常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

製造業の鈍化と経済アナリスト

こんにちは。天野愛菜です。

今朝の経済ニュースで数社が「アメリカ製造業の減速」を伝えていました。
えっ?昨日にIMS製造業景気指数はよかったのに、と思ってその話題を注意深く追ってみるとー

23:00 米国
6月 ISM製造業景況指数
結果:51.7 予想:51.0 前回:52.1
詳細 生産2.8%(上昇) 雇用0.8%(上昇) 新規受注2.7(下降)

「経済指標の発表時」は、わたしたちの為替相場では予想値に対して動きますが、今朝のコメントは、前回値と比較したものでした。

ドル円は上昇。米国株価は上昇の後下降。
とくに株価の動きは「先行指数」で動くので、詳細の新規受注が前月比を下回ったことが下落の原因のようです。(結果はプラス圏でゴールイン)

クラリダFRB副議長の講演内容

クラリダFRB副議長はフィンランド銀行主催の金融政策シンポジウムで

「FOMCのメンバーのなかには、世界経済の不確実性に対応するために「利下げ」を求めていることも確かだが、米国経済がさらに拡大していくためにFRBは行動していく」と発言。

ヘッドラインニュースの解説では上記のようになっていましたが、実際はそんなに単純な話ではありません。

FRBに「無料Blog掲載にさせていただきます。不都合があったらメールください」と連絡して、クラリダ副議長の公式発言をダウンロードしました。
過去に一回だけ、「訂正した内容に差し替えてください」とメールがあっただけですから、とりあえず安心して読んでみてください。(英語だけど…)

翻訳ソフトでも、クラリダFRB副議長の言いたかったことがわかります。

 

clarida.20190701

不透明感に支配されている

経済ニュースのアナリストにしろ、クラリダFRB副議長もそうですが、先行きの世界経済の方向がわからないということ。
楽観的であるべきか、悲観的であるべきかもわからないー。

そしてその心理状態を反映して、ドル円の動きは緩慢です。

こういうときは、ささいなニュースでも動きます。

アメリカ勢は、底堅いアメリカの景気を意識して「元気」です。
欧州勢は、EUの将来に不安を感じはめています。

今日も集中してエントリー。そこにトレンドが発生してくれて、安心トレードがしたい。

昨日は1回もありませんでしたから。

 

昨日の主な経済指標の結果

8:50 日本
4-6月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
結果:7 予想:9 前回:12
4-6月期 日銀短観・四半期大企業製造業先行き
結果:7 予想:6 前回:8
4-6月期 日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断
結果:23 予想:20 前回:21
4-6月期 日銀短観・四半期大企業非製造業先行き
結果:17 予想:19 前回:20
4-6月期 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比]
結果:7.4% 予想:8.9% 前回:1.2%

10:45 中国
6月 Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
結果:49.4 予想:50.0  回:50.2

16:55 ドイツ
6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:45 予想:45.4 前回:45.4
6月 失業者数 [前月比]
結果:-0.1万人 予想:-0.3万人 前回:6万人
6月 失業率
結果:5.0% 予想:5.0% 前回:5.0%

17:00 ユーロ圏
6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:47.6 予想:47.8 前回:47.8

17:30 英国
5月 消費者信用残高
結果:8億ポンド 予想:9億ポンド 前回:10億ポンド
6月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
結果:48.0 予想:49.2 前回:49.4

18:00 ユーロ圏
5月 失業率
結果:7.5% 予想:7.6% 前回:7.6%

22:45 米国
6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:50.6 予想:50.1 前回:50.1

23:00 米国
6月 ISM製造業景況指数
結果:51.7 予想:51.0 前回:52.1
5月 建設支出 [前月比]
結果:-0.8% 予想:0.0% 前回:0.4%

羽ばたく準備?
パキスタキス。

昨日の主な要人発言

クラリダFRB副議長
「米国のインフレ率は目標の2%近くまで到達している」

バーキン米リッチモンド連銀総裁
「経済成長の鈍化は、利下げの可能性を高めることになる」

エルドアン・トルコ大統領
「ロシア製地対空ミサイル(S400)が、10日以内に導入される」
「トランプ米大統領は、S400導入に対する制裁はない、と明言した」

易綱中国人民銀行(中央銀行)総裁
「中国は、競争的な通貨安を望んではいない」
「中米首脳会談の結果は、予想以上だった」

OPEC総会
6月末で期限が切れた協調減産を、2020年3月末まで9ヶ月延長する

イラン・ザリフ外相
ウランの貯蔵量が核合意で定めた上限の「300kg」を越えた

昨日のトレード 利益62銭

○設定レンジ内でした。

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.50円。下限は108.14円。

上限越えのターゲットは
108.59円、108.68円、108.78円。
下限越えのターゲットは
108.06円、107.93円、107.81円。

設定レンジ内のバランスラインは、108.41円、108.24円。

終わってみれば、午前0時まではPivot Dayを中心として上下のバランスラインでレンジを形成。
もう少し早く気がつけば、チャートに張り付いていなくてもよかった…。

