こんにちは、天野愛菜です。

昨日はblogでは、「ドル買い」とお伝えしていましたし、9日月曜日のblogでも「欧州中央銀行(ECB)政策金利」からは「ドル買い」と書いていたほど、昨日の上昇には自信がありました。

結果としてそうなったからよかったのですが、実はわたし、欧州市場が開いたらすぐにでもドルは上昇すると思っていたのです。
ところが…、膠 着 状 態。
「マジ? えっ? ウソでしょう?」と何度叫んだことか。

19:45には、ダウ先物がすでに▼5.13% -1202.00ドル。
そこで売った資金が米国債権に流れて、米国10年債利回りは0.67%台まで低下幅拡大。

米国株価が下落してもドル円とは連動していないので、それはそれでいいけど…。

しかし株式売却資金が、ECBの金融緩和策に乗って欧州市場の社債に回ると踏んでいたのに、なんと米国自国内に還流するなんて…。

そんな不安な気持ちを抱えていましたが、その前に、「やっぱり、今日はドル高」と思えたことがありました。

「ストップロス狩り」発動

それは、昨日blogの「今日の注意点」で書いた「ストップロス狩り」が18:45。
103.67円<Pivot 1H・Key>→103.98円<Pivot 1H・R2>。
時刻も値幅対象もぴったりでしたでしょう。

2分間で103.86円<Pivot 1H・R1>まで下がりましたが、「ストップロス狩り」に関与していない機関投資家さんたちが、そこから買いに回りました。

「ストップロス狩りは、相場にとっては不自然極まりない動きなので、ほとんどの場合は元に戻ります。」と書きましたが、そのときは「ほとんどの場合は元の位置」になる前に、ジリジリしていた人たちが、買いポジションを持ちました。
しかし結局は、19:45には103.67円に戻りましたが、あの下がり具合は「売り」で入った人がいたということ。
そこには冷たい愛菜がいました。「可哀想に…」。

それからは7回目、8回目、9回目、10回目と予定通りのドル買いに邁進出来ました。
105.56円<上限・第5ターゲット>到達。
「ヨカッタ! ヨカッタ!」(^_^)v

途中22:30に、
「米国株式相場一時取引停止、7%安で、再びサーキットブレーカー発動」
があって、ドル買いの勢いが少し緩みました。決済した人がいたということ。
でもそれは仕方がないこと、と冷たい愛菜でも同情の余地があったのでした。

昨日のトレード 利益8円4銭

☆達成ターゲット/上限・第5ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は104.85円。下限は103.08円。

⑤105.56円 <3/11 設定レンジ・上限>
④105.43円 <Pivot Day・R3(THV)>
③105.29円 <Horizon Line>
②105.12円 <適応型移動平均・転換線>
①105.00円 <大台>

◆ 104.85円 設定レンジ・上限
104.70円 <Pivot Day・Key>
104.62円 <Pivot Day・Key(THV)>
104.40円 <FR=23.6>
104.21円 <適応型移動平均・転換線>
104.08円 <Horizon Line>
103.80円 <Pivot Day・S2>
103.34円 <Pivot Day・S3(THV)>
103.22円 <Pivot Day・S2>
◆ 103.08円 設定レンジ・下限

①103.00円 <大台>
②102.80円 <適応型移動平均・転換線>
③102.55円 <Pivot Day・S4(THV)>
④102.30円 <Pivot Day・S3>
⑤102.00円 <9/10 設定レンジ・下限>

