こんにちは、天野愛菜です。
更新が遅くなってごめんなさい。今、こちらは午前2時。ちょっとウトウトしてしまった…。
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今日の午前中、109.08円を付けてからの下落は、「日本の輸出企業」による「ドル売り円買い」と言われています。
海外で儲かったドル建て資金を、日本円に替えた動きです。
これが「非常事態宣言」を見越したリスク回避の円買いか、というとそうではなくて、年度末に売上を立てなかった分を新年度に繰り入れた行動。つまり通常の取引です。
新型コロナの騒動は、今年も2月に入ってからのことで、通年では順調に推移していたことから、これはある種の節税対策ともいえるのです。
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さて、明日7日にも予定されている特別措置法に基づく「非常事態宣言」後のドル円の動きは、どうなるのか気になるところです。
結論から言えば、現時点での海外投資家の見立ては、「最終的にはドル高円安」が大勢を占めています。
いったん円高に振れても、それはドル買いの押し目探し、というレベルだそうです。
この「最終的にはドル高円安」となる理由は、日米における経済対策に取り組む積極性の差、つまり「ファンダメンタル」にあります。
経済を支えるために自国に大型投資を実行する米国と、財政支出にしても出し渋りがあからさまな日本、というグローバル金融界が持っている印象の差です。
将来に展望が開ける国と、そうでない国とでは、どちらが投資に魅力的かということは明らかです。
日本株投資といった金融的側面からみれば、下がったところで買うための「ドル売り円買い」の動きも当然ありますが、もう少し長いスパンで考える日本企業に対する直接投資は減少していくだろう、と考えられての「ドル高円安」でもあります。
かつてドル円は、2007年6月1日に124.120円の最高値を付けてから、2011年の10月1日に1ドル75.57円の最安値を付けるまで、急降下したことがあります。
下落の発端は、当時の米国の「利上げ期待の後退」にありましたが、それを大きく加速させた要因は、リーマンショック後の2009年に発足した日本の民主党政権が、中国や韓国に対して、日本の中小企業の買収や、最新技術の移転・売却を簡単に許したので、円需要が大きく膨らんで円高が加速していったのです。
今、親日的な海外のエコノミストが危惧していることは、今回のコロナ騒動でこのまま財務省がお茶を濁すだけの経済対策で終始して、日本の中小企業の体力が弱まって、再度、中国や韓国資本が日本の中小企業を買い漁り始めることにあります。
今回のコロナ騒動で、日本の大手企業がどれだけ中国に依存していたかが白日の下にさらされて、わたしも驚きを隠せませんでした。
日本の大手企業はいつの間にか、中国本土に基盤をおく産業に変質していた、ということが世界中に認知されてしまったので、かつてのようなリスク回避の「円高」にはなりにくくなっていることを、頭の片隅にでも置いて今週もトレード、頑張りましょう!
先週金曜日(3日)のトレード 利益1円5銭
☆達成ターゲット/上限・第4ターゲット
今日は、先週金曜日の各回トレードの詳細を書いてみました。
わたしのトレード中の動揺や、根性の「ナンピン覚悟・指し値」トレードも書いておきました。
参考にはならないかも知れないけど、愛菜流トレードの一端です。
先週金曜日(3日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.20円。下限は107.80円。
ターゲット
⑤108.72円 <Pivot Day・R2、3/31高値、Horizon Line>
④108.50円 <節目、1/6・3/13高値>
③108.44円 <Pivot Day・R2(THV)>
②108.34円 <Pivot Day・R1(欧米式)>
①108.29円 <3/30高値>
◆ 108.20円 設定レンジ・上限
B.L① 108.09円 <4/2高値>
B.L② 108.00円 <大台>
B.L③ 107.91円 <適応型移動平均・転換線>
◆ 107.80円 設定レンジ・下限
①107.75円 <Pivot Day・Key(THV)>
②107.65円 <Pivot Day・Key(欧米式)>
③107.57円 <3/16高値、Horizon Line>
④107.50円 <節目>
⑤107.23円 <Pivot Day・S1(欧米式)>
※B.L=Balance Line 設定レンジ内における上昇・下降の転換点
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この日は、東部時間で朝の7時(日本時間午後8時)に起きてシャワー。
ここは自分の家ではないので、お化粧して着替えてからの朝食。
ダイニングテーブルには、すでに5人が着席。
「愛菜、遅いぞ」という8番目の声を無視して、「おはようございます。」
クロワッサンサンドとオニオンスープ、デザートを美味しくいただいてから、
「今日も頑張りま~す。」と、一番遅く席についたわたしが、一番早くお部屋に戻りました。
午前8時(日本時間午後9時)。パソコンを起ち上げて、チャート開いてビックリ!
