こんにちは、天野愛菜です。

今、欧米市場は英国ブレグジットの「6月30日の延長要請最終期限の行方」に釘付けです。

6月30日が
① 移行期間延長要請最終期限
② 漁業権合意最終期限
③ 金融サービス合意最終期限

一昨日は、英中銀ベイリー総裁が、
「合意なき離脱の場合に備えて、きちんと計画し準備をするよう」通達。
しかし英国の銀行・保険業界・ファンドなどは、すでに準備万端。
「No Problem.(問題ないよ)」
EU向けの商品に関税が掛かっても、英国は法人税の減税などで対処するので、損失は補填されて、そればかりか今までより利益を創出できる素地が出来ています。

そうなると歴史的な「英国のEU離脱」は12月31日となります。

もっとも合意なき離脱で焦っているのは欧州委員会で、EUの保護がなければ英国は凋落するぞとの脅しも効かず、「金融パスポート」に伴う英国からのお金も期待出来ずで、6月19日の「交渉の進捗具合確認目的のEUサミット」で、英国からお願いされなくても、欧州委員会として交渉延長のカード(切り札)を出して、英国の交渉優位を突き崩すとの観測もあって、昨今の最強通貨であったポンドは、昨日はユーロに抜かれてしまいました。

そんなこともあって、ポンドとの深い関係のある米ドルも、昨日は元気がありませんでした。
現在は、世界的に新型コロナの感染拡大で停滞していた経済活動を再開する動きで、景気回復への期待からのリスクオン傾向なのですが、日本では表に出ない「延長要請最終期限」も米ドル自体の重しにもなっています。

明日は5月の米雇用統計ですが、市場が注目している失業率は20%近くになると言われています。
過ぎ去ったこと、との印象が強い明日の雇用統計ですが、ポンドやユーロとの兼ね合いで、今日と明日のドル円相場は、下落局面に注意が必要となっています。

昨日のトレード 利益52銭

☆達成ターゲット/上限・第1ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.85円。下限は108.42円。

ターゲット

⑥109.40円 <Pivot Day・R2(欧米式)>
⑤109.32円 <2週間Pivot・R3>
④109.21円 <Setting range・R3>
③109.15円 <適応型移動平均・転換線>
②109.03円 <Setting range・R2>
①108.98円 <Pivot Day・R1(欧米式)>

◆ 108.85円 設定レンジ・上限
B.L① 108.78円 <Setting range・R1>
B.L② 108.60円 <Setting range・P.Key>
B.L③ 108.57円 <6/3 Horizon Line>
B.L④ 108.53円 <NYクローズ>
◆ 108.42円 設定レンジ・下限

①108.36円 <Setting range・S1>
②108.25円 <Pivot Day・Key(欧米式)>
③108.17円 <Setting range・S2>
④108.08円 <5/19 Horizon Line>
⑤107.93円 <Setting range・S3、一目均衡表(日足)・転換線>
⑥107.82円 <Pivot Day・S1(欧米式)>

―――欧米時間―――
1回目 21:12
108.53円<B.L④>→108.60円<B.L②>。「買い」7銭。

2回目 21:28
108.57円<B.L③>→108.71円<Pivot 1H・R1>。「買い」14銭。

3回目 23:27
108.67円<Pivot 1H・Key>→108.98円<上限①・Target>。「買い」31銭。

 

2020/06/04(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は109.04円。下限は108.80円です

ターゲット

⑤109.42円 <Pivot Day・R3(欧米式)>
④109.38円 <適応型移動平均・転換線>
③109.22円 <Setting range・R3>
②109.15円 <Pivot Day・R2(欧米式)>
①109.13円 <Setting range・R2>

◆ 109.04円 設定レンジ・上限
B.L① 108.98円 <Setting range・R1、6/3 高値、Pivot Day・R1(欧米式)>
B.L② 108.92円 <NYクローズ>
B.L③ 108.88円 <Setting range・P.Key>
◆ 108.80円 設定レンジ・下限

①108.74円 <Setting range・S1>
②108.70円 <Pivot Day・Key(欧米式)>
③108.65円 <Setting range・S2>
④108.53円 <Pivot Day・S1(欧米式)>
⑤108.50円 <Setting range・S3>
⑥108.39円 <200日移動平均線>
⑦108.25円 <Pivot Day・S2(欧米式)>

※B.L=Balance Line 設定レンジ内における上昇・下降の転換点
※「愛菜のターゲット・トレード」では、上記ターゲットと1時間Pivotを使用します
※設定レンジやターゲットは多くのトレーダーが意識しているので、その前後で反転することがあります。±1Pips程度の値幅を考慮してください。

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください。

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日のドル円市場で意識されている
上値抵抗線は、上①109.15円<Pivot Day・R2(欧米式)>。
下値支持線は、下④108.39円<200日移動平均線>。

これからはリスクオンで上昇余地がある、とするエコノミストの方々の見解が多いのですが、このまま上振れするかな、という現場のトレーダーさんたちの声が多いのも事実です。

今日のわたしのトレード戦術は、上下の設定レンジを越えたらターゲットまで追随。
1時間足の遅行スパンの方向をしっかり見ながらトレードします。
下落には加速度がつくことがありますから、要注意です。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

ヤマボウシ(山法師)。
ハナミズキ(花水木)のことをアメリカでは「アメリカヤマボウシ」というので、親戚です。
しばらくすると実がなりますが、それが甘くて美味しいのです。
八ヶ岳にいた頃は、お散歩の途中で摘まんで食べたりしました。
農家さんにもオススメしたのですが、
「今どきは、もっと旨いもんがあるだろう」と却下されました。

今日も、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)