常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

昨日の米国株価と経済指標の詳細

こんにちは。天野愛菜です。

明日に控えた「雇用統計」。
アメリカ市場はお休みなので、今日はドル円の動きも鈍くなりそうです。
さて昨日の米国株価は、揃って最高値更新でした。

しかしドル円は、さほど呼応せず。

NYダウ 26,966.00 ▲0.67% +179.32 4日続伸
ナスダック 8,170.23 ▲0.75% +61.140 6日続伸
S&P500 2,995.82 ▲0.77% +22.81 5日続伸

明日の「雇用統計」の参考になる昨日の経済指標の詳細を書いておきます。

20:30 米国
6月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]
結果:12.8% 予想:–% 前回:85.9%
*詳細*
工業製品部門(2018年6月7,194人)→47,651人の削減
テクノロジー部門(2018年6月5,942人)→21,777人の削減
エネルギー部門の(2018年6月5,088人)→14,527人の削減
*コメント*
「人員削減は全体的に高い傾向にあります。」
「小売業に加えて、ここ数カ月で工業製造業と自動車産業の分野で大幅な削減が見られました。」
「自動車分野では、伝統的な自動車に対する消費者の需要が衰退したため、雇用の削減が顕著になった」

21:15 米国
6月 ADP雇用統計 [前月比]
結果:10.2万人 予想:14万人 前回:4.1万人
*詳細*
小規模企業(1〜49人の従業員) 23,000人減
中規模企業(50〜499人の従業員)60,000人増
大規模企業(500人以上の従業員)65,000人増 差し引き102,000人増

23:00 米国
6月 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:55.1 予想:55.9 前回:56.9
*詳細*
雇用指数 (5月58.1%→55.0%)3.1%減
事業活動 (5月61.2%→58.2%)3.0%減
新規受注 (5月58.6%→55.8%)2.8%減
物価指数 (5月55.4%→58.9%)3.5%増

海外トレーダーの反応

昨日の経済指標の結果を受けて、とくに6月 ADP雇用統計の「小規模企業(1〜49人の従業員)23,000人減」で「予防的利下げ」への可能性が増幅した、と海外トレーダーさんたちがチャットで語っています。

株価にしてみれば、明日の雇用統計の落ち込みがあると「利下げ」期待で、史上最高値を更新するでしょうが、ドル円については一般的には「下落」ということなのですが、仮に「利下げ」が今月31日(水曜日)のFOMCで決定した場合でも、日米の金利差を考えると「上昇」するので、それを見越して下値は限定的になると分析している方が多いです。

動きの少ないドル円。
明日は気持ちよく利益をいただけるように、今日もトレード勘をしっかりと養っていきます。

どこに帰るのかな?
凜々しいスズメ。(ちょっとピン甘)

昨日の主な経済指標の結果

10:45 中国
6月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
結果:52.0 予想:52.6 前回:52.7

16:55 ドイツ
6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:55.8 予想:55.6 前回:55.6

17:00 ユーロ圏
6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:53.6 予想:53.4 前回:53.4

17:30 英国
6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
結果:50.2 予想:51.0 前回:51.0

20:00 米国
MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
結果:-0.1% 予想:――% 前回:1.3%

20:30 米国
6月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]
結果:12.8% 予想:–% 前回:85.9%

21:15 米国
6月 ADP雇用統計 [前月比]
結果:10.2万人 予想:14万人 前回:4.1万人

21:30 米国
5月 貿易収支
結果:-555億ドル 予想:-540億ドル 前回:-508億ドル
前週分新規失業保険申請件数
結果:22.1万件 予想:22.0万件 前回:22.9万件
前週分失業保険継続受給者数
結果:168.6万人 予想:168.1万人 前回:169.4万人

22:45 米国
6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:51.5 予想:50.7 前回:50.7
6月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:51.5 予想:―― 前回:50.6

23:00
6月 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:55.1 予想:55.9 前回:56.9
5月 製造業新規受注 [前月比]
結果:-0.7% 予想:-0.5% 前回:-1.2%

昨日の主な要人発言

トランプ米大統領
「中国と欧州は(利下げを武器に)為替操作ゲームをしている」
「米国に対抗するため、彼らは為替操作ゲームに大金をつぎ込んでいる」
「米国は、そのゲームと戦うべきだ」

メスター米クリーブランド連銀総裁
「米連邦準備理事会(FRB)の予想よりも、成長が鈍化している可能性がある」
「米連邦準備理事会(FRB)は、市場の利下げへの期待感を斟酌しない」
「FF金利は、中立金利付近で推移している」
「利下げを決定する前に、さらなるインフレデータが必要である」

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
「中国と対面での通商協議が来週にも開始される」
「協議中は、現状の関税は撤廃しない」

昨日のトレード 利益51銭

○設定レンジ内でした

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は107.90円。下限は107.56円。

上限越えのターゲットは
107.99円、108.06円、108.12円。
下限越えのターゲットは
107.48円、107.33円、107.20円。

設定レンジ内のバランスラインは、107.76円、107.62円。

———-欧米時間———-
1回目 16:55
バランスライン107.76円→バランスライン107.62円。「売り」14銭。

2回目 21:15
バランスライン107.62円→バランスライン107.76円。「買い」14銭。

3回目 23:20
107.64円(Pivot 1H・S3)→107.87円(Pivot 1H・R2)。「買い」23銭。

 

今日の午後から明日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

7月4日 (木曜日)
米国 休場/独立記念日
日本 参院選公示

18:00
ユーロ圏 5月小売売上高(前月比)
ユーロ圏 5月小売売上高(前年同月比)

***********************************

7月5日 (金曜日)
日本 18年度の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)運用実績(15:30)
米国 雇用統計

午前中
ドル円に影響を与えそうな経済指標の発表はありません。

愛菜の経済指標・用語解説

ユーロ圏・小売売上高

「個人消費トレンド」を考察する指標。
発表は、ユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局。

小売売上高は、対象月の調査店舗における梱包や輸送費などの経費を含んだ請求書の合計を基に、算出されます。
月ごとの変動が激しいので経済全般までは把握出来ませんが、先月と前年同月のデータを比較した速報値なので、現在の経済状況の判断に使われます。
景況感判断における大きな要素の「生産活動と消費行動」のうちの、消費行動状況が判断される重要な指数です。

 

2019/07/04(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.81円。下限は107.70円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
107.89円、107.96円、108.03円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
107.63円、107.53円、107.44円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、107.77円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは売り

20190704_1uy_p

「ドル円/日足」上限107.90円 下限107.53円

20190704_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

午前中のドル円のトレードはなし。
ちょっとエントリーしづらいです。

ユーロドルを見ていると、トランプ大統領のけん制に怯えながらも「ユーロ安」誘導。
ユーロ円もそれに呼応しています。
「米国10年債利回り」も低下。
そこから考えると「ドル円」は低下傾向。

しかしそれは正午現在のお話。
夕方からの欧州勢が、ヨーロッパ中央銀行の金融緩和にどう対処してくるか。

今晩はこんな状況でも諦めないで、チャートで「売り」と「買い」のそれぞれの圧力を感じながら、「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、とくにバランスラインを重視。
5分足と15分足チャートの移動平均線(21)と(26)、(75)を見定めて、「愛菜の3MAトレード」でトレードに臨みます。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

ドル円は低下傾向とはいえ、「閑散に売りなし」です。
今日は些細な動きを見逃さず、しかしすぐには対応しないでひと呼吸。

エントリーしてこそトレーダー。
何もしなければ、タダの人。

今日も、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)