こんにちは、天野愛菜です。

先週の金曜日は

「今日のわたしは、確認された下値からの「買い」で挑戦です。」と書きました

しかし値幅でみれば、
108.52円<下限・第1ターゲット>→108.76円<上限・第1ターゲット>で、この日は24銭。
しかも、ダラダラ感満載。
疲れました。本当に!

今週の経済指標

しかし今週は、週後半に重要イベントが控えていて大きく動いてくれる予感。

10月30日(水曜日)
21:30 米国 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

10月31日(木曜日)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 ユーロ圏 米国 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)

11月1日(金曜日)
21:30 米国 雇用統計

米国の経済指標に関しては、内容はどうあれ、基本的にはドル高の理由にしたい思惑が市場にあるようです。

とくに1日(金曜日)の雇用統計では、最近は変動の言い訳みたいになっていた「ISM製造業景況指数(雇用部門)」の発表が雇用統計の後にあるので、五里霧中。
しかし大きく振れてからのドル高へ向う、と海外トレーダーさんたちは展望しています。

中国離れ

今までは中国経済が悪くなる予想で「ドル安」など、中国経済を斟酌しながらの動きでしたが、昨今のドル高傾向の背景には、世界経済が中国から脱却しはじめていることにあります。

このblogでは何度も書いていますが、中国経済の減速傾向は強くなっていて、その中国にすがっている大国は、もうドイツぐらいになってしまいました。
つまりドイツ以外の国は中国の依存度を下げてきているのです。

そんなこともあって、中国の経済指標で為替が大きく変動することはなくなりました。

人民元に代わって、これからはポンドが世界通貨を動かす

そしてこれらのドル円は、ポンド円との相関関係が強まってくると予想されています。

このことも以前のblogでふれましたが、英国がEU離脱したあとは、各国と自由貿易協定に向かうこと。協定の「締結」には数年かかりますが、その前に法人税の税率を30%から17%に引き下げることが決定されたことが大きいのです。
これはアメリカの21%より低い!

ですから、英国への投資はどんどん増えているのが現状です。

米英・租税回避地の闘い。しかしー

そしてこれからはじまる水面下での米英摩擦は、ずばり租税回避地(タックスヘイブン)の扱いになります。

アメリカにもデラウェア州がありますが、英国にはバージン諸島やケイマン諸島があって、資金量は英国陣営に連なるスイスを入れると、英国の方が米国の十数倍と言われています。

トランプ大統領はここに切り込みたい。
しかし中国という共産主義国が相手ではなく、主に資本主義国の富裕層軍団を敵に回すことになるので、さすがに表だった戦いは出来ないと観測されています。

といういことは、相対的にポンドの力が強くなってくると予想されているので、ポンド円とドル円の相関関係が強くなってくるのです。

余談

日本では2017年に「タックスヘイブン対策税制」がこっそり改正されました。

つまり、日本はすでに租税回避地の争いでもアメリカ陣営に片足を突っ込んでしまっているのです。
いつか詳しく書きますが、これはあまりよくない。
アメリカに子会社があれば、日本での儲けもアメリカに献上しなければならなくなる恐れがあるのです。一体徴税。

いずれにしても、これからの為替は面白くなってきます。

現在の国際決済通貨の力関係について、BISの通貨専門小委員会はブレグジット後の見通しとして、次の順位を予想しました。

ブレグジット前
①米ドル、②ユーロ、③日本円、④英ポンド、⑤スイスフラン

ブレグジット後
①米ドル、②英ポンド、③ユーロ、④スイスフラン、⑤日本円

大きな変動。
つまり、わたしたちの出番です。

先週金曜日(25日)のトレード 利益62銭

☆達成ターゲット
/下限・第1ターゲット 上限・第1ターゲット

先週金曜日(25日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.70円。下限は108.58円。

上限越えのターゲットは
108.76円、108.82円、108.92円。
下限越えのターゲットは
108.52円、108.47円、108.35円。

設定レンジ内のバランスラインは、108.63円。

―――欧米時間―――
1回目 19:10
108.66円<Pivot 1H・Key>→108.56円<Pivot 1H・S2>。「売り」10銭。

2回目 20:57
108.56円<Pivot 1H・S2>→108.63円<バランスライン>。「買い」7銭。

3回目 22:35
108.63円<バランスライン>→108.52円<下限・第1ターゲット>。「売り」11銭。

4回目 0:31
108.52円<下限・第1ターゲット>→108.63円<バランスライン>。「買い」11銭。

5回目 2:10
108.58円<設定レンジ下限>→バランスライン108.63円。「買い」5銭。

6回目 3:12
108.58円<設定レンジ下限>→108.76円<上限・第1ターゲット>。「買い」18銭。

今週、ドル円に影響を与えそうな経済指標

1月30日(水曜日)
21:30 米国 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

1月31日(木曜日)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 ユーロ圏 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)
21:30 米国 9月 個人消費支出(PCEデフレーター)

11月1日(金曜日)
21:30 米国 雇用統計
23:00 米国 10月 ISM製造業景況指数

2019/10/28(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.78円。下限は108.66円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.84円、108.99円、109.12円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.61円、108.50円、108.43円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、108.72円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があるので、値幅を中心に考えてください

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今朝の経済ニュースで散見された「ドル/円は本日も小幅な値動きの展開が続きそうだ。」
そうかも知れない、と久しぶりに同意です。
午前中なんて、8銭だけ…。

とはいうものの、米国債権市場を見る限りドル円は底が固そうです。
今日のわたしの狙いは、下がってからの「買い」です。
英国議会には荒れていただいて、せめて設定レンジ下限108.66円、下限ターゲットまで下がってほしい…な、と思ってしまいます。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日の八ヶ岳は快晴。
それにつられてわたしの心も快晴。

メリーを連れて、近所の農家さんで収穫体験。
美人は何をやっても、注目されるのでした。
わたしが声を出して転んでも、誰も見向きもしない…。

今週も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)