2018年1月12日(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.35円。下限は111.04円です。

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こんにちは。愛菜です。

今週は今日の午後まで、どの通貨ペアも、ものの見事にドル安で推移しています。

とくにドル円の場合は、設定レンジの下限を越えると大きく下落していきます。

その原因をアメリカ発の個人投資家向けのニュースベンダーでは、

今年予想されている3回の利上げに対して、政府の金融当局者から慎重な意見が相次いでいることが大きい、12日は111.00円を叩く展開になる、とありました。

一方で、機関投資家向けのニュースサイトでは、

昨日の午前中に日本の機関投資家がまとまったドル買いに動いたことで、底の堅さが証明され、12日は111.80円を目指す展開が予想される、とありました。

真逆の解説でした。

裏読みすれば、日本とアメリカの通貨当局はドル高を望んでいるが、日米の短期筋の投資家は更にドル安を試している、ということです。

日米の金融協調の裏に隠された中国への牽制

アメリカの金融政策に揺るぎはない

アメリカ政府はリーマンショック以降に世界中に分散していったドルをアメリカに戻そうとして金利を上げて、日本政府と日銀もそれに協力する形でマイナス金利なんてやっているわけです。

日本円は安全資産といわれているので、日本が金利を上げてドルがアメリカではなくて日本に還流してきたら、アメリカに怒られちゃう。

そもそもアメリカは、

「中国がここまで成長してきたのは、リーマンショック以降にアメリカが金融緩和をしたことでドルが中国に向かったからだろう、誰のお陰なんだよ。」
と思っているのです。

オバマ大統領の時は、アメリカはまだ苦しい状態だったから、アメリカ企業を中国市場で活躍させてくれる条件で、中国との貿易が赤字になっても文句はいいませんでした。
「まぁ、アメリカの国債を買ってくれることでいいかな。」と。

ここでオバマ政権の誤算は、たとえ「MADE IN CHINA」だとしても、中国に進出したアメリカ企業の生産品がアメリカに逆輸出されれば「実利」を取れると思っていたのですが、実際は正真正銘の中国企業の製品がアメリカ市場を席巻したのです。

中国が欲しかったのはドルとアメリカの基礎研究を含む技術でした。

そのことがやっとわかったオバマ政権の末期頃は、南沙諸島にアメリカの軍艦を航行させたりして、「貿易赤字を何とかしろ」と言いましたが、「じゃあ、アメリカの会社は中国から出ていってよ」といわれてオバマ政権は「シュン⤵」となってしまいました。

トランプ政権の強気

そこで、トランプ大統領の登場です。
彼は事業家だから標的はわかっています。

それ以前からアメリカの金融当局は、このままでは世界は中国のやりたい放題になる、と思って金利を上げるぞ!アメリカに資金を戻すぞ!と国際金融市場が混乱しないように、丁寧に、丁寧に事を運んでいきました。

当初は、そんなことは出来ない。新興国をはじめとする世界の経済が立ちゆかなくなる、と中国は牽制していましたが、アメリカは粛々と実行に移しました。

そしてトランプ大統領もオバマ政権時代からの金融政策に異を唱えることなく、世界に散らばったアメリカ企業を国内に戻すことはやぶさかではないと主に在中国のアメリカ企業に働きかけて、中国の対米貿易赤字の問題を全面に出しています。

それだけ現在のアメリカの経済は順調に回復しているわけです。

それならばどうしてドルは下がっているのか

ドルがある程度伸びきったところでアメリカの景気の良さが喧伝されはじめたので、ドルを買って売っても多少の利益しかならないから、それだったらいったん下げてからジャンプしてみようかな、とアメリカの投資家たちのコンセンサスが醸成しつつあります。

どんな後付けの理由がまかり通ったとしても、投資家の真意は儲けることです。
どれだけ富を集めることが出来るか、ただそれだけです。

為替相場の場合は、理屈が後からついてきます。
動けば何でもいいのです。

ですからいろいろな人の意見に左右されることなく、ただひたすら相場に寄り添っていれば利益を取れるのがFXです。

負けるのは戦いを諦めた時です。
諦めないで、相場に寄り添っていれば希望の光が必ずあなたを包んでくれます。

今日の戦略は
上限を越えたら111.70円。下限を越えたら110.80円を第一ターゲットとします。

 

明日は土曜日。お天気がよかったらお出かけしましょうよ。

 

今日も集中して頑張りましょうね。