常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨日は沖縄に帰るつもりでしたが、考えてみればマキちゃんはニューヨークに行っているし、地元町内会の役割分担も終わったので、連休の後半は混雑している沖縄を離れて、キャンセル狙いであちらこちらと泊まり歩いてみようかな、と思いました。

わたしの生活の命綱、パソコンとモバイルルータは持ってきているので大丈夫!

なのでわたしを探し求めて10連休を使って沖縄にお越しの方々、諦めてくださいね。
実際に見つかったとしても「な~んだ、期待外れだな。」で終わるし。

どうぞ、どうか美ゅら空と海をお楽しみくださいませ。(笑)。

本日の雇用統計

雇用統計の前哨戦である、次のふたつの指標は両極端でした。

5/1(水)
4月 ADP雇用統計 [前月比]*
結果:27.5万人 予想:18万人 前回:12.9万人

5/2(木)
4月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]*
結果:10.9% 予想:―% 前回:0.4%

4月 チャレンジャー人員削減数は前年比なので、エコノミストやストラテジストの方々は本日の雇用統計発表後は「ドル高」です。

しかし海外のトレーダーさんたちは、その見方に懐疑的なのです。

まず今日の雇用統計の注目度なのですが、つい先日までは、「大したことはない。」と思われていました。

それはいままでの雇用統計の結果が、FOMCの「利上げ」判断に大きく影響していたからです。

しかし最近は、<利上げはない>とか、<利下げもあるのではないか>とかいう状況になっていて、雇用統計の発表後の動きもイマイチ盛り上がりにかけていました。

しかし一昨日のパウエルFRB議長が、FOMC後の定例記者会見で「利下げはしない」とおっしゃったので、米国10年債利回りは上昇して、ドル高になりました。

それだけならよかったのですが、ところがそこから米国株価は上昇停止状態。

トランプ大統領がFOMCの前日に「今の米国経済には1%の利下げが必要」といった意味が現実味をおびてきました。

実業家のトランプ大統領は知っています。

昨今の米株高は、金利が低下して資金が調達しやすくなったから史上最高値を更新してきているのだと。

つまり米国景気に対する先行き懸念を、トランプ大統領は十分に理解しているのです。

だから「政策金利を1%下げろ。」と言いました。

 

景気が悪くても日本のように資金が市場に出回って、それが動いていれば、国民は生活が苦しくても、政府は頑張ってくれていると錯覚するのです。
つまり国民を錯覚させているうちに、手を打てばいい。

日本なんて、この10年間景気は下がりっぱなしです。
日本の官僚機構は、国民を錯覚させたり操ったりする術は上手ですが、いざ本格的な景気浮揚策となると、現実世界に落とし込める知恵と具体策に乏しい。

1985年のプラザ合意から、
「日本は景気がよくなってはいけない」
「日本はなにもしてはいけない」
ということになったのは理解していますが、もう30年以上も前のこと。

その間に日本は衰退しました。

AIも、産業用ロボットも、自動運転も、量子コンピューターも、5Gも、未来の生活基盤となる技術のすべてが世界の後塵を拝しています。
後ろ砂で前を行く「姿」が見えないくらい…。

携帯電話なんて、日本製はソニーだけになりました。

技術革新が経済活動を牽引する物質文明の原則から考えると、日本は思い切った策を講じなければなりません。

あれですよ、あれ!

 

話しは大きく脱線しましたが、今日の雇用統計に話しを戻しますと「利下げはしない」としたパウエルFRB議長の発言が、「利上げもあり得る」と裏読みされていて、今日の注目は「平均時給」に移っています。

これもよい結果が想定さえていますが、平均時給が上がって、利上げもあったら、企業収益が圧迫されて景気後退になると予想されるので、今日の雇用統計で「平均時給」が上がっていると「ドルは売られる」という見方になってきているということです。

雇用統計発表後のドル円の動きは、「いったんは112円近くまで上昇のあとで下落して元の位置。あるいは発表直前の価格からそのまま下落」と海外トレーダーの方々は考えています
その後に「23:00 米国 4月ISM非製造業景況指数(総合)」もあるし。

エコノミストやストラテジストの方々は、雇用統計後からは112円がレンジの底になって、それから114円に向かうと言われていますが、はたしてどうなるのでしょうか。

わたしは安全重視で「愛菜の経済指標トレード」でいきます。

 

昨日の主な経済指標の結果

20:30 米国
4月 チャレンジャー人員削減数 [前年比]
結果:10.9% 予想:―% 前回:0.4%

21:30 米国
1-3月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 [前期比]
結果:3.6% 予想:2.2% 前回:1.3%

1-3月期 四半期単位労働コスト・速報値 [前期比年率]
結果:-0.9% 予想:1.5% 前回:2.5%

23:00 米国
3月 製造業新規受注 [前月比]
結果:1.9% 予想:1.5% 前回:-0.3%

昨日の主な要人発言

エルドアン・トルコ大統領
「インフレや為替が望ましい水準となるために、さらなる利下げを決意」

昨日のトレード 利益24銭

○上限・第1ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は111.56円。下限は111.35円。

上限越えのターゲットは
111.64円、111.71円、111.80円、111.88円。
下限越えのターゲットは
111.30円、111.23円、111.15円、111.09円。

