こんにちは、天野愛菜(まな)です。

金曜日のblogで、わたしのエントリー方法のひとつを書いてみました。

今日のわたしのトレードは、
①1時間足のローソク足の終値が、108.28円を越えてかつ一目均衡表の転換線の上方に位置したときに、その付近の1時間足Pivotで買い。
②第1ターゲット109.07円を下抜けて、上昇してから買い。
つまり「買い」戦略です。

しかしそれも、ここまで沈黙を保っているトランプ大統領と米国政府の発言による急落が怖いので、買いポジションを持っても売りポジションをセットして「両建て」しておきます。

1回目のトレード

1時間足チャートで、基準線の上の転換線をローソク足の終値が上抜けた16時。
転換線は109.27円。
かつて闘いを繰り広げた価格=バランスラインが109.28円。
その後は上昇しては潰されて、16時台の高値は109.31円、安値が109.23円。値幅8銭。
5分足などで見ていたらストレスが掛かる状況で、焦ると損切りのオンパレードです。
1時間足チャートで、基準線の上に転換線があってかつローソク足の終値が転換線をキープしている以上は上昇傾向。
ですからこの回は、攻防戦が終わってからの上昇に追随する作戦でした。

今回は17:00分に1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足の安値が109.24円に揃ったので、この時点での下値決定。
そしてローソク足は、1時間足の移動平均線21の上。
こうなると安心のドル買いパターンになります。

そしてエントリーは、バランスラインと<Pivot 1H・Key>が重なった108.28円。
それからは多少の下振れがあっても、上昇していきました。

さて第1ターゲット108.48円での決済についてですが、
17時30分にエントリーした時点では、1時間足のボリンジャーバンド+σ2は下降中。
しかしボリンジャーバンド-σ2は上昇中で、ローソク足を押し上げているイメージです。

このパターンの多くは、最高値がボリンジャーバンド+σ2でトレンドが終了するのです。
一瞬、大きく上げてヒゲがチョンと触れただけで、上昇トレンド終了です
ですからわたしは、決済ポイントをボリンジャーバンド+σ2にあわせて少しずつ下げていく作業を始めました。

最終的にはボリンジャーバンド+σ2と上限・第1ターゲット109.48円が重なって、ローソク足のヒゲが伸びて約定しました。

約定後、下降して再度上値を試しにいきましたが、ボリンジャーバンド+σ2の威力発揮。
そしてドル円はドル売り方向になりました。

2回目のトレード

ボリンジャーバンド+σ2を上値として下降しはじめたので、近くにあった<Pivot 1H・R2>で「売り」エントリー。

ここでは、単純に全時間足で上値を確認したことだけが理由のエントリー。
移動平均線や基準線・転換線などは、過去のデータを平均化したものですから、そのパラメータが示すローソク足の数の分だけ、反転確認に時間が掛かります。

そしてエントリー中に、次のようなトランプ大統領の発言がありました。
「中国は関税撤廃を求めているが、決定ではない。」と。

blogで書いた
ここまで沈黙を保っているトランプ大統領と米国政府の発言による急落 です。

余談

個人的には、この関係の報道は米国市場が終わってからかな、と思っていたのですが、株価下落覚悟で米国市場の開場中の発言は、トランプ大統領の「中国の思い通りにはさせない。」という決意の表れではないでしょうか。

習近平国家主席は、トランプ大統領を引きずり下ろして、オバマ政権のときのように、意のままに動かせる左派・民主党政権の樹立を目論んでいます。

株価が上がればトランプ大統領の支持が上がりますが、そのそも習近平国家主席の作戦は、大統領選挙投票の直前まで株価を上げておいて、投票が近くなったら「米中貿易交渉を決裂」させて、株価の大暴落を引き起こし、一気に流れを民主党候補に向けてトランプ大統領を引きずり下ろすこと。

それまではすべてを曖昧にして、民主党政権になったら中国優位に締結する。
永遠に中国の国家主席でいられる習近平氏と、任期が長くてもあと5年のトランプ大統領なら、何も焦ることはない。

今までの米中通商協議のなかで、何度「農作物」を大量に購入する、と言ってきたことか。
それがすべて空手形だったから、今回は「文章にして契約しよう」ということになって、第一段階の合意が俎上。

ちょっとマズイ…。

「一帯一路」のように、相手国にいいことをいうだけで、結果は相手国に利益を渡さず借金漬けにして属国扱いしてきた中国ですが、トランプ大統領だけはだませない。
相手は世界の不動産王で実業家。政治家2世の習近平国家主席は劣勢に次ぐ劣勢。
トランプ大統領にとって習近平国家主席は、大きな井戸の中のカエルさんなのでしょう。

中国経済のバブル崩壊については何度も書いていますが、経済と双璧をなす中国の軍事力も透けて見えています。
中国は、南沙諸島に軍用滑走路を作ったりしていますが、あれは軍事力を誇示しているように見せかけているだけの、単なる資金力に任せた威嚇設備。

