常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨日は要人発言や経済指標に一喜一憂しました。

Blogには「ADPは天の邪鬼」と書きましたが、「なんで?」というお問い合わせ。

ADPは企業の給与計算を請け負っていて、そのデータから「ADP雇用統計」を算出しています。

大企業の給与計算は自分の会社で行うことから、ADPの顧客は主に中小企業なので、今回の結果も主に非上場などの中小企業の実態が反映されました。

つまりデータの分母の種類が大企業であるか、中小企業であるかの違いで、普段わたしたちが意識している大企業中心の「経済指標」とは違うから、天の邪鬼といってみました。

 

そもそも国の経済政策は、日本でもそうですが、大企業がどうなったかが大事で、そして大企業の業績で市場も大きく動きます。

そういった意味からすると、昨日の「ADP雇用統計」で一般市民の経済に対する信頼感が透けて見えました。

これからそんな景況感が、ジワリジワリと米国経済を侵食していくのです。

 

そのようなことから、明日米国労働省が発表する上場している企業が主なデータ対象である「雇用統計」は、そこまで悪くはない、ということです。

しかし昨日の「ADP雇用統計」のインパクトはさすがに大きくて、明日の雇用統計の市場予想を出している会社は、予想値の下方修正をはじめました。

 

スズメも凜々しい!

昨日の主な経済指標の結果

21:15 米国
5月 ADP雇用統計 [前月比]
結果:2.7万人 予想:18万人 前回:27.5万人

23:00 米国
5月 ISM非製造業景況指数(総合)
結果:56.9 予想:55.5 前回:55.5

昨日の主な要人発言

習近平中国国家主席
「中国はあらゆるリスクと課題に対応する能力と自信がある」
「中国のマクロ経済政策には十分に対応できる」

米財務省報道官
「ムニューシン米財務長官が日本で開かれるG20会合で易綱中国人民銀行(中央銀行)総裁と会談予定」

トランプ米大統領
「メキシコに対する関税措置は、単なる脅しではない」
「イランに対する軍事行動の機会はいつでもあるが、話し合いを望んでいる」
「(通商問題)中国もメキシコも米国と合意したがっている」

安倍首相
「内需を支えるファンダメンタルズはしっかりしている」
「リーマンショック級の出来事ない限り10月に消費増税」

国際通貨基金(IMF)
「中国の2019年GDP成長率を6.3%から6.2%へ、2020年を6.1%から6.0%へ引き下げる」
「2024年までに中国のGDP成長率は5.5%まで減速する予想」

ドンブロウスキス欧州委員会副委員長
「最近のイタリアによる(財政出動)政策は、経済や財政に打撃を与えている」
「過剰財政赤字是正手続きは正当化される」

エバンス米シカゴ連銀総裁
「米国経済のファンダメンタルズは、依然として堅調」
「農産品への関税の影響はそれほど大きくはない」

ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事
「米国の消費は強い」
「成長維持のために金利政策を調整する用意はある」
「貿易問題は経済にとって下方要因リスクだ」

ナバロ米大統領補佐官(通商担当)
「対メキシコ関税発動は必要ない可能性が出てきた」

米上院財政委員会のグラスリー委員長
「6日にメキシコと関税について合意する見通しとなった」

米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「消費者物価は緩やかな上昇が続いている」
「雇用は全米で増加が続く、賃金は大半で緩やかに増加」
「消費は総じて堅調」
「製造業は総じて堅調、しかし一部の地域で減速や先行き不透明感がある」

昨日のトレード 利益1円1銭

○上限・第1ターゲット 下限・第2ターゲットまで

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.26円。下限は108.03円。

上限越えのターゲットは
108.34円、108.43円、108.54円。
下限越えのターゲットは
107.95円、107.86円、107.75円。

設定レンジ内のバランスラインは、108.15円。

昨日はマキちゃんの病院を終えてホテルに帰ろうとしたのですが、「都会の喧噪はイヤ」というので、そのまま軽井沢のマキちゃんの別荘に行きました。
―ということで、トレードを始めたのが午後9時。
いきなりビックリしました。

———-欧米時間———-

1回目 21:15
設定レンジ上限108.26円→下限・第2ターゲット108.86円。「売り」40銭。

2回目 22:50
下限・第1ターゲット107.95円→バランスライン108.15円。「買い」20銭。

3回目 0:00
設定レンジ下限108.03円→上限・第2ターゲット108.43円。「買い」41銭。

今日のドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

6月6日 (木曜日)
フランス トランプ大統領訪問
米国 4月貿易収支
日本 安倍首相在職通算日数2720日・歴代3位の伊藤博文に並ぶ

8:50
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)

17:25
日本 黒田東彦日銀総裁、発言
■国際金融協会(IIF)<Institute of International Finance>、春季総会

18:00
ユーロ圏 1-3月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)
ユーロ圏 1-3月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比)
日本 カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
■国際金融協会(IIF)<Institute of International Finance>、春季総会

20:30
米国 5月チャレンジャー人員削減数(前年比)

20:45
ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利

21:30
ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見

21:30
米国 1-3月期四半期非農業部門労働生産性・改定値(前期比)
米国 4月貿易収支
米国 前週分新規失業保険申請件数
米国 前週分失業保険継続受給者数

愛菜の経済指標・用語解説

対外対内証券売買契約等の状況

毎週、財務省が発表します。
1.居住者による対外証券投資の状況
⇨国内市場からの資金流出を示します。

2.非居住者による対内証券投資の状況
⇨非居住者による日本への投資額(円単位)を示します。

それぞれの投資の詳細区分は次の3項目です。

(1)株式・投資ファンド持分投資
(2)中長期債投資
(3)短期債投資

以上のデータから、日本への資金の流入と流出を比較すると、前週の為替変動の理由がおおよそ推測できますが、通貨別の公表がないのでこの指標の発表で為替が動くことはありません。
なおこの発表数値には、日本銀行の業務は含まれていません。