設定レンジ内のバランスラインは、111.43円。

沖縄から東京に移動。
旅行気分になってしまって、トレードもちょっとおサボり。

———-日本時間———-
1回目 12:05
上限・第1ターゲット111.64円→設定レンジ上限111.56円。「売り」8銭。

———-欧米時間———-
2回目 0:15
設定レンジ上限111.56円→111.45円(Pivot 1H・S3)。「売り」11銭。

3回目 0.35
バランスライン111.43円→111.38円。「売り」5銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

5月3日(金曜日)
米国  雇用統計
日本・中国 休場

17:30
英国 4月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

18:00
ユーロ圏 3月卸売物価指数(PPI)(前月比)
ユーロ圏 3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
ユーロ圏 4月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
ユーロ圏 4月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)

21:30
米国 4月非農業部門雇用者数変化(前月比)
米国 4月失業率
米国 4月平均時給(前月比)
米国 4月平均時給(前年同月比)

22:45
米国 4月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
米国 4月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)

23:00
米国 4月ISM非製造業景況指数(総合)

愛菜の経済指標・用語解説

雇用統計

雇用情勢を調査した景気関連の経済指標。
米国の雇用統計は、毎月第1金曜日に米国労働省が発表します。

ひとくちに雇用統計といっても
失業率・非農業部門就業者数・製造業就業者数・建設業就業者数・小売業就業者数・金融機関就業者数・週労働時間・賃金・平均時給、などがあります。

とくに注目されているのは、非農業部門就業者数の増減(変化)。
米国では業績が悪化すれば、レイオフ(一時帰休)することが多く、日本に比べて、就業者数の増減と景気の連動性が強い傾向にあります。
こうしたことから、この数値が事前予想より大幅に改善あるいは悪化していた場合、ドル円・ユーロドルなどが敏感に反応することが多いことが特徴です。

また最近では「平均時給」で市場が動くことも多くなりました。
一番の理由はFRB(連邦準備制度理事会)が、利上げの要因として重視しているからです。

購買担当者景気指数(PMI)

「PMI」(Purchasing Manager’s Index)とも言われ、製造業・建設業とサービス部門などに分けて、企業の購買担当者に直接調査した結果をもとに算出された指数。
購買担当者は、現在の生産量・在庫や受注残をもとに数ヶ月先の景気を予測して「仕入れ」を行うので、市場は近い将来の景気動向を占う「先行指数」として注目。
購買担当者景気指数(PMI)の「速報値」は当月下旬に概要値、「改定値」は翌月初旬に確定値と発表されますが、とくに「改定値」は月初めに政府機関が発表する同種のデータに先行して発表されるので、市場の注目度は高いと言えます。
米国・EU・イギリス・ドイツなどは、英国民間調査会社・マークイット(Markit)、
中国は、中国のディアの財新(Caixin)が、マークイットと共同で調査したものを発表します。
なお中国においては、中国国家統計局が発表するPMIは大手国営企業、財新(Caixin)が発表するPMIは、中小企業を主な対象としていることに注意が必要です。
また財新(Caixin)は、「速報値」の発表はしていません。
そして日本では、同様の指数は「日銀短観」で発表されます。

ISM景況指数

全米供給管理協会(Institute for Supply Management)が発表する米国における景気指数。
ISM製造業景況指数は毎月第1営業日
ISM非製造業景況指数は毎月第3営業日
に発表されます。
製造業および非製造業の購買担当役員に、生産・新規受注・在庫・雇用などの項目に関して、1ヵ月前と比較して「良い」「同じ」「悪い」の三者択一のアンケートに回答してもらったものを指数化しています。
月初めの発表なので、PMIとならんで「先行指数」と捉えられていますが、FRBが金利の先行きを見極める基準としていることもあって、米国ではPMIよりも重要な指数です。

2019/05/03(金曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は111.53円。下限は111.40円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
111.58円、111.65円、111.75円、111.88円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
111.35円、111.28円、111.15円、111.08円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、111.50円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」移動平均線(75)を越えられるか

20190503_1uy_p

「ドル円/日足」上限112.13円 下限111.83円

20190503_duy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日注目の経済指標はー
「21:30 米国 雇用統計」
「23:00 米国 4月ISM非製造業景況指数」

「雇用統計」は、上がって下がる。「ISM」は、下がって上がる、と言われています。

111.50円周辺に、居心地のよさを感じているのかな。

昨日までは「売り」戦略と言っていましたが、今日も「売り」、高値からの「売り」戦術で、トレードを組み立てます。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

今週も連休中であるにも関わらず、お付き合いいただいて、ありがとうございました。
週末は森林浴でもしたいな、と思っています。

おカラダには気を付けて、よい週末をお過ごしください。

天野 愛菜(まな)