こんにちは、天野愛菜です。

先週木曜日(14日)のトランプ大統領の「強いドル顕示」的な発言からのドル高も、賞味期限がたったの一日で終わってしまいました。

これは高まりつつある「米国経済がリセッションに陥る可能性」と「米中対立の先鋭化」に対する警戒感です。

そうなると米系ヘッジファンドは円を買い越していることもあってドル安局面となりやすいのですが、
ただしドル円においては、米国経済よりも日本経済のリセッション懸念の方が強く表れた場合は、日経平均株価の下落から外資による円売り・ドル買いが発生する、と米国のエコノミストの方々は分析しています。

そのような状況のなか、今週の米国の経済指標は大きくは注目されていないので、欧州の次の経済指標の結果がドル円にまで波及して来る可能性があるので要注意です。

火曜日(19日)・水曜日(20日)・金曜日(21日)は、15時から経済指標の発表があるので、心構えはしっかりと持っていましょう。

欧州の経済指標

5/19 (火)
15:00 英 国   4月/失業率
18:00   ドイツ 5月 ZEW景況感調査
・     ユーロ   5月 ZEW景況感調査

5/20 (水)
15:00   英 国  4月/消費者物価指数(CPI)・4月 小売物価指数(RPI)
・         ドイツ  4月 生産者物価指数(PPI)
18:00 ユーロ  4月 消費者物価指数(HICP、改定値)
22:30 英 国    ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言

5/21 (木)
17:30 英 国  5月 購買担当者景気指数(PMI、速報値)

5/22 (金)
15:00 英 国    4月 小売売上高
16:30 ドイツ 5月 購買担当者景気指数(PMI、速報値)
17:00 ユーロ 5月 購買担当者景気指数(PMI、速報値)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

今週、ドル円に影響を与えそうな経済指標

5/18 (月)
・1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
・世界保健機関(WHO)年次総会(~19日)
23:00 米国  5月 NAHB住宅市場指数

5/19 (火)
21:30 米国  4月/住宅着工件数・ 建設許可件数
23:00 米国  パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■米国上院銀行委員会:証言(web経由)

5/20 (水)
15:00 英国  4月 消費者物価指数(CPI)
18:00 ユーロ 4月 消費者物価指数(HICP、改定値)
27:00 米国  米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4/28.29開催分)

5/21 (木)
・日本 緊急事態宣言延長2回目の中間評価
21:30 米国  5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
前週分/新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数
22:45 米国  5月 購買担当者景気指数(PMI、速報値)
23:00 米国  4月/景気先行指標総合指数・中古住宅販売件数
27:30 米国  パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
■主催:ニューヨークビジネス経済学会 (webディスカッション)

5/22 (金)
・中国 全人代開幕
08:30 日本  4月 全国消費者物価指数(CPI)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

先週金曜日(15日)のトレード 利益80銭

☆達成ターゲット/下限・第3ターゲット

先週金曜日(15日)の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は107.43円。下限は107.17円。

ターゲット

⑤108.06円 <Pivot Day・R3>
④107.76円 <5/12 Horizon Line>
③107.65円 <適応型移動平均・転換線>
②107.56円 <Pivot Day・R3(欧米式)>
①107.49円 <Pivot Day・R2(THV)>

◆ 107.43円 設定レンジ・上限
B.L① 107.35円 <5/14 高値>
B.L② 107.26円 <5/14 NYクローズ>
◆ 107.17円 設定レンジ・下限

①107.14円 <5/14 Horizon Line>
②107.06円 <5/14 設定レンジ上限>
③107.00円 <大台、Pivot Day・Key(欧米式)>
④106.83円 <Pivot Day・S1(欧米式)>
⑤106.68円 <一目均衡表 日足・雲下限>

―――欧米時間―――
1回目 21:59
106.91円Pivot 1H・S1>→107.33円<Pivot 1H・R3>。「買い」42銭。

2回目 1:50
107.26円<B.L②>→107.35円<B.L①>。「買い」9銭。

3回目 3:10
107.35円<B.L①>→107.06円<下限②・Target>。「売り」29銭。

 

2020/05/18(月曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は107.28円。下限は107.07円です

ターゲット

⑥107.76円 <5/11 高値>
⑤107.70円 <Pivot Day・R2(欧米式)>
④107.62円 <5/12 戻り基点>
③107.50円 <節目>
②107.43円 <5/16 高値、Horizon Line/107.40円・Pivot Day・R1(欧米式)>
①107.37円 <5/16 Horizon Line>

◆ 107.28円 設定レンジ・上限
B.L① 107.13円 <Pivot Day・Key(欧米式)>
◆ 107.07円 設定レンジ・下限

①107.00円 <大台>
②106.95円 <適応型移動平均・転換線>
③106.86円 <5/15 安値/106.83円・Pivot Day・S1(欧米式)>
④106.75円 <5/13 安値、Horizon Line>
⑤106.63円 <5/4 安値>
⑥106.55円 <Pivot Day・S2(欧米式)>

※B.L=Balance Line 設定レンジ内における上昇・下降の転換点
※「愛菜のターゲット・トレード」では、上記ターゲットと1時間Pivotを使用します
※設定レンジやターゲットは多くのトレーダーが意識しているので、その前後で反転することがあります。±1Pips程度の値幅を考慮してください。

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

午前中のドル円は下落傾向にありましたが、欧州市場が開いてユーロ売り、ドル買いがはっきりしてくると、ドル円も上昇へ反発する可能性があります。

欧米勢が意識するドル円の
上値抵抗線は、107.43円<上限・第2ターゲット>。
下値支持線は、106.86円<下限・第2ターゲット>。

米国株価上昇を目論む点では、トランプ政権もヘッジファンドもドル高で一致。
しかし22日開催の中国全人代を控えて、四面楚歌の習近平政権が放つ「口撃」に対するトランプ大統領の「対応」を、市場がネガティブに捉えるとドル安。

今日のわたしのトレード戦略は、設定レンジに戻った2度目の様子を見て「売り」「買い」の判断をしてからのエントリーを目標とします。(うまく起きられたら、だけど…。)
トレンドにならない限り決済は、1時間Pivot狙いで深追いはしないつもりです。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

ハゴロモギク(羽衣菊)
新緑に浮かぶ一輪を発見。
山野草なのですが、初夏の低温は苦手なのです。
日本でよく見掛けるのは、花びらが白色で、もう少し細めかな。

 

さぁ今週も始まりました。
どうぞ、宜しくお願い致します。

天野 愛菜(まな)