こんにちは、天野愛菜です。

昨日のドル円は、NYダウがマイナス1464.94ドルの下落となって、市場のセンチメンタルが悪化したにもかかわらずも持ちこたえました。
そこには、今日の「欧州中央銀行(ECB)政策金利」を見据えた動きがある、と言われていました。

今日の経済指標のメインイベントは、
3/12(木)
21:45 欧州 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 欧州 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見

政策金利といっても、いろいろとありますが、債権トレーダーの5番目の情報によると、市場の見立ては

リファイナンスオペ金利は、0.00%
限界貸出ファシリティ金利は、+0.25%で現状維持
預金ファシリティ金利については、現行よりマイナス-0.1%の引き下げ。

これはどういうことかというと、目先の中小企業対策で抜本的な解決方法はない。
つまり「打つ手なし」ということだそうです。

政策金利の発表の45分後に、ラガルド総裁の会見があります。
今回は、会見要旨の配布は直前になるまでない、とされています。
これはどういうことかというと、政策金利の発表後の市場の動向をみて、いくつか用意されている会見内容を選択して、緩衝材的な発言によって、市場の混乱を押さえ込もうと考えているようです。

しかしそれでも、市場が「打つ手なし」を確信すると、
本格的なユーロ売りドル買いとなって、ドル円もドル高で反応します。

今日の注意点

ストップロス狩りが発生しても慌てない。

昨日は日本時間で午後9時20分に発生しました。
下落局面で、瞬間急騰。
104.66円<設定レンジ・下限>から105.00円<バランスライン>の34銭幅。
5分足チャートでは一本の長いヒゲ。

FXの教科書に書いてある、「損失を限定するために、損切り注文を出しておきましょう」の損切り注文狩り。

ストップロス狩りは、相場にとっては不自然極まりない動きなので、ほとんどの場合は元に戻ります。
ですから経済指標の発表時刻以外の大幅変動は、ストップロス狩りと思って慌てないことです。

それでわたしはどうしているか、というと、昔はよく刈られていたので、今は損切り注文は出していません。
ただなんとなく胸騒ぎがしたら、5分足チャートの移動平均線(10)のあたりに「両建て」しています。

注意している点として、ストップロス狩りは、5分単位時刻で発生するので、その変わり目には注意しています。
発生する価格は設定レンジやバランスライン、ターゲット、Pivotですから、そのあたりでは用心しています。

ストップロス狩りは、歩行者の急な飛び出しというか当たり屋。
ですから、わたしはそのまま走っています。(たとえがよくないか…。)

トランプ大統領の経済対策

今日の日本時間で午前10時の会見

①2000億ドルの追加流動性の供与
②英国を除く欧州からの30日間の入国拒否
③給与税減税を議会で承認求める

昨日の報道では、思わせぶりだっただけに、市場は落胆。ドル安。

1回目 10:14
104.24円<Pivot 1H・S2>→103.22円<Pivot Day・S2>。「売り」1円2銭。

昨日のトレード 利益2円54銭

☆達成ターゲット/下限・第2ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」

④106.81円 <Pivot Day・R2(THV)>
③106.34円 <3/6高値>
②105.91円 <3/10高値>
①105.75円 <適応型移動平均・転換線>

◆ 105.56円 設定レンジ・上限
105.42円 <バランスライン、Pivot Day・R1(欧米式)>
105.00円 <バランスライン、節目>
104.74円 <バランスライン、週間サポート>
◆ 104.66円 設定レンジ・下限

①104.39円 <Pivot Day・Key(THV)>
②104.23円 <FR=38.2>
③103.85円 <FR=23.6>
④103.22円 <Horizon Line、3/11押し目の基点>
⑤102.90円 <Pivot Day・S1(THV)>

―――日本時間―――

1回目 12:58
104.74円<バランスライン>→104.23円<下限・第2ターゲット>。「売り」51銭。

―――欧米時間―――
2回目 18:50
105.14円<Pivot 1H・Key>→104.39円<下限・第1ターゲット>。「売り」75銭。

3回目 22:37
104.82円<Pivot 1H・R1>→104.50円<Pivot Day・Key>。「売り」32銭。

4回目 23:59
104.50円<Pivot Day・Key>→105.00円<バランスライン>。「買い」50銭。

5回目 1:02
104.80円<Pivot 1H・Key>→105.00円<バランスライン>。「買い」20銭。

6回目 1:22
105.00円<バランスライン>→104.74円 <バランスライン>。「売り」26銭。

2020/03/12(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は104.80円。下限は103.08円です
(値幅=1円72銭)

ターゲット

⑤105.56円 <3/11 設定レンジ・上限>
④105.43円 <Pivot Day・R3(THV)>
③105.29円 <Horizon Line>
②105.12円 <適応型移動平均・転換線>
①105.00円 <大台>

◆ 104.85円 設定レンジ・上限
104.70円 <Pivot Day・Key>
104.62円 <Pivot Day・Key(THV)>
104.40円 <FR=23.6>
104.21円 <適応型移動平均・転換線>
104.08円 <Horizon Line>
103.80円 <Pivot Day・S2>
103.34円 <Pivot Day・S3(THV)>
103.22円 <Pivot Day・S2>
◆ 103.08円 設定レンジ・下限

①103.00円 <大台>
②102.80円 <適応型移動平均・転換線>
③102.55円 <Pivot Day・S4(THV)>
④102.30円 <Pivot Day・S3>
⑤102.00円 <9/10 設定レンジ・下限>

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

「市場への介入は必要ないだろう。市場への大幅な流動性供給において、FRB がすでに重要な役割を果たしている」
という昨日のムニューシン財務長官の発言に、為替市場は介入なしと踏んで調整局面。
午前中のドル円暴落の理由のひとつです。

今日は、「新型コロナウィルス」の関連で、新たな懸念材料が意識されない限りは、午前中の下落を戻す方向性を持ちます。

今、アメリカの為替と債権市場では

財政出動しても利下げをしても、「新型コロナウィルス」自体が死滅するわけではない。
そろそろ「経済」と「新型コロナウィルス」を分けて考えた方がいいだろう。
冷静になって考えれば、アメリカ経済が落ち込んでも、米ドルが世界の基軸通貨であることには変わりはない。

と言われはじめています。

今日の「欧州中央銀行(ECB)政策金利発表、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の記者会見」でそのことが意識されると、ドル高基調になると言われています。

今日のわたしのトレードは「買い目線」。
再度、103.08円 設定レンジ・下限を割り込んだら、「売り」も視野に入れます。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

「くるみゆべし」。
日本食レストランのデザートでした。
久しぶりのお抹茶も、おいしくいただきました。
ザ・ニッポン!

今日も、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)