―――日本時間―――

1回目 10:14
104.24円<Pivot 1H・S2>→103.22円<Pivot Day・S2>。「売り」1円2銭。

2回目 12:34
103.22円<Pivot Day・S2>→104.21円<適応型移動平均・転換線>。「買い」99銭。

3回目 14:01
104.08円<Horizon Line>→103.60円<Pivot 1H・S2>。「売り」48銭。

4回目 15:58
103.71円<Pivot 1H・S1>→103.85円<Pivot 1H・R1>。「買い」14銭。

―――欧米時間―――

5回目 16:21
103.85円<Pivot 1H・R1>→103.57円<Pivot 1H・S1>。「売り」28銭。

6回目 18:10
103.57円<Pivot 1H・S1>→103.97円<Pivot 1H・R2>。「買い」40銭。

7回目 21:07
103.51円<Pivot 1H・S3>→104.21円<適応型移動平均・転換線>。「買い」70銭。

※機関投資家さんたちが、始動。やっと起きてくれましたか、という感じ。

8回目 21:52
103.80円<Pivot Day・S2>→105.43円<上限・第4ターゲット>。「買い」1円63銭。

※「欧州中央銀行(ECB)政策金利」の詳細確認に市場は手間取った感じで、取りあえず売りで、という感じゆっくり下へ。
そして、やっぱり打つ手なしと総意が形成されて、ドル円はいざ上へ上へと向かったのでした。

9回目 0:29
105.12円<上限・第2ターゲット>→105.56円<上限・第5ターゲット>。「買い」44銭。

※このときの決済。実は失敗。直前まで手前の105.50円<Pivot 1H・R2>でモタモタしていて、105.56円<上限・第5ターゲット>まで届くかなと消極的な気持ちが支配して、決済ポイントをその下の105.32円<Horizon Line>と105.56円<上限・第5ターゲット>に設定。
結果は105.56円<上限・第5ターゲット>で約定したのですが、実際は105.85円まで急伸したのでした。

10回目
① 1:48 105.19円<Pivot 1H・R1>→106.00円<大台>。「買い」81銭。
② 1:50 104.85円<設定レンジ・上限>→106.00円<大台>。「買い」1円15銭。

※105.85円からの下降は、本格的な調整ではありませんでした。
 下がっては上がり、下がっては上がったその3回目が下降状態に入って
 105.52円<Pivot 1H・Key>を下抜けたとき

①105.19円<Pivot 1H・R1>
②104.85円<設定レンジ・上限>
③104.70円<Pivot 1H・S1>
に指し値。「買い」ポジション。

1:48 105.52円<Pivot 1H・Key>から33銭下落して①がヒット。
   しかし下落。
   「え~、まさかぁ。ここまで下がったのに。え~。」
1:50 その2分後、急に勢い付いて、さらに34銭下落して、②までヒゲが伸びて、ヒット。
   よく見ると1分足のローソク足は上下にヒゲ。
   上昇前の一旦の下げパターン。
   「やったー。上がる!」
   待っていました、とばかりにダブルトップ狙いに相場は反転しました。

2020/03/13(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は105.20円。下限は104.50円です
(値幅=70銭)

ターゲット

⑤105.91円 <3/11高値、Horizon Line>
④105.70円 <FR=23.6>
③105.50円 <節目>
②105.37円 <Horizon Line>
①105.27円 <FR=50.0>

◆ 105.20円 設定レンジ・上限
・105.00円 <大台>
・104.85円 <3/12 設定レンジ・上限>
・104.66円 <Pivot Day・Key(THV)>
・104.54円 <Pivot Day・Key>
◆ 104.50円 設定レンジ・下限

①104.29円 <3/12 日本時間高値>
②104.21円 <適応型移動平均・転換線>
③104.08円 <適応型移動平均・転換線>
④104.00円 <大台>
⑤103.51円 <Pivot Day・S1(THV)>

ご注意

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

※為替レートや為替チャートはFX会社によって数値に差異がありますので、ここで表示した「ドル円/今日の設定レンジ」とは異なる場合があります。値幅を中心に考えてください

「ドル円/今日の設定レンジ」1時間足

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

イタリアの感染事情と国債

「我々は国債利回りを抑制するためにやるわけではない。」
これは、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の失言。
その後、イタリアの国債利回りが急騰。

イタリアには中国人が大勢住んでいます。中国との往来が欧州で最も多い国です。
その多くは衣料品製造従事者です。
4~5年前くらいから、中国ではイタリアブランド、イタリア製の服が多く売れて、国内製の衣料品メーカーはジリ貧になっていました。

