こんにちは、チーム・ヴァーゴンです。

昨日のドル円は、アメリカ勢が本格参入する21時までは「ドル売り円買い」で、底は105.20円<下限・第2ターゲット>下の105.15円。
そこからは、「ドル買い」。

緊急G7電話会議が23時から開催されると報道があったことと、株価が大幅続落していたこともあって、アメリカのディーラーも積極的な買い上げには躊躇せざるを得ませんでした。

しかし米系ヘッジファンドは、NY株下落の損失の相殺と、投資家からの解約に備えてドルの回収を急いでいるのが事実。
また日本勢も国外投資資金の本国環流(レパトリエーション)の必要に迫られています。

昨日の日銀から発表のあった「ETFの年間増加ペースの倍増」について、海外での受け止め方は、
「日銀が株価を支えますから、海外投資家さんたちはどうぞ、資金を本国に還流して結構です。日本は大丈夫。」というシグナルでした。

それがあって今日の午前10時15分の人民元の基準値発表までは、安心して円を売ってドルを還流することができました。
これも国際協調。

これは私の印象なのですが、アメリカ勢と日本勢はあうんの呼吸で相場を形成していきますが、そこに欧州勢が入ってくると混乱の様相を呈してきます。

今晩は欧州勢はユーロの還流に動くといわれています。
ユーロとドルの攻防。
わたしたちは、一層注意してトレードしなければなりません。

2020/03/17(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.18円。下限は105.83円です

ターゲット

⑤108.50円 <3/13高値>
④107.95円 <適応型移動平均・転換線>
③107.76円 <Pivot Day・R2(THV)>
②107.55円 <3/16高値>
①107.30円 <適応型移動平均・転換線>

◆ 107.18円 設定レンジ・上限
106.70円 <適応型移動平均・転換線>
106.32円 <Pivot Day・Key(欧米式)>
106.00円 <大台>
◆ 105.83円 設定レンジ・下限

①105.75円 <Horizon Line>
②105.53円 <3/16押し目>
③105.33円 <適応型移動平均・転換線>
④105.15円 <3/16安値>
⑤104.88円 <Pivot Day・S1>

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

市場のセンチメントは、米国のVIX(恐怖指数)が終値で82.69になったことで表現できると思います。
しかし金融界はそれを傍観しているわけではなく、日米欧など主要中銀が「ドル・スワップ協定を通じた流動性供給を拡充する」と発表したことで、ドルの調達コストを押し下げることをテコにして、復調の切っ掛けを模索しています。

ダウ先物は正午現在、20,991.00ドル ▲3.60% +730.00 で推移しています。

ドル円のディーラーは、昨日の105.15円を底入れと判断したい、といっています。

本日、注目の経済指標は
21:30 米国 2月 小売売上高
22:15 米国 2月 鉱工業生産/2月 設備稼働率

2月の米国は、新型コロナウイルスの影響が軽微であったので極端に悪い数字ではない、といわれていて、ドル買いの巻き返しが期待されています。
アメリカ時間からは、株価の上昇とともに国内のドル需要に向けて、ドル円相場は動いていくのではないでしょうか。

市場にネガティブな情報が伝わって、105.00円を下抜けた場合は
2019/8/26 104.44円
2019/01/03 104.00円
まで急落する可能性があります。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

空港のラウンジで、搭乗待ちの愛菜。
お気に入りの「マルコポーロ」(紅茶の銘柄)とピンクの口紅。

このころは元気の塊でした。

 

今日も、頑張りましょう。

天野 愛菜(まな)&チーム・ヴァーゴン