悪い」などを回答して貰って、その結果を指数として発表します。

コンファレンスボードの「消費者信頼感指数」は調査対象が5000人。
「ミシガン大学消費者信頼感指数」調査対象は500人。ただしコンファレンスボードの「消費者信頼感指数」より先行して発表されます。

2019/06/25(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.40円。下限は107.10円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
107.47円、107.53円、107.60円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
107.04円、106.95円、106.88円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、108.24円、108.18円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは「売り」

20190625_1uy_p

「ドル円/日足」上限107.80円 下限107.04円

20190625_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

底堅い107.00円を打ち破るのは、機関投資家も個人投資家も一致団結しなければならないので、多少の時間はかかることを考えると、今日は「売り」一色のトレードだけでは、利益の獲得は難しいかな、と考えています。

今日は設定レンジ内のバランスラインをメインに考えてトレードします。

「設定レンジ&ターゲット・Pivot」重視は基本で、動きが緩慢な時は15分足、動きが出てきたら、5分足チャートの移動平均線(21)と(26)を見定めて「愛菜の3MAトレード」で利益獲得を目指します。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今日も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)