常勝必見の「ドル円/今日の設定レンジ」は毎日更新⇒

こんにちは。天野愛菜です。

昨晩の新潟・山形地震。

新潟県や山形県、そして周辺にお住まいの方々にお見舞いを申し上げます。

いつもメールを下さる山本さま、小峰さま、たーちゃんさん、ご無事ですか。
心配しています。
落ち着いたら、連絡くださいね。

トランプ砲・炸裂(いい意味で)

さて米国株式市場が開いた昨日の日本時間の午後10時36分。
ヘッドラインニュース

トランプ米大統領
「習中国国家主席と電話会談」
「大阪で開催されるG20サミットにおいて、習中国国家主席と首脳会談」

米国株価、急騰。
ドル円も日経平均先物・夜間も急騰。

トランプ大統領が狙いを定めていた米国株式市場に、見事命中しました。

わたしのトレード・おさらい

わたしは、その少し前の「新潟・山形地震」の速報による急落で、第3ターゲット108.06円のちょうどまで下がって、「尾っぽが獲れた!」と思ったのもつかの間。

モニター画面に点滅した「トランプ大統領関連」とする契約しているスイスのFX関連業者から配信されてくる英語のヘッドラインニュースを読んで、「えっ!」となりました。
停滞していた第2ターゲット108.16円で、急いで「買い」。
その瞬間、急騰してくれました。

途中108.36円付近で立ち止まったのですが、1分足チャートを見ると直前2分間分のローソク足の長さがほぼ同じだったので、「お金持ちの機関投資家はまだ決済していない。おそらく決済したのは個人投資家」と思ってキープ。そして上昇。

迷うところの設定レンジ上限108.58円の手前で足踏み。
5分足チャートで2回ほど、つまり10分間ほど設定レンジ上限をトライしました。
そこでわたしが決済しなかった理由は、5分足チャートのローソク足の終値が上がっていたので、「まだまだ」と。

そして設定レンジ上限を越えてから、1分足チャートのローソク足が上昇しながらも、短くなっていきました。
これは、機関投資家が決済をはじめた、ということ。

そこでわたしは、停滞し始めた上限・第1ターゲット108.65円で「決済」。

そして半値戻し狙いの「売り」でエントリー。
バランスラインを下抜けて「あらら、どこまで下がるのかしら」と思っていたら、設定レンジ下限。

下限・第1ターゲット108.26円まで行くのかなぁ、と思ってチャートをしっかり見たら、ナントPivot 1H・S3が重なっていたではありませんか。
設定レンジの上限や下限、また各ターゲットがPivotに重なると最強ラインになるのです。
そして到達、迷わず「決済」しました。

それから欲張って「買い」でエントリー。バランスライン108.43円で決済して昨日のトレードは終了しました。

ヒバの実。 ヒバの花言葉は「固い友情」。

昨日の主な経済指標の結果

21:30 米国
5月 住宅着工件数 [年率換算件数]
結果:126.9万件 予想:124.0万件 前回:128.1万件
5月 住宅着工件数 [前月比]
結果:-0.9% 予想:0.4% 前回:6.8%
5月 建設許可件数 [年率換算件数]
結果:129.4万件 予想:129.3万件 前回:129.0万件
5月 建設許可件数 [前月比]
結果:0.3% 予想:0.2% 前回:0.2%