「えええっ? 何コレ? こんなに上がってる。どういうこと?」と声を上げて、
「でも、これからだよね。今日は売りだよね。」と自分の頭のなかが混乱したまま、1回目のトレードが始まりました。
―――欧米時間―――
1回目 21:07
108.57円<Pivot 1H・R1>→108.29円<上限①・Target>。「売り」28銭。
※
この時点では、108.57円が天井で「今日は売り」と思っていたので、そのまま雇用統計に突入。
ところが21:30の雇用統計直後の急落からの戻しが強烈で、発射台の108.38円に瞬間に戻されました。
この日はあらかじめ決済ポイントを108.29円<上限①・Target>においていました。
急落があっても中程度だから、その場合の想定値幅は25~30銭という考えでした。
ちょうどいいタイミングで<上限①・Target>にヒットしてくれました。
初回はラッキートレード。
21:30 米国
▼3月 非農業部門雇用者数変化(前月比)
結果:-70.1万人 予想:-10万人 前回:27.5万人
▼3月 失業率
結果:4.4% 予想:3.8% 前回:3.5%
▲3月 平均時給(前月比)
結果:0.4% 予想:0.2% 前回:0.3%
▲3月 平均時給 (前年同月比)
結果:3.1% 予想:3.0% 前回:3.0%
そして再度下値を確認するも、108.30円止まり。
雇用統計の変動は中程度と書きましたが、わたしの思惑では、そこからさらに下落基調でしたので、「下値が切り上がっている。これ…。」と落ち着かなくなってきました。
2回目 23:40
108.62円<Pivot 1H・R1>→108.43円<Pivot 1H・S1>。「売り」19銭。
※
下げ止まった108.30円(21:40)から上昇した108.67円(22:04)した後、もみ合い。
レンジ幅が37銭と広いので手を出したくなりますが、15分足の3MAがフラフラしているので、スキャルが得意な方ならいざ知らずでトレードするのでしょうが、わたしにはムリ。
108.30円→108.67円にフィボナッチリトレースメントを設定して、レンジ内のターゲットを作成。
108.72円 <上限⑤・Target、3/31高値、Horizon Line>
108.67円 <FR=0>
108.59円 <FR=23.6、Horizon Line>
108.53円 <FR=38.2>
108.50円 <上限④・Target、1/6・3/13高値>
108.49円 <FR=50.0>
108.44円 <上限③・Target、FR=61.8>
108.40円 <0:13安値、Horizon Line>
108.34円 <上限②・Target>
108.30円 <FR=100.0>
ターゲットを作成後にチャートを再度ガン見しましたが、「これヤバい状況」と思って、次の経済指標の発表の22時45分まで待つことにしました。
まだ2回しかトレードしていないので、気が焦ってエントリーしないとも限らないのでパソコンの画面をパタンと閉めました。
▲22:45 米国 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
結果:40.9 予想:— 前回:40.5
「結果、いいんだぁ。なぜ? みんな混乱しているよね。」と思って、
「ISMの結果を見てから、エントリーしよう。」と先送り。
▲23:00 米国 3月 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:52.5 予想:44.0 前回:57.3
「結果、いいんだぁ。マジですか?」とひとり言。
それからバーチャルトレードをしてみましたが、
「あ~ダメだぁ。今日は金曜日だからこのまま終わってしまうのかしら。」と少し悲しい気分になりましたが、この回の23:40にやっとチャンス到来。
判断基準は、<Pivot 1H・R1>が前時間より下がり、<Pivot 1H・S1>は前時間と同じ。上値が押しつぶされている感じです。これは安心の「売り」。
3回目 0:25
108.59円<FR=23.6>→108.50円<上限④・Target>。「売り」10銭。
※
レンジ内では、出来るだけ上からの「売り」エントリー。
出来るだけ下からの「買い」エントリーが基本です。
それでどうするか、と言うと、わたしの場合はナンピン覚悟で「指し値」をおきます。
この回の「売り」の場合は、
108.59円<FR=23.6>
108.60円<Pivot 1H・R1>
108.67円<FR=0>
108.72円<Pivot 1H・R2>
108.78円<Pivot 1H・R3>
にそれぞれ「指し値」をしていて、3回目のエントリーは、108.59円にヒットしたのです。
しかしこの手法は、前時間のPivotよりこの時間のPivotが、上下とも縮小していることが前提です。
この場合自分に言い聞かせるのです。
「リスクを取らなきゃ、利益は取れないよ」って。
決済は、108.50円<上限④・Target>を下抜けてから戻ったときでした。
4回目
0:39 108.59円<FR=23.6>→108.40円<直近安値>。「売り」19銭。
0:50 108.60円<Pivot 1H・R1>→108.40円<直近安値>。「売り」20銭。
※
この回も3回目と同じ、「ナンピン覚悟、指し値」トレード。(笑)。
0:39にヒットして下落、しかし5分後には立ち戻りましたが、ナンピントレードの場合は放置。5枚も重なっているので、どこかで下落して最悪でも+0になるだろう、というリスクを取りにいくトレードでした。
この回は、主な経済指標が終わっていたのと、直近高値108.67円から上値が切り下がって、かつ1時間Pivotが収縮傾向にあったので、まあまあ安心な「指し値」でした。
5回目 2:46
108.50円<上限④・Target>→108.20<設定レンジ・上限>。「売り」30銭。
※
このエントリーの前の動き。
強い抵抗をしめしていた108.50円<上限④・Target>を上抜けて108.56円まで上昇後108.41円までの下落。わたしはせっかく上抜けたのでここで一服して108.56円→108.67円と読んでいたので、結果論で「買わないでよかったぁ!」。
