こんにちは、天野愛菜です。

今日の午前8時50分。日本の経済指標の発表がありました。

10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値・前期比)
結果:-1.6% 予想:-0.9% 前回:0.4%

▼10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値・年率換算
結果:-6.3% 予想:-3.7% 前回:1.8%

この結果は昨年のことで、「新型コロナウィルス」による企業の業績悪化は入っていません。
やっぱり消費税でしょうか。

しばらくは日本のファンダメンタルズは低調になります。

最近のドル円事情

「新型コロナウィルス」の感染拡大懸念が、欧米勢のリスク回避のドル買いと、日本勢のリスク回避の円買い綱引き状態を生み出しています。

またユーロの下落が、対するドル買いを誘発し、また日本企業の3月決算に向けた「利益確定」の円買いも、ドルと円の力関係を拮抗させています。

その均衡を崩す要因は「ユーロ」にあります。

ユーロ次第でドル円は動く

このblogで何度も書いて来ましたが、ブレグジットで困るのは英国ではなくてEU。

英国のEUに対する拠出金は、加盟国27カ国のうち10位から27位の合計を足した額に匹敵していました。
全体の割合からすれば英国の拠出金は、ドイツ、フランス、イタリアに次ぐ4位で11%強ですが、経済力の弱い加盟国が集まるEUとすれば、英国の拠出金がなくなるのは大きな痛手。

また巨大官僚機構である欧州委員会にとっても、公表していない常設臨時雇用者(といっている)を除いても、正規雇用者・非正規雇用者総計で60,000人とも言われている高額人件費維持の難題が降り注いでいます。

先週の木曜日。
「新型コロナウィルスが終息して、中国経済が回復すれば、欧州経済も安泰となって、ユーロ買いになる」
と、他力本願的なことを欧州委員会の財政小委員会の委員発言がありましたが、海外トレーダーさんたちは
「いやいや違うだろう、英国の抜けた穴に対する施策を、欧州委員会として発表しなければ、ユーロに未来はない。」
という目で見ています。

ですからブレグジットが決まった翌日から、ユーロは下落を開始したのです。

ドル円動意の期待

このことが大前提であることを押さえながら、今週になって「ユーロ安定化政策」に対する要人発言が、たとえブラフであっても、たとえフェイクであっても出て来れば、ユーロ買いドル売りとなって、その瞬間に日本勢がドル売りを一気に仕掛けたら、ドル円は「円高・ドル安」になります。
失敗したら「ドル高・円安」。

いずれにしても、わたしたちがいくら買っても売っても、その資金はインターバンクに回ってドル円を動かしているわけではなく、FX業者さんの手の平の上でのこと。
わたしたちに出来ることは、FX業者さんが参考にしている機関投資家さんの方向性を見極めて対応するしかありません。

先週の金曜日のblogで、わたしたちは漁師と書きましたが、今日はサーファーにしておきます。
今週、みんなで大きな波に乗れますように。

ご注意

今日は朝から、各FX業者さんの7:00時の高値に大きな違いがありました。
高値価格 109.837円~109.871円。3.4銭の差。
一度トレンドが発生すれば、だいたい各社とも揃えて来ますが、このまま動意が小さいと、夕方まで続くことがあります。
安値価格に至っては、3.9銭も違います。
こういう事態では、業者さんはストップロス狩りをしてきますので、要注意です。

何度でも書きますが、私たちの損失が業者さんの利益です。

でも日本のFX業者さんのスプレッドは世界最狭だし手数料も取らないから「そういうものだ」と思って、でもその状態でも勝つことが、アマチュアトレーダーの醍醐味と考えましょう。

Pivotは各社のチャートが基準になりますから、今日はPivotトレードに徹した方が安全です。

先週金曜日(14日)のトレード 利益22銭

☆達成ターゲット/設定レンジ内

先週金曜日(14日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は109.86円。下限は109.73円。

上限越えのターゲットは
109.96円、110.02円、110.08円、110.13円。
下限越えのターゲットは
109.66円、109.61円、109.53円、109.37円。

設定レンジ内のバランスラインは、109.79円。

―――欧米時間―――
1回目 18:58
109.79円<バランスライン>→109.86円<設定レンジ・上限>。「買い」7銭。

2回目  22:30
109.86円<設定レンジ・上限>→109.79円<バランスライン>。「売り」7銭。

3回目 23:35
109.79円<バランスライン>→109.73円<設定レンジ・下限>。「売り」4銭。

4回目 0:21
109.79円<バランスライン>→109.73円<設定レンジ・下限>。「売り」4銭。

今週、ドル円に影響を与えそうな経済指標

2/17(月)
米国休場(プレジデントデー)
今晩、経済指標はとくにありません

2/18(火)
22:30 米国 2月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
24:00 米国 2月 NAHB住宅市場指数

2/19(水)
22:30 米国 1月 卸売物価指数(PPI)
28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

2/20(木)
21:30 欧州 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
22:30 米国 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
24:00 1月 景気先行指標総合指数

2/21(金)
23:45 米国 2月 製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
24:00 米国 1月 中古住宅販売件数

2020/02/17(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は109.85円。下限は109.69円です
(値幅=16銭)

ターゲット

③110.13円 <Pivot Day・R3>
②110.01円 <Pivot Day・R2、Pivot Day・S3(THV)>
①109.93円 <2/14高値、Horizon Line>

◆ 109.85円 設定レンジ・上限
■ 109.80円 <バランスライン>
◆ 109.69円 設定レンジ・下限

①109.61円 <2/13安値、Horizon Line>
②109.53円 <2/8安値、Horizon Line>
③109.47円 <Pivot 1H・S3 >

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今週、海外トレーダーさんたちが期待しているのが、「金融緩和」に関する要人発言。

欧州の方の発言であれば、いったんドル安に振れても、欧州経済が堅調になれば米国製品も売れるので「ドル高」。
米国発の報道であれば、素直に「ドル高」です。

という具合で、海外トレーダーさんたちの目線は上目遣い。(ドル高)

米国で「新型コロナウィルス」の感染者が拡大しているわけではないので、自然とドル高へ向かう地合です。

今日のわたしの戦術は、1時間足の移動平均線(21)が移動平均線(75)の上にある限りは、「押し目買い」のスタンス。
ナーバスな報道が出て、急落しても追随しません。上昇気配を待ちます。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

航空貨物で届いた果物。台湾では「シャカ」と呼ばれています。
仏様の螺髪(らほつ)みたいでしょう。
一粒ずつ取っていただきます。
種が大きいのが難点ですが、とっても甘い白身。
台湾の果物のなかで、一番好き。

今週も、宜しくお願い致します。

天野 愛菜(まな)