昨日の主な要人発言

トランプ米大統領
「習中国国家主席と電話会談」
「大阪で開催されるG20サミットにおいて、習中国国家主席と首脳会談」

中国・環球時報
「習主席は、米中貿易問題の解決には対等な立場での対話が必須と強調している」

トランプ米大統領
「我々は中国と公平な協定を結ぶか、合意なしかのどちらかだ」

昨日のトレード 利益1円53銭

○下限・第3ターゲット/上限・第1ターゲット

昨日の「ドル円/今日の設定レンジ」
上限は108.58円。下限は108.34円。

上限越えのターゲットは
108.65円、108.72円、108.85円。
下限越えのターゲットは
108.26円、108.16円、108.06円。

設定レンジ内のバランスラインは、108.49円、108.43円。

———-日本時間———-
1回目 10:00
108.56円(Pivot Day・S1)→108.36円(Pivot Day・S3)。「売り」20銭。

———-欧米時間———-
2回目 19:45
設定レンジの下限108.34円→下限・第1ターゲット108.26円。「売り」8銭。

3回目 21:45
下限・第1ターゲット108.26円→下限・第3ターゲット108.06円。「売り」20銭。

4回目 22:39
下限・第2ターゲット108.16円→上限・第1ターゲット108.65円。「買い」49銭。

5回目 23:13
上限・第1ターゲット108.65円→下限・第1ターゲット108.26円。「売り」39銭。

6回目 0:25
下限・第1ターゲット108.26円→バランスライン108.43円。「買い」17銭。

今日の午後から明日の午前中で、ドル円に影響を与えそうな経済指標

※発表時間ですぐに相場が反応したり、ドル円以外の通貨を経由して影響を受けたり、発表時の価格がそれ以降の相場の参考レートになったりします。

6月19日(水曜日)
日本 日銀・金融政策決定会合(~20日)
日本 5月貿易統計
米国 FOMC

15:00
ドイツ 5月生産者物価指数(PPI)(前月比)

17:00
ユーロ圏 4月経常収支(季調済)
ユーロ圏 4月経常収支(季調前)

17:30
英国 5月消費者物価指数(CPI)(前月比)
英国 5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
英国 5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
英国 5月小売物価指数(RPI)(前月比)
英国 5月小売物価指数(RPI)(前年同月比)
英国 5月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)(前年同月比)

18:00
ユーロ圏 4月建設支出(前月比)
ユーロ圏 4月建設支出(前年同月比)

20:00
米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

27:00
米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

27:30
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

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6月20日(木曜日)
日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
日本 5月主要コンビニ売上高(日本フランチャイズチェーン協会)
欧州 EU首脳会議(ブリュッセル・~21日)

8:50
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)

11:30(予定)
日本  日銀・政策金利発表

愛菜の経済指標・用語解説

ドイツ・生産者物価指数(PPI)

製造業 部門の売買価格の変化を数値化したものです。
PPIとは、「Producer Price Index」の略
発表は、ドイツ連邦統計庁。

国内販売の国産鉱工業生産物のうち電気ガスなどは含みますが、生鮮食品や輸出入品は除外されています。
単純算出値は該当月の翌20日頃。それに天候や祝祭日などを加味した季節調整値はそれからおよそ1ヵ月後に発表されます。

ユーロ圏・建設支出

毎月毎の着工された建物の建設費用として使用された支出のことです。
発表は、ユーロスタット(Eurostat)=欧州委員会統計局。
建設支出の動向で、ユーロ圏の景況感を判断します。

MBA住宅ローン申請指数

個人の住宅ローン申請が行われた指数。
米抵当銀行協会(The Mortgage Bankers Association)が、毎週水曜日に発表。
基準値は1990年3月16日を100としたものです。

あくまでも「申請」で、審査の結果がどうなるかわからないので、住宅建設の着工に結びつくとは限りません。
また個人による複数の申請も計算に入れているので、住宅関連指数のなかでは概況として参考にします。

米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利 再掲

米国の中央銀行のことを、FRB (The Federal Reserve Board)=連邦準備制度理事会といいます。金融政策の最高意志決定機関です。
中央銀行の重要な仕事に、政策金利の決定があります。
米国の政策金利の数値決定は、FRBが開催する6週間ごとの火曜日・年8回の「米連邦公開市場委員会(FOMC・Federal Open Market Committee)が行います。

FOMCの構成メンバーは合計12名(が原則)

FRB議長をはじめとする「FRB理事」7名 (2019.6現在2名の欠員)
ニューヨーク連邦準備銀行総裁1名
以下の地区連銀からニューヨーク連邦準備銀行を除く11地区の持ち回りで4名

第1地区 ボストン連邦準備銀行   マサチューセッツ州ボストン
第2地区 ニューヨーク連邦準備銀行 ニューヨーク州ニューヨーク
第3地区 フィラデルフィア連邦準備銀行 ペンシルベニア州フィラデルフィア
第4地区 クリーブランド連邦準備銀行 オハイオ州クリーブランド
第5地区 リッチモンド連邦準備銀行 バージニア州リッチモンド
第6地区 アトランタ連邦準備銀行 ジョージア州アトランタ
第7地区 シカゴ連邦準備銀行     イリノイ州シカゴ
第8地区 セントルイス連邦準備銀行 ミズーリ州セントルイス
第9地区 ミネアポリス連邦準備銀行 ミネソタ州ミネアポリス
第10地区 カンザスシティ連邦準備銀行 ミズーリ州カンザスシティ
第11地区 ダラス連邦準備銀行     テキサス州ダラス
第12地区 サンフランシスコ連邦準備銀行 カリフォルニア州サンフランシスコ