———-欧米時間———-
1回目 16:33
バランスライン108.41円→バランスライン108.24円。「売り」17銭。

2回目 18:28
バランスライン108.24円→108.32円(Pivot Day)。「買い」8銭。

3回目 19:36
108.32円(Pivot Day)→バランスライン108.24円。「売り」8銭。

4回目 20:11
バランスライン108.24円→108.32円(Pivot Day)。「買い」8銭。

5回目 22:22
108.32円(Pivot Day)→バランスライン108.24円。「売り」8銭。

6回目 0:32
108.32円(Pivot Day)→108.45円(Pivot 1H・R2)。「買い」13銭。

 

今日の午後から明日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

7月2日 (火曜日)
ウィーン OPECと非加盟産油国の閣僚会合
フランス 欧州議会

15:00
ドイツ  5月小売売上高指数(前月比)
ドイツ  5月小売売上高指数(前年同月比)

17:30
英国  6月建設業購買担当者景気指数(PMI)

18:00
ユーロ圏 5月卸売物価指数(PPI)(前月比)
ユーロ圏 5月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)

24:00
イングランド銀行カーニー総裁 発言
■ 地方自治体総会 (ボーンマス)

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7月3日 (水曜日)
米国 5月の米貿易収支

10:45
中国  6月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)

愛菜の経済指標・用語解説

ドイツ・小売売上高指数

小売売上高指数とは、百貨店やスーパー等の小売・サービス業の売上を指数化したものです。
発表は、ドイツ連邦統計局。

消費者支出を判断します。
予想値を上回るとユーロ相場は上昇傾向になります。

購買担当者景気指数(PMI)

「PMI」(Purchasing Manager’s Index)とも言われ、製造業・建設業とサービス部門などに分けて、企業の購買担当者に直接調査した結果をもとに算出された指数。
購買担当者は、現在の生産量・在庫や受注残をもとに数ヶ月先の景気を予測して「仕入れ」を行うので、市場は近い将来の景気動向を占う「先行指数」として注目。
購買担当者景気指数(PMI)の「速報値」は当月下旬に概要値、「改定値」は翌月初旬に確定値と発表されますが、とくに「改定値」は月初めに政府機関が発表する同種のデータに先行して発表されるので、市場の注目度は高いと言えます。
米国・EU・イギリス・ドイツなどは、英国民間調査会社・マークイット(Markit)、
中国は、中国のディアの財新(Caixin)が、マークイットと共同で調査したものを発表します。
なお中国においては、中国国家統計局が発表するPMIは大手国営企業、財新(Caixin)が発表するPMIは、中小企業を主な対象としていることに注意が必要です。
また財新(Caixin)は、「速報値」の発表はしていません。
そして日本では、同様の指数は「日銀短観」で発表されます。

ユーロ圏・卸売物価指数(PPI)

PPIとは、「Producer Price Index」の略です。
米国のPPIにおいては「卸売物価指数」と表記する会社もあれば「生産者物価指数」と表記する会社もあります。
公表している内容の捉え方に違いがあるのですが、要はー
石油・鉄・小麦などの原材料や、中間財と呼ばれる製品を作るための部品などの仕入れ価格や完成品が前月と比べて上がったのか下がったのか、ということです。

発表は、ユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局。

このPPI「卸売物価指数」「生産者物価指数」の前後に、市場が注目する「消費者物価指数・HICP(Harmonized Index of Consumer Prices)」の発表があります。
卸売物価指数が上がったので、消費者は「買い控え」をしたのか、それでも雇用の安定や賃金の上昇が理由で消費マインドには影響がなかったのか、卸売物価指数は景気動向を知る上での基礎的数値です。

2019/07/02(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.47円。下限は108.27円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.53円、108.60円、108.72円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.18円、108.10円、108.03円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、108.35円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」中立を維持

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「ドル円/日足」上限108.80円 下限107.92円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

金曜日の雇用統計まで、この水準でいくわけないよね、と心の声。

本当に窓埋めはないの?間抜けなんですけど、とチャートの声。

昨日からのわたしは、「いったんの下げ」という思いが払拭できないのです。
設定レンジ「日足」の下限107.92円まで動いてもおかしくないのになぁー。

何かがあって、いままで持っていた「買い」ポジションの精算がはじまったら急落。
そんなことを考えてしまいます。

今晩は、チャートで「売り」と「買い」のそれぞれの圧力を感じながら、「設定レンジ&ターゲット・Pivot」とバランスラインを重視。
5分足と15分足チャートの移動平均線(21)と(26)、(75)を見定めて、「愛菜の3MAトレード」で組み立て作業をはじめます。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今、東京にいるんですけど、はっきりしない天気です。
でもドル円は、はっきりしてほしい。

今日も、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)