こんにちは、天野愛菜です。

ソレマイニ司令官の追悼儀式の終了し、喪が明けた日本時間の今朝(8:20)
イラン現地時間では、1月8日午前1時過ぎ。

イラン国営テレビ「イランは米軍が駐留しているイラク基地に攻撃を開始」のヘッドラインニュース。
ドル円急落。

このときのわたしは、残念ながらパソコンを起動したばかりで、ついて行くとことが出来ませんでした。(はぁ~)
そしてわたしは、ただひたすら「戻り」を待つこと1時間20分。

1回目 9:35
107.77円<1/6 設定レンジ・下限>→108.46円<昨日 設定レンジ・上限>。「買い」69銭。

さすがは日本勢。やるときはやります!
結局、1時間あまりで下値107.65円から80銭ほどを、力技で戻しました。

今日の注目は、今晩のトランプ大統領の発言。
今朝のイラク基地への攻撃を受けて「明日の朝、声明を発表する」と。

その発表のなかに、「我々には、最も強力で、すぐに出動出来る軍が世界中に駐留している」とあって、中東戦争がいまにも起きるかのような不安をあおるメディアが早速出て来ました。

戦略形態の変化

この度のソレイマニ司令官の攻撃で使われたのは、MQ-9リーパーという無人航空機(ドローン)でした。
有人戦闘機ではありません。つまり人的部隊は出動していないのです。
その無人航空機は、クウェートの駐留米軍基地から発進しましたが、しかしその操縦はアメリカ本土にある米軍基地で行っていました。

ソレイマニ司令官は、
「(確認されているだけでも52人の)大勢のアメリカ人を死なせてきた、血染めの張本人だった。しかしイランでは人気があった。そして実務の上では、アメリカによる制裁や圧力に対抗するイランの反撃を主導してきた存在だった。(BBCニュース)」
とあるように、アメリカ政府としてもこのまま放っておくことは出来ない存在でした。

FOXによると米軍は、1年も前から偵察衛星を使って24時間体制でソレイマニ司令官を監視していたそうです。
ホワイトハウスから殺害の許可が出たのは、1ヶ月前。
ただし条件があって、「民間人は、絶対に巻き込まない」。

そして決行

トルコの「Hurriyet紙」によると

「ソレイマニ氏を乗せたシリアの首都・ダマスカス発の航空機が、現地時間の2日午後11時にイラク・バグダッド国際空港に着陸。
ソレイマニ氏がタラップを降りて、急いで迎えの車に乗車。
そしてその車が、空港の出口に差し掛かった瞬間、アメリカの無人軍用機が攻撃を行った。
機影も見られず、ジェット音もなく、それは突然の出来事であった。

この空爆により、死亡したのは下記の7名。民間人は含まれていなかった。

・イラン革命防衛隊・ゴドス軍のガセム・ソレイマニ司令官
・イラク人民動員軍のアブー・マフディー・アル・ムハンディス副司令官
・ソレイマニ氏の義理の息子、
・人民動員軍の渉外・戦略担当のムハンマド・ルザ・ジャビリ氏、
・人民動員軍メンバーのハイダル・アリ氏、
・ムハンマド氏に同伴するシバーニ・アブドゥッラー氏とサムル・アブドゥッラー氏

トランプ大統領は戦争を好まない

昨年好戦的なボルトン前大統領補佐官が、イランの反米勢力拠点攻撃を中東派遣部隊に無線通知しましたが、その作戦開始10分前にトランプ大統領が攻撃中止命令を出したことは、まだ覚えていますか?

中止の理由は、「米兵にも最大で700人の犠牲者が出る可能性があると、直前になってボルトンが言い出したから。」

その当時は、トランプ大統領は腰抜けだ、などとメディアは騒ぎましたが、トランプ大統領は一貫して「米兵および民間人に犠牲者を出てはならない。」と言っていました。

そのような背景があって、今晩のトランプ大統領の声明は、無人航空機による殺害決行であったことを考慮すると、「脅し文句を並べてこれ以上の行動をイランに自制させるのではないか」言われています。

この声明によるドル円の動きは、いったんの急落・急騰はあっても、今朝のように元の位置に戻ると海外トレーダーの皆さんは予想しています。

しかしこれとは別に考慮しておくことは、いまだに米国財務省は「ドル安」願望を持っている、ということです。

昨日のトレード 利益82銭

☆達成ターゲット/上限・第2ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.46円。下限は108.34円。

上限越えのターゲットは
108.50円、108.62円、108.74円、108.86円。
下限越えのターゲットは
108.24円、108.16円、108.07円、108.00円。

設定レンジ内のバランスラインは、108.40円。

―――日本時間―――

1回目 14:00
108.50円<上限・第1ターゲット>→108.34円<設定レンジ・下限>16銭。

ザリーフ・イラン外相 (14:58)
「米国のソレマイニ司令官への攻撃で世界と米国は、より安全ではなくなった」

―――欧米時間―――

2回目 17:03
108.34円<設定レンジ・下限>→108.50円<上限・第1ターゲット>。「買い」16銭。

3回目 17:51
108.50円<上限・第1ターゲット>→108.40円<バランスライン>。「売り」10銭。

4回目 23:37
108.46円<設定レンジ・上限>→108.34円<設定レンジ・下限>。「売り」12銭。

5回目 23:45
108.34円<設定レンジ・下限>→108.62円<上限・第2ターゲット>。「買い」28銭。

2020/01/08(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.46円。下限は107.77円です
(レンジ幅=69銭)

ターゲット

④108.86円 <1/2 最高値 Horizon Line>
③108.74円 <1/2 設定レンジ・上限>
②108.62円 <1/3 1/7 最高値>
①108.50円 <1/6 最高値 Horizon Line>

◆ 108.46円 設定レンジ・上限
108.41円 108.22円 108.00円 <バランスライン>
◆ 107.77円 設定レンジ・下限 <1/6 設定レンジ・下限>

①107.65円  <本日の最安値 9:31>
②107.56円  <6/28 7/3 9/3 最安値・適応型移動平均/転換線>
③107.42円 <6/25 10/7 10/8 最高値・適応型移動平均/転換線>
④107.28円 <6/20 7/18 9/10 最安値・Horizon Line>

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があるので、値幅を中心に考えてください

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

イラン政府筋「ミサイル攻撃よりも強い行動も可能(13:36)」 とのヘッドラインニュース。
ドル円、まったく動かず。
いつもならすぐに反応する米国勢は就寝中。

実は今朝の急落でも、VIX指数の変動はなし。
市場は、ヘッドラインニュースに反応はするものの、真剣に米イラン戦争を心配してはいない様子です。

今日のドル円は、常態では「買い」。しかし地政学的リスクが顕在化すると「売り」。

米国10年債利回りの戻りはありませんが、ドルインデックスは午後1時現在上昇中。
原油価格は62.76ドルから今朝の出来ごとで65.62ドルまで急騰しましたが、現在は63.19ドルまで戻してきました。

沈静化。

そうなると昨日の「12月 ISM非製造業景況指数」が、巷の予想を外して結果がよかったので、再度上値トライです。

今日のわたしの戦略は、「買い」スタンスでいきます。
上蓋に押さえ込まれたら、「売り」に転向します。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今日は確定申告するために会計士さんが来られるので、午前中のトレードが終わった後、書類整理をしていて、blogの更新が遅れました。ごめんなさい。

早咲きデイジー。鉢花屋さんの店先でパチリ。
当然、許可はいただきました。
「今度来たら、買ってな。」「は~い。」

今日も、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)