2019年・FOMC構成メンバー

ジェローム・H・パウエル   FRB議長
ジョン・C・ウィリアムズ   ニューヨーク連邦準備銀行総裁
ミシェル・W・ボウマン    FRB理事(女性)
ラエル・ブレナード      FRB理事(女性)
ジェームズ・ブラード     セントルイス連邦準備銀行総裁
リチャード・H・クラリダ   FRB副議長
チャールズ・L・エバンス   シカゴ連邦準備銀行総裁
エスター・L・ジョージ    カンザスシティ連邦準備銀行総裁(女性)
ランドル・K・クォールズ   FRB理事
エリック・S・ローゼングレン ボストン連邦準備銀行総裁

オブザーバー(代替投票メンバー)

パトリック・T・ハーカー フィラデルフィア連邦準備銀行総裁
ロバート・S・カプラン  ダラス連邦準備銀行総裁
ニール・カシュカリ    ミネアポリス連邦準備銀行総裁
ロレッタJ・メスター   クリーブランド連邦準備銀行総裁(女性)
マイケル・ストリン    ニューヨーク連邦準備銀行副総裁

アメリカの銀行が連邦準備銀行

FOMCの開催で市場が注目するのは、FF金利(Federal Funds Rate)と言われている政策金利です。
まずFF(Federal Funds)=フェデラル・ファンドとは、アメリカ国内にある銀行が12地区にある連邦準備銀行に預け入れる準備金のことです。
アメリカの銀行にも、日本に都市銀行・地方銀行・信用金庫や信用組合があるように大きく4つに区分されています。

・マネーセンターバンク
⇨銀行業務の他に証券・保険を扱う国際的金融メガバンク
・スーパーリージョナルバンク
⇨海外に支店を持たない銀行業務の他に証券・保険を扱う全米に展開するバンク。
・リージョナルバンク
⇨地方銀行。隣接する州までがテリトリー。
・コミュニティバンク
⇨信用金庫・信用組合。州をさらに分けた郡単位で設立されていて、中小企業や個人を対象としている。上位銀行の商品やサービスを取次ぐことでも収益をあげている。

そのような区分をあわせると、驚くことにアメリア全土で7000越える銀行があるのです。
日本の12倍です。

参考データ

アメリカ4大メガバンク(2017年資産額)

JPモルガン・チェース銀行(JPMorgan Chase) —— 2兆5300億ドル
バンク・オブ・アメリカ(Bank of America) —— 2兆2800億ドル
ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo) —— 1兆9500億ドル
シティグループ(Citigroup) —— 1兆8400億ドル

日本(2017年資産額)

三菱UFJフィナンシャル・グループ、日本 —— 2兆7900億ドル
三井住友フィナンシャル・グループ、日本 —— 1兆7800億ドル
みずほフィナンシャル・グループ、日本 —— 1兆7200億ドル
ゆうちょ銀行 —— 1兆8700億ドル
農林中央金庫 —— 1兆60億ドル

政策金利「FFレート」

それらの市中銀行は、自分たちの仲間の銀行が預けた準備金を貸し借りして日々の業務を行います。
この貸し借りは、翌日返済・無担保が原則。
その際の金利を「FF金利」「FFレート」といいます。
日本でいえば「無担保コール翌日物金利」に相当します。

借り入れた銀行は、当然FF金利より高い金利で顧客に資金を貸しますから、FF金利が上がれば貸出金利もあがります。
住宅ローン、自動車ローン、場合によっては学資ローンなどにも影響が出てきます。
そしてFF金利が下がれば、貸出金利も下がります。

しかし銀行はどこの国でもそうですが、金利を上げるときは即時に上げますが、下げなくてはならなくなっても、なかなか下げないのが現状です。
そこでFRBはFF金利を誘導目標といって、市中銀行に対して、少し遅れててもいいから「FF金利に合わせてね。」と時間的猶予を与えています。

アメリカには、大中小さまざまな形態の銀行がありますが、さきほども書いた通りにその数7000行以上。
FOMCはアメリカ全土に広がる銀行網を通して、FF金利を調整し、その影響が即時に大きくアメリカ全土に反映されることで金融政策を実施しています。