台湾にちょっと戦闘機を売る、と言っただけで大騒ぎ。
騒げば騒ぐほど、「中国人民軍も大したことないな」って。

以前のblogにも書きましたが、今や中国人民軍の幹部はみんな利権を駆使した国営企業の経営者になっているので、戦争が始まったら真っ先に逃げちゃう。
それを知った上で、トランプ大統領は知らん顔して中国政府を土俵際まで押し込んでは、メンツを立ててあげて力を緩める。

中国はすでに食料をアメリカに依存していたのですよね。
ー中国産の農作物は、危なくて誰も食べない。
そして原油も海外依存。
ーイラン産原油の瀬取は海外では有名。
知的財産は、ほとんどアメリカ、ドイツ、日本から盗ったもの。
ー中国が発明した世界的な技術なんて聞いたことがない。

トランプ大統領になってから、中国はやっぱり張り子の虎だったのかぁ、と海外では思われてきました。

金曜日のブログには「関税撤廃の既成事実化を狙った中国」と書きましたが、木曜日の中国による株価急騰作戦は勇み足でした。
株価が史上高値を更新したからと、トランプ大統領は黙って関税撤廃するほど甘くはないし、それだけ中国経済は危険水域入っていて、中国政府は焦っていると世界に印象づけただけに終わりました。

そして株価が下落することがわかった上で、トランプ大統領は
「中国は関税撤廃を求めているが、決定ではない。」と言い、それは中国の願望・希望・要望だと、さらっと流したわけです。

決済

2回目トレードの決済は、1時間足・ボリンジャーバンドの-σ2の下、下限・第1ターゲットでした。
ここでもわたしは、最初から決済ポイントをボリンジャーバンド-σ2にあわせて動かしていましたが、ヘッドラインニュースを読んだ瞬間に決済ポイントを下限・第1ターゲットまで下げたので、瞬間タッチで決済出来たわけです。

3回目・4回目のトレード

3回目は全時間足の下値からの買い。
ここでは、今週からドル円の節目(ターゲット)109.20円を形成。

4回目は市場の下値確認のダブルボトム。
そして、ここでも109.07円のターゲットが形成されました。

毎週金曜日、アメリカ勢の参加者がみんなでやるイベントです。
ここを確認したら、みなさんは今週のトレードはおしまい。

わたしのメル友たちからも、「今週もお疲れさん」とメールが入ってきて、わたしの一週間のトレードが終了しました。

 

冷たい風の青空に咲くー冬桜。
全体的には三分咲きでしたが、見つけた一枝が微笑んでくれました。

先週金曜日(8日)のトレード 利益78銭

☆達成ターゲット/
上限・第1ターゲット 下限・第1ターゲット

先週金曜日(8日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は109.40円。下限は109.15円。

上限越えのターゲットは
109.48円、109.60円、109.71円。
下限越えのターゲットは
109.07円、109.00円、108.92円。

設定レンジ内のバランスラインは、109.28円。

―――欧米時間―――

1回目 17:11
109.28円<バランスライン>→109.48円<上限・第1ターゲット>。「買い」20銭。

2回目 21:51
109.44円<Pivot 1H・R2>→109.07円<下限・第1ターゲット>。「売り」37銭。

3回目 0:01
109.07円<下限・第1ターゲット>→109.20円<Pivot 1H・Key>。「買い」13銭。

4回目 1:20
109.07円<下限・第1ターゲット>→109.15円<設定レンジ下限>。8銭。

今週注目の経済指標

11月13日(水曜日)
22:30 米国 10月 消費者物価指数(CPI)

11月14日(木曜日)
11:00 中国 10月 小売売上高・鉱工業生産
24:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、証言
■アメリカ合衆国議会・合同経済委員会

11月15日(金曜日)
22:30 米国 10月 小売売上高

2019/11/11(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は109.20円。下限は109.07円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
109.27円、109.35円、109.46円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
109.01円、108.94円、108.86円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、109.13円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があるので、値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日の米国は、ベテランズデー(服役軍人の日)でお休み。

しかしわたしのメル友の米国人は、出社。
急変に対処するためだそうです。

「どっち?」と聞くと「ドル高方向」。
米中通商協議において今更「決裂はない」予想で、現時点では「関税撤廃の範囲や方法、そして12 月の首脳会談の開催場所という具体的な交渉」に移っているというのがその理由だそうです。

そうなると109.00円付近を底値とした戦略となるので、できるだけ下値で買っておきたいと考えます。
しかし今日は再度の下値模索があってもいいので、迂闊な売りには手を出さずに「押し目買い」戦略でわたしはトレードしようと思っています。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今週も、はじまりました。
経済指標が注目されているので、わたしは大幅な変動期待です。
勝ち馬の機関投資家に乗っていきたいです。

今週も頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)