しかしこの5回目の「売り」エントリーは、抵抗線108.50円を上抜けて、抵抗線108.50円の下に行き、そして再度抵抗線108.50円を試してからの、上に行く素振りをして、抵抗線108.50円が戻り基点となり大きく下落していくパターンでした。
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この日のわたしは「売り」エントリーと決めていました。
だから意地でも買いでエントリーしないぞ、と思っていたわけではありません。
売りで入って、買いドテンというのは、気持ちの切り替えが難しいし、決済ターゲットが明確ではなくなるのです。
そうなると人間心理の遅行性で、安心が最優先されて、山を登り切ったところ、つまり人間の感覚が安心した位置で「買って」下降、その逆の「売って」上昇のパターンに陥ります。
つまり「売り」なら「売り」で、常に上方の「売り」ポイントをチャートで見定めておいて、その場合の決済価格をどこにしようか、とあれこれ考えるのです。
そうすると勝つだけの喜びだけでなく、トレードに楽しみが出てきます。
そして、心に余裕が生まれてきます。
「喜び」の反対語は「悲しみ」。
「楽しみ」の反対語は「苦しみ」ですが、人は「苦しみ」の中から成長していくわけですから、トレードが上手くなるには、楽しみと苦しみを交互に味わっていくことが大切かな、ってわたしは思っています。
そして今のわたしが行き着いているのが、「設定レンジ、ターゲット&1時間Pivot・トレード」なのです。
今週、ドル円に影響を与えそうな経済指標
4/6 (月)
■中国・清明節で休場(4~6日)
4/7 (火)
15:00 ドイツ 2月鉱工業生産
4/8 (水)
■中国 武漢市の封鎖解除
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
4/9 (木)
■OPEC プラス緊急会合
21:30 米国
前週分 新規失業保険申請件数/前週分 失業保険継続受給者数
3月 卸売物価指数(PPI)
23:00 米国 4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
4/10 (金)
■グッドフライデー(米・英など休日/米国の外為市場は開場)
10:30 中国 3月 生産者物価指数(PPI)/3月 消費者物価指数(CPI)
21:30 米国 3月 消費者物価指数(CPI)
2020/04/06(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は109.08円。下限は108.40円です
ターゲット
⑤109.73円 <Pivot Day・R4(THV)>
④109.65円 <1/24高値、Horizon Line>
③109.50円 <節目>
②109.26円 <1/29高値>
①109.19円 <Pivot Day・R3(THV)>
◆ 109.08円 設定レンジ・上限
B.L① 109.00円 <大台>
B.L② 108.92円 <Pivot Day・R1(欧米式)>
B.L③ 108.72円 <3/31高値、Horizon Lin>
B.L④ 108.50円 <節目、1/6・3/13高値>
B.L⑤ 108.46円 <適応型移動平均・転換線>
◆ 108.40円 設定レンジ・下限
①108.31円 <Pivot Day・Key>
②108.18円 <4/3 Horizon Line>
③108.00円 <大台>
④107.95円 <Pivot Day・S1>
⑤107.87円 <Pivot Day・S1(欧米式)>
※B.L=Balance Line 設定レンジ内における上昇・下降の転換点
ご注意
※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。
※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。
※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください。
「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足
20200406_1uy_p愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法
国際通貨の流れからみて、ドル需要は後退した感があります。
しかし新型コロナ・パンデミックからの「有事のドル買い」圧力は、今後益々強くなっていくでしょう。
「ドルを手放さないアメリカ」と言われていますが、手放さないのではなくて、手放しても投資する先がない、というのが彼らの本音です。
日本の実需筋は現実的な企業活動において、ドルを売って円に換えて日本国に還流しなければなりませんが、日本の投機筋は「今後低迷が予想される日本円に転換しても、なにが出来る?何も出来ない。それなら今はドルを持っていて、最悪の事態になったら、金に変えればいいでしょう。」と考えています。
今晩のわたしのトレードは「買い」目線です。
でも出来れば、一度下落してからの上昇ならいいのに、と思っています。
海外トレーダーさんたちが考えるドル円の売り買い拮抗価格は、
B.L③ 108.72円 <3/31高値、Horizon Lin>。
ここを割らない限りは、「押し目買い」。
そしてここを割っても、108.40円<設定レンジ下限>を下抜けるまでは、「売り」の追随は危険ではないかと思っています。
それと欧州時間になったら、要注意。
EU内の不協和音が大きくなったら、ドル買いが強まります。
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※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。
※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。
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小さい頃、住んでいた近くの公園では群生していました。
遠くから小学校のチャイムが聞こえてきて、この花が鐘になったと思いました。
今週も、宜しくお願い致します。
とにかく焦りは禁物です。じっくりチャートと向き合いましょう。
今日も、頑張りましょう、ね。
天野 愛菜(まな)