常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

国際的大収益企業(多国籍企業・無国籍企業)の存在

私たちは日本という国への納税を意識していますが、アメリカにはほとんど納税をしていないグーグル、アップル、Amazon、GE、マイクロソフト、キャタピラー等などの「ダウ平均株価」に登場している国際的大収益企業(愛菜の造語)があります。

彼らは多国籍企業あるいは無国籍企業と呼ばれていて、アメリカはもとより他国にたいしても、タックスヘイブン(租税回避地)を使って合法的に納税を逃れています。

Amazonさんの場合

たとえばAmazonさんでいえば、租税回避地にある「本社」に日本の顧客はインターネットを介して注文をするので、あくまで日本に存在するのは「倉庫」なので、日本での納税義務はない、と主張していたことを記憶されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本の場合は国税庁が頑張って少しは納税させましたが、その分としてAmazonさんは今まで徴収していなかった「消費税」を内税で取るようになって、「何だぁ、結局顧客に転嫁することで手打ちしたんだぁ。」となりましたが、本来、そのような多国籍企業あるいは無国籍企業がアメリカおよび各国に納めなければならいと推定されている額は、この10年間で70兆円とも200兆円ともいわれています。

そもそもそのような国際的大収益企業がアメリカに納税しなかった理由は、アメリカの法人税が現在の日本並に45%もあったことでした。

そこでトランプ大統領は、法人税を45%から15%に下げて、国際的大収益企業に「これだけ法人税を下げたのだからアメリカに納税してね」と呼びかけたのです。

国際的大収益企業による膨大な額の献金

日本の政治家は、庶民から少し浮いている程度の印象ですが、アメリカの政治家はセレブ。

そのアメリカの政治家を支えているのが「献金システム」で、その額は膨大です。

先の「大統領選挙のときの献金額」は、クリントンさんが500億円でそのほとんどが国際的大収益企業をはじめとする企業献金。

一方のトランプさんは200億円で、そのうちの25%が個人献金で、あとは自前の資金でまかないました。

アメリカにおける「ロビー活動」という言葉を聞いたことがあると思いますが、企業は政治家に「献金」して自分の企業に有利になるように取り計らってもらいます。

アメリカのオバマ・民主党政権のときは、国際的大収益企業による「ロビー活動」が史上最高といわれるくらい活発でした。

トランプ大統領はそもそもお金持ちですから、国際的大収益企業による「献金」はいらない。

そして「自分はアメリカに奉仕する立場だから給料もいらない」といったのですが、アメリカの法律では「無報酬」は禁止されているので、そこで「年俸1ドルの大統領」が誕生し、その瞬間から、トランプ大統領と国際的大収益企業とその周辺勢力との闘いが始まりました。

「今朝のドル円の下落」の背景にある「貿易戦争」―。

トランプ大統領の「中国製品2000億ドルに10%の追加関税検討の指示」の報道。

さらに中国が「対抗措置を検討」を発表して、昨日の設定レンジ下限・第三ターゲットの109.90円まで下落しました。

私は本当のお金持ちになったことがないので、「ケチ」の度合いというか感覚はわかりませんが、法人税を45%から15%に下げても、それでも国際的大収益企業は納税したくないという。

最近のアメリカの報道を読むと、国際的大収益企業と、そこから広告収入を得ているメディア、そして「献金」を得ている政治家対トランプ大統領の旗印となって、対中貿易関税に反対しています。

ここでトランプ大統領に勝たれたら、次に彼が狙っているのは租税回避地に蓄えられているアングラマネー

それに手をつけられたら、これまでの儲けを税金でもっていかれてしまう国際的大収益企業とその周辺勢力が、今は中国やEUと手を組んで、トランプ大統領の失墜を狙っているのです。

中国やEUがいう報復関税の対象品は、すべて共和党の有力議員の地元から海外に輸出されるものばかりです。

共和党議員の足元をターゲットにして、まずはそこからトランプ大統領を崩す作戦。

ところがネットの書き込みを読んでいる限りは、動揺しているのは議員だけで、地元の企業や農家はトランプ大統領の行動を是認しているようです。

この貿易戦争が長引けば長引くほど、国際的大収益企業とその周辺勢力の実体が明るみになってきます。

そうなってくると国際的大収益企業は、今まで蓄積してきた私たちの個人情報を「人質」としてトランプ大統領と対峙するでしょう。

殺伐とした世の中になってしまうのでしょうか。

 

とりあえず私たちは、どんな世の中になっても生きていけるように、FXで稼いでしっかりと貯蓄に励んでおきましょう。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

6月19日(火曜日)
ユーロ圏  独仏首脳会談

17:00
ユーロ圏  ユーロ圏4月経常収支(季調前)
ユーロ圏  ドラギECB総裁、講演

18:00
ユーロ圏  ユーロ圏4月建設支出

21:30
米国 米5月住宅着工件数
米国 米5月建設許可件数

 

2018/06/19(火曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は110.30円。下限は109.78円です。

「ドル円/今日の設定レンジ」下値模索中

20180619_1uy_p

「ドル円・日足」基準線をしっかり下回るか

20180619_duy_p

今日のトレード戦略

下がったら上がるので注意が必要です。

「中国経済は思っているほどよくないので、中国はどこかで折り合いをつけるはず」と考えている人たちと、「アメリカのハイテク技術を奪取しないと、中国の世界覇権の野望が打ち砕かれるから中国は妥協しない」、という人たちの見方が拮抗しています。

今日は流れに沿ってトレードすることを考えましょう。

設定レンジの上限を越えたら、110.50円、110.65円、110.90円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたら、109.50円、109.30円、109.20円をターゲットとします。

設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線、設定レンジの下限が支持線として直近の目安となりますから気を付けてください。

 

今日も頑張りましょう、ね。

ちなみに朝方の下落で、昨日の設定レンジ下限の下110.20円から第三ターゲットの109.90円までの「30銭」の利益を獲得出来ました。
これも24時間営業の専業トレーダーだからこそ。(…の悲哀)

愛菜