ユーロ圏・域内総生産(GDP)

19か国、人口3億2600万人を擁するユーロ圏において生産された、すべてのサービス・商品の市場価格での総額です。
個人消費や設備投資などの内需と、ユーロ圏から輸出に伴い発生する外需で構成される指標。
発表は、ユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局です。

GDPには単に生産額を足し合わせただけの「名目GDP」とインフレやデフレの影響を除いた「実質GDP」があります。
為替相場で注目されるのは実質GDPの方。

ユーロ圏・域内総生産(GDP)には、四半期が終了し発表される時期によって、速報値・改定値・確報値があります。GDPは単独の統計ではなく、雇用統計や工業統計、法人企業統計など各種の統計データから算出されます。
したがって、速報値や改定値を算定する段階で最新の結果が公表されていない場合には、それらが反映されません。
速報値…四半期が終了してから約1ヶ月半後に、出揃っている推計値から算出。
改定値…四半期が終了してから約2ヶ月半後に発表。その間の経済指標も加味されます。
確報値…四半期が終了してから約3ヶ月半後に発表。改定値に出揃った統計加え、さらに検証して発表されます。

市場の注目度は、速報値>改定値>確報値。

チャレンジャー人員削減数

米国企業のリストラ数を対前年比の割合で示した指標のこと。
チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社が調査し発表。
「ADP雇用統計」と並んで「チャレンジャー人員削減数」で、二日後に発表される「雇用統計」の結果を推測します。

人員削減数の増加は、景気後退と判断され「ドル売り」、
人員削減数の減少は、景気拡大と判断され「ドル買い」となります。

非農業部門労働生産性

労働時間当たりに生産される商品やサービスの量を四半期毎に算出して、それを前期比と比較します。
発表は、米国労働省。

「労働生産性」の数値の他に、「時給」、労働者に支払う交通費などを含む「労働コスト」、製品やサービスなどの「価格(季節調整済み)」の区分があって、雇用統計の発表前ということもあって「時給」はとくに注目されています。

労働生産性が高いということは、労働コストを抑えているということです。
それは企業の収益を高め、消費者へより安く「製品やサービス」を提供することにつながることから指数の伸びは、ドル高期待になります。

米国・貿易収支

輸出額(国内に入ってきた金額)から輸入額(国外に出て行った金額)を差し引いたもの。経常収支の一部として算出されます。
輸出額が輸入額を上回れば貿易黒字、反対に輸出額が輸入額を下回れば貿易赤字ということです。
米国では、商務省が発表。
とくに米国は、多額の貿易赤字を抱えているので、貿易収支の動向が注目されています。

新規失業保険申請件数

失業者が初めて失業保険給付を申請した件数を集計したものです。
発表は米労働省雇用統計局。
毎週集計したものを翌週の木曜日に公表します。
週次指標なので、景気先行性指数として用いられています。
先行性は、おおむね3ヶ月。
40万人を下回っていれば、雇用環境は良好と考えます。
とくに雇用統計の基準日である12日を含む週の結果は注目度が高くなります。

また祝日や工場が稼働停止となる夏休みなどの長期休暇、災害などが起因した申請件数の増加もあるので、4週を平均化して数値を分析するのが一般的です。

失業保険継続受給者数

失業者が継続して失業保険給付を受給している件数を集計したものです。
発表は米労働省雇用統計局。
毎週集計したものを翌週の木曜日に、新規失業保険申請件数と合わせて公表。
週次指標なので、景気先行性指数として用いられています。
先行性は、おおむね3ヶ月。
また祝日や工場が稼働停止となる夏休みなどの長期休暇、災害などが起因した申請件数の増加もあるので、4週を平均化して数値を分析するのが一般的です。

2019/06/06(木曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.40円。下限は108.18円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.48円、108.54円、108.68円、108.74円をターゲットとします。

設定レンジの下限を越えたらー
108.10円、108.01円、107.94円、107.82円がターゲット。

設定レンジ内のバランスラインは、108.25円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは戻り売り

20190606_duy_p

「ドル円/日足」上限109.00円 下限107.80円

20190606_1uy_p

愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今日も昨日と同様で「要人発言」と「ヘッドラインニュース」に注意の一日。
とくに昨日の要人発言でドル高に振れた

ナバロ米大統領補佐官(通商担当)
「対メキシコ関税発動は必要ない可能性が出てきた」
米上院財政委員会のグラスリー委員長
6日にメキシコと関税について合意する見通しとなった」

この発言が現実になったら、ドル買いに勢いがついて、ファンドの大きな売りがある上限第4ターゲットを越えて108.80円に届くかも知れません。
本日中に進展があると、米系メディアがいっています。

下値の下限第2ターゲット108.01円付近には、日本の実需筋の買いがある、といわれています。

今日の注目の経済指標は
「21:30 米国 4月貿易収支」
中国からの輸入が減っていたら「ドル高」方向です。

 

今日のわたしは、どのようにして設定レンジを抜けるかに細心の注意をもって、「設定レンジ&ターゲット・Pivot」と、今日は「愛菜の3MAトレード」5分足でトレードを組み立てます。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今日はこれからマキちゃんと軽井沢を出発して、沖縄に帰ります。
移動の途中は、タブレットでエントリートライ。
「トレード依存症」のわたしとしては、早くお家に帰ってパソコンを開きたいです。

今日も、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)