政策金利の決定要素

FOMCが金利を決定する大きな要素は次の3点。
「消費者物価指数」と「消費者支出」にもとづいて測定された「インフレ水準」
「雇用(失業率)」
「国内総生産(GDP)」
原則的には、上記の経済指標が改善すると利上げを行い、逆に経済成長が減速すれば、借入を促すために金利を引き下げる可能性があります。

金利誘導の目的

連邦準備理事会の金利誘導の目的は、インフレ水準を目標値に調整することです。
金利の引き上げは為替相場では「ドル高」、引き下げは「ドル安」になります。
金利が変わらない場合、アナリストは次の会議の結果を予測するために、直近の会合の3週間後に公開される「米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨」に注目します。

対外対内証券売買契約等の状況

毎週、財務省が発表します。
1.居住者による対外証券投資の状況
⇨国内市場からの資金流出を示します。

2.非居住者による対内証券投資の状況
⇨非居住者による日本への投資額(円単位)を示します。

それぞれの投資の詳細区分は次の3項目です。

(1)株式・投資ファンド持分投資
(2)中長期債投資
(3)短期債投資

以上のデータから、日本への資金の流入と流出を比較すると、前週の為替変動の理由がおおよそ推測できますが、通貨別の公表がないのでこの指標の発表で為替が動くことはありません。
なおこの発表数値には、日本銀行の業務は含まれていません。

 

2019/06/19(水曜日)
ドル円/今日の設定レンジ
上限は108.61円。下限は108.44円です

ターゲット

設定レンジの上限を越えたらー
108.74円、108.86円、108.98円、109.12円、109.28円がターゲット。

設定レンジの下限を越えたらー
108.36円、108.25円、108.16円、108.07円、108.00円をターゲットとします。

設定レンジ内のバランスラインは、108.51円です。

※設定レンジ内では、設定レンジの上限が抵抗線として上値を押さえ、設定レンジの下限が支持線として下値を支える目安となりますから気を付けてください。
また設定レンジの上限や下限を越えた後は、上限や下限が支持線や抵抗線となります。

※設定レンジ&ターゲットはボラティリティ(変動)を考慮していますが、オーバーシュート(行き過ぎた動き)する可能性があることにも注意してください。

「ドル円/今日の設定レンジ」テクニカルは買い

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「ドル円/日足」上限108.80円 下限107.80円

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愛菜の実戦トレード 今日の予想・攻略法

今晩のメインイベント。
明日午前3時のFOMC後の「パウエルFRB議長」の発言に大注目。

FRBは、昨今の経済指標の悪い結果は、ひとえにトランプ大統領の中国に対する強行姿勢にあると思っています。

それを前提として、「G20で米中首脳会談がなければ、予防的利下げもあり得る」と今月6日、FRBのクラリダ副議長さんがシカゴ連邦準備銀行の金融政策戦略会議で、参加者の質問に答える形で発言しました。

そのことがあったので、わたしもBlogで何度か「習近平さんは来るの?首脳会談はするの?」とやきもきしていましたが、昨日のトランプ大統領の発言をきっかけとして米国株価は上昇。

つまり米系銀行の親分であるFRBは、銀行の収益を下げるような「利下げ」はしたくなったので、海外トレーダーさんたちは、昨日紹介した意見に輪がかかって、「利下げは当面ないな」という感触を強く持ったわけです。
つまり「ドル高」期待。

「愛菜は、どうする? 起きているか?」というメールが海外から来るたびに
「起きているよ! 寝ないで頑張る。」と返信しています。

とりあえずこれから下がったところで「買い」ポジションを作っておいて、そのままFOMCに臨むつもりでいるので、もし期待が外れて急落でもしたら困るので、万が一寝てしまっても起きられるように目覚ましタイマーをセットしておきます。

そうそう、こういう日は、ストップポジションなど持とうものなら、直前になってストップ狩りにあったり、無闇矢鱈と広がるスプレッドに掛かってしまったりするので、エントリーしたならストップポジションなど作らずに必ず起きていてくださいね。

 

※「愛菜の実戦トレード」の内容は、あくまでも書いている時点というのが前提ですから、要人発言や報道で相場の流れが変わったり、経済指標の発表直前の価格次第では考えていたように動かないことがあったりするので注意してください。

※欧州勢が参入してくる午後3時~午後4時と、アメリカ勢が参入してくる午後10時前後には相場の流れが大きく変化することがありますから注意が必要です。

 

今日は長い一日になりそうです。
気合いを入れて、頑張りましょう、ね。

天野 愛菜(まな)