そういうことならー
「イタリアで服を作って、イタリア製の服として中国で売ればいい。
ミシンを持って、中国人労働者を連れていくだけだから簡単なことだ。」

ということで、イタリア北部のアパートの一室でミシンを動かし、そこで2~5人くらいの中国人労働者が寝泊まりするという中国家内制工場が増殖したのです。

そして出来上がった洋服は、格安航空会社を使って、貨物よりも関税手続きが簡単な手荷物扱いにして、多くの中国人従業員がイタリアと中国を往復しています。現在も。

現イタリアの政権は左派で「中国が命」と公言するほどで、新型コロナウィルスが蔓延しても「中国政府はインフルエンザよりも感染力は弱いと発表した。それを疑う余地はまったくない。」と広報して、「ミラノは動き続ける」とか言っていました。

日本政府はこの度の感染拡大防止策の一環で
「イタリア北部の中心都市、ミラノがあるロンバルディア州、ベネチアのあるベネト州、エミリア・ロマーニャ州、ピエモンテ州、マルケ州の5つの州のほか、サンマリノ共和国、イランのイスファハン州など8つの州に滞在歴のある外国人について、特段の事情がないかぎり入国を拒否する」としましたが、ここで言われている地域には、中国人が経営している衣料品の小規模製作所が乱立しているのです。

前置きが長くなりましたが、イタリア政府の誤算がふたつ。
そのひとつは、「中国の会社が進出してくれば雇用が増大する。」
これはまったく逆になりました。
中国の工場の従業員はすべて中国人。そして安価な服を中国に持っていくだけではなく、イタリア製として、欧州や米国、アフリカに輸出するようになって、「イタリアの縫製工場は中国人によって殲滅された」(Il Messaggero)というように、そこで働いていた人たちは職を失いました。

やっと本題。
イタリア政府は、中国人のイタリアでの経済活動を認めるかわりに、中国から多くのイタリア国債を買って貰っていたのです。
そして昨年6月27日に、イタリアは中国との「一帯一路」構想に関する覚書に署名しました。

すると目的を達成した中国は、「お家芸」を発揮してきました。
「釣った魚に餌はやらない。」

覚書署名から半年も経たないうちに、その中国は国債を売り始めたのです。
イタリア国債を売りユーロを人民元に換えて、中国国内に資金を引き揚げています。
これが、イタリア政府のふたつ目の誤算でした。

 

そのような事情が前提にあって、イタリアとしては国債の売却を阻止しようと思っていましたが、ラガルドECB総裁の「我々は国債利回りを抑制するためにやるわけではない。」との発言で、「ECBは国債売却を承認した」と中国は思ってイタリア国債売りに拍車がかかり、「イタリアの国債利回りが急騰」につながりました。

今日の戦略

米国の経済指標は、
「23:00 米国 3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値」がメイン。
「新型コロナウィルスの感染拡大」に対する消費者の経済活動が出てきます。
ここは「ドル売り」が順当でしょう。

しかし国際通貨市場では、最強のドル買いの流れは継続中。
これは昨日のblogでも書いた通りです。

昨晩からアメリカでは、「対外債務に脆さを抱える新興国のデフォルト懸念」と「ジャンク債の元本割れ」が論議されていて、これが相場心理の中心に移ってくれば、今回の感染リスクから、本家本元の「金融リスク」に発展します。

 

この週末には「また、何が起こるかわからない」ということで、調整心理が大きくあります。
日本時間の金融動向は、「官製相場」なので、今日の目線は、欧米勢が昨日の終値104.50円<設定レンジ・下限>をどう捉えるかが重要です。

104.50円<設定レンジ・下限>を下抜けたら「売り追随」。それまでは「戻り売り」を基本にトレードしようと思っています。

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※早出の欧州勢が参入してくる午後3時~午後5時と、同アメリカ勢が参入してくる午後9時前後には、相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

昨年、長野県阿智村で撮った花桃。
「日本の風景」というアメリカのケーブルテレビの番組の中で、
「日本は、梅が咲いて、桃が咲いたら、日本の代名詞である桜が壮大に満開となります。今は美しい桃が咲いています。」って紹介されていました。

明日、やっと退院出来ることになりました。
日曜日には、わたしのパソコンの前に座れます。
やっぱり自分のキーボードとマウスがいいです。

今週も、ありがとうございました。
今日のトレードを頑張って、よい週末をお過ごしください。
ご自宅で、カラダを休めてくださいね。

天野 愛菜(まな)